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第2章 学園都市ウォーレン
第2魔道具科学校、キキの護衛
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脳内で鳴るアラームで目を覚ます。
早目にご飯を食べてマツキヨ商会に向かう。昨日の内に登校時間を聞いていたので、15分前行動で動いていた。
商会の前に到着するとキキが商会の前で待っていた。
「あれ?遅刻していまいましたか?」
15分前に着いた筈なんだけどな。
「いえ、まだ約束の時間までありますよ。ただ私が昨日からワクワクして早く来すぎてしまいました」
てへ!っと誤魔化された。
遠足前の子供か!・・て、そうだった、まだ12才の子供だったよ
昨日の大人口調の印象のせいで勘違いしていた。恩人への挨拶の為に頑張ったんだそうだ。
偉いねぇ、お兄さん感動もんだよ。
キキと一緒に学校へと歩いて向かう。通っている学校は第2魔道具科
距離にして1kmも無いので馬車を使わず健康的に歩く方針をとっている
歩きながらマツキヨさんに出会った時からこの学園都市に来るまでの道中の話をしている。
「お父様に聞いたのですが、海斗さんは色々な武器を使われているとか?それに魔法も使われると聞きました!凄いです!」
うっ!?魔法・・使えないんです、適正無いって言われたんです。
そう言える筈もなく、苦笑いで答えるしかない。
流石魔道具科学校の生徒なのか海斗の持つNFAの武器に興味津々だ
どうしても見せて欲しいとせがまれて双銃を取り出して威力は最小にして、片方をキキに手渡した。
「す、凄い・・なんて精密で、斬新なフォルム。この穴から飛び出すのでしょうか?なんて綺麗」
わぁ、武器を見て恍惚されても。マニアですか!
「あの・・もし、良かったら一度だけ試してみたいのですが。ダメでしょうか?」
う、上目遣いでせがまれても。危ない武器なんだけどな。でも、他の人でも使えるのか調べた事無いな。
これはチャンスなのか?
「一応、誰も人が居ない所で、尚且つ俺の言う指示をキチンと聞いて従ってもらえますか?危ない武器ですので」
「はい!勿論です」
目をキラキラさせながら答えられた
魔道具科学校は公立学校の校舎みたいになって色々な道具や、機械が並んでいる。
魔道具科学校の生徒は服装自体は自由だが、基本的に動きやすい服装で薬品を使う時は白衣を、加工や基本的な作業をする時は前掛けか繋ぎを着るそうだ。
なんか面白い学校だなぁ
キキは一旦教室に入って直ぐに更衣室に向かった。そこで繋ぎに着替えて海斗と一緒に作業棟に向かう。
「あれ?クラスメイトと一緒に授業とか朝の朝礼とか無いの?」
キキは首を傾げ
「授業?朝礼?ですか?魔道具科学校は各作業棟に専門の先生がいらっしゃるので自分の目指す道によって先生が違うのですわ。
それに習いたい物も皆さん違うので一緒に先生の教えを受けることはありますが基本的は1人ですよ。
たまに仲の良い友達と同じテーマで力を合わせる事はありますが」
成る程、それは効率的だね。確かにそれならクラスメイトとか全員一緒に授業とか無いよね。
生徒同士の研鑽が無いわけではないらしい。ちゃんと年に1回生徒の成長を見るために作品を作るんだそうだ。
そして各学校から優秀な作品を展示して、発破をかけるんだそう
キキも今年は何を提出しようかで最近悩んでいるみたい
そんな時にマジックバッグの付与をお願いしてしまって申し訳ない気持ちだ
「いえ、行き詰まっていたので丁度良かったです。それに海斗さんの話を聞いたりこうして武器などを見せて頂くとインスピレーションが湧いてきそうなんです。」
ええ子や
実験場を借りて準備を始める。20m先の位置に的を置いてキキは海斗から借りた銃を構える。
基本的な動作と攻撃方法をレクチャーして理解してもらい、最初に海斗が見本として1発撃ってみた。
ゴルフボールサイズの光弾を放つ。最初に当てたSSR双銃
「では、撃ちます」
念の為ゴーグルを装着したキキが引き金を引く。うんともすんとも言わない
ちゃんと弾数は25発入っている。キキから返して貰って1発撃つとちゃんと撃てて、弾数も1発減っている。
キキに渡すと撃てない。
と、言うことはNFAの武器は自分にしか使えないのか?
スナイパー、ショットガン、バズーカと試して貰ったが使用出来なかった。
刃物系はどうだろうか?
双剣は刃の当たる部分が薄っすら光っていた筈なのにキキに渡すと光が消失して全く斬れなくなっていた。
ビームサーベルはそもそも刃が出ない。
槍は重くて持ち上がらないそうだ。
つまりだ、これらは完全に海斗専用の武器という事になる。
これは貴重な情報を得られた。キキは不満そうだったけどね。危ないから良かったよ。
これでもしハッピートリガーになられたらマツキヨさんに顔向け出来ません。
キキは諦めてマジックバッグの付与の作業に入る事にした。専門の先生に指導を受けながら作業を進めている。
集中しているので邪魔にならないように少し離れて座って待ってる事にした。
周りを見て見ると色んな材料や道具が揃っている。
材料を触りながら色々と見ているとなんか自分も創作意欲が湧いてきて先生に許可を申し出た。
先生からは先ずは設計図、完成図、用途を図面に起こしてくれと言われて机を借り、線を引き始める。
その間もちゃんと黒猫をキキの影に忍ばせて地図は開いていますよ。
そうして、初日からキキのバッグ作りと海斗の護衛と言う名の工作が始まった
早目にご飯を食べてマツキヨ商会に向かう。昨日の内に登校時間を聞いていたので、15分前行動で動いていた。
商会の前に到着するとキキが商会の前で待っていた。
「あれ?遅刻していまいましたか?」
15分前に着いた筈なんだけどな。
「いえ、まだ約束の時間までありますよ。ただ私が昨日からワクワクして早く来すぎてしまいました」
てへ!っと誤魔化された。
遠足前の子供か!・・て、そうだった、まだ12才の子供だったよ
昨日の大人口調の印象のせいで勘違いしていた。恩人への挨拶の為に頑張ったんだそうだ。
偉いねぇ、お兄さん感動もんだよ。
キキと一緒に学校へと歩いて向かう。通っている学校は第2魔道具科
距離にして1kmも無いので馬車を使わず健康的に歩く方針をとっている
歩きながらマツキヨさんに出会った時からこの学園都市に来るまでの道中の話をしている。
「お父様に聞いたのですが、海斗さんは色々な武器を使われているとか?それに魔法も使われると聞きました!凄いです!」
うっ!?魔法・・使えないんです、適正無いって言われたんです。
そう言える筈もなく、苦笑いで答えるしかない。
流石魔道具科学校の生徒なのか海斗の持つNFAの武器に興味津々だ
どうしても見せて欲しいとせがまれて双銃を取り出して威力は最小にして、片方をキキに手渡した。
「す、凄い・・なんて精密で、斬新なフォルム。この穴から飛び出すのでしょうか?なんて綺麗」
わぁ、武器を見て恍惚されても。マニアですか!
「あの・・もし、良かったら一度だけ試してみたいのですが。ダメでしょうか?」
う、上目遣いでせがまれても。危ない武器なんだけどな。でも、他の人でも使えるのか調べた事無いな。
これはチャンスなのか?
「一応、誰も人が居ない所で、尚且つ俺の言う指示をキチンと聞いて従ってもらえますか?危ない武器ですので」
「はい!勿論です」
目をキラキラさせながら答えられた
魔道具科学校は公立学校の校舎みたいになって色々な道具や、機械が並んでいる。
魔道具科学校の生徒は服装自体は自由だが、基本的に動きやすい服装で薬品を使う時は白衣を、加工や基本的な作業をする時は前掛けか繋ぎを着るそうだ。
なんか面白い学校だなぁ
キキは一旦教室に入って直ぐに更衣室に向かった。そこで繋ぎに着替えて海斗と一緒に作業棟に向かう。
「あれ?クラスメイトと一緒に授業とか朝の朝礼とか無いの?」
キキは首を傾げ
「授業?朝礼?ですか?魔道具科学校は各作業棟に専門の先生がいらっしゃるので自分の目指す道によって先生が違うのですわ。
それに習いたい物も皆さん違うので一緒に先生の教えを受けることはありますが基本的は1人ですよ。
たまに仲の良い友達と同じテーマで力を合わせる事はありますが」
成る程、それは効率的だね。確かにそれならクラスメイトとか全員一緒に授業とか無いよね。
生徒同士の研鑽が無いわけではないらしい。ちゃんと年に1回生徒の成長を見るために作品を作るんだそうだ。
そして各学校から優秀な作品を展示して、発破をかけるんだそう
キキも今年は何を提出しようかで最近悩んでいるみたい
そんな時にマジックバッグの付与をお願いしてしまって申し訳ない気持ちだ
「いえ、行き詰まっていたので丁度良かったです。それに海斗さんの話を聞いたりこうして武器などを見せて頂くとインスピレーションが湧いてきそうなんです。」
ええ子や
実験場を借りて準備を始める。20m先の位置に的を置いてキキは海斗から借りた銃を構える。
基本的な動作と攻撃方法をレクチャーして理解してもらい、最初に海斗が見本として1発撃ってみた。
ゴルフボールサイズの光弾を放つ。最初に当てたSSR双銃
「では、撃ちます」
念の為ゴーグルを装着したキキが引き金を引く。うんともすんとも言わない
ちゃんと弾数は25発入っている。キキから返して貰って1発撃つとちゃんと撃てて、弾数も1発減っている。
キキに渡すと撃てない。
と、言うことはNFAの武器は自分にしか使えないのか?
スナイパー、ショットガン、バズーカと試して貰ったが使用出来なかった。
刃物系はどうだろうか?
双剣は刃の当たる部分が薄っすら光っていた筈なのにキキに渡すと光が消失して全く斬れなくなっていた。
ビームサーベルはそもそも刃が出ない。
槍は重くて持ち上がらないそうだ。
つまりだ、これらは完全に海斗専用の武器という事になる。
これは貴重な情報を得られた。キキは不満そうだったけどね。危ないから良かったよ。
これでもしハッピートリガーになられたらマツキヨさんに顔向け出来ません。
キキは諦めてマジックバッグの付与の作業に入る事にした。専門の先生に指導を受けながら作業を進めている。
集中しているので邪魔にならないように少し離れて座って待ってる事にした。
周りを見て見ると色んな材料や道具が揃っている。
材料を触りながら色々と見ているとなんか自分も創作意欲が湧いてきて先生に許可を申し出た。
先生からは先ずは設計図、完成図、用途を図面に起こしてくれと言われて机を借り、線を引き始める。
その間もちゃんと黒猫をキキの影に忍ばせて地図は開いていますよ。
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