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第8章 東方諸島セイホウ王国
第8章第027話 なつかしい味
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第8章第027話 なつかしい味
・Side:ツキシマ・レイコ
国同士の会談も終わって。子細は後日となりました。
アライさんについては、やはりいきなりネイルコードの船で租借地に行く訳にも行かないと言うことで。セイホウ王国の次の船で先触れすることになりました。その間はセイホウ王国首都テルローグで待機となります。
まぁネイルコードから長い船旅でしたから。船員さん達にも丁度良い休暇となるでしょう。
というわけで。会談の後、宮殿…御館での晩餐に招待されました。
まだ夕方とちょっと早めではありますが。会合ではお茶だけでしたので、丁度良いかな?
もし和室みたいな所で正座だと、皆がキツいのでは?と思いましたが。案内された迎賓食堂には、テーブルと椅子がありました。むしろネイルコード風かも知れません。…時系列的に、セイホウ王国風がネイルコードまでやってきたが正しいかも?
カトラリーもネイルコードと同じです。
メニューは、基本の御膳がまず並べられ。そこに、作りたての惣菜などが追加で運ばれてくる感じです。
ネイルコードでもお米が作られるようになったと言うことで。ご飯系のメニューが中心に、汁物に漬物です。
ご飯系には、一口で食べられる炊き込みご飯のおにぎりとか、スープの代わりにリゾットとか。この善は、お代わり可だそうです。
御膳ですが、おかずが後から運ばれてくるなかなか新鮮なスタイル。
肉料理もさすがですが。お魚も、焼いたり煮たり揚げたりと。うん、あんかけまであって、結構凝った料理ですね。ファルリード亭の面々にも食べさせてあげたいです。
…こうなるとご飯で掻き込みたいけど。こんなんすぐお腹いっぱいになってしまいます。他の面々は、ご飯控えめで進んでいますね。 セイホウ王国の面々は、レッドさんがカトラリーを使って食べているのを注視しています。動じずに食べ続けるレッドさん。
「レイコ殿は、帝国の魔女にも、六百年前に西の大陸に赤竜神と共に現れたという聖女とも、姿は似ておられませんのね。最初、ネイルコード国に巫女様が降臨されたという話を聞いた時には、正教国の聖女を想像したのですが」
食事しながらの会話を切り出したのは、ウェルタパリア陛下です。
「帝国の魔女も、黒髪黒目だったと伺っていますが」
背丈以外は特徴合っているのでは?と思いますけど。正教国の現役聖女はリシャーフさんですが、今の聖女は役職ですからね。
「ここだけの話、魔女が一国を傾けたというのは偽伝だと王室では伝わっておりますが。それでも妙齢の美しい女性だったと書かれております。傾国云々というのは、そこから尾ひれ付いて広まったのではないかと」
まぁ確かに、子供の姿の私とは似ても似つかないでしょうね。
にしても。王室には偽伝と伝わっているのに修正しないのは理由があるのでしょうか。ラクーンのことを大っぴらにしていないあたりにも、ここに残されている帝国の記録には、いろいろありそうですね。
「小竜神様も、こんなにかわいらしいお姿ですが。ネイルコードに現れた赤竜神様のお姿の方は伝承と大差ないようですね」
懐かしいですね。私がネイルコードに来たときのランドゥーク商会のキャラバンによる目撃談は、王都にも報告されています。
「教会で赤竜神が描かれた絵とかは見ましたけど。さすがに伝承の方には眼鏡は無いみたいですね」
飛んでいる時にも、赤井さん眼鏡かけていましたよ。
「え?眼鏡?」
「御館様。私が使っているこれですね」
ノゲラス宰相が懐から取り出したる老眼鏡。フレームの形には見覚えがあります。あれはネイルコード産ですね。
フレームはともかくレンズが手間ですから。価格が高価なのと相まって、まだそんなに数は出回っていないはずですが。
「去年、南回りの航路で輸入されてきたもので、愛用させていただいております。書類を読むのが本当に楽になりました」
「おかげでこちらに回ってくる書類も早くなったのですけどね…」
ちょっと恨めしげに宰相を見る陛下。ちょっとかわいいです。
「レイコ殿。赤竜神様は眼鏡をかけているのですか? 目がお悪いので?」
「レンズの入っていない伊達眼鏡って呼ばれるものを使っています。眼鏡をかけていれば、それだけで魔獣には見えなくなるとか言ってましたね。ただそれでも、最初にあったときにはびっりくりしましたよ。見た目、ここの天井に頭が付くかって言うくらいのでかいトカゲですからね」
びっくりして気絶したのはナイショです。
「レイコ殿、でかいとかげって…」
クスクスと笑われる陛下です。
でも、地球で死んだ直後の記憶のまま覚醒しましたからね。正面に赤い恐竜がどんといたら、そりゃびっくりしますよ。
「…なるほど…知的に見せるための眼鏡ですか。そういう装飾もアリですな」
眼鏡を拭いてから懐に戻すノゲラス宰相。気に入っているようでなによりです。
レッドさんは、子供用の座席をあつらえて貰っての同席です。
さすがにセレブロさんは、部屋端の方での食事となっていますが。なかなか豪快に、お肉やらお魚やらを戴いておりますよ。マーリアちゃんがたまに世話していますが。…だんだん侍女さんがセレブロさんのところに集まっていますね。
「あと、もしよろしければ巫女様にはこちらも」
と、私の所にだけ、別の善が出されました。
これは、豆の煮物とスープ…ではなく、もしかして…
「レイコ、…その豆料理…なんというか、腐…傷んでいない? そっちのスープも、なんというか…濁っている?」
覗き込んだマーリアちゃんが心配そうにしていますが。
これはもしかしてもしかして!…納豆と味噌汁?
「そちらの豆は、茹でた豆を麦藁で包んで暖かくしておくと出来る発酵食品で、"なとぅ"といいます。まぁ我が国でも好き嫌いがはっきりしている食べ物なのですが。レイコ殿ならもしやと思いまして」
おお。作り方も、私の知っているのと同じです。 "なとぅ"という呼び方も、元は日本語っぽいですね。
「それこそ千年前の帝国の料理とされているものですね。我が国の伝統料理…ではあるのですが。この国の御館…王として食べられるようにならないといけなかったので。子供の頃は、本当いやいや食べていましたよ。今ではそう嫌いでもないですけど」
ウェルタパリア陛下自ら解説してくれます。
「スープの方も、豆と塩とで発酵させた調味料を使ったもので、ラススープと呼んでいます。これもまぁ好き嫌いは分かれるところですが。米と合うので、馴れると離れがたい味ですね」
「二日酔いの朝にはありがたいスープです」
…二日酔いの段は、陛下です。
味噌の方は"みそ"とは呼ばないんですね。
色はというと、白味噌と赤味噌の中間くらいの合わせ味噌風。具は…海藻と貝ですか? 貝の殻は付いておらず、具として入っていますが。うん、良い出汁が出ています。
「あと。炊いただけの白い米もありますが。いかがなさいます?」
「ぜひ!」
白いご飯も! うん、さすがお米の国ですね、米国ですか?ここは。
美味しい料理が並んでいます。お魚もお肉も野菜も美味しいです。それでも、だからこそ、白いご飯が欲しかったところです。
納豆をご飯に載せて、一緒に戴きます。うん、豆が大きめで大豆の風味が強いですが、これはこれで高級納豆という感じですね。もうちょっと醤油足しますか。うんうん、懐かしい味です。
「レッドさんも試します?」
と、納豆を薦めてみましたが。プルプルと頭を振るレッドさん。
…そういえば、お父さんも納豆は苦手でしたね。お母さんは好きでしたけど。
基本的に好き嫌いはしないお父さんでしたが。「清潔なゴキブリが食用に適するからと言われて食べるかい? 栄養面にデメリットがある好き嫌いならともかく。わざわざ腐った演出をしている食べ物まで食べたくないよっ!!」
と。お母さんに半端キレながら、ちょっと顰蹙されるような表現で全力で拒否していました。以後、私とお母さんがお父さんに納豆を薦めることは無かったのです。…私とお母さんの食卓には出しましたけどね。
・Side:ツキシマ・レイコ
国同士の会談も終わって。子細は後日となりました。
アライさんについては、やはりいきなりネイルコードの船で租借地に行く訳にも行かないと言うことで。セイホウ王国の次の船で先触れすることになりました。その間はセイホウ王国首都テルローグで待機となります。
まぁネイルコードから長い船旅でしたから。船員さん達にも丁度良い休暇となるでしょう。
というわけで。会談の後、宮殿…御館での晩餐に招待されました。
まだ夕方とちょっと早めではありますが。会合ではお茶だけでしたので、丁度良いかな?
もし和室みたいな所で正座だと、皆がキツいのでは?と思いましたが。案内された迎賓食堂には、テーブルと椅子がありました。むしろネイルコード風かも知れません。…時系列的に、セイホウ王国風がネイルコードまでやってきたが正しいかも?
カトラリーもネイルコードと同じです。
メニューは、基本の御膳がまず並べられ。そこに、作りたての惣菜などが追加で運ばれてくる感じです。
ネイルコードでもお米が作られるようになったと言うことで。ご飯系のメニューが中心に、汁物に漬物です。
ご飯系には、一口で食べられる炊き込みご飯のおにぎりとか、スープの代わりにリゾットとか。この善は、お代わり可だそうです。
御膳ですが、おかずが後から運ばれてくるなかなか新鮮なスタイル。
肉料理もさすがですが。お魚も、焼いたり煮たり揚げたりと。うん、あんかけまであって、結構凝った料理ですね。ファルリード亭の面々にも食べさせてあげたいです。
…こうなるとご飯で掻き込みたいけど。こんなんすぐお腹いっぱいになってしまいます。他の面々は、ご飯控えめで進んでいますね。 セイホウ王国の面々は、レッドさんがカトラリーを使って食べているのを注視しています。動じずに食べ続けるレッドさん。
「レイコ殿は、帝国の魔女にも、六百年前に西の大陸に赤竜神と共に現れたという聖女とも、姿は似ておられませんのね。最初、ネイルコード国に巫女様が降臨されたという話を聞いた時には、正教国の聖女を想像したのですが」
食事しながらの会話を切り出したのは、ウェルタパリア陛下です。
「帝国の魔女も、黒髪黒目だったと伺っていますが」
背丈以外は特徴合っているのでは?と思いますけど。正教国の現役聖女はリシャーフさんですが、今の聖女は役職ですからね。
「ここだけの話、魔女が一国を傾けたというのは偽伝だと王室では伝わっておりますが。それでも妙齢の美しい女性だったと書かれております。傾国云々というのは、そこから尾ひれ付いて広まったのではないかと」
まぁ確かに、子供の姿の私とは似ても似つかないでしょうね。
にしても。王室には偽伝と伝わっているのに修正しないのは理由があるのでしょうか。ラクーンのことを大っぴらにしていないあたりにも、ここに残されている帝国の記録には、いろいろありそうですね。
「小竜神様も、こんなにかわいらしいお姿ですが。ネイルコードに現れた赤竜神様のお姿の方は伝承と大差ないようですね」
懐かしいですね。私がネイルコードに来たときのランドゥーク商会のキャラバンによる目撃談は、王都にも報告されています。
「教会で赤竜神が描かれた絵とかは見ましたけど。さすがに伝承の方には眼鏡は無いみたいですね」
飛んでいる時にも、赤井さん眼鏡かけていましたよ。
「え?眼鏡?」
「御館様。私が使っているこれですね」
ノゲラス宰相が懐から取り出したる老眼鏡。フレームの形には見覚えがあります。あれはネイルコード産ですね。
フレームはともかくレンズが手間ですから。価格が高価なのと相まって、まだそんなに数は出回っていないはずですが。
「去年、南回りの航路で輸入されてきたもので、愛用させていただいております。書類を読むのが本当に楽になりました」
「おかげでこちらに回ってくる書類も早くなったのですけどね…」
ちょっと恨めしげに宰相を見る陛下。ちょっとかわいいです。
「レイコ殿。赤竜神様は眼鏡をかけているのですか? 目がお悪いので?」
「レンズの入っていない伊達眼鏡って呼ばれるものを使っています。眼鏡をかけていれば、それだけで魔獣には見えなくなるとか言ってましたね。ただそれでも、最初にあったときにはびっりくりしましたよ。見た目、ここの天井に頭が付くかって言うくらいのでかいトカゲですからね」
びっくりして気絶したのはナイショです。
「レイコ殿、でかいとかげって…」
クスクスと笑われる陛下です。
でも、地球で死んだ直後の記憶のまま覚醒しましたからね。正面に赤い恐竜がどんといたら、そりゃびっくりしますよ。
「…なるほど…知的に見せるための眼鏡ですか。そういう装飾もアリですな」
眼鏡を拭いてから懐に戻すノゲラス宰相。気に入っているようでなによりです。
レッドさんは、子供用の座席をあつらえて貰っての同席です。
さすがにセレブロさんは、部屋端の方での食事となっていますが。なかなか豪快に、お肉やらお魚やらを戴いておりますよ。マーリアちゃんがたまに世話していますが。…だんだん侍女さんがセレブロさんのところに集まっていますね。
「あと、もしよろしければ巫女様にはこちらも」
と、私の所にだけ、別の善が出されました。
これは、豆の煮物とスープ…ではなく、もしかして…
「レイコ、…その豆料理…なんというか、腐…傷んでいない? そっちのスープも、なんというか…濁っている?」
覗き込んだマーリアちゃんが心配そうにしていますが。
これはもしかしてもしかして!…納豆と味噌汁?
「そちらの豆は、茹でた豆を麦藁で包んで暖かくしておくと出来る発酵食品で、"なとぅ"といいます。まぁ我が国でも好き嫌いがはっきりしている食べ物なのですが。レイコ殿ならもしやと思いまして」
おお。作り方も、私の知っているのと同じです。 "なとぅ"という呼び方も、元は日本語っぽいですね。
「それこそ千年前の帝国の料理とされているものですね。我が国の伝統料理…ではあるのですが。この国の御館…王として食べられるようにならないといけなかったので。子供の頃は、本当いやいや食べていましたよ。今ではそう嫌いでもないですけど」
ウェルタパリア陛下自ら解説してくれます。
「スープの方も、豆と塩とで発酵させた調味料を使ったもので、ラススープと呼んでいます。これもまぁ好き嫌いは分かれるところですが。米と合うので、馴れると離れがたい味ですね」
「二日酔いの朝にはありがたいスープです」
…二日酔いの段は、陛下です。
味噌の方は"みそ"とは呼ばないんですね。
色はというと、白味噌と赤味噌の中間くらいの合わせ味噌風。具は…海藻と貝ですか? 貝の殻は付いておらず、具として入っていますが。うん、良い出汁が出ています。
「あと。炊いただけの白い米もありますが。いかがなさいます?」
「ぜひ!」
白いご飯も! うん、さすがお米の国ですね、米国ですか?ここは。
美味しい料理が並んでいます。お魚もお肉も野菜も美味しいです。それでも、だからこそ、白いご飯が欲しかったところです。
納豆をご飯に載せて、一緒に戴きます。うん、豆が大きめで大豆の風味が強いですが、これはこれで高級納豆という感じですね。もうちょっと醤油足しますか。うんうん、懐かしい味です。
「レッドさんも試します?」
と、納豆を薦めてみましたが。プルプルと頭を振るレッドさん。
…そういえば、お父さんも納豆は苦手でしたね。お母さんは好きでしたけど。
基本的に好き嫌いはしないお父さんでしたが。「清潔なゴキブリが食用に適するからと言われて食べるかい? 栄養面にデメリットがある好き嫌いならともかく。わざわざ腐った演出をしている食べ物まで食べたくないよっ!!」
と。お母さんに半端キレながら、ちょっと顰蹙されるような表現で全力で拒否していました。以後、私とお母さんがお父さんに納豆を薦めることは無かったのです。…私とお母さんの食卓には出しましたけどね。
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