玲子さんは自重しない~これもある種の異世界転生~

やみのよからす

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第4章 エルセニム国のおてんば姫

第4章第015話 エルセニム国へ向かうことになりました

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第4章第015話 エルセニム国へ向かうことになりました

・Side:ツキシマ・レイコ

 縛られた赤い鎧の人を乗せた大八車っぽいのを転がして、ネイルコード国の拠点に戻ってきました。

 「私はダーコラ国の貴族だぞ!丁重に扱え!」

 なんて言っていますけど。ダーコラ国軍の進軍はローザリンテ殿下の確保が目的だと言っていた…と報告したところ、騎士の皆さんの目が一気に氷点下です。

 「…心配しなくても、我らが王妃殿下に徒成す物として、丁重に扱ってあげよう。それ以上手足の添え木を増やしたくないのなら、素直に喋ることだな」

 ラコール隊長が凄みます。

 「ひぃ! しゃ…喋るから! 頼むから治療を!」

 これならすぐに必要な情報は手に入りそうですね。この馬鹿な指揮官のおかげで、いろいろスムーズに進みました。ありがとうとでも言っておきましょうか。

 「レイコ、おかえりなさい。…あの赤いの、赤竜騎士団の人よね?」

 「マーリアちゃん知ってるの?」

 「まぁ、正教国に認められた赤竜教の騎士団…と言えば聞こえは良いけど。あちこちの国で組織されて正教国を後ろ盾に好き勝手やってるだけの集団で。味方の粗探ししては異端だ反抗的だと騒ぐもんだから、どこの国でも嫌われているようね。ダーコラ国でも宰相の肝入りだったはずよ。」

 虎の威を借る狐集団ですか。だからあんなに偉そうなんですね。

 「正教国の影響を強めたいんだろうけど。むしろ周辺国を弱体化するために送り込んだんじゃ無いかって、まともな軍人の人はぼやいてたわね」

 「そう言えば、オルモック将軍も似たようなこと言っていたなぁ…」

 ラコール騎士隊長が出していた斥候が林から戻ってきました。ダーコラ国軍はちゃんと転進したそうです。
 念のためと、レッドさん偵察をお願いされましたので、レイコ・カタパルトです。



 「ククーっ!」

 お帰りなさいレッドさん。ご苦労さまです。
 …はい。拠点に接近する大部隊は存在しないですね。ただ、近くの別の林にダーコラ国軍の斥候らしき小集団がいくつかいますが。まぁこれはしかたないでしょう。

 ん?
 先ほど撤退したエルセニムの人達が北上しているのをレッドさんが見つけましたが。その進行方向に軍勢が布陣しているようです。ここからはどの国のかは分かりませんが、おそらくダーコラ国軍でしょうね。
 エルセニムの反抗組織がネイルコード国の拠点を襲撃後、成功するにしても失敗するにしても撤収してくるところを待ち構える…ってことですかね? マーリアちゃんのお兄さんが危ないかもです。

 早速ラコール騎士隊長に詳細を伝えて、再度の出撃したい旨をローザリンテ殿下に伝えますが。ちょっとまってほしいと止められました。

 「陛下にも了承は得ていますが、ネイルコード国としてエルセニム国を援助しても良いと思っています。ただ、エルセニム国が援助を欲すると言うのであれば、実際にエルセニム国の意思を確認することが今後に必要な大義名分となるでしょう。そこでまたレイコちゃん、いえレイコ様に大使としてお願いしたいのですが…」

 はい。エルセニム国との仲介ですね。もう乗りかかった船ですし、ダーコラ国にはちょっと腹立てていますので。

 「ちょっとまって。私も行くわっ! あそこにはお兄様もいるんです!」

 マーリアちゃんが立候補します。ローザリンテ殿下がちょっと考えます。

 「…ここでマーリア姫をエルセニム国に帰せば、確かにネイルコード国への信頼は強まるでしょうが。今回はともかく拙速を求められます。レイコちゃんともかく、マーリア姫はあの部隊に追いつけるのですか? エルセニム国に着くまで何日もという訳にはいかないのですが」

 エルセニム反抗組織の部隊とダーコラ国軍の接敵にはまだ時間があります。私なら走っても楽勝で追いつきますが。
 レッドさん、その辺の計算はどうですか?
 エルセニム人はマナ術に長けており、身体強化も得意だそうですが。今北上している部隊は、大体人が走る程度の速度を維持しているそうです。思ったより速度が出ていませんね、お仲間に負傷者でもいそうな感じです。
 …。
 レッドさんナビからの回答です。この拠点から馬の駆け足くらいの速度が出せるのなら、接敵前に十分追いつけるそうです。馬の駆け足、だいだい時速三十キロくらいですかね?

 「それくらい、私もセレブロも楽勝よ!」

 当然私も問題ありません。

 「マーリア姫。ことは国と国との問題となります。あなたのお兄様は、聞けば現在出奔状態とか」

 「はい。反抗組織はエルセニム国とは無関係だという、まぁ外に対する言い分けですよね」

 「今回の対ダーコラ国での同調を求めるのなら、政治的な意味でもエルセニム国自身にも軍を出して貰う必要があります。今のエルセニム国に軍勢や軍を指揮できる者は残っているのでしょうか?」

 「いえ…聞いている規模ですと、ほとんどがお兄様の反抗組織の方で率いて行ってしまったようで、エルセニム国には警備兵と狩人くらいしか残っていないはずです」

 「となると、あなたのお兄様アトヤック殿下にはエルセニム国に戻ってもらわねばなりません。そうなれば、先ほどの反抗組織はエルセニム国の正規の軍として行動"していた"ということにできます。ただし、そうなればダーコラ国も正教国も無視できなくなるでしょう」

 「…現状を終わらせるためなら、やるしか無いと思います」

 決断のしどころですね。マーリアちゃんの瞳に決意が漲ります。

 「決断できたのなら、後は時間との勝負です。ダーコラ国と正教国が再び連合軍を繰り出す前に全てを終わらせる必要があります。エルセニム国の素早い決断が必要となります。そのためにマーリア姫を帰すのだということは理解した上で出立してください」

 「…はい。ありがとうございますローザリンテ殿下。必ずやお父様とお兄様を説得してきます」

 「少し待っていてください。いわば同盟締結についての打診ですからね。条件について文をしたためます」

 セーバスさんが羊皮紙と筆記道具を持ってきました。
 文を書きながらローザリンテ殿下が説明してくれます。器用ですね。

 「まず。ネイルコード国とエルセニム国は、互いを他国からの干渉を受けない自治を確立した独立国だと認めること。今まで国交が無かったですからね。互いを国として承認する、これは同盟の大前提です」

 そこからですか?…という感じもしますが。国連なんて物が無いこの世界では、まず互いに国として認めるところからなんでしょうね。

 「次に、ネイルコード国とエルセニム国の同盟を締結すること。まずは、互いの国益や安全を脅かすような勢力に対しての共闘ですね、他にも交易や文化交流人材派遣なども考えていますが、まぁこれの詳細は後で話し合っても構わないでしょう。国交を結ぶというところが肝要です」

 ネイルコード国と同盟を組んでいる。これだけで正教国とダーコラ国は、安易にエルセニム国を攻められなくなりますね。

 「さらに。エルセニム人を普通の"人"だとネイルコード国は認め、それを周辺国にも認知させることに協力すること。白い髪に紅い目にそのマナの才能で、魔人だとか魔族だなんて呼ぶ者も居ますからね。ダーコラ国による奴隷扱いも、元はそこに起因します。私は、エルセニム人に限らず奴隷制を止めさせたいと考えています」

 「…感謝いたします、ローザリンテ殿下」

 まぁ、マーリアちゃんを見て奴隷がふさわしいなんて考える方がおかしいのです。

 「最後に。ネイルコード国との連名でのダーコラ国への降伏要求ですわ」

 これは大きく出ましたね。

 「ネイルコード国とエルセニム国が同盟を組むというのなら、共通の相手であるダーコラ国の奴隷解放は必須懸案です。そのためには、今のダーコラの王権は排除するしかないでしょう」

 「…ローザリンテ殿下は、今回ダーコラ国をどうなされるおつもりなのですか?」

 一応、侵略には手を貸さないと広言していますので。この辺の思惑は詳しく知っておきたいところです。まぁダーコラ国をなんとかすべしと言うのは、私も思うところではありますが。

 「現王は退位。次期王には、私の甥を当てたいと思います」

 「甥ですか?」

 「現在のダーコラ王は私の従兄に当たります。父上の兄の子ですね。そして私には兄もいたのですが、その兄の息子がこの国には健在です。私と同様に現王に疎まれて、地方の小さな土地で領主をしているそうですが。このダーコラ国にいながらも善政に勤めようと努力しているようですね。残念なことに兄は既に亡くなっていますが、その息子には十分統治者としての才覚はあると思いますよ」

 甥の方は、ネイルコード国の王太子アインコール殿下と同じ世代ですね。既に文を交わして連絡は取っているそうです。この辺の用意は周到ですね。

 「ローザリンテ殿下は、ダーコラ国を傀儡国家にとお考えで?」

 ダーコラ国の現状を見るに、傀儡にしてしまった方がダーコラ国のためだとは思いますが。

 「ほほほほ、人聞きが悪いですわよレイコちゃん。ダーコラ国とネイルコード国流の統治では、民にとっても比ぶるべくもないと思いますが。今はまだ正教国の国力は侮れません。その断衝地帯としてダーコラ国が必要なのも事実ですが。国力なら今のネイルコード国は正教国には負けませんし、今後はさらに差が開く一方でしょう。なにも永遠に断衝国になれと言うことではありません」

 経済圏には飲み込む…ということですね。でもまぁ、経済で国同士が結びついていくというのは、流れとしては自然なことなのでしょうか。むしろそれが戦争を抑止することにもなりますしね。

 「ダーコラ国は私の故郷でもありますしね。この国も民にも幸せになって欲しいのは本心なのです。そこでレイコ様に地球大使としてお願いしたい協力についてですが」

 「…なんでしょう?」

 「まず。エルセニム人を普通の人だと認め不当な扱いを許さないこと。エルセニム国を一国家だと認めること。奴隷制度を認めないこと。ネイルコード国とエルセニム国との同盟を仲介すること。これを地球大使レイコ様の名前で宣言してほしいのです」

 ローザリンテ殿下には、対正教国対策もすでにできあがっているようで。完全に私もそこに組み込まれてしまっていますね。

 「赤竜神の巫女というのは、それほど大きいものなのです。これが正教国への一番の牽制になります」

 「…レイコって、本当に赤竜神の巫女様なのね… レッドさんが小竜様ってのはまだわかるけど」

 「ひどいな、マーリアちゃんも。…っても、私もそんな大げさに扱って欲しくないんだけど」

 「言われて納得したけど。本当にマナだけで体が出来ているのね、レイコって。正教国の主任…向こうでマナ術の開発している人だけど、全身マナの人間がいるのなら是非研究してみたいって言っていたわよ」

 うへぇ。神輿にされるのは嫌だけど。研究材料に見られるのもゾッとしないですね。

 「ローザリンテ殿下。正教国はレイコにどう対応してくると思われますか?」

 「そうですね。正教国が考えそうな最善で言えば、レイコちゃんとレッドさんが揃って正教国に行って赤竜教の象徴として大人しく奉られること。最悪で言えば、レイコちゃんがネイルコード国で新しい赤竜教を立ち上げて正教国と対峙すること。まずは最善を目指すでしょうが、最悪を回避するために何をするやら…ですね」

 大使として私を呼ぶときにはレイコ様、それ以外はレイコちゃんで使い分けてますね、ローザリンテ殿下。文を書きながら凄いです。

 「レイコを暗殺って無理よね。あれで斬れなかったくらいだし。発覚した時点でネイルコード国をそのまま敵に回すでしょうし」

 「まずは、教会の権威を使った搦め手で来るとは思いますが。問題は、正教国がレイコちゃんとレッドさんの能力をどこまで正確に把握しているかによります。レイコちゃんを本気で怒らせたら誇張無しに教都が無くなるってきちんと理解しているのなら、むしろ対応は楽なのですが…眉唾物として信じない者の方が多いでしょうから、放置しておくのが最善と考える人はいないでしょうね」

 「正教国の主任ってのはきちんと把握していた見たいだけど。教都が無くなるって、…レイコそんなこと出来るの?」

 「レイコちゃん、ユルガルム領とタシニの岩山、あれってまだまだ本気じゃ無いんだって?」

 ローザリンテ殿下の護衛に付きつつ、レッドさんを抱っこしているエカテリンさんが聞きます。
 まぁあれで0.1グラム版。…何グラムまで一度に出せるのかはやったことはありません。ロケットパンチみたいに右手が丸ごと飛び出すのなら…メガトン単位の威力は出るでしょうけど。体を欠損してまで使いたくありませんよ?

 「やったことないけど。百倍くらいなら楽勝?」

 広島型の十倍くらいならなんとか行けそうですが。…自分が巻き込まれないようにどうするか?が問題点ではあります。

 「…本当に城塞都市丸ごと消し去れそうだな」

 エカテリンさんは二回ともレイコ・バスターを見ていますからね。説明されたマーリアちゃんが目を丸くしています。

 「マナ術なんて範疇は越えているわね。…レイコを怒らせないようにしないと」

 フラグを立てられているような気分になるのは私だけでしょうか?
 いやいや、そんな大量破壊兵器にはならないですよ?

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