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第2章 学園都市ウォーレン
第2魔道具科学校、キキの護衛2
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「ほぉ、これは面白そうな物が出来そうだな。何を運ぶ用途なんだ?」
「えっと、人?」
図面を描き終わって先生に提出すると興味を持ってくれたみたいで、説明している内にドンドン盛り上がってきている。
キキをそっちのけにしながら
「ーーで、ここがーー」
「成る程な。では、ここをこうしてーー」
「そんな事出来るんですか!?ならーー」
「先生も海斗さんも2人だけで盛り上がってズルいです!私も混ぜてください!」
我慢できなくなったのか、キキが頬を膨らませて会話に参加してきた
マジックバッグの作成が遅くなっていきそうなんだけど・・
まあ、時間は気にしてないからいいのかな。キキも海斗の工作の話し合いに参加して1日が過ぎていく。
夕方、非常に満足した3人は解散して海斗とキキはマツキヨ商会へと帰路についた。
海斗の書いた図面はキックボードだ。
タイヤに似た形の材料を見つけて思い付くままシンプルなデザインを書いただけなのだが、思っていた以上に先生が食い付いた。
未舗装の道を走れるようにタイヤのインチを大きくして、ショックの軽減も魔道具でスプリングより小さく付けれるのと言われ、図面を引き直し
電動みたいに出来ますか?と使用を説明すると先生が風の魔道具で何とか出来そうだなと、色々な意見を出し合って、最終的にはキキまで参加したキックボードは凄い事になっていた。
「なんだか面白そうな作品が出来そうですね」
キキは帰り道の間、ずっとキックボードの事に夢中になっている
あれ?バッグの件は完全に忘れ去られている?
職人は思い込むと一直線になるのはどの世界でも一緒なんだなと思ってしまう
一応やんわりとお願いしておいた。
次の日からはキックボード7割、マジックバッグ3割で作業が開始された。
制作途中に生徒が質問しに来てキックボードを見る。何これ!?から始まっていつのまにか参加している。
そんな事を繰り返し3日目には総勢10名が海斗の目の前で作業をしていた。
素人の海斗は完全に蚊帳の外だ。
あれ?おかしいな。確か図面を描いたの俺なんだけど・・
参加人数が多くなると、デザインや機能の意見が分かれてくる。
そうなるとキックボードの種類が増えてくるのだ
いつの間にか海斗をそっちのけで作られていく。
ま、生徒達が楽しそうだし俺じゃ思いつかないのもあるから見てるだけで楽しんだけどね。
そうしてあれよあれよと日が過ぎて行き、出来上がった4台のキックボード
生徒達と先生はやりきった表情を浮かべている。
初めて見る作品。機能の違う物が4台並んでいる。そして満足し、自信のある職人達。行き着くところは皆同じだ
「ならばどれが一番いいのか競争すれば良いのではないか?」
先生の一言で校内レースが開催される事になり、何故か全校生徒を巻き込んでコースを作成し、いつの間にか学校内で一大イベントへと発展していった。
自由過ぎない?この学校
そして何故か海斗は自分で描いたデザインのキックボードの前に立っている。
「えっと・・これはどうゆう事?」
「負けませんよ!海斗さん」
キキは自分で描いたデザインを作り何故かレースに参加している。
俺、君の護衛の筈だよね?なんで競争相手になっているのだろうか?
困惑する海斗を他所に生徒達は盛り上がっていく。いつの間にか賭け事にまで発展しているし
こら、先生まで賭け事に参加するとは何事だ!注意しろよ!
コースは校内を一周、その中に色々な障害物を用意しておりキックボードの性能と耐久性のデータを取るんだそうだ。
ちゃっかりとする事はしているんだね。ただ遊んでいるだけだと思っていたよ。
そう言ったら目を逸らされた。後付けか!?
スタートラインに4台が並ぶ。キキは海斗の隣で今にも飛び出しそうに嬉々としてる
キキだけに?
ゴホン!とりあえず何かあったらマズイのでSCにセットして黒猫をキキの影に忍ばせ、蒼鳥に上空から見張ってもらう事にした。
「それではいいですかー!カウント5!」
おっと、準備をしないと
「海斗さん、負けませんよ」
「こうなったら仕方ない、やるからには全力で勝ちにいくからね!」
「2・・1、ゴーー!」
一斉にスタートした4人は先ずは校内を走る事になる。
長い廊下は2人並ぶと追い越す事は出来ない。なので最初の障害物の所までは平行線だろうと4番目を走っていると、
3番目の男の生徒が手元のボタン押して前を走っていたキキと女子生徒の上を飛び越えていった。
「うっそやん!」
それもうキックボード違うよ!違う何かだよ!少年探偵的なアレだよ?博士か何か裏にいるんじゃないのか?
1番先頭に立った男子生徒はガッツポーズを掲げて走っていく。
そして最初の障害物に入った。ポールがランダムに立っておりスラロームの性能や、小回りが利くのかのテストを出来るようにしたみたいだ。
これは男子生徒には辛いコースみたいだ。直線を走る事を中心に縦長にデザインいていたので小回りが利きにくい。
その点ではキキのキックボードが力を発揮した。流れるようなスラロームで障害物を避けていく。
その次にシンプルな海斗、女子生徒、男子生徒が最後になっていた。
第1障害物を過ぎてまた廊下に出る。少し縦長になった4人は校内をドンドン進んでいく。
コース外の教室などからは他の生徒達が応援してくれている。
なんか楽しいなと思っていると賭け事での応援が6割混ざっていた。おいこら!
そうこうしていると第2障害物へと差し掛かる。
階段を板で真っ直ぐにして登坂性能を測るみたい
これは女子生徒が爆発的なトルク力を発揮して坂を登っていく。海斗も積んでいたがそこまでの性能は入っていない。
キキを追い抜く事は出来た、現在は2番目
校舎の1番上の階で廊下を爆走していく4台。長い廊下をL路地に進む。その間に男子生徒が追い付いてジャンプして追い抜かれた。
そして第3の障害物に突入する。
今度は逆で下り坂の安定性と安全性の性能テストだ。
女子生徒は怖いのかブレーキを掛けながら降りていく。男子生徒はボードが長いので安定性はあるが階段の旋回で大きくブレーキを掛けないとならない。
キキはなんとドリフトしながら1番に躍り出ていた。
何そのドライビングテクニック!?誰に似たのだろうか?最初のイメージは完全に壊れてしまっている。
しかし、ここで負ける訳にはいかないのだ!
走破の術で壁を走り男子生徒と女子生徒を追い抜いていく。
そしてキキに追い付いて最後の旋回で追い抜いた。
「海斗さん!?それはズルいです!」
はっはっは、勝てばいいのだよ!ルールの範囲内ならば何をしてもいいのだ!
1番前を走り、最後の障害物へと突入する。
最後は凸凹になっている地面だ。タイヤの耐久性とショックの性能を測ることができる
これがなかなか難しい。上手くコース取りをしないといけないし、バランスが取れにくい。
地面と格闘しながら進んでいると横からキキと女子生徒に追い抜かれていった。
キキは言うまでもなく。女子生徒は上手く突起の上を滑るように飛んでいた。
オイオイ、なんだその全速ランナウェイは!?初心者の走りじゃないだろう。
「しかし、まさか3番目でゴールする事になるとはね」
第4の障害物を超えた頃には先頭のキキがゴールテープを潜っていた。
ラストランの為にアクセルを開けようとした時、海斗に影が射す。
まさかと思い上を見ると、男子生徒がジャンプして追い越して行く。
「うっそやん・・」
まさかの最下位が確定した瞬間だ。
最後にゴールして落ち込む。キキは満面の笑みで他の生徒達と喜び合っていた。
その後、他の生徒達も混ざって今回のレースに対しての改正点を炙り出して修正の案を出し合っている。
海斗はそれを見ながら楽しかったからいいのかなと思っていると
はて?何か忘れているような気がする事に気が付いた。
マジックバッグをお願いしてから丁度1週間が過ぎていた
「えっと、人?」
図面を描き終わって先生に提出すると興味を持ってくれたみたいで、説明している内にドンドン盛り上がってきている。
キキをそっちのけにしながら
「ーーで、ここがーー」
「成る程な。では、ここをこうしてーー」
「そんな事出来るんですか!?ならーー」
「先生も海斗さんも2人だけで盛り上がってズルいです!私も混ぜてください!」
我慢できなくなったのか、キキが頬を膨らませて会話に参加してきた
マジックバッグの作成が遅くなっていきそうなんだけど・・
まあ、時間は気にしてないからいいのかな。キキも海斗の工作の話し合いに参加して1日が過ぎていく。
夕方、非常に満足した3人は解散して海斗とキキはマツキヨ商会へと帰路についた。
海斗の書いた図面はキックボードだ。
タイヤに似た形の材料を見つけて思い付くままシンプルなデザインを書いただけなのだが、思っていた以上に先生が食い付いた。
未舗装の道を走れるようにタイヤのインチを大きくして、ショックの軽減も魔道具でスプリングより小さく付けれるのと言われ、図面を引き直し
電動みたいに出来ますか?と使用を説明すると先生が風の魔道具で何とか出来そうだなと、色々な意見を出し合って、最終的にはキキまで参加したキックボードは凄い事になっていた。
「なんだか面白そうな作品が出来そうですね」
キキは帰り道の間、ずっとキックボードの事に夢中になっている
あれ?バッグの件は完全に忘れ去られている?
職人は思い込むと一直線になるのはどの世界でも一緒なんだなと思ってしまう
一応やんわりとお願いしておいた。
次の日からはキックボード7割、マジックバッグ3割で作業が開始された。
制作途中に生徒が質問しに来てキックボードを見る。何これ!?から始まっていつのまにか参加している。
そんな事を繰り返し3日目には総勢10名が海斗の目の前で作業をしていた。
素人の海斗は完全に蚊帳の外だ。
あれ?おかしいな。確か図面を描いたの俺なんだけど・・
参加人数が多くなると、デザインや機能の意見が分かれてくる。
そうなるとキックボードの種類が増えてくるのだ
いつの間にか海斗をそっちのけで作られていく。
ま、生徒達が楽しそうだし俺じゃ思いつかないのもあるから見てるだけで楽しんだけどね。
そうしてあれよあれよと日が過ぎて行き、出来上がった4台のキックボード
生徒達と先生はやりきった表情を浮かべている。
初めて見る作品。機能の違う物が4台並んでいる。そして満足し、自信のある職人達。行き着くところは皆同じだ
「ならばどれが一番いいのか競争すれば良いのではないか?」
先生の一言で校内レースが開催される事になり、何故か全校生徒を巻き込んでコースを作成し、いつの間にか学校内で一大イベントへと発展していった。
自由過ぎない?この学校
そして何故か海斗は自分で描いたデザインのキックボードの前に立っている。
「えっと・・これはどうゆう事?」
「負けませんよ!海斗さん」
キキは自分で描いたデザインを作り何故かレースに参加している。
俺、君の護衛の筈だよね?なんで競争相手になっているのだろうか?
困惑する海斗を他所に生徒達は盛り上がっていく。いつの間にか賭け事にまで発展しているし
こら、先生まで賭け事に参加するとは何事だ!注意しろよ!
コースは校内を一周、その中に色々な障害物を用意しておりキックボードの性能と耐久性のデータを取るんだそうだ。
ちゃっかりとする事はしているんだね。ただ遊んでいるだけだと思っていたよ。
そう言ったら目を逸らされた。後付けか!?
スタートラインに4台が並ぶ。キキは海斗の隣で今にも飛び出しそうに嬉々としてる
キキだけに?
ゴホン!とりあえず何かあったらマズイのでSCにセットして黒猫をキキの影に忍ばせ、蒼鳥に上空から見張ってもらう事にした。
「それではいいですかー!カウント5!」
おっと、準備をしないと
「海斗さん、負けませんよ」
「こうなったら仕方ない、やるからには全力で勝ちにいくからね!」
「2・・1、ゴーー!」
一斉にスタートした4人は先ずは校内を走る事になる。
長い廊下は2人並ぶと追い越す事は出来ない。なので最初の障害物の所までは平行線だろうと4番目を走っていると、
3番目の男の生徒が手元のボタン押して前を走っていたキキと女子生徒の上を飛び越えていった。
「うっそやん!」
それもうキックボード違うよ!違う何かだよ!少年探偵的なアレだよ?博士か何か裏にいるんじゃないのか?
1番先頭に立った男子生徒はガッツポーズを掲げて走っていく。
そして最初の障害物に入った。ポールがランダムに立っておりスラロームの性能や、小回りが利くのかのテストを出来るようにしたみたいだ。
これは男子生徒には辛いコースみたいだ。直線を走る事を中心に縦長にデザインいていたので小回りが利きにくい。
その点ではキキのキックボードが力を発揮した。流れるようなスラロームで障害物を避けていく。
その次にシンプルな海斗、女子生徒、男子生徒が最後になっていた。
第1障害物を過ぎてまた廊下に出る。少し縦長になった4人は校内をドンドン進んでいく。
コース外の教室などからは他の生徒達が応援してくれている。
なんか楽しいなと思っていると賭け事での応援が6割混ざっていた。おいこら!
そうこうしていると第2障害物へと差し掛かる。
階段を板で真っ直ぐにして登坂性能を測るみたい
これは女子生徒が爆発的なトルク力を発揮して坂を登っていく。海斗も積んでいたがそこまでの性能は入っていない。
キキを追い抜く事は出来た、現在は2番目
校舎の1番上の階で廊下を爆走していく4台。長い廊下をL路地に進む。その間に男子生徒が追い付いてジャンプして追い抜かれた。
そして第3の障害物に突入する。
今度は逆で下り坂の安定性と安全性の性能テストだ。
女子生徒は怖いのかブレーキを掛けながら降りていく。男子生徒はボードが長いので安定性はあるが階段の旋回で大きくブレーキを掛けないとならない。
キキはなんとドリフトしながら1番に躍り出ていた。
何そのドライビングテクニック!?誰に似たのだろうか?最初のイメージは完全に壊れてしまっている。
しかし、ここで負ける訳にはいかないのだ!
走破の術で壁を走り男子生徒と女子生徒を追い抜いていく。
そしてキキに追い付いて最後の旋回で追い抜いた。
「海斗さん!?それはズルいです!」
はっはっは、勝てばいいのだよ!ルールの範囲内ならば何をしてもいいのだ!
1番前を走り、最後の障害物へと突入する。
最後は凸凹になっている地面だ。タイヤの耐久性とショックの性能を測ることができる
これがなかなか難しい。上手くコース取りをしないといけないし、バランスが取れにくい。
地面と格闘しながら進んでいると横からキキと女子生徒に追い抜かれていった。
キキは言うまでもなく。女子生徒は上手く突起の上を滑るように飛んでいた。
オイオイ、なんだその全速ランナウェイは!?初心者の走りじゃないだろう。
「しかし、まさか3番目でゴールする事になるとはね」
第4の障害物を超えた頃には先頭のキキがゴールテープを潜っていた。
ラストランの為にアクセルを開けようとした時、海斗に影が射す。
まさかと思い上を見ると、男子生徒がジャンプして追い越して行く。
「うっそやん・・」
まさかの最下位が確定した瞬間だ。
最後にゴールして落ち込む。キキは満面の笑みで他の生徒達と喜び合っていた。
その後、他の生徒達も混ざって今回のレースに対しての改正点を炙り出して修正の案を出し合っている。
海斗はそれを見ながら楽しかったからいいのかなと思っていると
はて?何か忘れているような気がする事に気が付いた。
マジックバッグをお願いしてから丁度1週間が過ぎていた
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