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第9章 帝国の魔女
第9章第018話 大人のレイコの衣装部屋
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第9章第018話 大人のレイコの衣装部屋
Side:ツキシマ・レイコ
薄暗い部屋で目が覚めました。
枠の多いガラス窓…板ガラス一枚を大きく作れないからでしょうね。それでもこちらの世界ではけっこう貴重品です。外はけっこう明るそうですが、薄手のカーテンで遮られています。
固い床…ああ思い出した。ロトリー国で大人のレイコと… 石のベットの上でしたね。
「クー?」
一緒に寝ていたレッドさんが起きました。頭をなでると、手に擦り付けてきます。
ん? 下がなんかざらざらする…砂がまかれたような。無造作に置かれた…砂まみれの女性のワンピース?
これは…砂のような塩のような…
「クー…」
反対側で寝ていたもう一人のレッドさんが起きました。レッドさんが二人…ああ、だんだん思い出した。
この砂は…大人のレイコの残滓ですね。
朝には終わる。赤井さんはそう言ってました。今はそれくらいの時間なのでしょう。
石のベットの上で起き上がって部屋を見渡します。…部屋の隅にはもう一つ砂の山が。…これは、赤井さんは帰った跡のようです。
大人のレイコの服は砂の山に残っていますが、赤井さんのところには砂しかありません。着ている物まで砂になるなんて、器用です。
砂…マナでは足りない分の、有機物の構造を担っていた物質。タンパク質というよりは、プラスチックやセラミックみたいなものでしょうか。
遺灰…というわけでもないのでしょうが。ぺっぺと捨ててしてしまって良い物でもないように思えますね。とはいえ、集めて持って帰るような物でもないでしょうけど…
これらはパンダ王陛下にお任せしましょう。悪いようにはしないと思います。
元の子供サイズの時でも、これらの素材でマナ無しで大人サイズにするのは不可能では無いと思いますので。私の身体サイズは赤井さんが規定していたということなんでしょうね。その調節のためにわざわざロトリー国まで来たということでしょうか。…単純に私…私たちとお話ししたかったのかもしれませんが。
ベットから降りようとするとき。縁に座って脚がギリギリ床に付くくらいだからちょっと用心…というのが日課だったけど。今は素直に足が付きます。違和感を感じて手を見ます。
あ…懐かしい手のサイズ。本当に一晩で大人になりました。
レッドさん達が一回り大きくなったのに気がつくのが遅れたのは、私も大きくなったからでしょうか。うーん、いろいろサイズ感が混乱しそうです。
さて、居間の方に行けば、誰か居るかな?
居間への扉をそっと開けて中を見ると。
マーリアちゃん、ネタリア外相、アライさん、パンダ王にが、それぞれ毛布を宛がわれてソファーに座っています。ネタリア外相がソファーに寝転がっていますので、皆さんこの部屋で待っていてくれたんでしょうね。カララクルさんやオレク指令は、宿舎の方に戻られているようです。
護衛だろうラクーンの衛士が入り口近くの椅子に待機しています。交代で勤務ですね、ご苦労様です。
自身の見た目が変わったので、ちょっと気後れしますが。レッドさんたちをつれて、部屋に入っていきます。
最初に気がついたのは、パンダ王でした。
『あ…女神様、どうなされたのですか? 小さい女神様は?』
「レイコ?! あの、レイコはどうなったのですかっ?」
ソファーに座っていたパンダキングとマーリアちゃんが慌てた様子で立ち上がります。
「わたしよ!マーリアちゃんっ! わたしっ!」『えっと陛下、黒の女神様はすでに旅立ちました。赤竜神もすでに去られています』
「「クーククッ!」」
大人のレイコと間違われるのも致し方なしですが。慌てて、マーリアちゃんと。あとロトリー後でパンダ王に説明します。
レッドさんたちも相づち打ってくれています。
「あれ、レッドさんも…一回りくらい大きくなってる?」
「ほんとてすね」
私の足下を付いてきたレッドさん達に、パンダ陛下もビックリしています。
前のレッドさんは、子供サイズの私を掴んでかろうじて飛べるサイズでしたが。今回のレッドさんのサイズは、大人のレイコをつかんで飛べるギリギリサイズなんじゃないかしら? どうもその辺を狙っている感じがします。レッドさん滑空は便利ですからね。
『陛下、なんというか。寝室の方に、女神様と赤竜神のマナが抜けた跡が塩みたいに積もっているのですが。…どうされます?』
『なんと!』
「マーリアちゃん、ちょっと待ってて」と、すぐに寝室に陛下と戻って件の砂を確認します。
砂を手に掬いじっと見つめるパンダ王陛下。
『…いえ、別に亡くなったわけではなく、単にもうここにはおられないだけってことは分かっているんですけどね。…分かりました。命じて集めさせておきましょう』
部屋を掃除してくれる人…が居ると思いますが。あのままだと捨てられてしまいそうですからね。一番に陛下にお願いしておきます。
『祖母に連れられてお会いしたのが最初でしたね。そこの居間ででした。目が合った途端、ものすごい勢いで捕まって抱きかかえられたので。初めて見る"人"でしたし、すごく恐かったのを覚えています』
子供のラクーンですよ。パンダ柄ですよ。たぶん、すごくかわいいかったんでしょうね。わかります。
『毎年短い期間でしたが、子供の頃から起きられるのを楽しみにしていました。王族としての教育の傍ら、色々教えていただきましたよ。…何にしても、寂しいことですね』
視線を寝室に巡らせたパンダ王。
一緒に居間の方に戻ります。
砂の件で中断してしまいましたが。
居間に戻ると、マーリアちゃんが手を取ってきます。
「レイコっ!。見違えた…でいいのかしら? 帝国のレイコとまったく同じだから、昨日見ていたたまんまだもんね。これはもう、入れ替わったって感じ?」
「わたしもこの背の高さには、けっこう違和感あって自分の身体じゃないみたい。この背丈も昔経験したはずなんだけどね」
「急に変わると、やっぱそんなものかしら?。にしてもほんと大きくなったよね」
今は、マーリアちゃんの方がちょっと背が低いです。
「…いやしかし驚きました。本当にレイコ殿で?」
ネタリア外相、騒ぎで目が覚めたようです。…余りじろじろ見ないでくださいね、恥ずかしいので。
「ネタリア外相。なんなら何かテストされます?」
「いえ。マーリア殿が認められたのなら、たしかにレイコ殿なのでしょう。しかしこれはまぁ、ネイルコードに帰ったら一騒動起きそうですな」
「うーん。アイズン伯爵となら、出会った頃の話とか出来るから、証明は難しくないと思いますが。あとほら、最初に陛下にお会いしたときも、私が土下座してしまって… あれって周知されていませんよね?」
「…たしかにレイコ殿ですな。いえ、そういうことではなくてですね。ねぇ、マーリア殿」
ん? なにか間違いました?
「レイコ。あなたに釣書とかが殺到するってことよ」
「釣書って…求婚ってこと? あの私は…」
子供出来ませんよ? 大人のレイコだって、結婚はしたものの、跡継ぎは養子だったそうですからね。
「その辺の事情は私も陛下から伺っておりますが。それでもあなたは、権力は無くとも、権威も武威もある、ネイルコードでは陛下に並ぶ重要人物なのです。こちらのレイコ殿…帝国の魔女の顛末が伝われば、あなたと縁を結びたいという人は多く出るでしょうな」
「ネタリアさん、その話の取り扱いは、先に陛下に報告してからでしょうね。今までこちらのレイコがとくに弁解もせずに魔女のままでいたということは、そうした方が良いと判断したからでしょうし」
大人のレイコはロトリー達のために、あえて帝国を滅ぼした魔女の汚名を来たままでいて。セイホウ王国や西の大陸の人達に、東の大陸を忌避させて来ました。
「たしかに。こちらのレイコ殿が結婚していた、しかも相手は帝国の皇帝にまで上り詰めていたともなれば。その辺は広めない方が良いでしょうな」
身体が大きくなっただけなのに、なんか今後のこといろいろ詰めないと行けないようですね。
とりあえずまずはっ! 服どうしましょ?
今着ているのは、ナイトガウンと言って良いものですし。これからネイルコードへの帰路を考えると、服の調達が必要です。
その辺を話すと。
『巫女様。よろしければ女神様のお召し物を試してみませんか? 女神様のご要望で作った服ですが、各種揃えております』
パンダ王から、大人のレイコの衣装部屋を薦められました。
ロトリーのメイドさんに連れて行かれますと。六畳くらいの部屋ですかね。
ロトリーの衣装を人サイズに合わせたものから。これは、生地は地味ですが浴衣ですかね。リクルートスーツみたいなのまであります。
「レイコ。これアイリさんに見せたら喜びそうね」
一緒に来たマーリアちゃんが、クローゼットに収められている服を見て、感心しています。
ただ今は、ドレスコートより、普段着とか作業着みたいなのがほしい所ですね。
『いろいろありますが。女神様の衣装を頂いてもよろしいのですか?』
パンダ王さんに聞いてみます。私もアイリさんに見せたいですけど。着ないのに持っていくのは申し訳ないですからね。
『巫女様に召していただけるのなら、女神様も作った者も喜ぶでしょう。どうぞお好きな召し物を持っていってください』
と言ってもらえましたが。女神様のメモリアルですからね。さすがに必要な分だけにしたいところです。
衣装室には、クローゼットだけではなくタンスの用な家具もあります。引き出しがたくさん付いているあれですね。
服だけではなく、下着とか靴下とかあるのかな? あればありがたいと思い開いていくと、まさにそれらが入っていたのですが。
一番下の引き出しからは、ボロボロになった服と。これまた相当に古い冊子。その横に指輪が一つ。
Side:ツキシマ・レイコ
薄暗い部屋で目が覚めました。
枠の多いガラス窓…板ガラス一枚を大きく作れないからでしょうね。それでもこちらの世界ではけっこう貴重品です。外はけっこう明るそうですが、薄手のカーテンで遮られています。
固い床…ああ思い出した。ロトリー国で大人のレイコと… 石のベットの上でしたね。
「クー?」
一緒に寝ていたレッドさんが起きました。頭をなでると、手に擦り付けてきます。
ん? 下がなんかざらざらする…砂がまかれたような。無造作に置かれた…砂まみれの女性のワンピース?
これは…砂のような塩のような…
「クー…」
反対側で寝ていたもう一人のレッドさんが起きました。レッドさんが二人…ああ、だんだん思い出した。
この砂は…大人のレイコの残滓ですね。
朝には終わる。赤井さんはそう言ってました。今はそれくらいの時間なのでしょう。
石のベットの上で起き上がって部屋を見渡します。…部屋の隅にはもう一つ砂の山が。…これは、赤井さんは帰った跡のようです。
大人のレイコの服は砂の山に残っていますが、赤井さんのところには砂しかありません。着ている物まで砂になるなんて、器用です。
砂…マナでは足りない分の、有機物の構造を担っていた物質。タンパク質というよりは、プラスチックやセラミックみたいなものでしょうか。
遺灰…というわけでもないのでしょうが。ぺっぺと捨ててしてしまって良い物でもないように思えますね。とはいえ、集めて持って帰るような物でもないでしょうけど…
これらはパンダ王陛下にお任せしましょう。悪いようにはしないと思います。
元の子供サイズの時でも、これらの素材でマナ無しで大人サイズにするのは不可能では無いと思いますので。私の身体サイズは赤井さんが規定していたということなんでしょうね。その調節のためにわざわざロトリー国まで来たということでしょうか。…単純に私…私たちとお話ししたかったのかもしれませんが。
ベットから降りようとするとき。縁に座って脚がギリギリ床に付くくらいだからちょっと用心…というのが日課だったけど。今は素直に足が付きます。違和感を感じて手を見ます。
あ…懐かしい手のサイズ。本当に一晩で大人になりました。
レッドさん達が一回り大きくなったのに気がつくのが遅れたのは、私も大きくなったからでしょうか。うーん、いろいろサイズ感が混乱しそうです。
さて、居間の方に行けば、誰か居るかな?
居間への扉をそっと開けて中を見ると。
マーリアちゃん、ネタリア外相、アライさん、パンダ王にが、それぞれ毛布を宛がわれてソファーに座っています。ネタリア外相がソファーに寝転がっていますので、皆さんこの部屋で待っていてくれたんでしょうね。カララクルさんやオレク指令は、宿舎の方に戻られているようです。
護衛だろうラクーンの衛士が入り口近くの椅子に待機しています。交代で勤務ですね、ご苦労様です。
自身の見た目が変わったので、ちょっと気後れしますが。レッドさんたちをつれて、部屋に入っていきます。
最初に気がついたのは、パンダ王でした。
『あ…女神様、どうなされたのですか? 小さい女神様は?』
「レイコ?! あの、レイコはどうなったのですかっ?」
ソファーに座っていたパンダキングとマーリアちゃんが慌てた様子で立ち上がります。
「わたしよ!マーリアちゃんっ! わたしっ!」『えっと陛下、黒の女神様はすでに旅立ちました。赤竜神もすでに去られています』
「「クーククッ!」」
大人のレイコと間違われるのも致し方なしですが。慌てて、マーリアちゃんと。あとロトリー後でパンダ王に説明します。
レッドさんたちも相づち打ってくれています。
「あれ、レッドさんも…一回りくらい大きくなってる?」
「ほんとてすね」
私の足下を付いてきたレッドさん達に、パンダ陛下もビックリしています。
前のレッドさんは、子供サイズの私を掴んでかろうじて飛べるサイズでしたが。今回のレッドさんのサイズは、大人のレイコをつかんで飛べるギリギリサイズなんじゃないかしら? どうもその辺を狙っている感じがします。レッドさん滑空は便利ですからね。
『陛下、なんというか。寝室の方に、女神様と赤竜神のマナが抜けた跡が塩みたいに積もっているのですが。…どうされます?』
『なんと!』
「マーリアちゃん、ちょっと待ってて」と、すぐに寝室に陛下と戻って件の砂を確認します。
砂を手に掬いじっと見つめるパンダ王陛下。
『…いえ、別に亡くなったわけではなく、単にもうここにはおられないだけってことは分かっているんですけどね。…分かりました。命じて集めさせておきましょう』
部屋を掃除してくれる人…が居ると思いますが。あのままだと捨てられてしまいそうですからね。一番に陛下にお願いしておきます。
『祖母に連れられてお会いしたのが最初でしたね。そこの居間ででした。目が合った途端、ものすごい勢いで捕まって抱きかかえられたので。初めて見る"人"でしたし、すごく恐かったのを覚えています』
子供のラクーンですよ。パンダ柄ですよ。たぶん、すごくかわいいかったんでしょうね。わかります。
『毎年短い期間でしたが、子供の頃から起きられるのを楽しみにしていました。王族としての教育の傍ら、色々教えていただきましたよ。…何にしても、寂しいことですね』
視線を寝室に巡らせたパンダ王。
一緒に居間の方に戻ります。
砂の件で中断してしまいましたが。
居間に戻ると、マーリアちゃんが手を取ってきます。
「レイコっ!。見違えた…でいいのかしら? 帝国のレイコとまったく同じだから、昨日見ていたたまんまだもんね。これはもう、入れ替わったって感じ?」
「わたしもこの背の高さには、けっこう違和感あって自分の身体じゃないみたい。この背丈も昔経験したはずなんだけどね」
「急に変わると、やっぱそんなものかしら?。にしてもほんと大きくなったよね」
今は、マーリアちゃんの方がちょっと背が低いです。
「…いやしかし驚きました。本当にレイコ殿で?」
ネタリア外相、騒ぎで目が覚めたようです。…余りじろじろ見ないでくださいね、恥ずかしいので。
「ネタリア外相。なんなら何かテストされます?」
「いえ。マーリア殿が認められたのなら、たしかにレイコ殿なのでしょう。しかしこれはまぁ、ネイルコードに帰ったら一騒動起きそうですな」
「うーん。アイズン伯爵となら、出会った頃の話とか出来るから、証明は難しくないと思いますが。あとほら、最初に陛下にお会いしたときも、私が土下座してしまって… あれって周知されていませんよね?」
「…たしかにレイコ殿ですな。いえ、そういうことではなくてですね。ねぇ、マーリア殿」
ん? なにか間違いました?
「レイコ。あなたに釣書とかが殺到するってことよ」
「釣書って…求婚ってこと? あの私は…」
子供出来ませんよ? 大人のレイコだって、結婚はしたものの、跡継ぎは養子だったそうですからね。
「その辺の事情は私も陛下から伺っておりますが。それでもあなたは、権力は無くとも、権威も武威もある、ネイルコードでは陛下に並ぶ重要人物なのです。こちらのレイコ殿…帝国の魔女の顛末が伝われば、あなたと縁を結びたいという人は多く出るでしょうな」
「ネタリアさん、その話の取り扱いは、先に陛下に報告してからでしょうね。今までこちらのレイコがとくに弁解もせずに魔女のままでいたということは、そうした方が良いと判断したからでしょうし」
大人のレイコはロトリー達のために、あえて帝国を滅ぼした魔女の汚名を来たままでいて。セイホウ王国や西の大陸の人達に、東の大陸を忌避させて来ました。
「たしかに。こちらのレイコ殿が結婚していた、しかも相手は帝国の皇帝にまで上り詰めていたともなれば。その辺は広めない方が良いでしょうな」
身体が大きくなっただけなのに、なんか今後のこといろいろ詰めないと行けないようですね。
とりあえずまずはっ! 服どうしましょ?
今着ているのは、ナイトガウンと言って良いものですし。これからネイルコードへの帰路を考えると、服の調達が必要です。
その辺を話すと。
『巫女様。よろしければ女神様のお召し物を試してみませんか? 女神様のご要望で作った服ですが、各種揃えております』
パンダ王から、大人のレイコの衣装部屋を薦められました。
ロトリーのメイドさんに連れて行かれますと。六畳くらいの部屋ですかね。
ロトリーの衣装を人サイズに合わせたものから。これは、生地は地味ですが浴衣ですかね。リクルートスーツみたいなのまであります。
「レイコ。これアイリさんに見せたら喜びそうね」
一緒に来たマーリアちゃんが、クローゼットに収められている服を見て、感心しています。
ただ今は、ドレスコートより、普段着とか作業着みたいなのがほしい所ですね。
『いろいろありますが。女神様の衣装を頂いてもよろしいのですか?』
パンダ王さんに聞いてみます。私もアイリさんに見せたいですけど。着ないのに持っていくのは申し訳ないですからね。
『巫女様に召していただけるのなら、女神様も作った者も喜ぶでしょう。どうぞお好きな召し物を持っていってください』
と言ってもらえましたが。女神様のメモリアルですからね。さすがに必要な分だけにしたいところです。
衣装室には、クローゼットだけではなくタンスの用な家具もあります。引き出しがたくさん付いているあれですね。
服だけではなく、下着とか靴下とかあるのかな? あればありがたいと思い開いていくと、まさにそれらが入っていたのですが。
一番下の引き出しからは、ボロボロになった服と。これまた相当に古い冊子。その横に指輪が一つ。
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