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プロローグ
小太郎
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真っ赤な夕暮れが眩しく、セミがうるさいくらいに鳴いている。午後6時だというのに、まだ気温も30度を下回らない夕暮れ時。
「小太郎、お散歩行くよ!」
結衣は、銀色の鬣を持つシベリアンハスキーの俺に向かって笑顔を向ける。
「結衣、制服が汚れるから、着替えてらっしゃい!」
「えーーーーー!」
「えーーーじゃ有りません、ほら、行った行った」
「分ったわよ、お母さん!小太郎!少し待っててね」
リビングに入って来た結衣は、学校の制服のまま、俺を散歩に連れて行こうとして、母親のミチコに小言を言われていた。
ソファーで寛いでいた俺は、また始まったとあくびを、1つするとミチコは「ほら、小太郎もあきれているわよ」と言う。
「小太郎の裏切り者!」
俺に『あっかんベー』をして、自分の部屋のある2階に上がっていった。
そしてミチコは俺に言う「小太郎、お前は結衣のナイトなんだから結衣を守ってね」と。
俺は威勢よく「おお、任せておけと」言ったが、人間にはワンと聞こえるようだ。
「良い返事ね!小太郎」ミチコは俺の頭を撫でる。
「当たり前だ、俺は結衣は俺が赤ん坊の時から守って来ただろう!これからもそうだ」ワンワン
結衣からはいつも柔らかい香りがしていた。そして何故かよく狙われる。
ある時は野良犬。
ある時はガラの悪い人間。
共通しているのは全て、黒い禍々しいモノに取り憑かれている事と、そいつらは物凄く嫌な臭いがしている事だ。
甘ったるい何かが腐っている臭い。
吐き気がする程の臭いなのに小太郎以外は気がつかない。
その臭いは人間には分からない様だった。
よく狙われる結衣の両親は、結衣を心配して、結衣に犬笛を渡していた。
直ぐに俺が駆けつけられるようにと。
そして、事件はすぐにおきた。
その日リビングのソファーで昼寝をしていた俺は、遠くから聞こえる犬笛を聞きつけ、直ぐに家を飛び出し、数匹の野良犬に囲まれていた結衣を助けた。
怖がる結衣の頬を舐め、落ちるかせると「小太郎!怖かった。小太郎大好き!」と言って抱きついてくる。
「ああ俺も結衣が大好きだ。だから助けて欲しい時は犬笛を吹け!いいな」ワンワン
結衣は小太郎が言っていることがわかるのか「うん、小太郎に助けて欲しい時は必ず犬笛を吹くね」と言ってまた、小太郎の首に抱きついた。
それ以来、結衣が襲われると必ず犬笛を吹いて俺に助けを求め、俺が結衣を守って来た。
「小太郎!行こう!」
「ああ、出かけよう結衣」ワン
小さな結衣は、俺の首輪にリードを付けて、いつものコースを散歩する。
少しでも力を入れて引っ張ればすぐに小さい結衣は転んでしまう、俺は歩調を合わせて、ユックリと結衣の足にあわせる。
いつもの小道、いつもすれ違う飼い犬と飼い主たち、今日は何もないなと安堵した。
ただし電柱のマーキングは、結衣に待ってもらう!縄張りは大切な行為だ!
####
コンコン!コンコン!
部屋を叩くノックで目が覚めた。
半月がまた高い位置にありこの世界の真夜中を意味していた。
「誰だ!こんな夜更けに」
寝起きのためか声がかすれ、しわがれた声になっていた。
「・・こんな遅くにごめんね、あたし・・・結衣です」
こんな時間に何事かと、上半身裸で寝ていた俺は急いでシャツを羽織ってドアを開けると、目の前に結衣が立っていた。
宿屋の女将から貰った夜着は結衣にとても似合っていた。女将のセンスは良いようだ。
彼女の夜着は、柔らかい素材のモスグリーンのワンピース。そして、薄桃色のカーディガンを羽織っていた。
結衣の黒い瞳と長い髪がよく映える。
昔から、何を着ても似合っていた。
空から落ちてきた時の赤頭巾も似合っていた。
結衣は、頭巾じゃなくて、ダッフルコートだと言っていたが、『ダッフルコート』って何だ?それは?
まあ、外套の様なものか?
そんな事より、結衣はいつの間に真夜中に男の部屋に行く様な、ふしだらな女になったのだろうか?
ここはみっちりと、自分をもう少し大切にしろと説教をしてやらないと。
そんな結衣を見下ろすと、結衣の目には涙が溜まっていた。
『どうした?何があった?どうして泣いている?』
つぎからつぎへと、結衣の涙目の理由を聞きたかった。
結衣の部屋は隣にあるので、襲われてもすぐに駆けつける事が出来る。
物音なんてしなかった。誰も結衣の部屋には入っていないはず。
「一体何があった結衣」
結衣の肩を掴んだ手に無意識に力が入る。
結衣は震えていた。
「・・誰か・・・お前の部屋に入って来たのか結衣?」
まさか、そんなはずは無い!俺が気付か無い訳がない。
結衣は首をフルフルと横に振るだけで話そうとはしなかった。
「じゃあ、一体何があった?」
気持ちが焦る、喉が渇く。
「・・・・小太郎が死んじゃった時の夢を見たの・・・」
言うなり、結衣はボロボロと俺の目の前で本格的に泣き始めた。
俺は拍子抜けをした。
「結衣そんな事で男の部屋に来るのか?」
思ったことが、そのまま言葉になって俺の口から洩れた。
「そッそんな事じゃない、小太郎は大切な!大切な!家族だもん!!」
目を真っ赤に腫らした結衣は、大声で叫んだ。
「ばっ馬鹿、こっちへ来い」俺は廊下で大声を出した結衣を部屋の中へ入れて結衣の口を覆った。
案の定、宿の客たちは、「なに?こんな夜更けに!」「誰よ!大声を出して悪戯するバカは」といって、廊下に出はじめたが、すぐに部屋の中に戻っていった。
客たちが部屋に戻るのを確かめてから、結衣の口を覆っていた手を外して結衣を睨んだが、結衣から血の匂いが漂って来る。
甘い!甘い!魅惑的な香りだ。
頭がクラクラして来る。
不味い、このまま血の匂いを嗅いでいたら・・・俺は暴走しそうだ。
俺は頭を2、3回振って結衣から離れた。
夜は血の匂いを嗅ぎたくは無かった。血の匂いは人狼を惑わす・・・・。
早く結衣から離れないと。
「結衣、その・・・死んだ夢と俺の部屋に来るのと、どういう関係があるんだ」
俺が死んだときの話なんか正直!聞きたくもない。
「グリフィスが小太郎だから・・・」
「・・・・・・・・」
どうしてそれを!結衣は知っていたのか、俺の前世が小太郎だった事を!
俺は結衣に話すつもりは無かった。それだけにに驚きが大きく、目が大きく見開き体が硬直した。
「ごめんなさい、小太郎に失礼ね、グリフィスが小太郎の雰囲気が似ているの」
今!何ていった?小太郎に失礼?じゃあ、俺は?失礼じゃ無いのか?
まっまあいい、俺の前世が小太郎だとバレていなければ!
だが、納得いかない。
胸に、わだかまりが重くのしかかってくる。
「・・・・そっそうか!雰囲気が似ているのか」
「そうなの、不思議なくらい!似ているの、初めて会った時なんか、小太郎がお迎えに来てくれたと思うくらい・・・嬉しかった」
「悪かったな迎えが俺で!」
俺の顔が引きつる。
だが、さっきまで泣いていた結衣は、小太郎の話をしている内に落ち着いてきたのか!いつの間にか笑っていた。
良かった。結衣は笑っている方が良い。特に前世の俺の事で泣く姿は見たくない。
チクリと胸が痛んだ。
「ごめんねグリフィス、落ち着いたから部屋に戻るね」
「・・・ああ、ゆっくり休めよ」
隣りの結衣の部屋まで送り扉が閉まるのを見届けると、ため息が漏れた。
さっきのチクリとした痛みがいつの間にか胸の奥が軋むように痛みに変わっていた。
前世の自分の死の話をされそうになったんだ、胸が痛むはず。
俺は胸の痛みを無理やり誤魔化した。
「小太郎、お散歩行くよ!」
結衣は、銀色の鬣を持つシベリアンハスキーの俺に向かって笑顔を向ける。
「結衣、制服が汚れるから、着替えてらっしゃい!」
「えーーーーー!」
「えーーーじゃ有りません、ほら、行った行った」
「分ったわよ、お母さん!小太郎!少し待っててね」
リビングに入って来た結衣は、学校の制服のまま、俺を散歩に連れて行こうとして、母親のミチコに小言を言われていた。
ソファーで寛いでいた俺は、また始まったとあくびを、1つするとミチコは「ほら、小太郎もあきれているわよ」と言う。
「小太郎の裏切り者!」
俺に『あっかんベー』をして、自分の部屋のある2階に上がっていった。
そしてミチコは俺に言う「小太郎、お前は結衣のナイトなんだから結衣を守ってね」と。
俺は威勢よく「おお、任せておけと」言ったが、人間にはワンと聞こえるようだ。
「良い返事ね!小太郎」ミチコは俺の頭を撫でる。
「当たり前だ、俺は結衣は俺が赤ん坊の時から守って来ただろう!これからもそうだ」ワンワン
結衣からはいつも柔らかい香りがしていた。そして何故かよく狙われる。
ある時は野良犬。
ある時はガラの悪い人間。
共通しているのは全て、黒い禍々しいモノに取り憑かれている事と、そいつらは物凄く嫌な臭いがしている事だ。
甘ったるい何かが腐っている臭い。
吐き気がする程の臭いなのに小太郎以外は気がつかない。
その臭いは人間には分からない様だった。
よく狙われる結衣の両親は、結衣を心配して、結衣に犬笛を渡していた。
直ぐに俺が駆けつけられるようにと。
そして、事件はすぐにおきた。
その日リビングのソファーで昼寝をしていた俺は、遠くから聞こえる犬笛を聞きつけ、直ぐに家を飛び出し、数匹の野良犬に囲まれていた結衣を助けた。
怖がる結衣の頬を舐め、落ちるかせると「小太郎!怖かった。小太郎大好き!」と言って抱きついてくる。
「ああ俺も結衣が大好きだ。だから助けて欲しい時は犬笛を吹け!いいな」ワンワン
結衣は小太郎が言っていることがわかるのか「うん、小太郎に助けて欲しい時は必ず犬笛を吹くね」と言ってまた、小太郎の首に抱きついた。
それ以来、結衣が襲われると必ず犬笛を吹いて俺に助けを求め、俺が結衣を守って来た。
「小太郎!行こう!」
「ああ、出かけよう結衣」ワン
小さな結衣は、俺の首輪にリードを付けて、いつものコースを散歩する。
少しでも力を入れて引っ張ればすぐに小さい結衣は転んでしまう、俺は歩調を合わせて、ユックリと結衣の足にあわせる。
いつもの小道、いつもすれ違う飼い犬と飼い主たち、今日は何もないなと安堵した。
ただし電柱のマーキングは、結衣に待ってもらう!縄張りは大切な行為だ!
####
コンコン!コンコン!
部屋を叩くノックで目が覚めた。
半月がまた高い位置にありこの世界の真夜中を意味していた。
「誰だ!こんな夜更けに」
寝起きのためか声がかすれ、しわがれた声になっていた。
「・・こんな遅くにごめんね、あたし・・・結衣です」
こんな時間に何事かと、上半身裸で寝ていた俺は急いでシャツを羽織ってドアを開けると、目の前に結衣が立っていた。
宿屋の女将から貰った夜着は結衣にとても似合っていた。女将のセンスは良いようだ。
彼女の夜着は、柔らかい素材のモスグリーンのワンピース。そして、薄桃色のカーディガンを羽織っていた。
結衣の黒い瞳と長い髪がよく映える。
昔から、何を着ても似合っていた。
空から落ちてきた時の赤頭巾も似合っていた。
結衣は、頭巾じゃなくて、ダッフルコートだと言っていたが、『ダッフルコート』って何だ?それは?
まあ、外套の様なものか?
そんな事より、結衣はいつの間に真夜中に男の部屋に行く様な、ふしだらな女になったのだろうか?
ここはみっちりと、自分をもう少し大切にしろと説教をしてやらないと。
そんな結衣を見下ろすと、結衣の目には涙が溜まっていた。
『どうした?何があった?どうして泣いている?』
つぎからつぎへと、結衣の涙目の理由を聞きたかった。
結衣の部屋は隣にあるので、襲われてもすぐに駆けつける事が出来る。
物音なんてしなかった。誰も結衣の部屋には入っていないはず。
「一体何があった結衣」
結衣の肩を掴んだ手に無意識に力が入る。
結衣は震えていた。
「・・誰か・・・お前の部屋に入って来たのか結衣?」
まさか、そんなはずは無い!俺が気付か無い訳がない。
結衣は首をフルフルと横に振るだけで話そうとはしなかった。
「じゃあ、一体何があった?」
気持ちが焦る、喉が渇く。
「・・・・小太郎が死んじゃった時の夢を見たの・・・」
言うなり、結衣はボロボロと俺の目の前で本格的に泣き始めた。
俺は拍子抜けをした。
「結衣そんな事で男の部屋に来るのか?」
思ったことが、そのまま言葉になって俺の口から洩れた。
「そッそんな事じゃない、小太郎は大切な!大切な!家族だもん!!」
目を真っ赤に腫らした結衣は、大声で叫んだ。
「ばっ馬鹿、こっちへ来い」俺は廊下で大声を出した結衣を部屋の中へ入れて結衣の口を覆った。
案の定、宿の客たちは、「なに?こんな夜更けに!」「誰よ!大声を出して悪戯するバカは」といって、廊下に出はじめたが、すぐに部屋の中に戻っていった。
客たちが部屋に戻るのを確かめてから、結衣の口を覆っていた手を外して結衣を睨んだが、結衣から血の匂いが漂って来る。
甘い!甘い!魅惑的な香りだ。
頭がクラクラして来る。
不味い、このまま血の匂いを嗅いでいたら・・・俺は暴走しそうだ。
俺は頭を2、3回振って結衣から離れた。
夜は血の匂いを嗅ぎたくは無かった。血の匂いは人狼を惑わす・・・・。
早く結衣から離れないと。
「結衣、その・・・死んだ夢と俺の部屋に来るのと、どういう関係があるんだ」
俺が死んだときの話なんか正直!聞きたくもない。
「グリフィスが小太郎だから・・・」
「・・・・・・・・」
どうしてそれを!結衣は知っていたのか、俺の前世が小太郎だった事を!
俺は結衣に話すつもりは無かった。それだけにに驚きが大きく、目が大きく見開き体が硬直した。
「ごめんなさい、小太郎に失礼ね、グリフィスが小太郎の雰囲気が似ているの」
今!何ていった?小太郎に失礼?じゃあ、俺は?失礼じゃ無いのか?
まっまあいい、俺の前世が小太郎だとバレていなければ!
だが、納得いかない。
胸に、わだかまりが重くのしかかってくる。
「・・・・そっそうか!雰囲気が似ているのか」
「そうなの、不思議なくらい!似ているの、初めて会った時なんか、小太郎がお迎えに来てくれたと思うくらい・・・嬉しかった」
「悪かったな迎えが俺で!」
俺の顔が引きつる。
だが、さっきまで泣いていた結衣は、小太郎の話をしている内に落ち着いてきたのか!いつの間にか笑っていた。
良かった。結衣は笑っている方が良い。特に前世の俺の事で泣く姿は見たくない。
チクリと胸が痛んだ。
「ごめんねグリフィス、落ち着いたから部屋に戻るね」
「・・・ああ、ゆっくり休めよ」
隣りの結衣の部屋まで送り扉が閉まるのを見届けると、ため息が漏れた。
さっきのチクリとした痛みがいつの間にか胸の奥が軋むように痛みに変わっていた。
前世の自分の死の話をされそうになったんだ、胸が痛むはず。
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