玲子さんは自重しない~これもある種の異世界転生~

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第5章 クラーレスカ正教国の聖女

第5章第012話 聖女襲来?

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第5章第012話 聖女襲来?

・Side:リシャーフ・クラーレスカ・バーハル(正教国祭司総長の娘 正教国聖女 正教国聖騎士団団長)

 父ケルマン祭司総長より、側近のサラダーン祭司長が焦っている。
 ダーコラ国では先王が退位した。新王として、辺境に追いやられていた王族、先王の従兄の息子だな、これが即位した。それだけなら問題無いのだが。新王がネイルコード国王妃ローザリンテの甥であり、ネイルコード国の後ろ盾で即位したことで、ダーコラ国に対する正教国の影響力が相当に薄くなった。サラダーン祭司長肝煎りの赤竜騎士団も全て追い返されてきたくらいだ。
 また、ダーコラ国の戴冠式が、正教国からの祭司によってではなく、赤竜神の巫女様と小竜様ご自身らによって行なわれたというのも痛い。正教国周辺でも、教会の権威はだだ下がりだ。

 ともかく。一度ネイルコード国におもむき、赤竜神の巫女様にお会いしてくることにした。為人が分らなければ、どう対応して良いのかのとっかかりも無い。
 私と、信頼の置ける侍従二人…はよいとして。サラダーン祭司長から、カリッシュ・オストラーバ祭司他、さらに十名ほどの同伴を求められた。
 カリッシュ・オストラーバ祭司。赤竜教の敬虔な信徒…と言えば聞こえは良いが。私から見てもこいつらは狂信者だ。自分の信仰がなにより優先なこいつらは、判断に融通が利かない。いつ難癖を付けられて、捕縛や奴隷落ち、最悪死罪となるか分らないので、こいつらに近づくものはほとんどいない。サラダーンはこいつらを飼っているつもりだろうが。カリッシュらも教会の威を借りて好き放題やっているだけだろう。
 ネイルコードに対する厳格な審判が必要であるが故の人選というのがサラダーン祭司長の言い分だが。ネイルコードに連れてってもトラブルの元になる結果しか思いつかない。

 父ケルマン祭司総長に諫言するも、赤竜神の巫女様や小竜様を教都に招くためなら、多少の荒っぽい手段も容認するような雰囲気だ。というよりも、ネイルコードや巫女様自身が正教国をどう思おうが関心が無いようにも思える。
 父がカリッシュ祭司らを許可してしまったのなら致し方ないが。そもそも私達とカリッシュらは別の組織であり、今回の遠征では関わりを持たないことは、サラダーン祭司長に一筆書かせよう。 …ネイルコードで通用するかはわからないがな。



 正教国の港街テバットから、船上で二泊して、ダーコラ国の港町バトゥーに。ここからさらに船上一泊でエイゼル市についた。
 …でかい街だな。港自体はテバットの方がでかいかもしれないが、街の規模はエイゼル市の方が上かもしれない。
 港にほど近い台地に城塞がある。元々はあそこだけが街だったのだろうが。今では城塞から港に流れ込む河までの斜面が建物で埋め尽くされ、街の対岸にも街並みが続いている。
 ネイルコードとは正教国からずっと東の田舎の国だと聞かされていたが。見える範囲だけでも、それが間違いだというのが分かる。

 「ふむ。鄙者のくせに生意気な街を持っていますね。ネイルコードの教会からの喜捨額からは分不相応に見えますが」

 カリッシュ祭司が嘯く。

 「ネイルコードでは税も安いですからな。その分教会の取り分としての国からの喜捨が少なくなっているかと思います」

 付いてきた外交官が、ネイルコードについての情報を出すが。そもそもネイルコードの教会は徴税権など持っていないだろうに。

 「いけませんね。民から神に奉謝する機会を奪うとは。ネイルコードの王侯貴族は不信心者の集まりのようですな」

 「…カリッシュ殿、間違ってもそのようなことを、ネイルコードの貴族の前で言わないでもらいたい。さすがに庇えませんよ」

 「私は、サラダーン祭司長の命でこちらに来ております。騎士団団長に庇っていただくようなことなど起こりませんよ」

 問題を起こさないのでは無く、正教国の権威でもみ消せる…と言っているように聞こえるな。正教国では今までそうしてきたのだろうが…それがネイルコードで通じる訳がなかろう。だからこそ、外交が拗れているのが分らないのか?



 港に建てられている入管の建物で待っていると、エイゼル領主アイズン伯爵邸からの使いが来た。あいにくアイズン伯爵は、ネイルコード北部のユルガルム領に赴いておられるとかで不在だが、伯爵邸で嫡男のブライン殿が歓待してくれるそうだ。
 しかし。カリッシュ祭司らは、それらを無視して貴族街の教会に直行するそうだ。ここで伯爵邸に赴かないのは本来は無礼ではあるのだが。まぁ伯爵邸で失言を連発されるよりはましだろう。教会の方で問題を起こさなければ良いのだが…。

 貴族街である城塞に行くのに、馬車で街の中を通る。
 街並みも通りも整っており、通りかかる人々の表情も明るい。この光景だけで善政が行なわれているのが分る。数字でネイルコードの規模は調べていたが、見ると聞くとでは大違いだな。これではカリッシュらも、教会の権威で民をどうこうすることは難しかろう。豊かさはそれだけで教会を必要としなくなる。

 馬車は一旦伯爵邸に寄り私たちを降ろした後、カリッシュらを乗せて隣の教会の方に向かっていく。挨拶くらいしていくかと思ったら、降りもせずにとっとと行ってしまった。ネイルコードの伯爵家如き、挨拶する価値も無いというのか。
 外交官の方は私達と降りた。一応彼もサラダーン配下のはずだが、カリッシュらの在りように冷や汗をかいている。…同情はしないぞ。

 「ネイルコード国伯爵バッシュ・エイゼル・アイズンの長男、ブライン・エイゼル・アイズンと申します。こちらは妻メディナールです。クラーレスカ正教国、赤竜教聖女様におかれては、遠路はるばるよくお越し下さいました」

 三十過ぎと言ったところだろう、精悍な感じの紳士が出迎えてくれた。横にしたがうは奥方か。

 「正教国聖女兼、正教国聖騎士団団長リシャーフ・クラーレスカ・バーハルと申します。この度は、急な押掛けにもかかわらず、ご歓待いただき感謝いたします」

 正教国の祭司総長は基本的には血統で選ばれる。この辺は各国の王家と似たような物だ。
 七百年前の初代祭司総長は"巫女"だったとされていて。帝国が滅んだ後、赤竜神からの神託によりこの大陸に人類を侵出させた女傑…とされ。最後は北方の赤竜神が住むと言われている山脈に旅立ったとの伝承が残っている。
 巫女とは言っても、噂の巫女様のような超人的な能力があるわけでは無く。兵達を率いて魔獣に立ち向かい、人類の生存権を広げていった指導者と言った感じの方だったらしい。もっとも、その話も教会によっていろいろ盛られているのだろうが。
 私は一応、その巫女の血脈に連なっている。と言っても、聖女の血脈は母方のほうにあり、父ケルマンはその伴侶として祭司総長に就任し今に至る。血統たる私の父親だというだけで本人が血統ではないため、その立ち位置はちょっと微妙だ。
 私は、正教国では聖女扱いされているが。聖女という職種や、特別な能力があるわけではないし。元の巫女が七百年前の人物ということもあり、親類縁戚も多く。私が巫女の血筋だと言っても、実はそこまで価値は高くない。父が血統の伴侶という立場で祭司長になっている理由でもある。
 たまたま私が人並みよりはマナ術に対する資質があったので、騎士としてやっていけ、聖女の血統だからと団長まで昇進し、そのまま聖女にも収まっている。そういう私を、教会がうまく利用しているに過ぎないのだが。

 「北のユルガルム領に嫁いだ妹が年明けに出産しまして。父アイズン伯爵は、生まれた孫の顔を見るためと、先に妹に付き添っている母を迎えに、ユルガルム領の方に出かけておりましてな。不在で申し訳ない」

 「いえ。事前に約束があったわけでもなく、急な訪問となりましたことをお詫びいたします」

 これがカリッシュ祭司らなら、次期伯爵が出迎えてくれたにも関わらず正教国を軽視するのか不遜だと騒ぎそうな処だ。いなくと本当に良かった。


 侍従二人に、置いて行かれた外交官らと共に晩餐に招待された。
 饗された料理は、どれも豪華だった。ネイルコード国の独特の料理なのだろうか、魚を使ったフライとかいう見慣れない調理がされた料理が出された。
 あと驚いたのがエビだな。あれを食べるところがあると聞いたことはあるが、まさかここで出されるとは思わなかった。これもフライにされており、言われないとエビとは分らなかったが。添えられたソースと共に非常に美味だった。
 さらに、これまたあまりなじみの無い風味のスープや、野菜の煮物。異国に来た感があるな。
 食後のデザートもまた凄かった。薄黄色の柔らかい物、真っ白なクリームなるもの、新鮮な果物、これらが盛り付けられた美しい一皿。このような甘味がネイルコードにはあるのか。若い方の侍従が夢中になっていた。

 現在、ネイルコードと正教国は必ずしも良い関係とは言いがたい。宗教面でなんとか繋がりを保ってはいるが、巫女殿の件を除いても微妙なところだ。どうしても、ネイルコードを下に見る者が正教国には多すぎる。
 それでも、ここまでもてなしてくれたブライン殿には感謝しなくてはな。

 「さて。聖女様…いやリシャーフ様でよろしいかな? この度のネイルコード国への訪問は、どのような御用事で?」

 「見当はすでについておられるのだろうが、赤竜神の巫女様と小竜様の件です。包み隠さず言えば、赤竜教の本拠であるクラーレスカ正教国としては、ぜひ巫女様と小竜様に正教国にお越しいただきたい…というのが目的ではあるのですが」


 やはりという顔をするブライン夫妻。

 「正教国の方では、ネイルコード国が巫女様と小竜様を不当に囲い込み、紛争やら政治喧伝に利用している…という評判になっていまして、巫女様らをお救いせねばという声が大きくなってきているのです。私と共に来たカリッシュ祭司らがこちらに来なかったのも、その辺の反発心が理由でしょうな」

 「正教国では、正確な調査というか報告は行っていないのでしょうか? 我が国としては、顛末について特に秘匿していることもないのですが」

 「ネイルコードの教会や出入りの商人からの報告は届いておりますが、それを曲解する者も多く…。実際はどうなっているかを確認してこいと、我が父に言われて私が派遣された次第なのですが。…あの、巫女様と小竜様とはお会いできるのでしょうか?」

 この街に赤竜神の巫女様と小竜様が滞在されているとは聞いているが。貴族街には居ないらしい。巫女様が貴族を好まれないのではという話しは届いているが、ネイルコード側で巫女様を隠しているだけだという意見も大勢だ。

 「誤解が無いように先に説明しておきますが。まぁ巫女様…レイコ殿の不利益にならないように周囲の警備はしておりますが、あの方は基本的に自由に過ごされております。今現在は、アイズン伯爵の護衛の仕事でユルガルム領に共に赴いておりましてな。まぁ来月には帰ってくるとは思いますが」

 「護衛の仕事ですか? そう言えば以前、巫女様が街道工事に駆り出されているとも伺いましたが」

 巫女様を隠したり扱き使ったりいろいろ忙しいもんだと、噂する者達の話を聞いていたが。

 「はははは。別に我々が強要しているということはありませんよ。最初にこの国に来られたときに運輸ギルドの方と縁が出来ましてな。そちらを拠点に、この国を知るためにいろいろ仕事を自ら受けられているのです。働くことを厭わない方ですな、レイコ殿は」

 「自ら…ですか」

 「彼女の立場についても、そちらでは既に把握されていると思いますが。ネイルコード国の貴族でも無く、まして国民でもなく。地球という国から来られた大使というのがネイルコードでのレイコ殿の立場です。我が国は、今のあなたと同じように伯爵格としてレイコ殿を遇しておりますが。我が国からレイコ殿に何かを強要できるような立場ではございません」

 「…では、正教国に来ていただくことも構わないと?」

 「もちろんです。レイコ殿が望むのなら、我々はそれを止められるものではございません。ただし。レイコ殿に強要する…迷惑をかけるというようなことがあれば、国内の大使の保護という名目で介入はさせていただきますけどね」

 巫女様が望むのならか。馬車で通ってきた程度でもわかるが、この街は住み良いところなのだろう。赤竜教を前面に出して巫女様を説得できるのか… ご自身で働いているという方に待遇面で勧誘が出来るものなのだろうか?

 ブライン殿が。こちらをみてニヤッと笑う。

 「いかにしてレイコ殿を説得しようか?と考えられていますな? まぁ父からの伝聞ですが、王都の方でもレイコ殿をつなぎ止めるためにいろいろ条件を考えたそうですよ。爵位に領地、屋敷に金品、男を宛がうなんて話も出たそうです」

 「な…男?」

 「はははは、もちろん冗談の範疇ですがな。それでもすでに、王太子のご子息や私の息子も面通ししました。ただまぁ、そちらの方は今のところ脈無しと見て良いでしょうな。はははは」

 見た目はまだ女児だという巫女様。まぁたしかに冗談なのだろうが。逆に言えば、それだけ勧誘する条件が見当たらないとも言える。

 「教会への奉納関係でもすでに把握されているとは思いますが。先ほどの晩餐に出た料理も、多くがレイコ殿の発案によるものです。王宮でも評判ですよ。さらに、ユルガルム領で起きた魔獣の件やら国内の街道の障害物除去にご協力いただけた報酬として何か欲しい物は無いかと、陛下がレイコ殿に直接聞いたそうなのですが…」

 「…それで巫女様はなんと?」

 「まず、先ほどの料理の材料となる農産物の普及を望まれました。この国の民があれらの料理を普通に食べられるように…だそうです」

 「あれほどの料理を民が普通に…ですか」

 「レシピはとある商会経由で広まりつつありますし。レイコ殿が滞在されている宿屋でも食べられますよ。さすがら他の料理よりは多少高いですが、大変評判だそうで」

 民に近しいところでその安寧を願う。そういう祭司は、正教国では力を失いつつある。ネイルコード国では経済力で国を大きくしつつあるが。正教国では金で地位を買うとまで言われている。

 「あとは、連座の廃止を望まれたとか」

 「連座、刑罰の連座でしょうか?」

 「その連座です。去年、レイコ殿にちょっかいを出した馬鹿な貴族の親族がいましてな。その寄親にそやつの懲罰を求めたところ、その寄親は一家丸ごと斬首したのです。罪を犯していない者まで処刑されたことにレイコ殿が非常に心を痛められましてな。その法律を廃して欲しい…と陛下に」

 たしかに。共犯ならともかく、無関係な両親や妻子まで処刑されるとなると、私でも抵抗がある。

 「ダーコラ国でも奴隷制度に憤慨され、先ほどの紛争でもご協力いただけました。…優しい方ですな、レイコ殿は。理不尽に人が虐げられるのは見てられないようです。そんなレイコ殿はこのエイゼル市が気に入られているというわけで、我々はレイコ殿のお眼鏡に適っている…と自負しております」

 暗に正教国ではどうなのだと言われている気がした。実際そうなのだろう。
 やはり正教国に奴隷制度がある限り、巫女様をお連れするのは難しいか…

 「レイコ殿が初めて降臨されたとき。赤竜神様はレイコ殿に、エイゼル市に向かうキャラバンに連れてって貰えと言われたそうです。そしてレイコ殿はこの国にいます」

 そしてこの国に満足されている。これを覆せるか? こう言いたいのだろう。
 自信が霧散していくが…実際にお会いしないことにはなにも始まらないか。

 「…そのユルガルム領へ、巫女様にお会いしに行きたいのだが。ご許可いただけないだろうか?」

 「うーん。あそこはネイルコード国にとっては要所ですからな。監視は付きますし、行っても自由に観光とは行かないと思いますよ。それでもよろしければ…となりますが」

 「ぜひ!」

 「…分りました。次のユルガルム領行きのキャラバンが出るのが三日後になります。ただ、王都の方に許可をもらえるか問い合わせるのが先になりますすので。絶対とはお約束できませんが、よろしいですか?」

 「はい。よろしくお願いいたします」

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