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2話 真実
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「…ここは…どこ?」
朝起きてすぐわかったことがあった。
それは私の家ではないこと。
鏡があったので、とりあえず身支度を整えようと鏡の前に行く。
「これ…どういう事!?」
鏡に映ったのは
黒髪でロングの髪型で少し寝癖が付いている自分ではなく、白髪のロングの少女だった。
「これは…私のアバター…。ここはゲームの中!?」
綾佳は夢かと思って自分の頬をつねったが痛い。
—夢じゃない。ゲームの中だ。本当に入れたんだ…
とりあえず外に行けば何かわかるかもしれない。
そう思って宿を飛び出した。
とりあえずすぐ目に付いた黒がベースのプレイヤーに話しかけた。
「あの…すいません。」
「ここはどこだ?」
最初全く理解ができなかった。
手元を見ると明らかに自分の手ではない。
だがこの手には見覚えがあった
「…嘘…だろ?」
右手を右から左へ素早く振った。
ウィンドウが開く。右上には『Lento』と書いてあった。
「まさか…ここは、『darknesslight』の中か…?」
嘘だと思った。ゲームの中に入りたいとは思ったがまさか入れる訳が無い。外に行けば何か分かるはずだ。すぐ外へ飛び出した。蓮は近くに建っている合成屋のおじさんっぽい定員のNPCに聞いた。
「おい、おっちゃん!ここはDarknesslightの中か!?」
「あ…あぁ、そうだが…当たり前じゃないか。お兄ちゃん大丈夫か…?」
定員NPCは凄い不思議そうな顔をしていた。
「ちっ…ありがとうなおっちゃん!」
外に出るとやはりDarknesslightのゲームそのままだ。
「広場…広場に行けば何か…あそこはプレイヤーがいっぱいいる…」
その時…
「あの…すいません。」
蓮はびっくりした。まさかゲームの中で話しかけられるとは思ってもなかったからだ。
「えっ…と、どうしました?」
「変な事聞きますね…。ここ…Darknesslightの中…ですよね…?」
——この子俺と同じ質問している…。
「そうですよ。もしかして…このゲームの中にはいっちゃったんですか?」
この子と言っても俺と同じくらいの子だ。
白髪でロングの髪型、右側に少し髪を結わえている子で、身長は俺より少し小さい位。スナイパーライフルを背負っている。
その子はビックリしながら俺に質問をまた言ってきた。
「あなたも…ゲームの中にはいっちゃったんですか!?」
「そうなんです。今から広場に行くんですけど…一緒に来ます?」
「邪魔じゃ無ければ!よろしくおねがいします。私は…アヤk…アヤです!」
「アヤ…。わかった。俺はレントだ」
数分歩くと広場に着いた。いつもより人が多い気がする。中央でモニターで何かをやっていた。俺とアヤはそのモニターに近づいた。
ジジッ
『えー、聞こえているかな?全プレイヤー諸君。』
なんだなんだと色々なプレイヤーが集まってきた。…何が始まるんだ。なにがやりたいんだ?
演説か?つーか誰だよこいつ
色々な考えが出てくるがモニターをしっかり見ている。なにか重要な事を話さないかと聞き耳を立てる
『多分ここにいる全プレイヤーはこのDarknesslightの中だという事に気づいているだろう。』
…は?
モニターの中の奴の言う事が正しいのならここにいるプレイヤーは皆ゲームの中に入ったのか!?俺があんな事を願ったから?いやそんなはずはない。というよりも有り得ない。…アヤは?大丈夫か?と思いつつアヤの顔を見る。アヤは口をポカーンと開けてモニターを見ている。アヤもびっくりしたのだろうか。
『安心してくれ。この状態がいつまでも続くという訳ではない。多分学生もいるだろう。学校や会社の時間帯はきちんと現実にいる。が、ゲームをプレイした瞬間このゲームの中に入る。ログアウトするためには宿の中での寝落ちや、脳が出勤、登校の時間帯はわかっているから、その時間帯になれば自動的ログアウトだ。
完全に無くなるようにするためにはこのDarknesslightを誰か1人でもクリアすればこの状態は無くなる。』
じゃあログインしなければいいだけじゃないか。そう思った蓮だったが、モニターの中の奴は考えていた事が分かったかのように言葉を続けた。
『なにか大事な行事、予定があるのなら別だが、1週間以上ログインしなければ強制ログインだからよろしく。』
何言ってんだこいつ。どうして分かるんだ?脳が分かるってただのゲームだろ?これは。
『なんでわかるかは…全プレイヤー、初期登録しただろ?これは当たり前だ。このゲームをするためにどういうゲーム機種を使ってる?Darknesslight専用の機器だろう。それで初期登録する時、タッチパネルでやったはずだ。それで指から脳へ行き情報を得る。』
確かにそう言われるとそうだ。
Darknesslight専用のゲーム機だった。
色々な事を考えているうちにある1人のプレイヤーが声をあげた。
「嘘だろ!?どうせ、ガセネタだろ!?今のうちに嘘ですごめんなさいとでも言え!!」
…馬鹿が。嘘だったら逆に褒めてやりたい。
『では嘘か真か。自分でウィンドウを開いて見るがいい。いつもと違う所があるはずだ。』
蓮もアヤもその周りにいた人皆がウィンドウを開いた。
「…ログアウトボタンとセーブがない」
最初に声を上げたのはアヤだった。
『これが本当のDarknesslight。真実はこれ。さぁプレイヤー諸君!!君達の力でクリアして見ろ!!』
こう言ってモニターは消えた。
…今日が休日でよかった。
心の底から思った。これが平日だったらやばかっただろう。
「なぁ…アヤ。どうする?俺たちここで別れてソロプレイにするか?それともタッグを組むか…?」
朝起きてすぐわかったことがあった。
それは私の家ではないこと。
鏡があったので、とりあえず身支度を整えようと鏡の前に行く。
「これ…どういう事!?」
鏡に映ったのは
黒髪でロングの髪型で少し寝癖が付いている自分ではなく、白髪のロングの少女だった。
「これは…私のアバター…。ここはゲームの中!?」
綾佳は夢かと思って自分の頬をつねったが痛い。
—夢じゃない。ゲームの中だ。本当に入れたんだ…
とりあえず外に行けば何かわかるかもしれない。
そう思って宿を飛び出した。
とりあえずすぐ目に付いた黒がベースのプレイヤーに話しかけた。
「あの…すいません。」
「ここはどこだ?」
最初全く理解ができなかった。
手元を見ると明らかに自分の手ではない。
だがこの手には見覚えがあった
「…嘘…だろ?」
右手を右から左へ素早く振った。
ウィンドウが開く。右上には『Lento』と書いてあった。
「まさか…ここは、『darknesslight』の中か…?」
嘘だと思った。ゲームの中に入りたいとは思ったがまさか入れる訳が無い。外に行けば何か分かるはずだ。すぐ外へ飛び出した。蓮は近くに建っている合成屋のおじさんっぽい定員のNPCに聞いた。
「おい、おっちゃん!ここはDarknesslightの中か!?」
「あ…あぁ、そうだが…当たり前じゃないか。お兄ちゃん大丈夫か…?」
定員NPCは凄い不思議そうな顔をしていた。
「ちっ…ありがとうなおっちゃん!」
外に出るとやはりDarknesslightのゲームそのままだ。
「広場…広場に行けば何か…あそこはプレイヤーがいっぱいいる…」
その時…
「あの…すいません。」
蓮はびっくりした。まさかゲームの中で話しかけられるとは思ってもなかったからだ。
「えっ…と、どうしました?」
「変な事聞きますね…。ここ…Darknesslightの中…ですよね…?」
——この子俺と同じ質問している…。
「そうですよ。もしかして…このゲームの中にはいっちゃったんですか?」
この子と言っても俺と同じくらいの子だ。
白髪でロングの髪型、右側に少し髪を結わえている子で、身長は俺より少し小さい位。スナイパーライフルを背負っている。
その子はビックリしながら俺に質問をまた言ってきた。
「あなたも…ゲームの中にはいっちゃったんですか!?」
「そうなんです。今から広場に行くんですけど…一緒に来ます?」
「邪魔じゃ無ければ!よろしくおねがいします。私は…アヤk…アヤです!」
「アヤ…。わかった。俺はレントだ」
数分歩くと広場に着いた。いつもより人が多い気がする。中央でモニターで何かをやっていた。俺とアヤはそのモニターに近づいた。
ジジッ
『えー、聞こえているかな?全プレイヤー諸君。』
なんだなんだと色々なプレイヤーが集まってきた。…何が始まるんだ。なにがやりたいんだ?
演説か?つーか誰だよこいつ
色々な考えが出てくるがモニターをしっかり見ている。なにか重要な事を話さないかと聞き耳を立てる
『多分ここにいる全プレイヤーはこのDarknesslightの中だという事に気づいているだろう。』
…は?
モニターの中の奴の言う事が正しいのならここにいるプレイヤーは皆ゲームの中に入ったのか!?俺があんな事を願ったから?いやそんなはずはない。というよりも有り得ない。…アヤは?大丈夫か?と思いつつアヤの顔を見る。アヤは口をポカーンと開けてモニターを見ている。アヤもびっくりしたのだろうか。
『安心してくれ。この状態がいつまでも続くという訳ではない。多分学生もいるだろう。学校や会社の時間帯はきちんと現実にいる。が、ゲームをプレイした瞬間このゲームの中に入る。ログアウトするためには宿の中での寝落ちや、脳が出勤、登校の時間帯はわかっているから、その時間帯になれば自動的ログアウトだ。
完全に無くなるようにするためにはこのDarknesslightを誰か1人でもクリアすればこの状態は無くなる。』
じゃあログインしなければいいだけじゃないか。そう思った蓮だったが、モニターの中の奴は考えていた事が分かったかのように言葉を続けた。
『なにか大事な行事、予定があるのなら別だが、1週間以上ログインしなければ強制ログインだからよろしく。』
何言ってんだこいつ。どうして分かるんだ?脳が分かるってただのゲームだろ?これは。
『なんでわかるかは…全プレイヤー、初期登録しただろ?これは当たり前だ。このゲームをするためにどういうゲーム機種を使ってる?Darknesslight専用の機器だろう。それで初期登録する時、タッチパネルでやったはずだ。それで指から脳へ行き情報を得る。』
確かにそう言われるとそうだ。
Darknesslight専用のゲーム機だった。
色々な事を考えているうちにある1人のプレイヤーが声をあげた。
「嘘だろ!?どうせ、ガセネタだろ!?今のうちに嘘ですごめんなさいとでも言え!!」
…馬鹿が。嘘だったら逆に褒めてやりたい。
『では嘘か真か。自分でウィンドウを開いて見るがいい。いつもと違う所があるはずだ。』
蓮もアヤもその周りにいた人皆がウィンドウを開いた。
「…ログアウトボタンとセーブがない」
最初に声を上げたのはアヤだった。
『これが本当のDarknesslight。真実はこれ。さぁプレイヤー諸君!!君達の力でクリアして見ろ!!』
こう言ってモニターは消えた。
…今日が休日でよかった。
心の底から思った。これが平日だったらやばかっただろう。
「なぁ…アヤ。どうする?俺たちここで別れてソロプレイにするか?それともタッグを組むか…?」
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