133 / 339
第4章 エルセニム国のおてんば姫
第4章第017話 また赤い鎧の人…
しおりを挟む
第4章第017話 また赤い鎧の人…
・Side:ツキシマ・レイコ
エルセニム国に向かう途中、横から先発としてエルセニム人の奴隷兵士を嗾けてきたダーコラ国軍に対峙します。
「私は、地球大使ツキシマ・レイコ! ダーコラ国軍の責任者に話があります! 出てきなさい!」
軍勢の前に仁王立ちして叫びます。
「子供?」
「いや。あの黒髪、あれは赤竜神の巫女様だ! 前にネイルコード国との国境で見かけた!」
ここでも知っている人がいるようですね。話が早いですね。
…最初から赤竜神の巫女って言った方が通りが良いのしれませんが。さすがに自称は控えています。偽称になるんじゃ無いかとちょっと良心の呵責がね…
重武装の兵士に護られた、これまた赤い鎧の人が出てきました。
…なんかもう赤い鎧=馬鹿という心象しかないのですが。
「こんなのが巫女? 黒髪のガキじゃないか」
ね?。
馬鹿が私を見定めるように近づいてきます。と思ったら、いきなり横ナギに斬りかかってきました。
…本人は居合抜きのつもりでしょうが、全然遅いです。手でパシっと受け止めます。何度も服を斬られたくないですからね。勢いも大して無いので、私でも踏ん張れました。
「なっ?!」
「なっ?じゃないですよ。なんですかそのへなへなな斬撃は? 子供相手なら通用するとでも思ったのでしょうけど。いやそれ以前に子供相手に問答無用に斬りかかるって、どういう性格してるんですか?」
そのまま剣を握りつぶし。逆膝かっくんの刑です。
「ぎゃーっ!脚がーっ!」
「いきなり斬りかかってくるなんて何考えてるんですか?! 馬鹿ですか? 馬鹿ですね? チェンジです! 次の責任者!前に出ろ!」
語思わず尾が荒くなります。
「ほ…ほんものの巫女様?」
護衛の騎士達がザワつきますが。見てたなら止めろよお前ら!
「早く前に出てこい! ぶっとばすぞっ!」
誰が出るのかで皆が躊躇しているところ、立派な鎧を着けた人が急ぎ足でこちらにやって来ました。
「レイコ殿!」
なんとオルモック将軍です。
「…オルモック将軍。…まさかオルモック将軍がエルセニム人を奴隷にして嗾けたなんてことはないですよね?」
「いや! 私ではなく、まぁそこに転がっているやつがな… 国の法律で奴隷が認められている以上、私には意見できなかった。…私に出来ることは、食糧の配給を多少なりとも増やすことくらいだった。すまない」
…まぁ、本気でオルモック将軍が嗾けたとか思っていないですし、将軍に責任はないのでしょうが。
「それでも。先行した兵によって私"も"襲撃されたのは事実ですし。そこに転がっている赤い人"も"問答無用で私に斬りかかってきましたしね。ダーコラ国としてどう落とし前付けてくれるのかな~?とか」
「く…どうすれば良いのだ?」
「とりあえず。残っているエルセニム人とその人質を、今ここで賠償として引き渡してください」
こちらの意図を理解して、ホッとすると同時にニヤッとするオルモック将軍。
「なるほど、致し方ないが了解した」
オルモック将軍がすぐに指示します。
後方から馬車が引っ張られてきます。馬車に乗せられた檻の中のエルセニム人の人達、即どうなるという容体の人はいませんが、あまり状態は良くないようですね。
戦闘に参加させられていたエルセニム人の人達が戻ってきて、歓声を上げて馬車に集まって来ました。馬車と馬はそのままもらえるそうなので、とりあえずマーリアちゃん達がいるところまで行って貰いますが。
…この人達は、ここからエルセニム国に赴くよりは一旦ネイルコード国の拠点に行って貰って方が良さそうですね。
オルモック将軍と二人きりで話がしたいと言って、従卒の人には下がって貰いました。さすがに見える範囲にはいますけど。
そこで、私がエルセニム国に行く事とその目的をオルモック将軍に話しました。
あ、ローザリンテ殿下の甥の話はさすがにまだ内緒ですが。エルセニム国に決起を促し国境の砦を抜いて、そのまま王宮制圧を目指すことを話します。
まさかエルセニム国行きの途中でオルモック将軍に会うとは思いませんでした。王都からの司令で、ネイルコード国の拠点から引き返してくるエルセニム人反抗組織の迎撃を命じられて、国境の砦から出撃してきたそうです、あの赤い人が指揮して。
国境の砦がオルモック将軍の管轄なら、話は早いです。こちらの動きを話して置くに越したこともないでしょう。…もしオルモック将軍が裏切ったら…そのときはレイコ・バスターで脅して周るしか無くなるだけかな?
「なるほど。ネイルコード国が本腰入れるってことか。東の国境の方にも兵が詰めてきているという話は聞いていたが」
「私としては、オルモック将軍には協力して欲しいと思っています。事が成った暁にも、ダーコラ国には優秀な軍人は必要でしょうし」
「うーむ。…ダーコラ国ではな、軍関係の貴族は皆が王都に住むことが義務とされていてな」
人質ですか?。これが悪手だという考えは、こちらのトップにはいないのですかね?
「ローザリンテ殿下にもお気遣いいただいたのに申し訳ないが。さすがに私やハルバニ外相の身分では、家族を逃がせるほど監視が緩くない。申し訳ないが、今私が積極的に動くことは出来ない」
うーん。やっぱ先に王宮を叩くしかないのかな?
それでも、家族の安全が確保されたら協力してくれるという確約でもあります。
「ただ、機を見て出来る範囲での協力はしよう」
オルモック将軍は、現状に必要と言うよりは、事が終わった後のダーコラ国の立て直しに必要なのです。協力してくれというよりは、今は静観してくれるだけでいいのです。
「はい。それだけでも十分です。…お気を付けて」
「レイコ殿もな」
毎度の、赤い鎧の人がやらかした旨を書面にして、オルモック将軍に渡しておきます。地球大使ツキシマ・レイコの署名入り。まぁ今回は必要になるかはタイミング的に微妙ではありますが。前にも署名したから、その辺の鑑定くらいは出来るよね?
エルセニム人反抗組織の追尾が上手く行かなかったと言うことで、オルモック将軍はすぐにでもエルセニム国との国境の砦に戻るそうです。多分、次にお会いするのはそこでとなりそうですね。
「レイコ、おかえりっ!」
オルモック将軍と別れて、マーリアちゃん達のところに戻ります。マーリアちゃんが出迎えてくれました。
「ダーコラ国軍とは話が付きました。まぁ細かいことはともかく、あちらはもう問題ないです」
「うん? 何もせずに引き上げていくのか?」
アトヤック殿下が心配しています。
「その辺の事情はおいおいということで」
馬車に入れられていた人達は、喫緊した容体の人はいませんが体力が衰えた人ばかりで。やはりこのままエルセニム国まで連れていくのは難しそうです。あと、拠点襲撃に参加した人にもやはり怪我人が出ていたそうで。
幸い馬車はありますし、戦わされていた人達は腕利きですので、護衛には十分でしょう。襲撃組の怪我人も含めてネイルコード国の拠点まで戻って貰うことにしました。あそこでなら保護して貰えるはずです。
・Side:ツキシマ・レイコ
エルセニム国に向かう途中、横から先発としてエルセニム人の奴隷兵士を嗾けてきたダーコラ国軍に対峙します。
「私は、地球大使ツキシマ・レイコ! ダーコラ国軍の責任者に話があります! 出てきなさい!」
軍勢の前に仁王立ちして叫びます。
「子供?」
「いや。あの黒髪、あれは赤竜神の巫女様だ! 前にネイルコード国との国境で見かけた!」
ここでも知っている人がいるようですね。話が早いですね。
…最初から赤竜神の巫女って言った方が通りが良いのしれませんが。さすがに自称は控えています。偽称になるんじゃ無いかとちょっと良心の呵責がね…
重武装の兵士に護られた、これまた赤い鎧の人が出てきました。
…なんかもう赤い鎧=馬鹿という心象しかないのですが。
「こんなのが巫女? 黒髪のガキじゃないか」
ね?。
馬鹿が私を見定めるように近づいてきます。と思ったら、いきなり横ナギに斬りかかってきました。
…本人は居合抜きのつもりでしょうが、全然遅いです。手でパシっと受け止めます。何度も服を斬られたくないですからね。勢いも大して無いので、私でも踏ん張れました。
「なっ?!」
「なっ?じゃないですよ。なんですかそのへなへなな斬撃は? 子供相手なら通用するとでも思ったのでしょうけど。いやそれ以前に子供相手に問答無用に斬りかかるって、どういう性格してるんですか?」
そのまま剣を握りつぶし。逆膝かっくんの刑です。
「ぎゃーっ!脚がーっ!」
「いきなり斬りかかってくるなんて何考えてるんですか?! 馬鹿ですか? 馬鹿ですね? チェンジです! 次の責任者!前に出ろ!」
語思わず尾が荒くなります。
「ほ…ほんものの巫女様?」
護衛の騎士達がザワつきますが。見てたなら止めろよお前ら!
「早く前に出てこい! ぶっとばすぞっ!」
誰が出るのかで皆が躊躇しているところ、立派な鎧を着けた人が急ぎ足でこちらにやって来ました。
「レイコ殿!」
なんとオルモック将軍です。
「…オルモック将軍。…まさかオルモック将軍がエルセニム人を奴隷にして嗾けたなんてことはないですよね?」
「いや! 私ではなく、まぁそこに転がっているやつがな… 国の法律で奴隷が認められている以上、私には意見できなかった。…私に出来ることは、食糧の配給を多少なりとも増やすことくらいだった。すまない」
…まぁ、本気でオルモック将軍が嗾けたとか思っていないですし、将軍に責任はないのでしょうが。
「それでも。先行した兵によって私"も"襲撃されたのは事実ですし。そこに転がっている赤い人"も"問答無用で私に斬りかかってきましたしね。ダーコラ国としてどう落とし前付けてくれるのかな~?とか」
「く…どうすれば良いのだ?」
「とりあえず。残っているエルセニム人とその人質を、今ここで賠償として引き渡してください」
こちらの意図を理解して、ホッとすると同時にニヤッとするオルモック将軍。
「なるほど、致し方ないが了解した」
オルモック将軍がすぐに指示します。
後方から馬車が引っ張られてきます。馬車に乗せられた檻の中のエルセニム人の人達、即どうなるという容体の人はいませんが、あまり状態は良くないようですね。
戦闘に参加させられていたエルセニム人の人達が戻ってきて、歓声を上げて馬車に集まって来ました。馬車と馬はそのままもらえるそうなので、とりあえずマーリアちゃん達がいるところまで行って貰いますが。
…この人達は、ここからエルセニム国に赴くよりは一旦ネイルコード国の拠点に行って貰って方が良さそうですね。
オルモック将軍と二人きりで話がしたいと言って、従卒の人には下がって貰いました。さすがに見える範囲にはいますけど。
そこで、私がエルセニム国に行く事とその目的をオルモック将軍に話しました。
あ、ローザリンテ殿下の甥の話はさすがにまだ内緒ですが。エルセニム国に決起を促し国境の砦を抜いて、そのまま王宮制圧を目指すことを話します。
まさかエルセニム国行きの途中でオルモック将軍に会うとは思いませんでした。王都からの司令で、ネイルコード国の拠点から引き返してくるエルセニム人反抗組織の迎撃を命じられて、国境の砦から出撃してきたそうです、あの赤い人が指揮して。
国境の砦がオルモック将軍の管轄なら、話は早いです。こちらの動きを話して置くに越したこともないでしょう。…もしオルモック将軍が裏切ったら…そのときはレイコ・バスターで脅して周るしか無くなるだけかな?
「なるほど。ネイルコード国が本腰入れるってことか。東の国境の方にも兵が詰めてきているという話は聞いていたが」
「私としては、オルモック将軍には協力して欲しいと思っています。事が成った暁にも、ダーコラ国には優秀な軍人は必要でしょうし」
「うーむ。…ダーコラ国ではな、軍関係の貴族は皆が王都に住むことが義務とされていてな」
人質ですか?。これが悪手だという考えは、こちらのトップにはいないのですかね?
「ローザリンテ殿下にもお気遣いいただいたのに申し訳ないが。さすがに私やハルバニ外相の身分では、家族を逃がせるほど監視が緩くない。申し訳ないが、今私が積極的に動くことは出来ない」
うーん。やっぱ先に王宮を叩くしかないのかな?
それでも、家族の安全が確保されたら協力してくれるという確約でもあります。
「ただ、機を見て出来る範囲での協力はしよう」
オルモック将軍は、現状に必要と言うよりは、事が終わった後のダーコラ国の立て直しに必要なのです。協力してくれというよりは、今は静観してくれるだけでいいのです。
「はい。それだけでも十分です。…お気を付けて」
「レイコ殿もな」
毎度の、赤い鎧の人がやらかした旨を書面にして、オルモック将軍に渡しておきます。地球大使ツキシマ・レイコの署名入り。まぁ今回は必要になるかはタイミング的に微妙ではありますが。前にも署名したから、その辺の鑑定くらいは出来るよね?
エルセニム人反抗組織の追尾が上手く行かなかったと言うことで、オルモック将軍はすぐにでもエルセニム国との国境の砦に戻るそうです。多分、次にお会いするのはそこでとなりそうですね。
「レイコ、おかえりっ!」
オルモック将軍と別れて、マーリアちゃん達のところに戻ります。マーリアちゃんが出迎えてくれました。
「ダーコラ国軍とは話が付きました。まぁ細かいことはともかく、あちらはもう問題ないです」
「うん? 何もせずに引き上げていくのか?」
アトヤック殿下が心配しています。
「その辺の事情はおいおいということで」
馬車に入れられていた人達は、喫緊した容体の人はいませんが体力が衰えた人ばかりで。やはりこのままエルセニム国まで連れていくのは難しそうです。あと、拠点襲撃に参加した人にもやはり怪我人が出ていたそうで。
幸い馬車はありますし、戦わされていた人達は腕利きですので、護衛には十分でしょう。襲撃組の怪我人も含めてネイルコード国の拠点まで戻って貰うことにしました。あそこでなら保護して貰えるはずです。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
母に理不尽に当たり散らされたことで家出した私は――見知らぬ世界に転移しました!?
四季
恋愛
幼い頃、同居していた祖母から言われたことがあった。
もしも嫌なことがあったなら、電話の下の棚から髪飾りを取り出して持っていって、近所の神社の鳥居を両足でくぐりなさい――。
◆
十七歳になった真琴は、ある日母に理不尽に当たり散らされたことで家出した。
彼女が向かったのは神社。
その鳥居をくぐると――?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生して捨てられたけど日々是好日だね。【二章・完】
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。
転生はデフォです。
でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。
リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。
しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。
この話は第一部ということでそこまでは完結しています。
第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。
そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。
西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ?
なぜです、お父様?
彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。
「じゃあ、家を出ていきます」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
『伯爵令嬢 爆死する』
三木谷夜宵
ファンタジー
王立学園の中庭で、ひとりの伯爵令嬢が死んだ。彼女は婚約者である侯爵令息から婚約解消を求められた。しかし、令嬢はそれに反発した。そんな彼女を、令息は魔術で爆死させてしまったのである。
その後、大陸一のゴシップ誌が伯爵令嬢が日頃から受けていた仕打ちを暴露するのであった。
カクヨムでも公開しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる