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第2章 学園都市ウォーレン
第3魔法科学校、アリアの護衛2
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何とか誤魔化すことができた海斗はアリアとマリーさんを連れて校内を歩いている。
案内人はマルコさんだ
学園内の選抜戦は明後日からなので今日と明日は学校内を見て回り、授業の様子や学校の雰囲気を感じてもらおうとの事だった
座学の授業は日本と同じように机に座って前で先生が教えているスタイルをとっている。
各々の属性は違えど魔力の効率的な操作方法や、消費をいかに減らすかの方法は皆同じであると説明していた。
基本的に魔法はイメージと魔力操作で使えると、言われているのだが科学の無い世界では分子や原子などの概念はイメージ出来ない。
どうすれば火の温度を1500度以上に上げられるとか、
水を気体と氷にする事は出来るけどマイナスを10度より下げる方法が分からないそうだ。
なので魔法を使う先達の方々から見せてもらい、イメージを持ち、理解する為に物質の形状を魔法名として口上する方法をとっていた。
そして、熟練度が上がればイメージも自ずと固まってくるので、学生はいかに早く覚えて無詠唱に辿り着けるかが、課題となっている。
「海斗様!凄いですね!」
アリアは初めて見る魔法科の授業に感動していた。目をキラキラさせて授業風景を眺めてい
やっぱり魔法いいなぁ
魔法の適正が無いと言われて、諦めようとした海斗にとって目の前に広がっているファンタジーは夢の中のような世界に見えた。
スマホのアプリに魔法が無いのかどうか探してみたが魔法の魔の字も見当たらなかった時には落ち込んだ
でもレベルが上がればアプリも増えているから、いつか入ってくると夢見てレベル上げを頑張ろう!
授業風景を眺めていたアリアは満足し、次は実技の授業を見学する為に実技場に到着した。
実技場は四隅に結界用の魔道具が置かれており、実技場外への誤爆を防いでいる。
また、選抜戦用にも使われているので観客席が導入されており、海斗達はそこから実技場を見下ろす形で見学していた。
観客席にも魔法が飛んでこない様に結界が二重に貼ってある。
やっぱり魔法の実技は派手で面白い。
グレンやダンの様に強い魔法も使える人が少なからずいる
「これで人材不足とかどうなん?」
充分に強いと思うんだけど、他の学校はそんなに強い人がいるのだろうか?
そんな思いで見学していると、実技をしていた生徒がこちらに気付いた
「マルコ先生!え?もしかしてアリア様!?」
おや?アリアは有名なのかな?校長のお孫さんなら知れ渡ってる事もあるんだろうね
実技の授業が中断して、生徒達はキャーキャー言っている。
「皆様、授業を妨げてしまい申し訳ありません。本日は見学の許可を得まして校内を見て回っておりました。ご迷惑でなければ見学してもよろしいでしょうか?」
アリアの挨拶で生徒達は盛り上がり良いところを見せようと張り切って魔法を放つようになった
アリアはアイドルみたいな感じなのかな?アリアはちょっと恥ずかしそうにしている
まあ、そんじょそこらの子供達に比べると可愛いとは思うけど、生徒達は無駄に派手な魔法でアピールし過ぎじゃないか?
まぁ、アリアが楽しそうに見てるしいいかな
アリアと魔法について話をしていると何処からか視線を感じ、その方向へと顔を向けると一部の生徒がこちらを睨んでいた。
ん?俺何かしたんだろうか?視線はアリアじゃなくて俺を見ているよね?
その中から女子生徒がこちらへと歩いてきた
「貴方、アリア様とどうゆうご関係ですの?」
は?あー、成る程。アリアの隣で親しく話していたのが気に入らなかった訳だ。
じゃあ当たり障りの無い様に上手く回避をーー
「あ、海斗様ですか?海斗様は私のナイト様ですの!」
ちょいちょいちょーーーい!
あ、アリアさん!?それは1番言ってはいけない発言なのでは!?
あー、口の端っこがピクピクしてるじゃないか!
「あ、アリア様・・な、ナイト様とは一体?」
「海斗様はどんな時でも私を助けてくれるんですの!誰よりも強くて、どんな場所からも助けに来て下さるんです。
今朝など転びそうになったところをお姫様抱っこして救って頂きました」
アリアは海斗の腕にしがみついてウットリしながら説明していた。
普段なら小ちゃい子から言われて頼れるお兄ちゃんみたいな気持ちになれるのだが・・
アリア・・あかーーん!
この場合でその回答はあかーーん!
ほらー!笑顔が痙攣してるー!
他の生徒達からの殺気が上がってるー!!
「・・アリア様・・その方は・・お強いという事は私達よりもでしょうか?」
「大陸一強いです!」
違ーう!そうじゃなーーい!
ヤバい、この後の展開が読め過ぎる
ちらりとマルコさんを見る。コクンと頷いてくれた。
良かったー、意図に気付いてくれーー
「皆さんは世界の広さを知りません!海斗さんと模擬戦をして胸を貸してもらい、世界の広さを感じなさい!」
違ーーーう!そうじゃなーーい!
何故だ!何故そうゆう風に行き着くんだよ
マルコさん、サムズアップせんでよろしい!
急遽予定が変わり、生徒達と模擬戦をする事になってしまった。
海斗の意思が尊重される事は無い。
どうしてこうなった・・
案内人はマルコさんだ
学園内の選抜戦は明後日からなので今日と明日は学校内を見て回り、授業の様子や学校の雰囲気を感じてもらおうとの事だった
座学の授業は日本と同じように机に座って前で先生が教えているスタイルをとっている。
各々の属性は違えど魔力の効率的な操作方法や、消費をいかに減らすかの方法は皆同じであると説明していた。
基本的に魔法はイメージと魔力操作で使えると、言われているのだが科学の無い世界では分子や原子などの概念はイメージ出来ない。
どうすれば火の温度を1500度以上に上げられるとか、
水を気体と氷にする事は出来るけどマイナスを10度より下げる方法が分からないそうだ。
なので魔法を使う先達の方々から見せてもらい、イメージを持ち、理解する為に物質の形状を魔法名として口上する方法をとっていた。
そして、熟練度が上がればイメージも自ずと固まってくるので、学生はいかに早く覚えて無詠唱に辿り着けるかが、課題となっている。
「海斗様!凄いですね!」
アリアは初めて見る魔法科の授業に感動していた。目をキラキラさせて授業風景を眺めてい
やっぱり魔法いいなぁ
魔法の適正が無いと言われて、諦めようとした海斗にとって目の前に広がっているファンタジーは夢の中のような世界に見えた。
スマホのアプリに魔法が無いのかどうか探してみたが魔法の魔の字も見当たらなかった時には落ち込んだ
でもレベルが上がればアプリも増えているから、いつか入ってくると夢見てレベル上げを頑張ろう!
授業風景を眺めていたアリアは満足し、次は実技の授業を見学する為に実技場に到着した。
実技場は四隅に結界用の魔道具が置かれており、実技場外への誤爆を防いでいる。
また、選抜戦用にも使われているので観客席が導入されており、海斗達はそこから実技場を見下ろす形で見学していた。
観客席にも魔法が飛んでこない様に結界が二重に貼ってある。
やっぱり魔法の実技は派手で面白い。
グレンやダンの様に強い魔法も使える人が少なからずいる
「これで人材不足とかどうなん?」
充分に強いと思うんだけど、他の学校はそんなに強い人がいるのだろうか?
そんな思いで見学していると、実技をしていた生徒がこちらに気付いた
「マルコ先生!え?もしかしてアリア様!?」
おや?アリアは有名なのかな?校長のお孫さんなら知れ渡ってる事もあるんだろうね
実技の授業が中断して、生徒達はキャーキャー言っている。
「皆様、授業を妨げてしまい申し訳ありません。本日は見学の許可を得まして校内を見て回っておりました。ご迷惑でなければ見学してもよろしいでしょうか?」
アリアの挨拶で生徒達は盛り上がり良いところを見せようと張り切って魔法を放つようになった
アリアはアイドルみたいな感じなのかな?アリアはちょっと恥ずかしそうにしている
まあ、そんじょそこらの子供達に比べると可愛いとは思うけど、生徒達は無駄に派手な魔法でアピールし過ぎじゃないか?
まぁ、アリアが楽しそうに見てるしいいかな
アリアと魔法について話をしていると何処からか視線を感じ、その方向へと顔を向けると一部の生徒がこちらを睨んでいた。
ん?俺何かしたんだろうか?視線はアリアじゃなくて俺を見ているよね?
その中から女子生徒がこちらへと歩いてきた
「貴方、アリア様とどうゆうご関係ですの?」
は?あー、成る程。アリアの隣で親しく話していたのが気に入らなかった訳だ。
じゃあ当たり障りの無い様に上手く回避をーー
「あ、海斗様ですか?海斗様は私のナイト様ですの!」
ちょいちょいちょーーーい!
あ、アリアさん!?それは1番言ってはいけない発言なのでは!?
あー、口の端っこがピクピクしてるじゃないか!
「あ、アリア様・・な、ナイト様とは一体?」
「海斗様はどんな時でも私を助けてくれるんですの!誰よりも強くて、どんな場所からも助けに来て下さるんです。
今朝など転びそうになったところをお姫様抱っこして救って頂きました」
アリアは海斗の腕にしがみついてウットリしながら説明していた。
普段なら小ちゃい子から言われて頼れるお兄ちゃんみたいな気持ちになれるのだが・・
アリア・・あかーーん!
この場合でその回答はあかーーん!
ほらー!笑顔が痙攣してるー!
他の生徒達からの殺気が上がってるー!!
「・・アリア様・・その方は・・お強いという事は私達よりもでしょうか?」
「大陸一強いです!」
違ーう!そうじゃなーーい!
ヤバい、この後の展開が読め過ぎる
ちらりとマルコさんを見る。コクンと頷いてくれた。
良かったー、意図に気付いてくれーー
「皆さんは世界の広さを知りません!海斗さんと模擬戦をして胸を貸してもらい、世界の広さを感じなさい!」
違ーーーう!そうじゃなーーい!
何故だ!何故そうゆう風に行き着くんだよ
マルコさん、サムズアップせんでよろしい!
急遽予定が変わり、生徒達と模擬戦をする事になってしまった。
海斗の意思が尊重される事は無い。
どうしてこうなった・・
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