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第8章 東方諸島セイホウ王国
第8章第003話 ・閑話 オルトの里親
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第8章第003話 ・閑話 オルトの里親
・Side:ツキシマ・レイコ
マーリアちゃんのムラード砦視察にかこつけて、アイズン伯爵とシュバール様がピクニック…てほど軽いお出かけでもないのですが。お仕事ですよ、はい。
まずは、領都にある墓地…前回の蟻騒動で亡くなった方々をはじめ、ユルガルムで亡くなった騎士や兵士達が納められている墓所をお参りしてから、出発です。領都から砦に行く街道脇にあるので。砦に赴く人はここをお参りしていくのが慣例となっています。
季節柄、前回通ったときより街道脇の緑が濃いですね。領都の近くは森が開かれて、農地が広がっています。郊外になると、開拓中の村が点在し、それらの間はほぼ森林地帯となります。
大体の村には、石造りの大きめの家が中心にあります。普段は村役場を兼ねた村長邸ですが。いざというときには村民の避難場所にもなるそうです。
そんなムラード砦への道中、魔獣が出ました。
北大陸との接続部である陸峡から、ムラード砦を避けて山越えしてこちらに来るのは結構難儀なはずですが。元が野生動物ともなれば、多少は漏れてきます。幸いなことに、ムラード砦よりこちら側では領兵で対処出来ないほどのことは起きたことがないとのことで。今回現れたのも、はぐれらしい一匹です。が…
奇しくもクラウヤート様のバール君と同じ白狼の魔獣です。白狼自体は、ネイルコードの北部に生息する普通の獣です。頭が良くて用心深いので、人間のテリトリーに現れることは珍しいそうですが。
色からして北方の生物なのは間違いないようなので。もしかしたら元々は北方大陸の生き物なのかもしれません。
北方大陸はマナの濃度が高いらしいことは推測されています。私やレッドさんのマナ探知にもそれが察しられています。そういう環境でくらしている野生生物は、魔獣化する確率が高くなるようです。
襲ってきた様子と探知の反応からして、この現れた白狼は完全に魔獣化しているようです。マナ塊に乗っ取られている状態なので、こうなるともう元には戻せません。正常な白狼と違い、ほっとけば人里を襲うのは明白です。残念ながら討伐するしかありません。
護衛騎士の人が、急所を狙って飛びかかってきた白狼を盾で殴りつけるように往なし、ひるんだところを別の護衛騎士が細身の剣で胸の脇を一突き。
こちらには、幼いシュバール様はじめ護衛対象がいますからね、できる限り迅速に処理ということでしょうが。見事なお手並みだったのですが…
「わーん、かわいそうっ!! なんでころしたの?~っ わーんっ!」
馬車の中からそれを見たシュバール様が大泣きを始めました。
前回クラウヤート様が連れてきていた白狼のバール君のことは覚えているようで。同じような動物が死んでしまったことにショックを受けているようです。
ウードゥル様とアイズン伯爵が、これは仕方のないことだと説明してなだめますが。
「ねぇ! しぇれブロたちはころさないよねっ? ねっ?」
今度は、たまたま一緒の馬車に乗り込んでいたオルト君に抱きついて離れません。オルト君の方が何倍も大きいですが、僕が守るんだとばかりに。
シュバール様は、まだ魔獣というものがよく分からないようです。とはいえ、実際の脅威を見せて学習を…というのもまだ難しいです。
マナ塊には価値がありますし、白狼ともなればその毛皮にも需要があるのですが。さすがに今回はその場で埋めていくことになりました。
マナに負けた動物はもうどうしようもないんだ、セレブロさん達はマナに負けなかったから大丈夫なんだと。ムラード砦に着くまで根気よく説明したところ、とりあえずセレブロさん達は大丈夫だと納得はしたようですが。それからはシュバール様はオルト君にべったりです。
オルト君の方にしても、小さい友達が出来た…ってより、子分が出来たって心持ちですかね? 砦の視察の間も、どちらからともなく一緒に居ることが多かったです。
その様子を見ていたマーリアちゃん。
「レイコ。もしかしてだけど、シュバール様とオルトって繋がっていない?」
まだ赤ん坊といって言いけど大型犬サイズを超えるオルト君。三歳児のシュバール様。子犬と幼児。その体格差から、普通なら悪気がなくても危ないと思うようなことが起きそうですが、危なげなくじゃれています。なんか意思疎通が取れているように思えますね。
ムラード砦一泊の視察から帰ってきて、ユルガルム城の居間で寝転がっているオルト君の上に積み木を積むシュバール様。
「じっとしててねオルトっ!」
ちょっと困った顔をしつつもそれを崩さないようにじっとしているオルト君。
しばらくしてから、
「つかれたの? ごめんね、もううごいてもいいよ」
体をブルブルと振って起き上がるオルト君。
…会話が成立しているようにも見えますね。
「レッドさん、まだ意思疎通の処置とかしていないよね?」
否定のイメージ。
二人をじっと見ているレッドさん。探査の結果を教えてくれます。
「まだ意思疎通の段階までいってないけども、快・不快が分かる程度にはつながっている…てレッドさんが言ってます。彼らの資質だねって」
まぁ、これが人同士なら、表情や仕草から察することが出来るレベルなのですが。
「またなんでそんなことに?」
「ほら、ムラード砦に行く途中に魔獣化した白狼が襲ってきて討伐したでしょ? どうもそれを見たシュバール様が、目の前に居たオルト君に感情移入しちゃったのが切っ掛けみたいで…」
「保護欲が高じて意識がつながったと? まぁバールもユルガルム王家の跡取りじゃからの。マナの適性も普通の子供よりは高いんじゃろうが…」
貴族だからマナ適性が高いというよりは、マナ適性が高い人が戦争で功績を挙げて貴族になる…という因果です。今の王家貴族の初代は、ほぼそういう人たちです。
それにしても。白狼が斃されたのを目撃したことが、幼いシュバール様にはかなりの衝撃であったようです。
まぁここまでは、絆が深まったね…で済むのですが。問題は二人の処遇ですね。このままオルト君をエイゼル市に連れ帰ったら… 絶対泣きます、シュバール様が。
マーリアちゃんとしては、セレブロさんの仔供達については里親が見つかる分には構わないと普段から言っていました。もちろん、引取先は厳選するつもりですが。
ユルガルム家は、家柄としては準王家。ネイルコードに臣従するまえは独立した王国でしたしね。
ケルちゃんもネイルコード王家に引き取られていきましたし。ユルガルムは、オルト君の里親としては文句はないところです。
難点があるとしたら。シュバール様がまだ三歳ということと、気軽に会いに来れる場所ではないってところですが。
「セレブロは構わないって言ってるわよ。遅かれ早かれだって…ちょっと寂しいけどね」
まだ一歳にもなっていないので、早すぎると言えば早すぎるというか。私だって寂しいですよ。
ここはオルト君の意思も確認したいところですが。
「オルト! ここでいっしょにくらそう!」
シュバール様が聞きます。会話が成立する段階ではないのですが。
「ミ゛ャウっ!」
とシュバール様をペロペロしています。
「…ほんと通じているみたいね」
レッドさん曰く、薄く「歓迎」「心地よい」そんな感じで、合わせて「一緒に居て楽しい」くらいの意味ですね。
うーん。ナインケル辺境候やターナンシュ様にお話ししないといけませんね。
意思疎通処理は、まだ意識が構文化されきっていない幼いシュバール様にしても仕方ないので、施術するにしても数年後となりますが。その間、さらに大きく成長するオルト君が銀狼として問題を起こさない確証はありません。
「その意思疎通処理というのを行うと、銀狼は人を襲えなくなるということかね?」
ナインケル辺境候、領主としてはまず安全第一です。
「いえ。"食べ物じゃない"とか"敵じゃない"とか、そういう言い聞かせですね。強制的に行動を制限できるようなものではないです。誤解や事故で人を襲うようなことが無くなる程度かなと」
「マーリア殿のセレブロさんは、意思疎通の処置の前に人を襲ったことはないのですか?」
ターナンシュ様が聞きます。
「正教国に居た頃に、私たちにちょっかいかけてきた聖騎士を半殺しにしたことはありますけど。あれは、セレブロがやらなかったら私も手を出していたと思うし。エイゼル市に来てから人が怪我をしたのは…背中に乗って遊んでいた子供が落ちてこぶが出来たくらいですね」
あのときは、巨大な銀狼の隣で幼児がギャン泣きしたものですから、周囲に緊張が走ったそうです。ファルリード亭には、帯剣した護衛業の人も多かったですから。目撃していた女性が説明してすぐに落ち着いたそうですが。
「そういう話なら。問題を起こすかどうかは人間でも同じだろうし、攻撃に反撃するのはむしろ自然だろう。見たところきちんと躾も出来ているようだし、まぁそこまで警戒しなくても、…ほら、銀狼の牙を握っているよバールが」
オルト君があくびをしたところを牙をぎゅっと握ったシュバール様。口を閉じられなくてあがあがしているオルト君。…まぁ大丈夫そうではありますね。
セレブロさんの子供オルト君ことオルトロス。里親が決まりました。
・Side:ツキシマ・レイコ
マーリアちゃんのムラード砦視察にかこつけて、アイズン伯爵とシュバール様がピクニック…てほど軽いお出かけでもないのですが。お仕事ですよ、はい。
まずは、領都にある墓地…前回の蟻騒動で亡くなった方々をはじめ、ユルガルムで亡くなった騎士や兵士達が納められている墓所をお参りしてから、出発です。領都から砦に行く街道脇にあるので。砦に赴く人はここをお参りしていくのが慣例となっています。
季節柄、前回通ったときより街道脇の緑が濃いですね。領都の近くは森が開かれて、農地が広がっています。郊外になると、開拓中の村が点在し、それらの間はほぼ森林地帯となります。
大体の村には、石造りの大きめの家が中心にあります。普段は村役場を兼ねた村長邸ですが。いざというときには村民の避難場所にもなるそうです。
そんなムラード砦への道中、魔獣が出ました。
北大陸との接続部である陸峡から、ムラード砦を避けて山越えしてこちらに来るのは結構難儀なはずですが。元が野生動物ともなれば、多少は漏れてきます。幸いなことに、ムラード砦よりこちら側では領兵で対処出来ないほどのことは起きたことがないとのことで。今回現れたのも、はぐれらしい一匹です。が…
奇しくもクラウヤート様のバール君と同じ白狼の魔獣です。白狼自体は、ネイルコードの北部に生息する普通の獣です。頭が良くて用心深いので、人間のテリトリーに現れることは珍しいそうですが。
色からして北方の生物なのは間違いないようなので。もしかしたら元々は北方大陸の生き物なのかもしれません。
北方大陸はマナの濃度が高いらしいことは推測されています。私やレッドさんのマナ探知にもそれが察しられています。そういう環境でくらしている野生生物は、魔獣化する確率が高くなるようです。
襲ってきた様子と探知の反応からして、この現れた白狼は完全に魔獣化しているようです。マナ塊に乗っ取られている状態なので、こうなるともう元には戻せません。正常な白狼と違い、ほっとけば人里を襲うのは明白です。残念ながら討伐するしかありません。
護衛騎士の人が、急所を狙って飛びかかってきた白狼を盾で殴りつけるように往なし、ひるんだところを別の護衛騎士が細身の剣で胸の脇を一突き。
こちらには、幼いシュバール様はじめ護衛対象がいますからね、できる限り迅速に処理ということでしょうが。見事なお手並みだったのですが…
「わーん、かわいそうっ!! なんでころしたの?~っ わーんっ!」
馬車の中からそれを見たシュバール様が大泣きを始めました。
前回クラウヤート様が連れてきていた白狼のバール君のことは覚えているようで。同じような動物が死んでしまったことにショックを受けているようです。
ウードゥル様とアイズン伯爵が、これは仕方のないことだと説明してなだめますが。
「ねぇ! しぇれブロたちはころさないよねっ? ねっ?」
今度は、たまたま一緒の馬車に乗り込んでいたオルト君に抱きついて離れません。オルト君の方が何倍も大きいですが、僕が守るんだとばかりに。
シュバール様は、まだ魔獣というものがよく分からないようです。とはいえ、実際の脅威を見せて学習を…というのもまだ難しいです。
マナ塊には価値がありますし、白狼ともなればその毛皮にも需要があるのですが。さすがに今回はその場で埋めていくことになりました。
マナに負けた動物はもうどうしようもないんだ、セレブロさん達はマナに負けなかったから大丈夫なんだと。ムラード砦に着くまで根気よく説明したところ、とりあえずセレブロさん達は大丈夫だと納得はしたようですが。それからはシュバール様はオルト君にべったりです。
オルト君の方にしても、小さい友達が出来た…ってより、子分が出来たって心持ちですかね? 砦の視察の間も、どちらからともなく一緒に居ることが多かったです。
その様子を見ていたマーリアちゃん。
「レイコ。もしかしてだけど、シュバール様とオルトって繋がっていない?」
まだ赤ん坊といって言いけど大型犬サイズを超えるオルト君。三歳児のシュバール様。子犬と幼児。その体格差から、普通なら悪気がなくても危ないと思うようなことが起きそうですが、危なげなくじゃれています。なんか意思疎通が取れているように思えますね。
ムラード砦一泊の視察から帰ってきて、ユルガルム城の居間で寝転がっているオルト君の上に積み木を積むシュバール様。
「じっとしててねオルトっ!」
ちょっと困った顔をしつつもそれを崩さないようにじっとしているオルト君。
しばらくしてから、
「つかれたの? ごめんね、もううごいてもいいよ」
体をブルブルと振って起き上がるオルト君。
…会話が成立しているようにも見えますね。
「レッドさん、まだ意思疎通の処置とかしていないよね?」
否定のイメージ。
二人をじっと見ているレッドさん。探査の結果を教えてくれます。
「まだ意思疎通の段階までいってないけども、快・不快が分かる程度にはつながっている…てレッドさんが言ってます。彼らの資質だねって」
まぁ、これが人同士なら、表情や仕草から察することが出来るレベルなのですが。
「またなんでそんなことに?」
「ほら、ムラード砦に行く途中に魔獣化した白狼が襲ってきて討伐したでしょ? どうもそれを見たシュバール様が、目の前に居たオルト君に感情移入しちゃったのが切っ掛けみたいで…」
「保護欲が高じて意識がつながったと? まぁバールもユルガルム王家の跡取りじゃからの。マナの適性も普通の子供よりは高いんじゃろうが…」
貴族だからマナ適性が高いというよりは、マナ適性が高い人が戦争で功績を挙げて貴族になる…という因果です。今の王家貴族の初代は、ほぼそういう人たちです。
それにしても。白狼が斃されたのを目撃したことが、幼いシュバール様にはかなりの衝撃であったようです。
まぁここまでは、絆が深まったね…で済むのですが。問題は二人の処遇ですね。このままオルト君をエイゼル市に連れ帰ったら… 絶対泣きます、シュバール様が。
マーリアちゃんとしては、セレブロさんの仔供達については里親が見つかる分には構わないと普段から言っていました。もちろん、引取先は厳選するつもりですが。
ユルガルム家は、家柄としては準王家。ネイルコードに臣従するまえは独立した王国でしたしね。
ケルちゃんもネイルコード王家に引き取られていきましたし。ユルガルムは、オルト君の里親としては文句はないところです。
難点があるとしたら。シュバール様がまだ三歳ということと、気軽に会いに来れる場所ではないってところですが。
「セレブロは構わないって言ってるわよ。遅かれ早かれだって…ちょっと寂しいけどね」
まだ一歳にもなっていないので、早すぎると言えば早すぎるというか。私だって寂しいですよ。
ここはオルト君の意思も確認したいところですが。
「オルト! ここでいっしょにくらそう!」
シュバール様が聞きます。会話が成立する段階ではないのですが。
「ミ゛ャウっ!」
とシュバール様をペロペロしています。
「…ほんと通じているみたいね」
レッドさん曰く、薄く「歓迎」「心地よい」そんな感じで、合わせて「一緒に居て楽しい」くらいの意味ですね。
うーん。ナインケル辺境候やターナンシュ様にお話ししないといけませんね。
意思疎通処理は、まだ意識が構文化されきっていない幼いシュバール様にしても仕方ないので、施術するにしても数年後となりますが。その間、さらに大きく成長するオルト君が銀狼として問題を起こさない確証はありません。
「その意思疎通処理というのを行うと、銀狼は人を襲えなくなるということかね?」
ナインケル辺境候、領主としてはまず安全第一です。
「いえ。"食べ物じゃない"とか"敵じゃない"とか、そういう言い聞かせですね。強制的に行動を制限できるようなものではないです。誤解や事故で人を襲うようなことが無くなる程度かなと」
「マーリア殿のセレブロさんは、意思疎通の処置の前に人を襲ったことはないのですか?」
ターナンシュ様が聞きます。
「正教国に居た頃に、私たちにちょっかいかけてきた聖騎士を半殺しにしたことはありますけど。あれは、セレブロがやらなかったら私も手を出していたと思うし。エイゼル市に来てから人が怪我をしたのは…背中に乗って遊んでいた子供が落ちてこぶが出来たくらいですね」
あのときは、巨大な銀狼の隣で幼児がギャン泣きしたものですから、周囲に緊張が走ったそうです。ファルリード亭には、帯剣した護衛業の人も多かったですから。目撃していた女性が説明してすぐに落ち着いたそうですが。
「そういう話なら。問題を起こすかどうかは人間でも同じだろうし、攻撃に反撃するのはむしろ自然だろう。見たところきちんと躾も出来ているようだし、まぁそこまで警戒しなくても、…ほら、銀狼の牙を握っているよバールが」
オルト君があくびをしたところを牙をぎゅっと握ったシュバール様。口を閉じられなくてあがあがしているオルト君。…まぁ大丈夫そうではありますね。
セレブロさんの子供オルト君ことオルトロス。里親が決まりました。
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