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第1章 最初の街

NFAの実力

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くそぅ!お金がいつの間にか無くなるなんて、こんな卑劣な罠が存在するとは!
なんて奴だ、それもこれもあの愉快犯の仕業なのか!?



・・完全に我を忘れた俺の所為です


やってしまったものは仕方ない。新しい武器を手に入れたと思えばいいのさ。

それに SSRで双銃、ショットガン、スナイパー、バズーカ、刃物系をコンプ出来たんだし!

中々良いのが揃ったと思う。早速セットしてみると自分の意思で武器を瞬間装着出来るみたい。

なんて便利なんだ!弾は買わなくてもいいみたい。だけど1回につき弾数は決まっている

双銃は24発、スナイパーは5発、ショットガンは10発、バズーカは1発毎にリロードしないとダメみたい。

そこはリアルにしなくてもいいんじゃないだろうか?

この日は夜まで瞬間装着が楽しくてずっと替えては構えてを繰り返して次の日寝坊してしまった。

朝遅く起きて急いでご飯を食べて森へ向かう。先ずはどれくらいの威力があるのか試してみる事にする。
何も調べずに挑む程無謀ではないよ。

「さて、最初は双銃からかな」

双銃を構えて1番手前の木に向かって一発づつ放ってみる。

ダン!ダン!

反動は少ない。まるでエアガンを撃ってる感じ。弾は実弾では無くエネルギー弾で、大きさはゴルフボール位の大きさだった。

木を見てみると表面が少し削れている状態。試しに地面に撃ってみると少し凹んだ。

「威力は大人が全力で殴ったくらい?」

えー! SSRなのにこんなもんなの!?
ゴブリン倒すのに何発撃てばいいんだよ。

NFAの画面を確認するとガチャの下に強化の項目がある。
そこをタッチすると他の武器を贄にする事によって武器の威力を上げれるみたいだ。

強化の下には進化があり、進化は同じ武器が2つ以上ある場合、合わせると進化して威力や見た目が変化するとの事だ。

と、いうわけで使うことの無いNの武器を贄にして双銃の強化を図る。
そして一発撃ってみると木が抉れていた。

「おおぉ!すっげぇ」

目に見えて威力が上がったよ!しかも威力の調整も可能なんだね。

さすが近未来武器!これなら対人でも使えるじゃん。
なんてご都合武器なんだよ。

取り敢えずNとR、Sを均等に SSRの武器に贄として投入していく。

こうなると SSRの進化もしてみたいなぁと思い、もう昨日の散財を忘れかけている。

これだから重課金民は危ない

「次はショットガンかな」

ショットガンに替えて最小で撃ってみる。
これは親指位の大きさの弾が広範囲にわたって多数飛び出してきた。

指向性のある花火みたいだなぁってのが感想だった。

威力は双銃と同じで最小の1発が大人の全力パンチ位、だけど広範囲に及ぶので集団戦にはもってこいだね。


最大?うん・・・木がね・・


範囲内の木々がボッコボコに穴が開いて凄い音を立てて落ちてきたんだ
・・それも十数本、これはヤバいと思い直ぐにその場から離れた。

逃げて暫くして、誰もいない事を確認してからホッと一息つき次はスナイパーを取り出す。

これも威力は同じ、だけど他の武器と違うところがあり、ポインターが視界に出てきた。コレは便利!
しかも物理弾じゃないのか重力や風の抵抗は無視しているみたい。なんてファンタジー

ただスコープは付けて欲しかった。スナイパーの意味ないじゃん。

次に取り出したのはバズーカ

・・・コレはあかんかった

急にエセ関西弁になってまうくらいにあかんかった。
最小にして撃ったのだが完璧なビーム砲だ。威力のバランスがおかしいんだ

一直線に木を貫通していくってなんだよ!
直径60センチのビームが木を消滅させていくんだぜ。

ないわー、コレはないわー

ちなみに最大は怖くて撃てなかった。なんか絶対にやらかしてしまうと本能が警鐘を鳴らしていたから

なので放置!コレは切り札として放置決定!

最後に刃物系に移る
なんと嬉しい事に SSRが2つ出てきた。1つは刃渡り50センチの双剣、そしてもう1つは某映画に出てくるようなビームの剣だった。

双剣の方は最小と最大は無いみたい。なので最大に上げておいたのだがちょっとだけ後悔している。
木がなんの抵抗も無く斬れた。スパっと切れてしまった。しかも切った場所に炎と氷結が出来たよ?
双剣の色は赤と白、もしかして属性とかついてるの?

コレもやってしまったんじゃないのだろうか?
双剣をビームサーベルに替えて切ってみる。

威力が・・威力がおかしい

しかも長さの調節が可能である。長い、とても長くなる。冷や汗が止まらない
ビームサーベルを見つめた後、バラバラに切れている木や岩を見て、そっとサーベルを戻した。

暫くは双銃とショットガン、スナイパーで頑張ろう。音もそんなに大きくないし、スナイパーに至っては音しないし

気持ちを切り替えて今日も元気に狩を頑張ろうー!おー!

夕方ギルドにて

「今日新たに報告があったのですが。木に穴らしきものが多数あり、沢山なぎ倒されていました。しかも炎や氷の鋭い切れ口も見受けられました。コレは何かの爪なのでしょうか?属性がつくとなると危険度は跳ね上がります。
コレは初めてみる現象です。新種の魔物でしょうか?非常事態宣言を出さないといけないかもしれませんのでお気をつけて下さい」

視線をゆっくりと横に動かして

「えっと・・・本当に、大変申し訳ございません」
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