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第1章 最初の街
救出作戦
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子供達はカレーが美味しかったのか、全員がお代わりをしてお腹いっぱい食べてくれた。
「貴重な食料なのにありがとうね。久しぶりにお腹いっぱいに食べさせる事が出来たよ」
後からミリィにお礼を言われ、照れ笑いする。
ご飯が余っていたのでふりかけ数種類とサランラップを取り出して、おにぎりの作り方を教えて朝ご飯にしようと提案する。
これもミリィから好評を貰えた。お腹に溜まるし美味しいもんね!
これで少しは待遇が良くなればなぁと少し打算的な気持ちもあったが、手縄が前になったままでちょっと見張りの人数が減ったくらいだった。
ちくしょう・・
そんなこんなで夜も更けてきて救出作戦の情報が集まってきたみたいだ。
人質の位置は変らず地下にいるみたいで、前回より警護の人数が多いみたいだ。
冒険者に探りを入れた人達によって海斗がギルドの人間だという事は確認出来たみたい。
だけど海斗の人相が変わっていて食い違いが出てるみた。
なので確信にはいたらないので解放はしてくれないのだ。
ここに来て弊害がでるとは・・
まぁ、明日になれば解放してくれると言ってくれたので大人しく捕まっておこうと思い、従っている。
お昼を過ぎる頃には子供達にも懐かれ人質としての扱いもかなり緩和されていた。
朝ごはんのおにぎりと、おやつとして出したお菓子が非常にウケたみたいだ。
食べ物って凄いね。距離を縮める最強のアイテムだ。
グレンも子供達の笑顔に喜んでいる。
やっぱりいい人なんだなぁと思い、ゴンズの警護で邪魔をしてしまった事を後悔していた。
ミリィも子供達にお菓子を配りながら笑顔で接している。
その様子は姉であり、母であり優しさで溢れていた。
お菓子を出した時に毒味として、食べた時の子供の様な驚き顔といい、海斗の視線はミリィを追っていた。
「どうした?ミリィが気になるのか?」
ニヤニヤしながらグレンが聞いてくる
「い、いや、そんな事ないよ。そ、そんな事より救出作戦は大丈夫なのか?」
グレンは眉間に皺を寄せる
「前回の失敗で警護が厳しくなっている。難しいだろう。
それにまた変な武器を使ってきた奴が居るかもしれないからな。
そうなればかなりの確率で失敗する。
今の所アイツが居るという情報はないが、急に現れる可能性もある。」
・・ホント、本当にごめんなさい。
居たたまれなくなり目を背けてしまう。
邪魔はしないよ。むしろ申し訳無さ過ぎて、手伝いたいくらいだよ
今度は真夜中になる時間帯を狙って襲撃するみたいだ。
救出作戦の準備を始め全員に緊張の顔が出ている。
海斗には見張りが2人だけ残し襲撃の人数を少しでも増やしていくつもりだそうだ。ちなみに前回の怪我が大きい人は待機になったそうだ。
魔物を従えられる人も怪我を負って待機に回されている。
最後まで海斗の手伝おうか?という提案にも首を横に振り
「この2日相手して、あなたがスパイやこちらに不利益を出すような人間じゃないとは分かってる。
子供達と相手してもらってる姿を見てそう思えたよ。
だけど、どうしてもこの作戦は失敗が出来ないんだ。
だから不安は少しでも減らしておきたい。
貴方には感謝してる。ごめん」
ミリィは申し訳なさそうに言って部屋を出ていった。
そりゃそうだよね。2日間で不審者を信頼する事は出来ないし、仲間の命がかかっていたら不安要素は減らしたいはず。
頭ではわかっているんだけど、やっぱりちょっと悲しいかな。
救出作戦のメンバーは前回と同じ、そして今度は一点突破で短時間で救出する事にしたそうだ。
海斗は何も出来ない自分に歯噛みしながら皆んなの無事を祈るように天上を見つめていた。
「貴重な食料なのにありがとうね。久しぶりにお腹いっぱいに食べさせる事が出来たよ」
後からミリィにお礼を言われ、照れ笑いする。
ご飯が余っていたのでふりかけ数種類とサランラップを取り出して、おにぎりの作り方を教えて朝ご飯にしようと提案する。
これもミリィから好評を貰えた。お腹に溜まるし美味しいもんね!
これで少しは待遇が良くなればなぁと少し打算的な気持ちもあったが、手縄が前になったままでちょっと見張りの人数が減ったくらいだった。
ちくしょう・・
そんなこんなで夜も更けてきて救出作戦の情報が集まってきたみたいだ。
人質の位置は変らず地下にいるみたいで、前回より警護の人数が多いみたいだ。
冒険者に探りを入れた人達によって海斗がギルドの人間だという事は確認出来たみたい。
だけど海斗の人相が変わっていて食い違いが出てるみた。
なので確信にはいたらないので解放はしてくれないのだ。
ここに来て弊害がでるとは・・
まぁ、明日になれば解放してくれると言ってくれたので大人しく捕まっておこうと思い、従っている。
お昼を過ぎる頃には子供達にも懐かれ人質としての扱いもかなり緩和されていた。
朝ごはんのおにぎりと、おやつとして出したお菓子が非常にウケたみたいだ。
食べ物って凄いね。距離を縮める最強のアイテムだ。
グレンも子供達の笑顔に喜んでいる。
やっぱりいい人なんだなぁと思い、ゴンズの警護で邪魔をしてしまった事を後悔していた。
ミリィも子供達にお菓子を配りながら笑顔で接している。
その様子は姉であり、母であり優しさで溢れていた。
お菓子を出した時に毒味として、食べた時の子供の様な驚き顔といい、海斗の視線はミリィを追っていた。
「どうした?ミリィが気になるのか?」
ニヤニヤしながらグレンが聞いてくる
「い、いや、そんな事ないよ。そ、そんな事より救出作戦は大丈夫なのか?」
グレンは眉間に皺を寄せる
「前回の失敗で警護が厳しくなっている。難しいだろう。
それにまた変な武器を使ってきた奴が居るかもしれないからな。
そうなればかなりの確率で失敗する。
今の所アイツが居るという情報はないが、急に現れる可能性もある。」
・・ホント、本当にごめんなさい。
居たたまれなくなり目を背けてしまう。
邪魔はしないよ。むしろ申し訳無さ過ぎて、手伝いたいくらいだよ
今度は真夜中になる時間帯を狙って襲撃するみたいだ。
救出作戦の準備を始め全員に緊張の顔が出ている。
海斗には見張りが2人だけ残し襲撃の人数を少しでも増やしていくつもりだそうだ。ちなみに前回の怪我が大きい人は待機になったそうだ。
魔物を従えられる人も怪我を負って待機に回されている。
最後まで海斗の手伝おうか?という提案にも首を横に振り
「この2日相手して、あなたがスパイやこちらに不利益を出すような人間じゃないとは分かってる。
子供達と相手してもらってる姿を見てそう思えたよ。
だけど、どうしてもこの作戦は失敗が出来ないんだ。
だから不安は少しでも減らしておきたい。
貴方には感謝してる。ごめん」
ミリィは申し訳なさそうに言って部屋を出ていった。
そりゃそうだよね。2日間で不審者を信頼する事は出来ないし、仲間の命がかかっていたら不安要素は減らしたいはず。
頭ではわかっているんだけど、やっぱりちょっと悲しいかな。
救出作戦のメンバーは前回と同じ、そして今度は一点突破で短時間で救出する事にしたそうだ。
海斗は何も出来ない自分に歯噛みしながら皆んなの無事を祈るように天上を見つめていた。
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