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第6章 エイゼル市に響くウェディングベル
第6章第032話 ミニ蒸気機関車と電信
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第6章第032話 ミニ蒸気機関車と電信
さて。テラス前の庭にて残るお披露目は二つ、これからがメインです。
既に線路に設置されている蒸気機関車に被せられた幌布が取られます。
ピストンと転輪の配置等の足回りは地球の蒸気機関車と似た感じです。クラッチや減速ギアがないので、弾み車は無く、ピストンからのロッドは転輪に直結です。
地球の蒸気機関車と違って見えるのは釜部分です。地球の蒸気機関車のような前後に長い筒状ではなく、球形…お釜を2つ合わせたような形。石炭を燃やすのでは無く、中にマナ板ヒーターが入るだけなので、石炭をくべたりとか煙路を考える必要がありません。シンプルにこの時代で作れる耐圧を考えやすい形になっています。
蒸気は出ますが、煙が出ないのもメリットですね。
注水と予備加熱は既に済ませてあるので、あとは蒸気逃がし弁を閉めて圧を上げるだけです。圧力計も付いていて、運転手のサナンタジュさんが目を離しません。
「蒸気圧十分、準備良し!」
サナンタジュさんが号令出します。
少し離れたところから指示していた監視役の人も応答します。
「準備良し了解! 線路上の安全確認、問題なしっ! 客車、問題なし! 出発進行っ!」
監視役の人が白旗を揚げます。見れば分かると言う人もいそうですが。声かけは大切ですよ?
「出発進行っ!」
ポーッ!
やっぱ「出発進行」ですよね。もちろんこちらの言葉に翻訳してありますが、これは欠かせません。
サナンタジュさんがバルブを操作すると…シュッ、シュッ、シュッ、シュシュシュッ…
「おおっ! 動いたぞ」
「馬も無く、人も押さずに進むとは。これはおもしろい」
見学している方々もどよめきます。
蒸気を間欠的に上へ噴きながら、レールの上を走って行きます。今の速度は、駆け足くらいですか。
二周くらいしたところで、最初の位置に停めます。
サナンタジュさんが解説します。
「これはまだ模型の段階ですが。将来的にはこれをずっと大型化した物を造り、キャラバンが数回で運ぶ量の荷物を乗せた貨車というものを馬車の何倍もの速度で走らせます。このレールというもの形状もさらに改良する予定ですが、これをユルガルムまで敷設して一日一往復させる…と言うのが、当面の目標となります」
「な…なるほど。輸送に凄まじい革命となりますなこれは。これをユルガルムだけではなく…例えばダーコラ国や正教国まで伸ばしたとなれば…」
マラート内相には、この鉄道の本領が見えているようです。
「交易だけではなく、人の流れも変わるでしょうな。レイコ殿が前に言っていたテオーガルの温泉観光のようなものも、これがあれば現実的になる」
アイズン伯爵は昨日も試運転を見ていますが、今日もまぶしそうに眺めています。
覚えてましたか、テオーガルの観光事業の話。テオーガルは、温泉やウィンタースポーツのメッカにしてほしいですね。ついでに酪農を生かしたグルメ観光も期待していますよ。
「軍の輸送にも絶大な効果を発揮するな。それこそ従来の十倍の速度で軍を展開できるだろう」
カステラード殿下も感嘆しています。
「ということは、常設の軍の規模は今より小さく出来ますな、軍相殿」
とザイル宰相。機動防御が出来るのなら、要所に駐屯させておく軍団は少なくて済みます。
「うむ。その分一人当たりにかけられる訓練と装備の質を上げられるな。宰相殿」
ただで予算縮小はさせないつもりですね。まぁカステラード殿下の場合、べつに無闇に戦争がしたいわけでも無く、純粋に国防のことを考えているってのは知っています。これでいざという時の損害が減るのなら悪いことではありません。
走ったのはまだ小さい蒸気機関車ですが。夢は大きく。
「さて。試運転も終わりましたが、後ろの客車部分に試乗されたい方は…」
あ。王族に大臣達、皆が手を上げました。
「機関車の方は皆さんを乗せる前にもう一度点検しますので。その間にもう一つのお披露目をしてしまいますね」
見物席の側から庭の反対側まで…だいたい百メートルくらいですか。庭を迂回する感じで柱が等間隔に立てられていて。その上に電線が二本。
双方に設置されているは、モールスタイプの発信器と受信機です。
王様に大臣方は、これはなんだ?という感じで眺めています。
「これの発信をお願いします」
『カダンニ サイテイル ハナハ ナニカ』
モールスの特訓をした職人さんが、打信機を叩きます。向こうのこちらの送受信機は同じ配線の上なので、こちらに置いた受信機も同じようにタンタタタと打音を奏でます。
しばらくして、こちらが操作していないのに受信機がタタタンと鳴り出します。
同じく職人さんが内容を書き留めて、私に渡してくれました。
『ダリアト コスモスガ マンカイナリ』
「…まさか。これを使えば離れたところとでも瞬時に文章のやり取りが出来るのか?」
一番最初に食いついたのは、やはりカステラード殿下ですね。
電線の敷設の作業は見ていたはずですが。原理の説明を受けて動作確認をしただけで、何に使うのかはまだ説明していませんでしたからね。彼にもサプライズとなったようです。
「この電線の敷設が手間ですが、二点間の連絡はほぼ瞬時に出来るようになります。まずは、エイゼル市と王都の政庁間に敷設する計画を立てています。将来的には、それこそ大陸全域に伸ばしたいと思います」
サナンタジュさんが説明します。
マナ技術によって電気信号の増幅も可能となっています。音声信号の伝達は、マイクとスピーカーがまだ未完成なのですが。ツートンを送る程度ならモーターより簡単です。
よって、原理的には中継局無しでどこまでも信号が送れるはずです。実際には、街ごとに中継局を置いて、各街でも利用できるようにすべきでしょうけど。
「早馬を走らせて何日という連絡が瞬時に出来るようになるのか…これも凄まじいな。遠く離れた所の情報がすぐに届くなんて…」
「国や軍だけじゃなくて。例えば単語当たり幾らでという感じで誰でも使えるようにしたいですね。…例えばマルタリクからユルガルムへの発注書とか。いろいろ時間が節約できますよ」
単純に考えて連絡の時間分が節約できるって事になりますね。ただ…
「レイコ殿…その時間って、職人にとっては休みが取れる貴重な時間なんだけどな…」
ハンマ親方がなんかげんなりしています。今でもクーラーと冷蔵庫で多忙なようですし。でもまぁ、無駄な時間が減るって事で、その分の効率化で職人さんの休みとかはやりくりしてください。
物と情報、これらの移動をいかに早くするか。文明の発展…というより文明圏の拡大、その基礎となるのがこれらです。
…今日のことは、歴史の教科書に載ってもいいくらいですよね?
さて。テラス前の庭にて残るお披露目は二つ、これからがメインです。
既に線路に設置されている蒸気機関車に被せられた幌布が取られます。
ピストンと転輪の配置等の足回りは地球の蒸気機関車と似た感じです。クラッチや減速ギアがないので、弾み車は無く、ピストンからのロッドは転輪に直結です。
地球の蒸気機関車と違って見えるのは釜部分です。地球の蒸気機関車のような前後に長い筒状ではなく、球形…お釜を2つ合わせたような形。石炭を燃やすのでは無く、中にマナ板ヒーターが入るだけなので、石炭をくべたりとか煙路を考える必要がありません。シンプルにこの時代で作れる耐圧を考えやすい形になっています。
蒸気は出ますが、煙が出ないのもメリットですね。
注水と予備加熱は既に済ませてあるので、あとは蒸気逃がし弁を閉めて圧を上げるだけです。圧力計も付いていて、運転手のサナンタジュさんが目を離しません。
「蒸気圧十分、準備良し!」
サナンタジュさんが号令出します。
少し離れたところから指示していた監視役の人も応答します。
「準備良し了解! 線路上の安全確認、問題なしっ! 客車、問題なし! 出発進行っ!」
監視役の人が白旗を揚げます。見れば分かると言う人もいそうですが。声かけは大切ですよ?
「出発進行っ!」
ポーッ!
やっぱ「出発進行」ですよね。もちろんこちらの言葉に翻訳してありますが、これは欠かせません。
サナンタジュさんがバルブを操作すると…シュッ、シュッ、シュッ、シュシュシュッ…
「おおっ! 動いたぞ」
「馬も無く、人も押さずに進むとは。これはおもしろい」
見学している方々もどよめきます。
蒸気を間欠的に上へ噴きながら、レールの上を走って行きます。今の速度は、駆け足くらいですか。
二周くらいしたところで、最初の位置に停めます。
サナンタジュさんが解説します。
「これはまだ模型の段階ですが。将来的にはこれをずっと大型化した物を造り、キャラバンが数回で運ぶ量の荷物を乗せた貨車というものを馬車の何倍もの速度で走らせます。このレールというもの形状もさらに改良する予定ですが、これをユルガルムまで敷設して一日一往復させる…と言うのが、当面の目標となります」
「な…なるほど。輸送に凄まじい革命となりますなこれは。これをユルガルムだけではなく…例えばダーコラ国や正教国まで伸ばしたとなれば…」
マラート内相には、この鉄道の本領が見えているようです。
「交易だけではなく、人の流れも変わるでしょうな。レイコ殿が前に言っていたテオーガルの温泉観光のようなものも、これがあれば現実的になる」
アイズン伯爵は昨日も試運転を見ていますが、今日もまぶしそうに眺めています。
覚えてましたか、テオーガルの観光事業の話。テオーガルは、温泉やウィンタースポーツのメッカにしてほしいですね。ついでに酪農を生かしたグルメ観光も期待していますよ。
「軍の輸送にも絶大な効果を発揮するな。それこそ従来の十倍の速度で軍を展開できるだろう」
カステラード殿下も感嘆しています。
「ということは、常設の軍の規模は今より小さく出来ますな、軍相殿」
とザイル宰相。機動防御が出来るのなら、要所に駐屯させておく軍団は少なくて済みます。
「うむ。その分一人当たりにかけられる訓練と装備の質を上げられるな。宰相殿」
ただで予算縮小はさせないつもりですね。まぁカステラード殿下の場合、べつに無闇に戦争がしたいわけでも無く、純粋に国防のことを考えているってのは知っています。これでいざという時の損害が減るのなら悪いことではありません。
走ったのはまだ小さい蒸気機関車ですが。夢は大きく。
「さて。試運転も終わりましたが、後ろの客車部分に試乗されたい方は…」
あ。王族に大臣達、皆が手を上げました。
「機関車の方は皆さんを乗せる前にもう一度点検しますので。その間にもう一つのお披露目をしてしまいますね」
見物席の側から庭の反対側まで…だいたい百メートルくらいですか。庭を迂回する感じで柱が等間隔に立てられていて。その上に電線が二本。
双方に設置されているは、モールスタイプの発信器と受信機です。
王様に大臣方は、これはなんだ?という感じで眺めています。
「これの発信をお願いします」
『カダンニ サイテイル ハナハ ナニカ』
モールスの特訓をした職人さんが、打信機を叩きます。向こうのこちらの送受信機は同じ配線の上なので、こちらに置いた受信機も同じようにタンタタタと打音を奏でます。
しばらくして、こちらが操作していないのに受信機がタタタンと鳴り出します。
同じく職人さんが内容を書き留めて、私に渡してくれました。
『ダリアト コスモスガ マンカイナリ』
「…まさか。これを使えば離れたところとでも瞬時に文章のやり取りが出来るのか?」
一番最初に食いついたのは、やはりカステラード殿下ですね。
電線の敷設の作業は見ていたはずですが。原理の説明を受けて動作確認をしただけで、何に使うのかはまだ説明していませんでしたからね。彼にもサプライズとなったようです。
「この電線の敷設が手間ですが、二点間の連絡はほぼ瞬時に出来るようになります。まずは、エイゼル市と王都の政庁間に敷設する計画を立てています。将来的には、それこそ大陸全域に伸ばしたいと思います」
サナンタジュさんが説明します。
マナ技術によって電気信号の増幅も可能となっています。音声信号の伝達は、マイクとスピーカーがまだ未完成なのですが。ツートンを送る程度ならモーターより簡単です。
よって、原理的には中継局無しでどこまでも信号が送れるはずです。実際には、街ごとに中継局を置いて、各街でも利用できるようにすべきでしょうけど。
「早馬を走らせて何日という連絡が瞬時に出来るようになるのか…これも凄まじいな。遠く離れた所の情報がすぐに届くなんて…」
「国や軍だけじゃなくて。例えば単語当たり幾らでという感じで誰でも使えるようにしたいですね。…例えばマルタリクからユルガルムへの発注書とか。いろいろ時間が節約できますよ」
単純に考えて連絡の時間分が節約できるって事になりますね。ただ…
「レイコ殿…その時間って、職人にとっては休みが取れる貴重な時間なんだけどな…」
ハンマ親方がなんかげんなりしています。今でもクーラーと冷蔵庫で多忙なようですし。でもまぁ、無駄な時間が減るって事で、その分の効率化で職人さんの休みとかはやりくりしてください。
物と情報、これらの移動をいかに早くするか。文明の発展…というより文明圏の拡大、その基礎となるのがこれらです。
…今日のことは、歴史の教科書に載ってもいいくらいですよね?
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