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第8章 東方諸島セイホウ王国
第8章第007話 閑話・I can fly!
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第8章第007話 閑話・I can fly!
・Side:ツキシマ・レイコ
「レイコ殿、今日はよく来てくれました」
「はい、ネタリア外相。楽しみにしてましたよ」
ここは王都とエイゼル市のほぼ中間にあるネイルコード王国の軍学校。以前にも、アイズン伯爵と寄ったことがありますね。
この学校の鍛錬場の端に、ちょっとした丘…私が以前レイコ・バスターで削った丘があるのですが。そこが整備されて、てっぺんに平らな場所が作られ、高さ五メートルくらいのその丘から長さ十メートルくらいの板がせり出しています。
幅二メートルくらいのその板は、支えが簡単なレールの上に乗っていて向きを変えられるようになっています。変えられると言っても、まぁ九十度くらいの範囲ですが。
今日はここに何しに来ているかと言いますと。ネタリア外相主導で作られた有人グライダーの試験に付き合っています。
外相の飛行機友であるカルタスト殿下も見学に来ていますので。護衛騎士もけっこういますね。
ネタリア外相のグライダー。設計段階にけっこう相談を受けてまして。オットー・リリエンタールのグライダーをより洗練させた形になっています。
構造としては、ハングライダーにあるような翼の下にぶら下がる形式ではなく、これも翼の間に人が入る形です。
機体の下にぶら下がる形の方が重心が低くて姿勢を安定させやすくはあるのですが。着陸の時にまずつんのめって破損します。どこかのコンテストのように一発勝負で廃棄ならともかく、出来るだけ壊したくはありません。離陸前と着陸時は、両手でぶら下げる感じで支えます。
操縦席は、二本の桁の間に縦にしたブランコみたいなのがあって、そこにまたがるように座ります。操縦は体重移動ですので、腰位置が自由になる構造なわけですです。ただ、機体が傾くと体がそちらにずれてさらに傾く…ということになりかねないので。両腕だけで体を支えるくらいの腕力は必要です。操縦装置はやはり必要ですね。本機はほとんどまっすく飛ぶだけなので容認。
アスペクト比、翼の縦横比ですね。同じ翼面積なら、細長いほど同じ揚力で抵抗を少なく出来るのですが。細長い翼では強度を出すのが難しく逆に重たくなります。翼の強度や重さと合わせて考える必要があるわけです。
今回は、片翼で1対3くらいの比率の翼。単発のセスナ機の翼くらいですか。カーボンのパイプなんて無いですから、材質的にはこの辺が限界。
後は、操縦席?の前後に垂直に貫いた支柱と、そこから翼を支える張り線が翼面の上下に伸びています。
「けっこう軽く出来ましたね」
「強度がぎりぎりですね。試作品の翼をひっくり返して各所におもりぶら下げて。倍の重量には耐えられることは確認していますが…」
私も試しに定位置に収まって、グライダーを持ち上げてみます。
幅十メートル、全長四メートル。重量は三十キロほど。
洗練された形状…とはまだ言いがたいですが。鳥のような意匠は皆無でシンプルですし。竹に木材と紙で作るのですから、最初はこんなもんでしょう。
「倍に耐えるって、無駄な頑丈さじゃないですか? もっと軽い方がいいのでは?」
カルタスト殿下が質問します。
「静かに飛ぶだけならそれでも問題ないですが。急に突風が吹いたら翼折れた…なんてことになりかねないので。安全のために余裕は必要なんですよ」
ちなみに、地球の旅客機の場合、普段の飛行で許容できる加重が2.5G、設計のマージンがさらに1.5倍くらいだったと思います。だいたい4G弱が強度の限界ってことですね。戦闘機ともなると、さらに三倍ほど頑丈です。
まぁこの機体はまっすぐ滑らすだけなので、2G相当で十分でしょう。一番壊れる恐れがあるのは、飛んでいる最中より、着陸時の衝撃ですし。
だれが最初に飛ぶのか、ちょっともめましたけど。歴史に残るこの日、ネタリア外相自ら飛ぶことになりました。
彼はネイルコード王国の重鎮ですから、反対する意見は多かったですけど。
「これでも貴族の端くれ。騎士ほどではないですが、多少は身体強化が使えますので。あの高さから落ちる程度なら、致命傷にはならないですよ」
だそうです。
一応、レッドさんが並んで飛んでくれる予定です。いざというときは、襟首掴んで軟着陸です。
鍛錬場にもうけられた発進場にネタリア外相がグライダーと共に立ちます。丘上と鍛錬場の四隅に吹き流しが設置されていまして、職人さんが風向きをチェックして、滑走台の向きを調節してます。
事前の練習として、平らなところでグライダーを持った状態で平地で走ってましたが。結構鍛えてますね? ネタリア外相。高度を上げるのは無理でも、暖降下飛行程度なら十分な速度は出ると思います。機体の浮き上がりに、けっこう手応えを感じていたようです。
「では。やりますか。皆さん、配置お願いします」
先にレッドさんに飛んでもらいます。上空を旋回するレッドさん。
それを感慨深く見上げるネタリア外相。キッと前を向き、風向きを再度確認。吹き流しを見て、鍛錬場に変に巻いている風がないことも確認。
「ネタリア・ウーラー・ナザレ、行きまーすっ!」
はい。お決まりのかけ声ですが。かけ声大事ですよ。よしっ!
両手につかんで機体を持ち上げ、そのまま走り出します。…リアカー引っ張っている感じですね。
機体強度を考えつつトトトと滑走台を駆けて。ジャンプすることもなく、勢いで滑走台からスーと。
揚力は十分。空中に滑り出るように、綺麗に飛び出しました。
レッドさんが追いついて、ネタリア外相の頭の上すぐ後ろの位置取りします。
通常は上反角が付いていない翼ですが。飛び始めれば適度に上にしなって、バランスは十分とれているように見えます。
飛び出したらそのままブランコにまたがり、体を左右前後にずらせばそのまま簡単な操縦が可能です。ちょっと左に流されたので体を少し右に。水平飛行で速度が落ちてきたところで、高度は下がりますが機体を少し下に向けて速度を稼いでます。
もうすぐ足が付くというところで機首を上げ減速、丁度良い速度での着陸を目指します。
初めてとは思えないほどの安定した飛行でしたね。五十メートルくらい先に無事に着陸。発進時と同じように両手でグライダーを持ってトトトと走って減速。ふう、成功です。
「「おおお~っ!」」
丘の上から皆が走りだします。私も向かいますよ。
「見事です、ネタリア外相! 見事です」
「模型のように綺麗に飛びましたね!」
「クーッククッ!」
私や護衛騎士だけではなく、カルタスト殿下も来ています。任務完了したレッドさんも、私の背中に降りてきました。
この惑星で初の有人飛行。うん、歴史の一ページですよ。
「ちょっと左に流されました。重心は合っているはずなので、翼が反った時にねじれている感じですか。下の張り線をちょっと調節すれば万全かと思います。あと水平尾翼を気持ち下に」
「わかりました。…主翼の四番の張り線を、そうだな一回しキツくしろ。尾翼は四番と八番を同じく…半回し程度で」
「「了解です」」
ネタリア外相が技師たちに指示を出しています。
この後、チェックしながら飛行を繰り返し。3回目の飛行では、なにもせずにまたがっているだけで安定して飛ぶようになりました。
4回目では、私も使わせてもらいました。体の前後に砂袋を入れた背納をしょって体重調節もします。わたしだけだと軽いですからね。
ちょっと強く駆けて飛び出したので、鍛錬場から飛び出してしまいそうになり。途中で旋回して丘の麓まで戻って来ましたよ。体重移動によるコントロールも上々です。
レッドさんフライトとはまた違った楽しみがありますね、これは。楽しいです。
「もう他の人を乗せてもいいくらいですね。まぁ危険がゼロでは無いですが、さて」
「外相。ちょっと僕も乗り込んでみてもいいかな?」
カルタスト殿下もなんか目をキラキラさせています。
「…殿下、乗り込むだけですよ。ぶつけないように気をつけてくださいね」
「分かってますよ、外相」
技師に手助けされて、殿下がグライダーの定位置につきます。とくに体を固定することもないので、穴に入る程度の作業ではありますが。
「なるほど、結構重たいな… いやこの大きさからするとまだ軽いのか」
桁をつかんで機体を持ち上げています。三十キログラム、まぁ中学生くらいの殿下でも両手で引っ張り上げるのなら問題ないくらいの重さですが。けっこう軽々持ち上げているように見えますね。
「殿下もマナ術は使えるんですか?」
「簡単な身体強化くらいは。素養はあると言うことで、剣の訓練は受けてますが。まだまだ護衛騎士達には敵わないですね」
マナの適正は貴族の素養なんて風潮はありますが。王族だから特別強力というわけでもないようですす。
「カルタスト殿下は十分才能ありますよ。将来が楽しみですね」
近くに護衛騎士が答えます。殿下の訓練に参加しているらしい騎士さんです。ただ、殿下の居る丘に不審者が近づかないか、話をしながらも注意はきちんと周囲に向かっています。
技師達は、グライダーからは離れています。桁を中心に細い骨が出ているような構造ですので。人にぶつかるだけでも、その部分が潰れてしまいますから、その辺を用心しているようです。
と、そのとき。
いきなり殿下が滑走台を走り出しました。
破損を恐れたのか、一番近くに居た技師がとっさに避けてしまいました。実際、動いているところを壊さずに押さえられる場所は、真正面くらいしかありません。
「「「殿下っ!」」」
気がついた騎士が制止するのも間に合わず。滑走台から飛び出してしまいました。
・Side:ツキシマ・レイコ
「レイコ殿、今日はよく来てくれました」
「はい、ネタリア外相。楽しみにしてましたよ」
ここは王都とエイゼル市のほぼ中間にあるネイルコード王国の軍学校。以前にも、アイズン伯爵と寄ったことがありますね。
この学校の鍛錬場の端に、ちょっとした丘…私が以前レイコ・バスターで削った丘があるのですが。そこが整備されて、てっぺんに平らな場所が作られ、高さ五メートルくらいのその丘から長さ十メートルくらいの板がせり出しています。
幅二メートルくらいのその板は、支えが簡単なレールの上に乗っていて向きを変えられるようになっています。変えられると言っても、まぁ九十度くらいの範囲ですが。
今日はここに何しに来ているかと言いますと。ネタリア外相主導で作られた有人グライダーの試験に付き合っています。
外相の飛行機友であるカルタスト殿下も見学に来ていますので。護衛騎士もけっこういますね。
ネタリア外相のグライダー。設計段階にけっこう相談を受けてまして。オットー・リリエンタールのグライダーをより洗練させた形になっています。
構造としては、ハングライダーにあるような翼の下にぶら下がる形式ではなく、これも翼の間に人が入る形です。
機体の下にぶら下がる形の方が重心が低くて姿勢を安定させやすくはあるのですが。着陸の時にまずつんのめって破損します。どこかのコンテストのように一発勝負で廃棄ならともかく、出来るだけ壊したくはありません。離陸前と着陸時は、両手でぶら下げる感じで支えます。
操縦席は、二本の桁の間に縦にしたブランコみたいなのがあって、そこにまたがるように座ります。操縦は体重移動ですので、腰位置が自由になる構造なわけですです。ただ、機体が傾くと体がそちらにずれてさらに傾く…ということになりかねないので。両腕だけで体を支えるくらいの腕力は必要です。操縦装置はやはり必要ですね。本機はほとんどまっすく飛ぶだけなので容認。
アスペクト比、翼の縦横比ですね。同じ翼面積なら、細長いほど同じ揚力で抵抗を少なく出来るのですが。細長い翼では強度を出すのが難しく逆に重たくなります。翼の強度や重さと合わせて考える必要があるわけです。
今回は、片翼で1対3くらいの比率の翼。単発のセスナ機の翼くらいですか。カーボンのパイプなんて無いですから、材質的にはこの辺が限界。
後は、操縦席?の前後に垂直に貫いた支柱と、そこから翼を支える張り線が翼面の上下に伸びています。
「けっこう軽く出来ましたね」
「強度がぎりぎりですね。試作品の翼をひっくり返して各所におもりぶら下げて。倍の重量には耐えられることは確認していますが…」
私も試しに定位置に収まって、グライダーを持ち上げてみます。
幅十メートル、全長四メートル。重量は三十キロほど。
洗練された形状…とはまだ言いがたいですが。鳥のような意匠は皆無でシンプルですし。竹に木材と紙で作るのですから、最初はこんなもんでしょう。
「倍に耐えるって、無駄な頑丈さじゃないですか? もっと軽い方がいいのでは?」
カルタスト殿下が質問します。
「静かに飛ぶだけならそれでも問題ないですが。急に突風が吹いたら翼折れた…なんてことになりかねないので。安全のために余裕は必要なんですよ」
ちなみに、地球の旅客機の場合、普段の飛行で許容できる加重が2.5G、設計のマージンがさらに1.5倍くらいだったと思います。だいたい4G弱が強度の限界ってことですね。戦闘機ともなると、さらに三倍ほど頑丈です。
まぁこの機体はまっすぐ滑らすだけなので、2G相当で十分でしょう。一番壊れる恐れがあるのは、飛んでいる最中より、着陸時の衝撃ですし。
だれが最初に飛ぶのか、ちょっともめましたけど。歴史に残るこの日、ネタリア外相自ら飛ぶことになりました。
彼はネイルコード王国の重鎮ですから、反対する意見は多かったですけど。
「これでも貴族の端くれ。騎士ほどではないですが、多少は身体強化が使えますので。あの高さから落ちる程度なら、致命傷にはならないですよ」
だそうです。
一応、レッドさんが並んで飛んでくれる予定です。いざというときは、襟首掴んで軟着陸です。
鍛錬場にもうけられた発進場にネタリア外相がグライダーと共に立ちます。丘上と鍛錬場の四隅に吹き流しが設置されていまして、職人さんが風向きをチェックして、滑走台の向きを調節してます。
事前の練習として、平らなところでグライダーを持った状態で平地で走ってましたが。結構鍛えてますね? ネタリア外相。高度を上げるのは無理でも、暖降下飛行程度なら十分な速度は出ると思います。機体の浮き上がりに、けっこう手応えを感じていたようです。
「では。やりますか。皆さん、配置お願いします」
先にレッドさんに飛んでもらいます。上空を旋回するレッドさん。
それを感慨深く見上げるネタリア外相。キッと前を向き、風向きを再度確認。吹き流しを見て、鍛錬場に変に巻いている風がないことも確認。
「ネタリア・ウーラー・ナザレ、行きまーすっ!」
はい。お決まりのかけ声ですが。かけ声大事ですよ。よしっ!
両手につかんで機体を持ち上げ、そのまま走り出します。…リアカー引っ張っている感じですね。
機体強度を考えつつトトトと滑走台を駆けて。ジャンプすることもなく、勢いで滑走台からスーと。
揚力は十分。空中に滑り出るように、綺麗に飛び出しました。
レッドさんが追いついて、ネタリア外相の頭の上すぐ後ろの位置取りします。
通常は上反角が付いていない翼ですが。飛び始めれば適度に上にしなって、バランスは十分とれているように見えます。
飛び出したらそのままブランコにまたがり、体を左右前後にずらせばそのまま簡単な操縦が可能です。ちょっと左に流されたので体を少し右に。水平飛行で速度が落ちてきたところで、高度は下がりますが機体を少し下に向けて速度を稼いでます。
もうすぐ足が付くというところで機首を上げ減速、丁度良い速度での着陸を目指します。
初めてとは思えないほどの安定した飛行でしたね。五十メートルくらい先に無事に着陸。発進時と同じように両手でグライダーを持ってトトトと走って減速。ふう、成功です。
「「おおお~っ!」」
丘の上から皆が走りだします。私も向かいますよ。
「見事です、ネタリア外相! 見事です」
「模型のように綺麗に飛びましたね!」
「クーッククッ!」
私や護衛騎士だけではなく、カルタスト殿下も来ています。任務完了したレッドさんも、私の背中に降りてきました。
この惑星で初の有人飛行。うん、歴史の一ページですよ。
「ちょっと左に流されました。重心は合っているはずなので、翼が反った時にねじれている感じですか。下の張り線をちょっと調節すれば万全かと思います。あと水平尾翼を気持ち下に」
「わかりました。…主翼の四番の張り線を、そうだな一回しキツくしろ。尾翼は四番と八番を同じく…半回し程度で」
「「了解です」」
ネタリア外相が技師たちに指示を出しています。
この後、チェックしながら飛行を繰り返し。3回目の飛行では、なにもせずにまたがっているだけで安定して飛ぶようになりました。
4回目では、私も使わせてもらいました。体の前後に砂袋を入れた背納をしょって体重調節もします。わたしだけだと軽いですからね。
ちょっと強く駆けて飛び出したので、鍛錬場から飛び出してしまいそうになり。途中で旋回して丘の麓まで戻って来ましたよ。体重移動によるコントロールも上々です。
レッドさんフライトとはまた違った楽しみがありますね、これは。楽しいです。
「もう他の人を乗せてもいいくらいですね。まぁ危険がゼロでは無いですが、さて」
「外相。ちょっと僕も乗り込んでみてもいいかな?」
カルタスト殿下もなんか目をキラキラさせています。
「…殿下、乗り込むだけですよ。ぶつけないように気をつけてくださいね」
「分かってますよ、外相」
技師に手助けされて、殿下がグライダーの定位置につきます。とくに体を固定することもないので、穴に入る程度の作業ではありますが。
「なるほど、結構重たいな… いやこの大きさからするとまだ軽いのか」
桁をつかんで機体を持ち上げています。三十キログラム、まぁ中学生くらいの殿下でも両手で引っ張り上げるのなら問題ないくらいの重さですが。けっこう軽々持ち上げているように見えますね。
「殿下もマナ術は使えるんですか?」
「簡単な身体強化くらいは。素養はあると言うことで、剣の訓練は受けてますが。まだまだ護衛騎士達には敵わないですね」
マナの適正は貴族の素養なんて風潮はありますが。王族だから特別強力というわけでもないようですす。
「カルタスト殿下は十分才能ありますよ。将来が楽しみですね」
近くに護衛騎士が答えます。殿下の訓練に参加しているらしい騎士さんです。ただ、殿下の居る丘に不審者が近づかないか、話をしながらも注意はきちんと周囲に向かっています。
技師達は、グライダーからは離れています。桁を中心に細い骨が出ているような構造ですので。人にぶつかるだけでも、その部分が潰れてしまいますから、その辺を用心しているようです。
と、そのとき。
いきなり殿下が滑走台を走り出しました。
破損を恐れたのか、一番近くに居た技師がとっさに避けてしまいました。実際、動いているところを壊さずに押さえられる場所は、真正面くらいしかありません。
「「「殿下っ!」」」
気がついた騎士が制止するのも間に合わず。滑走台から飛び出してしまいました。
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