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異世界で爆誕、世界情勢を変える事!

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ヒロインが全く出る気配が無いのを感じて、絶望していた俺は、みんなに慰められながら復活を遂げた。
「いやぁ、ごめんごめん。」
「まったく、まずは、この世界を知らないとダメだろ。」
「そうだね、カミヨの言う通りだよ。よし、始めるとしますか。調査を。」

調査をはじめて、早くも2ヶ月が経とうとしていた。
「それで、何かわかったことあった?」
「うーん、そうだな。高純度魔力が再び出てきてるな。」
「それはぁ、思ったぁ。調査してたらぁ、急に後ろからぁ、魔物出てきてぇ、びっくりぃ。」
「カミヨ殿の言っている通り、この世界は再び高純度魔力で満たされるであろう。じゃが、わしの力で制御できなくも無い。」
「高純度魔力の制御なんて、本当にできるのか?」
「うむ、わしの能力で【高純度魔力の運用・活用書】と言うものがあってのう。それを見れば、ある程度はわかるもんじゃ。」
「うわぁ、ぶっ壊れだなぁ。」
「モール殿に言われるのは心外ですな。」
「それで、高純度魔力の制御の話なんだが、グラフィオに一任しても良いか?」
「俺は問題ない。グラフィオは信頼できるしな。」
「自分もぉ、ないでぇすぅ。」
「俺も特に無い。」
「それじゃぁ、よろしくな。グラフィオ。」
「はい、お任せあれ。」
「そういえば、話は変わるんだけどモールの配下って今、どこにいるの?いつの間にか居なくなってたけど。」
「嗚呼、あいつらは里に戻って、事情の説明をしてるはずだ。俺たちが何日も帰って来なかったら、心配して種族ごと動いてしまうからな。」
「なるほど、そう言う心配もあるのか。グラフィオとメジェドは里に連絡とかしてるのか?」
「自分はぁ、全然連絡の類はぁ、して無いですねぇ。」
「わしも、じゃなぁ。まぁ、息子がうまくやってくれるじゃろうて。」
「はぁ、2人とも。少しは故郷の心配くらいしなよ。まぁ、俺がいえたことじゃ無いんだけどな。生まれ故郷なんてものは、最初から捨てているからな。」
「その話に関しては、俺にも非があるから無しで。」
「そうか、カミヨ殿とルカーノ殿は同郷なのじゃったな。忘れておったわい。」
「それはそうと、俺はモールとルカに聞きたいことがあるだが、良いか?」
「嗚呼、問題ない。」
「それじゃあ、遠慮無く。モールもルカもそちら側視点では異世界と呼ばれるここにきているわけだが。他の異世界人がこちらにきていると言うことはあるのか?」
「はっきりとした確証はないけど、俺らの高校。緑ヶ丘高校の最高学年である、3年2組総人数40名全てがこちらにきている可能性もある。」
「たしかにそうだな、教室の両端っこにいた俺たちがこうしてきてると言うことは、教室全域にこちらの世界に来させる何かができた。と、考える方が自然だな。」
「と言うことは、他の皆様も異形として、いるかもしれないと言うことですかな?」
「いや、その可能性は低い。俺が召喚された時、神に聞いたんだが、ごく一部だけこの世界の人類に適合できない存在が人類以外の何かになると言うことだからな。40人中2人が異形ということは、可能性は限りなく低いになる。」
「そうですねぇ、ならぁ、勇者として召喚されてそうですねぇ。」
「なぁ、メジェド。その勇者っていうのは一体なんなんだ?」
「えぇっと、勇者といってもぉ、種類があるんですヨォ。勇者【魔人・妖魔・蟲魔・獣魔・魔龍&魔竜・悪魔・天魔・神魔】の8種類ですねぇ。自分たちがぁ、警戒すべきなのはぁ、蟲魔特攻の勇者、通称【蟲殺者】ですぅ。」
「馬鹿みたいにいるな。」
「ちょっと待ってくれ、ていうことは俺ら同郷で殺し合わないといけないってことか?」
「それはぁ、絶対ってぇ、わけじゃ無いですねぇ。」
「だが、俺たちの特攻もいるんだろ?」
「それに限ってはぁ、絶対あり得ませんねぇ。」
「どういうことだ?」
「そもそもぉ、勇者ってぇ、敵対者に対抗できるようにぃ、呼ぶんでぇ。自分たちがぁ、人類と敵対していない時にぃ、召喚されたっぽいのでぇ、存在しませんねぇ。」
「なるほど、そういうことか。でも、楽観視はしていられないな。」
「そうだな、もう俺たちは人類の敵対者と言っても過言じゃ無いからな。て言うか、もう帝国滅んでるし。」
「それじゃあ、これから召喚される勇者には要注意ってことか。」
「じゃが、勇者召喚の秘術はそうそう、簡単にできるものじゃ無いわい。10年に一回出来て上出来というほどじゃからのう。」
「なら、猶予は10年以下ってことだな。それなら、勇者とタイマンでやり合っても勝てるように、俺はここに、俺たちだけの国を作ろうと思う。」
「うむ、良いと思うぞ。ルカーノには《領域発動型能力》があるんだろ?」
「そうだね、あ。進化して違くなってるかもしれないから見てみるわ。」
「了解」

みんなには許可をもらったので、俺はすぐさま中の自分へとのアクセスを行った。
「あーあー、テステス。聞こえますかー」
『はーい、聞こえまっせぇ。それで、能力の把握にきたようだな。』
「おお、それなら話は早いな。ちょっくら見せてくれ。」
『ほらよ。これがお前の《領域発動型能力》の全てだよ』
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《領域発動型能力》
魔王能力【魔王之城(使用不可)】【侵入者撲滅特攻(使用不可)】《自分が持つ特定指示領域を確認できませんでした。》
種族依存能力【絶対守護領域】【縄張り争い→領域守護戦争】
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「まぁまぁ、あるな。」
『普通、領域発動型能力は迷宮の階層主や、迷宮主が持ってるやつだからな。どれもこれもが強力だけど、場の制約があるから均衡を保っているって感じだ。』
「なるほどねぇ、そんじゃあ、皆んなのも見れるようになってんだろ?」
『嗚呼、これが四徨王の領域発動型能力だ。』
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《地徨王》
種族依存能力【大地の守人】【大地支配】
特異能力【恵豊かな大地】【地星権限】【支配受けぬ夢幻の大地】
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《隱徨王》
種族依存能力【狩場】
特異能力【熱気漂う死地】【死霧領域】
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《贒徨王》
種族依存能力【精霊蟲守護領域】【聖域】
特異能力【絶対領域~記憶保管庫~】【書庫之絶対守護】【無限領域~物語~】
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《武徨王》
種族依存能力【戦場】【一騎討ち】
特異能力【氷獄之檻】+【灼熱領域】=【地獄荘】
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「なんか、感覚なんだが俺より強いのもあるよな?」
『そうだな……【聖域】は【魔王之城】と同じぐらいの領域能力だな。【絶対領域~記憶保管庫~】に至っては、能力説明を見る限り、俺が知る中で一番強力な奴だな。』
「マジかよ。一体どう言う能力なんだ?」
『そうだな、簡単に言うと。記憶保管庫すなわち、本やデータが保管されている場所でしか発動しないようになっいるな。しかし、それにしても、なかなかに厳しい条件だな。能力は、攻撃の記録及び対策、出来るのならば攻撃の無効化だな。例で挙げるのならば、奈落系統や終焉系統などの防御が極めて難しいものなども、自分がその能力に関して理解していれば、無効化できるようだな。』
「なるほど、観察・理解に特化しているグラフィオには、まさに鬼に金棒の能力だな。」
『それに、能力の使い方では、グラフィオごと殺す勢いで攻撃して、敵だけを殺すなんてこともできるようだな。』
やばいな、これに俺、勝てんのか?まぁ、戦う気はないけど……
「そろそろ、俺は戻ろうかな。」
『おう、次戻ってくる時は、もっと楽しい出来事が起きたら来いよ!』
「了解」
俺は、少しずつ意識を元に戻していった。

「お、帰ってきたな。」
「おーす、ある程度は把握してきた。」
「んじゃぁ、言ってくれるか?」
「おけ、そんじゃぁ、一応みんなが領域発動型能力を使えることは知っているとして、話を進めるぞ?」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ。俺らも持っているのか?」
「ん?全員持ってるぞ?それも、一部は最強格とまで言わしめる化け物能力だしな。」
「おぉ!ワクワクしますねぇ!」
「そんじゃ、話を続けるぞ?」
「まぁ、進化の影響だろうな。よし、問題ない、続けてくれ。」
「それじゃあ、まずはカミヨの能力についてだな。カミヨの能力は簡単に言って仕舞えば、陸にいればほぼ負けることはないな。詳しくは、リンクしてるから、そっから見てくれ。次はメジェドだな。メジェドは暗殺に特化しているように感じた。まぁ、使い方によるかな?グラフィオとかが使ったら凶悪そうだなぁって、奴もあったから。詳しくは、リンクしてるからそこからな。お次はグラフィオかな。グラフィオは、まぁ頭脳お化け能力って感じだな。マジで俺では説明できんからリンクを見といてくれ。最後はモールか。モールは、一言で言うと、脳筋ぽいのに搦め手が大好きマンだな。まぁ、特には変わったところは無いな。」
俺が話し終えると、みんなは黙りずっとリンクを見ていた。(このリンクというものは、ルカーノが保持している能力の一つ【念話】が魔王覚醒時に進化し誕生した能力の権能の一つである。)
みんなが見始めて一時間弱が経ちみんなも能力の把握が終わったようだった。
「これなら、ここに国を作れるとすれば、俺たちの実力は実質的な大幅上昇できるわけか。」
「ん、そゆこと。」
「それならぁ、作るしかないじゃぁ、ないんですかぁ?僕たちの国をぉ。」
「俺ら四徨王全員が国づくりに賛成した。ルカ、作ろうぜ。最高の国を!」
「おう!」
こうして俺たちは、着々と人類最大の敵と呼ばれる化け物集団に駆け上がる物語を進んでいった。
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