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第1章 最初の街

そこは現実的じゃ無くても良くない?

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深夜に襲撃されてしまい、警戒はマックスレベルに引き上げられた。

しかしそれからは何事も無く時間は過ぎて行き、朝を迎えることができた。

結局、被害は最初の爆発で屋敷の壁の一部が焦げてヒビが入ったのと、警護に当たっていたメンバーが数人、侵入者達と交戦して負傷を負っていた。

緊張と戦闘のストレスで疲労が酷かったけど、自分のスキルで分からない事がない様に調べる事にした。

モノリスさんによると
基本アプリは常時使えるのだが、アプリストアからダウンロードしたNFAとSCは、切り替えるともう片方は消えてしまうとの事だ。

つまりアプリストアからダウンロードしたものは同時には使用できない。

なので銃や剣を持ちながら忍術は使えないのだ。

そして一度壊れた武器は復活出来ない。

なのでまたガチャを引くしかないそうだ。コレにはかなり凹んだ。

今回の依頼は3万ゴールド。流石にガチャを引く気にはなれなかった。

もう痛い目に合うのはゴメンだ

こうなれば自分自身も強くなるしかないのか?

レベルも上がってきてるしスキルだけじゃなく自力も付けなきゃ異世界は生き抜けない。
 


あれ?そう言えばと思って設定のプロフィールを開く。

プロフィールに載っているのは名前と年齢、レベルにHPとMPにスキル。

そしてレベルはあるのにゲームとか小説にある様な攻撃力や守備力、素早さとかの表記は無い。コレは何故なんだろう?

ギルドカードも名前と年齢しか無い。

確かにレベルは上がっているのに力が上がった感じも早く動ける感じもない。

自力は日本にいた時と変わらないのだ。
けど体力は増えたと思う。コレはHPのおかげなんだろうね。

こうゆう時は教えて!モノリスさん!

『レベルで増えるのはHPとMPのみです。筋力はつきません。』

え!?何故に?

『吸収され、蓄積されていくものは魔力と生命力なので、身体能力には影響される事はありません。』

マジですか・・ならどうすれば良いんだろう?

『地道にな筋力トレーニングを推奨いたします』

な、なんですとー!?何でそこだけ現実的なんだよ!そこはファンタジーしようよ。

そっかー、俺TUEEEは出来ないのかー
異世界に来て筋トレとか、何なんだよ!

レベルを上げれば楽して強くなれると思っていた海斗は衝撃的な真実に落ち込みながら警護の仕事を終わらせた

『にぁあ』

侵入者を追っていてくれていた黒猫から連絡がきた。

どうやらアジトを突き止めてくれた様だ。

場所も街の端っこの方にある空き家みたいで侵入者達はそこから動かない。

ボロボロだけど生活用品もあるようだしアジトで間違いなさそうだね。

海斗は黒猫を戻してギルドに戻り、報酬を受け取ってから宿屋に戻った。

久しぶりのベットに横になって先ずは寝る事にする。

流石に徹夜明けにアジトなんかに行くつもりはない。

お昼に目が覚めて、ご飯を食べる。
もちろんお金を節約する為に写真の保存から取り出しましたよ。

サラダとインスタント焼きそばだ!たまに食べるから美味いんだよねー。

お腹も満たされて眠気も取れたので早速侵入者達のアジトに向かう事にした。

SCをセットして瞬動と走破の術を駆使しながら屋根や壁を走って街の端へとたどり着いた。

日はまだ傾きかけ初めているので空は明るい。

身バレする恐れがある。昨夜の襲撃で顔を見られている可能性は高いから

なので変幻の術で姿を変えることにする。

近くの家の屋根に隠れて家を見ながら黒猫と聴覚を共有させて中の様子を伺う事にした。

「ーーと、言うわけで撤退せざるを得なかったんだ。」

「そうか、主力が負傷してしまったら流石に無理だ」

「しかし、この3人を相手どって戦えるどころか、一時とはいえ捉えることができるなんて、そいつ何者だい?」

「分からない、だけど冒険者だと思う。屋敷の私兵では無いのは確かだったから」

「そっか、じゃあまたそいつが立ち塞がる可能性はあるのかもね」

「どうだろうな、だが変な飛び道具と、あの透明な壁、動きを封じられた壁は厄介だった。だけどあんな珍しいスキルは調べれば直ぐに分かると思う。冒険者ギルドの方を調べてみるよ」

あれ?俺の事かな?あの強かった3人は主力だったのか。何で俺の方に来るのかね

「だけど時間がないよ。急がないとアニ達が連れて行かれちゃう!」

「分かってる!だから明日、もう一度侵入して今度こそ必ず助け出すんだ」


ん?どうゆう事?なんかキナ臭い話になってきたぞ?
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