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第7章 Welcome to the world
第7章第020話 天文談義
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第7章第020話 天文談義
・Side:ツキシマ・レイコ
ムラード砦の上で、満点の星の下、火の粉が登る篝火の近く、神の御座見ながら。
たまたまやって来たマナ術師らしい青年といろいろお話をしています。
星々とは空に昇った亡くなった人の魂…というのはポピュラーな宗教観ですが。本当の星というものについて知りたいという青年。
「夜空の星は全部太陽と同じようなものなの。大きさにはかなりばらつきがあるけどね」
本来太陽とは地球の太陽のみの固有名詞ですが。まぁここでは単にお日様という意味です。
「え…でも星ってあんなに小さくて暗いですよね?」
ですよね、普通はそう思うでしょう。
まずはその辺の説明のために、砦の外に索敵のために設置してある篝火を指さします。
「ほら、あそこの篝火ってここにあるのと同じくらいよね。でもずっと暗く小さく見えるでしょ?」
「距離があるから小さく見えるってことですか? でも太陽があそこまで暗くなるほどの距離って…」
青年が星空を仰ぎます。
太陽より暗いと言っても、神の御座の星々は地球から見た金星より遙かに明るいのですが…
オリオン座のベテルギウスで五百光年とかだったかな。二番目に明るいリゲルで八百光年とか。神の御座の青い星がリゲルくらいの大きさだとして…百光年離れているかどうかって感じかしら。
「たぶんだけど、光の速さで百年単位の時間がかかるくらいの距離よ。ちなみに太陽までは一刻の八分の一くらいね」
オリオン座の大星雲が地球からは千光年以上離れていたような。それに比べれば、あの神の御座って相当に近く見えます。
「光に速さって…いや、音にも速度があるのなら光にも…」
「音の速さはわかるんだ」
「爆発の音とか、爆発その物より遅れて聞こえますからね」
閃光や爆炎なんかに遅れて音が聞こえるというのは、普通に経験できるようです。って、火薬を扱った経験が? 爆発するほどのマナ術を使える人ってほとんどいないと聞いたけど。ほとんどということは全くいないわけじゃないのか。
「もしかして貴方がそこまでのマナ術が使えるの?」
「いえ私にはとても。昔正教国にいたころに実験の爆発を目撃したことがありまして。実験の詳細は私も詳しくはないのですが」
聞くにこの青年、正教国にマナ術師として所属していたそうです。例の政変の後に流れ流れてユルガルムへ…いろいろ事情がありそうですね。
「まぁそんなわけで、星は凄く遠くにあるんだけど。神の御座の目立つ星なんかは、多分太陽の何十倍もでかい星だと思う」
大きさではなく重さの話で。サイズなさらに大きくなります。
「太陽の何十倍も明るいのに、あんなに小さいのですか?」
「星って、重さの四乗に比例して明るくなるから。太陽より十倍重たかったら、明るさは1万倍よ」
「四乗? 面積が二乗、体積が三乗でしたっけ?」
おっ? 乗数は知っていますか。
「重たいほど効率よく燃えるようになるから。燃焼効率が三乗で、光る表面積が広くなる分でもう一乗ね。正確には燃えるってのとは違うんだけど」
「一万倍の明るさ…想像出来ないですね」
青年は夜空を見上げます。
「太陽はやはりマナで出来ているのですか? 昔、そう教わったのですが」
赤竜教ではそういう教義らしいです。普通に物を燃やしてもああはならないですからね。
「いえ。太陽はまた別の理で光ってます。むしろ太陽の光を使ってマナを作ってます。太陽の黒い線は知ってるでしょ?そこでマナを生産しています」
「あれが…あそこでマナを?」
太陽に薄らと黒い線がかかっているのは、こちらの人には常識です。
太陽がマナで出来ているは間違いですが。太陽の方からマナが来ているのは正しいですね。まぁ何かしら根拠があっての話ではないでしょうが。
「あれは線じゃなく、本当は輪ね。細く見えるけど、ここからも見えるってことは実際には凄くでかいわよ?」
地上から線として見えるだけでも、相当な幅があると思われます。幅百キロじゃ効かないんじゃ無いかな? 数千キロ?
「マナを作る太陽の輪… いつか人があそこに行ける日は来るのでしょうか?」
「うーんどうだろ? 太陽に近すぎて物が燃えるくらいの温度だし。マナで出来た赤竜神みたいな存在でないと活動できないと思うよ」
「例えばレイコ殿のような?」
「うーん、どうでしょう?」
あそこまで"下りる"軌道自体はさほど難しくないけど。太陽の重力に引かれて地球の高度から落下して…考えると、最終的にどれくらいの速度になるんだろう? 秒速数百キロとか? 私に耐えられるのかな?
あそこに軟着陸しようとしたら、時間はかなりかかりそう。
重力の井戸に速度を抑えつつ下りていくのは、けっこう大変なのです。実際の探査機も、水星や金星にフライバイをして減速しつつ何年もかけて降りていきます。
それにやはり温度も問題です。
「私の皮膚や髪の毛はそこまで熱に強くないから。いろいろ面倒ね」
火に手を突っ込むくらいなら平気ですが。水星の昼面でも五百度近いのですから、リングの内側だと千度では済まないかな。いつぞやのレイコ・バスターよろしく、さすがに燃え尽きると思います。
…でも、私自身は酸素も要らないわけだから、比較的簡単な防護服でもあれば耐えられるかな?
「ともあれ。あそこに行くまでがまず大変よ。ロケット…乗り物を開発するだけでどれだけかかるのやら」
「太陽に行くための乗り物ですか… これもちょっと想像出来ないですね」
「今の大陸全国家の予算を全部使っても賄えないくらい費用がかかると思うし。できるとしてもずっと未来の話ね。それにあそこに行ってなにをするのやら」
「マナを作っているところに行って、それらを自由に出来るようになるのなら、それは凄いことでは?」
あそこで作られているマナ。それを実現しているテクノロジー。全部手に入れられれば確かに凄いことではありますが。
そもそも行ったところで輪を自由には出来ないでしょう。たぶん完全に赤竜神…赤井さんの制御下だと思いますし。行く意味はないでしょうね。
「マナを自由にして何をしたいの? 世界征服?」
「…そんな大それたことは考えていませんが」
・Side:ツキシマ・レイコ
ムラード砦の上で、満点の星の下、火の粉が登る篝火の近く、神の御座見ながら。
たまたまやって来たマナ術師らしい青年といろいろお話をしています。
星々とは空に昇った亡くなった人の魂…というのはポピュラーな宗教観ですが。本当の星というものについて知りたいという青年。
「夜空の星は全部太陽と同じようなものなの。大きさにはかなりばらつきがあるけどね」
本来太陽とは地球の太陽のみの固有名詞ですが。まぁここでは単にお日様という意味です。
「え…でも星ってあんなに小さくて暗いですよね?」
ですよね、普通はそう思うでしょう。
まずはその辺の説明のために、砦の外に索敵のために設置してある篝火を指さします。
「ほら、あそこの篝火ってここにあるのと同じくらいよね。でもずっと暗く小さく見えるでしょ?」
「距離があるから小さく見えるってことですか? でも太陽があそこまで暗くなるほどの距離って…」
青年が星空を仰ぎます。
太陽より暗いと言っても、神の御座の星々は地球から見た金星より遙かに明るいのですが…
オリオン座のベテルギウスで五百光年とかだったかな。二番目に明るいリゲルで八百光年とか。神の御座の青い星がリゲルくらいの大きさだとして…百光年離れているかどうかって感じかしら。
「たぶんだけど、光の速さで百年単位の時間がかかるくらいの距離よ。ちなみに太陽までは一刻の八分の一くらいね」
オリオン座の大星雲が地球からは千光年以上離れていたような。それに比べれば、あの神の御座って相当に近く見えます。
「光に速さって…いや、音にも速度があるのなら光にも…」
「音の速さはわかるんだ」
「爆発の音とか、爆発その物より遅れて聞こえますからね」
閃光や爆炎なんかに遅れて音が聞こえるというのは、普通に経験できるようです。って、火薬を扱った経験が? 爆発するほどのマナ術を使える人ってほとんどいないと聞いたけど。ほとんどということは全くいないわけじゃないのか。
「もしかして貴方がそこまでのマナ術が使えるの?」
「いえ私にはとても。昔正教国にいたころに実験の爆発を目撃したことがありまして。実験の詳細は私も詳しくはないのですが」
聞くにこの青年、正教国にマナ術師として所属していたそうです。例の政変の後に流れ流れてユルガルムへ…いろいろ事情がありそうですね。
「まぁそんなわけで、星は凄く遠くにあるんだけど。神の御座の目立つ星なんかは、多分太陽の何十倍もでかい星だと思う」
大きさではなく重さの話で。サイズなさらに大きくなります。
「太陽の何十倍も明るいのに、あんなに小さいのですか?」
「星って、重さの四乗に比例して明るくなるから。太陽より十倍重たかったら、明るさは1万倍よ」
「四乗? 面積が二乗、体積が三乗でしたっけ?」
おっ? 乗数は知っていますか。
「重たいほど効率よく燃えるようになるから。燃焼効率が三乗で、光る表面積が広くなる分でもう一乗ね。正確には燃えるってのとは違うんだけど」
「一万倍の明るさ…想像出来ないですね」
青年は夜空を見上げます。
「太陽はやはりマナで出来ているのですか? 昔、そう教わったのですが」
赤竜教ではそういう教義らしいです。普通に物を燃やしてもああはならないですからね。
「いえ。太陽はまた別の理で光ってます。むしろ太陽の光を使ってマナを作ってます。太陽の黒い線は知ってるでしょ?そこでマナを生産しています」
「あれが…あそこでマナを?」
太陽に薄らと黒い線がかかっているのは、こちらの人には常識です。
太陽がマナで出来ているは間違いですが。太陽の方からマナが来ているのは正しいですね。まぁ何かしら根拠があっての話ではないでしょうが。
「あれは線じゃなく、本当は輪ね。細く見えるけど、ここからも見えるってことは実際には凄くでかいわよ?」
地上から線として見えるだけでも、相当な幅があると思われます。幅百キロじゃ効かないんじゃ無いかな? 数千キロ?
「マナを作る太陽の輪… いつか人があそこに行ける日は来るのでしょうか?」
「うーんどうだろ? 太陽に近すぎて物が燃えるくらいの温度だし。マナで出来た赤竜神みたいな存在でないと活動できないと思うよ」
「例えばレイコ殿のような?」
「うーん、どうでしょう?」
あそこまで"下りる"軌道自体はさほど難しくないけど。太陽の重力に引かれて地球の高度から落下して…考えると、最終的にどれくらいの速度になるんだろう? 秒速数百キロとか? 私に耐えられるのかな?
あそこに軟着陸しようとしたら、時間はかなりかかりそう。
重力の井戸に速度を抑えつつ下りていくのは、けっこう大変なのです。実際の探査機も、水星や金星にフライバイをして減速しつつ何年もかけて降りていきます。
それにやはり温度も問題です。
「私の皮膚や髪の毛はそこまで熱に強くないから。いろいろ面倒ね」
火に手を突っ込むくらいなら平気ですが。水星の昼面でも五百度近いのですから、リングの内側だと千度では済まないかな。いつぞやのレイコ・バスターよろしく、さすがに燃え尽きると思います。
…でも、私自身は酸素も要らないわけだから、比較的簡単な防護服でもあれば耐えられるかな?
「ともあれ。あそこに行くまでがまず大変よ。ロケット…乗り物を開発するだけでどれだけかかるのやら」
「太陽に行くための乗り物ですか… これもちょっと想像出来ないですね」
「今の大陸全国家の予算を全部使っても賄えないくらい費用がかかると思うし。できるとしてもずっと未来の話ね。それにあそこに行ってなにをするのやら」
「マナを作っているところに行って、それらを自由に出来るようになるのなら、それは凄いことでは?」
あそこで作られているマナ。それを実現しているテクノロジー。全部手に入れられれば確かに凄いことではありますが。
そもそも行ったところで輪を自由には出来ないでしょう。たぶん完全に赤竜神…赤井さんの制御下だと思いますし。行く意味はないでしょうね。
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「…そんな大それたことは考えていませんが」
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