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第1章 最初の街
馬車とトラブルはセットなの?
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レベルを上げる為には魔物などを倒さなければならない。
そんな憂鬱な現実に落ち込みながらも、魔力が回復するまでバイクをしまい、徒歩で距離を稼いでいた。
その間にモノリスにこの世界の基本的な事を色々と教えてもらいながら
お金は円がゴールドに替わっただけで助かった
物価は日本より安いみたい
治安は日本より悪いし、命は物凄く軽いみたいだ。やだなぁ
お金を稼ぐなら商業系か冒険者のギルドに登録した方がいいみたい。やっぱりあるんだね。異世界あるあるだ!ちょっとwktk
「・・でもなぁ」
俺に生物を殺す度胸があるのかって言われると、忌避感が拭えない。何よりグロいのは嫌だ。
日本じゃ魚を捌いたり、蚊やGなどの虫を殺したりするのはオッケーだったけど動物は絶対無理だよ。
「どうしようか」
考えても埒が明かない。とりあえず人型魔物じゃなくてウサギとか鹿やイノシシみたいな動物で慣れていくしかないのかな。
道なりに進んで行くと馬車が止まっているのが見えてきた。
「馬車2台目か、第2異世界人発見だねって・・え?」
馬車の馬には男が2人、馬の轡を掴み抑えている。
幌の後方で後頭部に両手を置いて膝立ちになっている男女が3名、倒れてる人が6人、剣や槍、弓を持ち膝立ちをしてる人を囲んでる人が5人。
そして武装してる人と剣を持って一騎打ちをしてる人がいた。
武装してる人が傷だらけで見るからに劣勢だ。
思わず近場の隠れられる岩があったのでそこに隠れながら様子を見ている。聞こえてくる話し声から察するに
「ええ~。これどう見ても山賊に襲われた商人の構図じゃない?そして武装してる人は護衛の冒険者ってところかな?」
いやいやいや、でもいきなり人とかないでしょ!?人型魔物なら100歩譲ってもさ!馬車トラブルは異世界テンプレだけどもさ!
チラッと覗いてみる。あぁ!冒険者さんが吹き飛ばされた!周りの山賊達が笑ってやがる。
うーん、このまま見ないフリってのも人として罪悪感が残るんだけど。まぁ前日は完全に見ないフリしたけどもさ。
アレはまだ助かる可能性あったじゃん?こっちはもう襲われてるからね。
けど自分から危険な目に飛び込んで行く勇気も無い。ならどうするべきか。
よし!離れたところから鉄板を落としていく!相手を殺さない程度に痛めつけて後は擦りつけて逃げる!これだ!
もう一度覗き込む。冒険者は倒れながらもなんとか攻撃をかわしている。
一騎打ちの邪魔して申し訳ないと思いつつ山賊の上1メートル付近に鉄板を面で圧し潰す様にリリースした。
ドン!グシャ!
「お、お頭ぁーーー!?」
「な、何が起きやがった!」
「分からん!この塊は何処から現れたんだ!」
「頭ぁーーっ!?」
やっべ・・あかん音が聞こえた。あれ?あの鉄板何キロくらいだったっけ?
ピコン
『約110キログラムです』
おおう、心の疑問でも反応するのね。
てか110キロて・・大体3メートル位から落として
約6トン??
や、やっちまったか・・
「うぅっ」
良かったーーーー!生きてたーー!うっかりで初めての殺人やっちゃうところだった。
落とした鉄板を消すとお頭は瀕死の状態で手足は有り得ない方向に曲がっていた。
山賊達は突如消えた鉄板とお頭の惨状にまた慌て始めた。そしてパニックから徐々に人質から離れ始めた。
チャーンス!
今度は頭上ギリギリから落として見る。潰れた山賊は骨が折れたぐらいで済んでいた。
加減が分かったところで次々と消しては落とし、消しては落としてを繰り返していく。
何が起きてるか分からない山賊達は、慌てふためきながらバラバラになったところに、鉄板が落ちてくるものだから益々混乱していき、最後の1人に落ちたところで阿鼻叫喚の図となっていた。
「うっわぁ、やっぱエゲツねぇ」
質量の凶器って恐ろしくない?実際に見ちゃうと引くね。
パナいわぁ、鉄板さんパナいわぁ
と、我ながら引き起こしてしまった惨事を岩場の陰から覗き込んでいる。
人質になってた人達はゆっくりと辺りを見渡しながらさっきの鉄板が落ちて来ないかを警戒している様だ。
そしてゆっくりと倒れている武装している人達に駆け寄って行った。
結局起き上がったのは最後に戦っていた人を含めて3人、1人は亡くなったみたいだ。倒した盗賊達は紐に括り付けて板に乗せて引きずって行くみたい
最後まで鉄板を警戒しながらも馬車を動かして先に出発して行った。
「はぁ、怖かった。でも、なんとかなって良かった。のか?」
馬車でトラブルってあるあるだけどさ。無いわー、あれに出て行く勇気微塵も無いわー。
結局陰に隠れながら遠距離で潰した。手に感触も無いから少しは罪悪感も減る。暫くはこのままの戦法でいいかもね。あ!武器にしちゃったら鉄板売れなくなっちゃった。
ま、いっか。
盗賊倒したけどレベルは上がって無いみたいだ。やっぱダメか。
レベル上げたいなぁ
馬車が居なくなってから暫くして、岩場から動き出し徒歩で馬車の後を歩いていく。
そんな憂鬱な現実に落ち込みながらも、魔力が回復するまでバイクをしまい、徒歩で距離を稼いでいた。
その間にモノリスにこの世界の基本的な事を色々と教えてもらいながら
お金は円がゴールドに替わっただけで助かった
物価は日本より安いみたい
治安は日本より悪いし、命は物凄く軽いみたいだ。やだなぁ
お金を稼ぐなら商業系か冒険者のギルドに登録した方がいいみたい。やっぱりあるんだね。異世界あるあるだ!ちょっとwktk
「・・でもなぁ」
俺に生物を殺す度胸があるのかって言われると、忌避感が拭えない。何よりグロいのは嫌だ。
日本じゃ魚を捌いたり、蚊やGなどの虫を殺したりするのはオッケーだったけど動物は絶対無理だよ。
「どうしようか」
考えても埒が明かない。とりあえず人型魔物じゃなくてウサギとか鹿やイノシシみたいな動物で慣れていくしかないのかな。
道なりに進んで行くと馬車が止まっているのが見えてきた。
「馬車2台目か、第2異世界人発見だねって・・え?」
馬車の馬には男が2人、馬の轡を掴み抑えている。
幌の後方で後頭部に両手を置いて膝立ちになっている男女が3名、倒れてる人が6人、剣や槍、弓を持ち膝立ちをしてる人を囲んでる人が5人。
そして武装してる人と剣を持って一騎打ちをしてる人がいた。
武装してる人が傷だらけで見るからに劣勢だ。
思わず近場の隠れられる岩があったのでそこに隠れながら様子を見ている。聞こえてくる話し声から察するに
「ええ~。これどう見ても山賊に襲われた商人の構図じゃない?そして武装してる人は護衛の冒険者ってところかな?」
いやいやいや、でもいきなり人とかないでしょ!?人型魔物なら100歩譲ってもさ!馬車トラブルは異世界テンプレだけどもさ!
チラッと覗いてみる。あぁ!冒険者さんが吹き飛ばされた!周りの山賊達が笑ってやがる。
うーん、このまま見ないフリってのも人として罪悪感が残るんだけど。まぁ前日は完全に見ないフリしたけどもさ。
アレはまだ助かる可能性あったじゃん?こっちはもう襲われてるからね。
けど自分から危険な目に飛び込んで行く勇気も無い。ならどうするべきか。
よし!離れたところから鉄板を落としていく!相手を殺さない程度に痛めつけて後は擦りつけて逃げる!これだ!
もう一度覗き込む。冒険者は倒れながらもなんとか攻撃をかわしている。
一騎打ちの邪魔して申し訳ないと思いつつ山賊の上1メートル付近に鉄板を面で圧し潰す様にリリースした。
ドン!グシャ!
「お、お頭ぁーーー!?」
「な、何が起きやがった!」
「分からん!この塊は何処から現れたんだ!」
「頭ぁーーっ!?」
やっべ・・あかん音が聞こえた。あれ?あの鉄板何キロくらいだったっけ?
ピコン
『約110キログラムです』
おおう、心の疑問でも反応するのね。
てか110キロて・・大体3メートル位から落として
約6トン??
や、やっちまったか・・
「うぅっ」
良かったーーーー!生きてたーー!うっかりで初めての殺人やっちゃうところだった。
落とした鉄板を消すとお頭は瀕死の状態で手足は有り得ない方向に曲がっていた。
山賊達は突如消えた鉄板とお頭の惨状にまた慌て始めた。そしてパニックから徐々に人質から離れ始めた。
チャーンス!
今度は頭上ギリギリから落として見る。潰れた山賊は骨が折れたぐらいで済んでいた。
加減が分かったところで次々と消しては落とし、消しては落としてを繰り返していく。
何が起きてるか分からない山賊達は、慌てふためきながらバラバラになったところに、鉄板が落ちてくるものだから益々混乱していき、最後の1人に落ちたところで阿鼻叫喚の図となっていた。
「うっわぁ、やっぱエゲツねぇ」
質量の凶器って恐ろしくない?実際に見ちゃうと引くね。
パナいわぁ、鉄板さんパナいわぁ
と、我ながら引き起こしてしまった惨事を岩場の陰から覗き込んでいる。
人質になってた人達はゆっくりと辺りを見渡しながらさっきの鉄板が落ちて来ないかを警戒している様だ。
そしてゆっくりと倒れている武装している人達に駆け寄って行った。
結局起き上がったのは最後に戦っていた人を含めて3人、1人は亡くなったみたいだ。倒した盗賊達は紐に括り付けて板に乗せて引きずって行くみたい
最後まで鉄板を警戒しながらも馬車を動かして先に出発して行った。
「はぁ、怖かった。でも、なんとかなって良かった。のか?」
馬車でトラブルってあるあるだけどさ。無いわー、あれに出て行く勇気微塵も無いわー。
結局陰に隠れながら遠距離で潰した。手に感触も無いから少しは罪悪感も減る。暫くはこのままの戦法でいいかもね。あ!武器にしちゃったら鉄板売れなくなっちゃった。
ま、いっか。
盗賊倒したけどレベルは上がって無いみたいだ。やっぱダメか。
レベル上げたいなぁ
馬車が居なくなってから暫くして、岩場から動き出し徒歩で馬車の後を歩いていく。
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