343 / 383
第10章 レイコさんは自重しない
第10章第006話 レイコ提言書
しおりを挟む
第10章第006話 レイコ提言書
Side:ツキシマ・レイコ
航海の経緯や、セイホウ王国やロトリー王国との折衝についての報告は、すでにネタリア外相からされているそうなので。私は、ロトリー国のレイコから聞いた、"東の帝国の魔女"として語られてきた部分について説明します。
ネイルコードの重鎮を前に。手記の写しを元に、帝国の興亡、ロトリー人との邂逅、そして最後の旅立ちについて語りました。
「…なるほど。それが帝国の魔女…いや、もう一人のレイコ殿の物語か…」
クライスファー陛下が感慨深く呟きます。
「まさか、帝国の魔女がレイコ殿と同じ巫女だったとは…」
「神の御座で星の爆発?…あそこにぽつぽつと見える赤く丸い泡の様な物、あれは星の爆発した跡だったのか」
「国が文字通り滅ぶような天災か… 帝国の滅亡に際して、赤竜神様は何もされなかったのかと、昔から疑問だったのだが。やはり赤竜神様でも、どうにもならなかったのかね?」
今までは、魔女が帝国を滅ぼした…という具合に伝えられていますからね。
帝国が堕落したから赤竜神が魔女に姿を変えて滅ぼした。赤竜神の怒りに触れた魔女は封印された。いろいろ仮説も語られています。
この大陸に初めて人が来た頃、魔獣を蹴散らした初代聖女が魔女と同一人物だってのは、当然知られていません。
「もしあの太陽で同じようなことが起きたら、この大地がまるごと蒸発するような爆発ですが。事前の兆候を読み取るのが難しいんです。もっと前に分かっていたら、いろいろ出来たかもしれませんが…」
超新星爆発を起こすような星は、長くても一千万年程度の寿命しかなく。ガンマ線バーストを起こすような超巨星はさらに十分の一以下の寿命しかありません。
天文学的時間で言えば、それこそ「生まれてすぐ死ぬ」のですが。もう爆発しそう…と言ってもそれは巨大な恒星の中の話、外からでは万年単位での予想すら困難です。
中で重量崩壊が起きて超新星が輝き始める前に、ニュートリノで検出することは可能ですが。ガンマ線バーストには時間が短く。ロトリー国のレイコが言っていたとおり、近くの人を地下に逃がす程度しか時間は無かったのでしょう。
「にしても、向こうのレイコ殿が皇帝の妃だったとは。…跡継ぎは養子を取られたとのことだったが。王位継承に混乱は無かったのかね?」
「向こうのレイコ殿の手記によると、皇帝が亡くなってから百年近くは、養子の中から優れた者を選んでいたそうで、その体制でうまくいっていたようです。」
「血縁に寄らない皇位の継承か…こちらの大陸ではちと考えにくいが。最初は養子だったとしても、その養子は、婚姻もしただろうし子も居たのだろう? よく百年も保ったな」
「それはおそらく、レイコ殿…初代皇妃がずっと健在だったからじゃろうな。それに、最初に能力主義で皇帝を選んだとなれば、あとはむしろ楽だっでは? 前例主義はどこでもあるだろう?」
残された記録は多くはありません。ほとんど、ロトリー国のレイコの手記が一次資料となりますが。今後は歴史学者が議論していくことになりそうです。
ちなみに。ロトリー国のレイコの乗っていたマナシップの発進は、ネイルコード周辺では天候が悪く、目撃されていませんでした。残念。
さて。前半は、航海からの報告となりましたが。私としてはここからが本題。
根回しというわけでもないですが。提案書…コピー機無いから紙一枚分をあらかじめ送っておいて、こちらの司書さんに会議参加人数分を手書きで写して貰いました。
銅版印刷はすでに実用化されていますが。少部数にはちと効率が悪く。会議とかで配るには概要の手写しが基本で。内容の詳細については、口頭説明か資料の回し読みになります。
コピー機が出回る以前はどうしていたのか。
お父さんに聞いたことがありますが。ガリ版印刷…謄写版という物だったそうです…って、お父さんより前のおじいさんの時代の話だそうですけどね。
============================================================
★文明の進歩を効率よく推進していく為の、注力すべき事業についての提言。
この星の文明を効率よく発展させていく為に。シキシマ・レイコの出身地である地球の歴史を参考にして、以下の分野の振興を国家事業として助成していくことを提言します。
●工業と科学の振興
・大型輸送船の開発
単船でロトリー国南の大陸までを往復できる一万ナロ級貨客船の建造。(~船長百五十ベメル)
ドックの建設(将来的には十万ナロ級船の建造が可能)と、港湾整備。
船員の育成。
船の位置特定に必要な正確な時計の開発。世界の探査と世界地図の作成。
・飛行機の開発
最初の目標として四人乗りでセイホウ王国まで飛べる飛行機の開発。
空港の整備(四千ベメル四方の土地の確保)。
パイロットと整備士の育成。
アルミ合金とモーターの研究。
(最終目標:数百人乗り、ロトリー国まで半日で移動可能な大型旅客機)
・電気技術振興
セイホウ王国までを通信範囲に出来る無線電信の技術確立。
電気波形の数学的記述。
音声伝達技術(マイクとスピーカーの開発)
各種測定器開発。オシロスコープ。
電気計算機。
電気技術者の育成。
・各種産業の機械化(蒸気機関と電気モーターの利用)
自動車の開発
四人乗りから、輸送馬車の代替まで可能な、電気自動車の開発。
農業、紡績、工業の機械化
耕運機、機織機、各種製造機械等の、開発と量産。
整備士の育成
・化学、生物、医学分野の研究開発について、クラーレスカ正教国との協力体勢
資金と人的リソースの確保の為、一部分野の研究開発の協力を正教国に取り付ける。
化学分野の研究による、産業分野への還元。
冶金学。各種原料素材の発見開発。
火薬の製造に必要な物質の発見と量産方法の確立。
人工肥料の大量生産
農産物、酪農動物の品種改良。
病気に強く収穫量の多い作物や家畜の開発。
医療技術発展。
怪我の悪化を防ぐ抗生物質の発見。
栄養学の啓発。
研究開発職の育成。
庶民の基礎教育を義務化。
最高学府の設立(都市ごとが望ましい)
・目標とする未来技術
陸海空の大量輸送と移動手段。大量印刷大量出版。写真機、音声通話、映像電送の情報伝達。
●社会問題に対する警戒
・ロトリー人の人権確立。
種族ラクーンを、"人"と同等として、その立場と権利(生存権、財産権、自決権)を各国に周知承認させる。
・各国との協調と連携のための場の確立。
大陸連盟創設。
・社会の未来に予想される各種問題の認知と、研究機関の設立。
人口問題と食糧問題。
土地の開発。食糧供給。
環境問題。
工場による大気、水源、土壌汚染対策。
資源問題。
資源の探索と、国家を越えた供給体制。
イデオロギー問題、社会保障と保険制度、女性の社会地位、等々。
以上の事業が実現した暁には、に、私ツキシマ・レイコはできうる限り協力していくことを宣言いたします。
ネイルコード歴445年4月1日 ツキシマ・レイコ作成
============================================================
ギリ1枚に収めました。
"電子"は"電気"に置き換えています。まだ電子の存在は周知されているわけでは無いですから。
"自動車"なんてのも、こちらの言葉で作った造語です。
皆さんにはすでに配られていたようですので。一項目ずつ説明していきますか。時間かかりそうですね。
Side:ツキシマ・レイコ
航海の経緯や、セイホウ王国やロトリー王国との折衝についての報告は、すでにネタリア外相からされているそうなので。私は、ロトリー国のレイコから聞いた、"東の帝国の魔女"として語られてきた部分について説明します。
ネイルコードの重鎮を前に。手記の写しを元に、帝国の興亡、ロトリー人との邂逅、そして最後の旅立ちについて語りました。
「…なるほど。それが帝国の魔女…いや、もう一人のレイコ殿の物語か…」
クライスファー陛下が感慨深く呟きます。
「まさか、帝国の魔女がレイコ殿と同じ巫女だったとは…」
「神の御座で星の爆発?…あそこにぽつぽつと見える赤く丸い泡の様な物、あれは星の爆発した跡だったのか」
「国が文字通り滅ぶような天災か… 帝国の滅亡に際して、赤竜神様は何もされなかったのかと、昔から疑問だったのだが。やはり赤竜神様でも、どうにもならなかったのかね?」
今までは、魔女が帝国を滅ぼした…という具合に伝えられていますからね。
帝国が堕落したから赤竜神が魔女に姿を変えて滅ぼした。赤竜神の怒りに触れた魔女は封印された。いろいろ仮説も語られています。
この大陸に初めて人が来た頃、魔獣を蹴散らした初代聖女が魔女と同一人物だってのは、当然知られていません。
「もしあの太陽で同じようなことが起きたら、この大地がまるごと蒸発するような爆発ですが。事前の兆候を読み取るのが難しいんです。もっと前に分かっていたら、いろいろ出来たかもしれませんが…」
超新星爆発を起こすような星は、長くても一千万年程度の寿命しかなく。ガンマ線バーストを起こすような超巨星はさらに十分の一以下の寿命しかありません。
天文学的時間で言えば、それこそ「生まれてすぐ死ぬ」のですが。もう爆発しそう…と言ってもそれは巨大な恒星の中の話、外からでは万年単位での予想すら困難です。
中で重量崩壊が起きて超新星が輝き始める前に、ニュートリノで検出することは可能ですが。ガンマ線バーストには時間が短く。ロトリー国のレイコが言っていたとおり、近くの人を地下に逃がす程度しか時間は無かったのでしょう。
「にしても、向こうのレイコ殿が皇帝の妃だったとは。…跡継ぎは養子を取られたとのことだったが。王位継承に混乱は無かったのかね?」
「向こうのレイコ殿の手記によると、皇帝が亡くなってから百年近くは、養子の中から優れた者を選んでいたそうで、その体制でうまくいっていたようです。」
「血縁に寄らない皇位の継承か…こちらの大陸ではちと考えにくいが。最初は養子だったとしても、その養子は、婚姻もしただろうし子も居たのだろう? よく百年も保ったな」
「それはおそらく、レイコ殿…初代皇妃がずっと健在だったからじゃろうな。それに、最初に能力主義で皇帝を選んだとなれば、あとはむしろ楽だっでは? 前例主義はどこでもあるだろう?」
残された記録は多くはありません。ほとんど、ロトリー国のレイコの手記が一次資料となりますが。今後は歴史学者が議論していくことになりそうです。
ちなみに。ロトリー国のレイコの乗っていたマナシップの発進は、ネイルコード周辺では天候が悪く、目撃されていませんでした。残念。
さて。前半は、航海からの報告となりましたが。私としてはここからが本題。
根回しというわけでもないですが。提案書…コピー機無いから紙一枚分をあらかじめ送っておいて、こちらの司書さんに会議参加人数分を手書きで写して貰いました。
銅版印刷はすでに実用化されていますが。少部数にはちと効率が悪く。会議とかで配るには概要の手写しが基本で。内容の詳細については、口頭説明か資料の回し読みになります。
コピー機が出回る以前はどうしていたのか。
お父さんに聞いたことがありますが。ガリ版印刷…謄写版という物だったそうです…って、お父さんより前のおじいさんの時代の話だそうですけどね。
============================================================
★文明の進歩を効率よく推進していく為の、注力すべき事業についての提言。
この星の文明を効率よく発展させていく為に。シキシマ・レイコの出身地である地球の歴史を参考にして、以下の分野の振興を国家事業として助成していくことを提言します。
●工業と科学の振興
・大型輸送船の開発
単船でロトリー国南の大陸までを往復できる一万ナロ級貨客船の建造。(~船長百五十ベメル)
ドックの建設(将来的には十万ナロ級船の建造が可能)と、港湾整備。
船員の育成。
船の位置特定に必要な正確な時計の開発。世界の探査と世界地図の作成。
・飛行機の開発
最初の目標として四人乗りでセイホウ王国まで飛べる飛行機の開発。
空港の整備(四千ベメル四方の土地の確保)。
パイロットと整備士の育成。
アルミ合金とモーターの研究。
(最終目標:数百人乗り、ロトリー国まで半日で移動可能な大型旅客機)
・電気技術振興
セイホウ王国までを通信範囲に出来る無線電信の技術確立。
電気波形の数学的記述。
音声伝達技術(マイクとスピーカーの開発)
各種測定器開発。オシロスコープ。
電気計算機。
電気技術者の育成。
・各種産業の機械化(蒸気機関と電気モーターの利用)
自動車の開発
四人乗りから、輸送馬車の代替まで可能な、電気自動車の開発。
農業、紡績、工業の機械化
耕運機、機織機、各種製造機械等の、開発と量産。
整備士の育成
・化学、生物、医学分野の研究開発について、クラーレスカ正教国との協力体勢
資金と人的リソースの確保の為、一部分野の研究開発の協力を正教国に取り付ける。
化学分野の研究による、産業分野への還元。
冶金学。各種原料素材の発見開発。
火薬の製造に必要な物質の発見と量産方法の確立。
人工肥料の大量生産
農産物、酪農動物の品種改良。
病気に強く収穫量の多い作物や家畜の開発。
医療技術発展。
怪我の悪化を防ぐ抗生物質の発見。
栄養学の啓発。
研究開発職の育成。
庶民の基礎教育を義務化。
最高学府の設立(都市ごとが望ましい)
・目標とする未来技術
陸海空の大量輸送と移動手段。大量印刷大量出版。写真機、音声通話、映像電送の情報伝達。
●社会問題に対する警戒
・ロトリー人の人権確立。
種族ラクーンを、"人"と同等として、その立場と権利(生存権、財産権、自決権)を各国に周知承認させる。
・各国との協調と連携のための場の確立。
大陸連盟創設。
・社会の未来に予想される各種問題の認知と、研究機関の設立。
人口問題と食糧問題。
土地の開発。食糧供給。
環境問題。
工場による大気、水源、土壌汚染対策。
資源問題。
資源の探索と、国家を越えた供給体制。
イデオロギー問題、社会保障と保険制度、女性の社会地位、等々。
以上の事業が実現した暁には、に、私ツキシマ・レイコはできうる限り協力していくことを宣言いたします。
ネイルコード歴445年4月1日 ツキシマ・レイコ作成
============================================================
ギリ1枚に収めました。
"電子"は"電気"に置き換えています。まだ電子の存在は周知されているわけでは無いですから。
"自動車"なんてのも、こちらの言葉で作った造語です。
皆さんにはすでに配られていたようですので。一項目ずつ説明していきますか。時間かかりそうですね。
36
あなたにおすすめの小説
【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
寿明結未(旧・うどん五段)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
建国のアルトラ ~魔界の天使 (?)の国造り奮闘譚~
ヒロノF
ファンタジー
死後に転生した魔界にて突然無敵の身体を与えられた地野改(ちの かい)。
その身体は物理的な攻撃に対して金属音がするほど硬く、マグマや高電圧、零度以下の寒さ、猛毒や強酸、腐食ガスにも耐え得る超高スペックの肉体。
その上で与えられたのはイメージ次第で命以外は何でも作り出せるという『創成魔法』という特異な能力。しかし、『イメージ次第で作り出せる』というのが落とし穴! それはイメージ出来なければ作れないのと同義! 生前職人や技師というわけでもなかった彼女には機械など生活を豊かにするものは作ることができない! 中々に持て余す能力だったが、周囲の協力を得つつその力を上手く使って魔界を住み心地良くしようと画策する。
近隣の村を拠点と定め、光の無かった世界に疑似太陽を作り、川を作り、生活基盤を整え、家を建て、魔道具による害獣対策や収穫方法を考案。
更には他国の手を借りて、水道を整備し、銀行・通貨制度を作り、発電施設を作り、村は町へと徐々に発展、ついには大国に国として認められることに!?
何でもできるけど何度も失敗する。
成り行きで居ついてしまったケルベロス、レッドドラゴン、クラーケン、歩く大根もどき、元・書物の自動人形らと共に送る失敗と試行錯誤だらけの魔界ライフ。
様々な物を創り出しては実験実験また実験。果たして住み心地は改善できるのか?
誤字脱字衍字の指摘、矛盾の指摘大歓迎です! 見つけたらご報告ください!
2024/05/02改題しました。旧タイトル
『魔界の天使 (?)アルトラの国造り奮闘譚』
2023/07/22改題しました。旧々タイトル
『天使転生?~でも転生場所は魔界だったから、授けられた強靭な肉体と便利スキル『創成魔法』でシメて住み心地よくしてやります!~』
この作品は以下の投稿サイトにも掲載しています。
『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n4480hc/)』
『ノベルバ(https://novelba.com/indies/works/929419)』
『アルファポリス(https://www.alphapolis.co.jp/novel/64078938/329538044)』
『カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16818093076594693131)』
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
魔王から学ぶ魔王の倒し方
唯野bitter
ファンタジー
世界に突然、魔王が表れた!だったら魔王を倒すべく勇者を召喚するしかない!丁度いい奴がいたし、魔王を倒して……あ、間違えて呪われた木刀を渡しちゃった。まあ、彼ならなんとかしてくれ……なんで魔王と一緒にいるの!?なんで国から追われているの!?なんで追われているのに海水浴とかギャンブルしてるの!?なんで魔王を倒す旅で裁判してるの!?この物語は、チートなんて持っていない主人公が好き勝手しながら世界最強の魔王を倒すまでの物語である。
※いただいたコメントに関しましてはなるべく返信します。
※茶番は作者がやりたい放題書いているだけですので、本編のみご覧になりたい方はとばしてください
収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~
エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます!
2000年代初頭。
突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。
しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。
人類とダンジョンが共存して数十年。
元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。
なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。
これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる