羽子伝~少年楽士と秘曲名鑑~
「お前には才能がない」
そう言われて何年経ったろう。音楽で身を立ててきた一族に俺のような落ちこぼれは必要ない、という事だろうか。
いいじゃないか、俺だって意地がある。一人で生き抜いてやる!
―――っておいおい!
誰だ殿中曲を弾いている命知らずは!? 殿中曲は皇帝が守っている秘曲中の秘曲! そんな曲を弾いているなんて命知らずにもほどがある!
それが、俺の運命が回りだした日の出来事だった。
そう言われて何年経ったろう。音楽で身を立ててきた一族に俺のような落ちこぼれは必要ない、という事だろうか。
いいじゃないか、俺だって意地がある。一人で生き抜いてやる!
―――っておいおい!
誰だ殿中曲を弾いている命知らずは!? 殿中曲は皇帝が守っている秘曲中の秘曲! そんな曲を弾いているなんて命知らずにもほどがある!
それが、俺の運命が回りだした日の出来事だった。
一章 春想月花と市井の龍
二章 遠吼孤虎と栴檀の朋
三章 還鶴玄楼と狼の贄王子
四章 誾景涼王と片翼の鳳凰
五章九星八十八と星天大聖
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あらすじ
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