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第4章 エルセニム国のおてんば姫
第4章第008話 対ダーコラ国対策
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第4章第008話 対ダーコラ国対策
・Side:ローザリンテ・バルト・ネイルコード
王都ではもう日が暮れてはいますが。セーバスの部下が、エイゼル市から早々に報告してくれました。
エルセニム国王女 マーリア・エルセニム・ハイザート姫ですか。
エルセニム国。ダーコラ国の北の森林地帯にある小国です。
住人は、色白白髪で目が赤い者が多く、マナ術に秀でたものが多いという特色がありますが。その容姿と能力から、魔族とか魔王の眷属などと呼ばれて、迫害の対象になっていました。決して住み良いとは言えない魔獣の押し寄せる森林地帯に住んでいるというよりは、そこに追いやられたというのが正しいところですね。
四,五年前でしたか。エルセニム国が魔獣を使ってダーコラ国に攻撃を仕掛けたということで、ダーコラ国と正教国の軍が攻め入り、王都直前でエルセニム国が降伏。以後、正教国の属国扱いになっています。魔獣から得られるマナ塊以外にこれといった産物も無く。ダーコラ国が奪うにしてもメリットが無かったのでしょうね。自分たちで魔獣を狩るのは負担なだけですから。
ただ、マナ術士を目当てにした奴隷狩りみたいなのが横行して、多数のエルセニム国の民がダーコラ国や正教国に連れて行かれたようです。まさか王族の姫まで連れ去られているとは。
ただ、近年はエルセニム国内でも反ダーコラ勢力の活動が活発化していて。森林を拠点にしての散発的な攻撃を仕掛けているようです。エルセニム国自体は関与を否定していますが、完全に無関係とも思えません。姫や既に奴隷になっているものを諦めざるを得ないところまで追い詰められていると言うことでしょうか。
マナ術と言っても、即死級の強力な術を使える者はまずいません。レイコちゃんは別格ですが、彼女は人に向けて撃てないでしょうし。ただ、身体強化は戦闘では常に有用ですし、麻痺や放熱での目潰しなどの術は対人戦ではかなり効果的で。エルセニム側の兵力は少ないとは言え、地の利を生かした遊撃とその優れたマナ術で、ダーコラ国は大きな被害を出しているそうです。
ここでダーコラ国が取った対策は、エルセニム人奴隷の投入。家族毎連れ去られた人が、家族を人質に取られて対エルセニム反抗組織戦に駆り出されているそうで。エルセニム側も流石にこれには手が出しにくいのか、森林地帯の入り口を境界に現在は膠着状態だそうです。
さて。ここまでは普段から調査させているダーコラ国の状況です。報告にあるマーリア姫から聴取した話と、とくに乖離は無いですね。
マーリア・エルセニム・ハイザート。マナ術に高い適正のあるエルセニム人で、なおかつ王族。人質兼マナ研究に協力するという名目で、正教国に連れて行かれたと。
他にも何人か、子供が連れて行かれたようですが、消息は不明。…またレイコちゃんが怒り心頭になりそうな話ですが。
彼女は、マナ強化の施術を受けたようですね。
もともとマナを直接摂取しても、動物には吸収されないものなのですが。魔獣なんかはマナで自身を強化しているようですので。生き物がマナを吸収するには、いくつか条件があるようです。その辺の研究は正教国が先に進んでいるようですね。
レイコちゃんとの決闘の報告を読むに、それは成功しているのでしょう。ただ、ダーコラ国も正教国も、エルセニム国から彼女を人質として取ることはしても、彼女自身に効く人質を確保するのは失念していたようで。能力を開花させるにつれて反抗的になった彼女を止める手段が無くなってきたようです。わずかに入る情報としては、主任と呼ばれる研究責任者の命令は聞いていたようですが、自分が強くなるために利用していたようにも見受けられますね。
かといって、マーリア姫を殺してしまえばエルセニム国に対する押さえが無くなってしまう。エルセニム人戦奴だけでは抑えきれなくなるでしょし。エルセニムに負けないとしても被害は甚大になるでしょう。
マーリア姫は、王族としての矜持はきちんと親から教育を受けていたようで、ダーコラ国に兵として使われているエルセニム人については心を砕いており、そんな彼女をエルセニム国対策にうまく使うようにとダーコラ国へ送られたようです。
彼女をダーコラ国へ送ってもエルセニム国へ逃げたりはしないだろう…という自信が正教国にあったのか。それともエルセニム国となにかしら和解の道でも探っていたのか。このへんの正教国の考えは不明瞭ではありますが。
ただここで、ネイルコード国との紛争と、戦闘無しでの撤退。結果、レイコちゃんはダーコラ国にとっての一番の脅威として認識されてしまいました。
ここからは推測ですが。マーリア姫をレイコちゃんにぶつける決定をしたのは、ダーコラ国の独断では無いでしょうか? マーリア姫は、正教国から派遣された、単騎なら最強と言って良い戦士です。今後ダーコラ国がネイルコード国にちょっかいかけるにしても、一番邪魔なのはレイコちゃん。…目先だけ見て短絡的に考えそうです、あの従兄なら。
…ファルリード亭での聴取の報告を読み進めていくと。ダーコラ国の王太子に言い寄られてぼこったら、次の日にはネイルコード国行きが決まった?
親子揃って馬鹿ですか?!
…あの王太子、もう三十歳ですよね? 普通、十二歳の少女に言い寄りますか?
…。
…想像を飛び越えるようなことを簡単にしてくれますね。味方に居ないだけマシではありますが、馬鹿の思考は、逆に読み辛くて叶いません。
罰として最前線へ行けの乗りで、他国から預かった最強の戦士を放出ですか? 仮に成功したとして、帰ってきたマーリア姫をどう迎え入れるつもりで、被害に遭ったネイルコード国とその後の国交をどうするつもりだったのか。
…何も考えていないんでしょうね。その場で腹いせと嫌がらせが出来て満足しているのでしょう。
ネイルコード国に駐在している大使に刺客を送ったとしての抗議、及び、エルセニム国王族のマーリア・エルセニム・ハイザート姫の亡命をネイルコード国が受諾した旨を、ダーコラ国に通知しました。
それに対して、一月後に帰ってきた返事は。…我が国が刺客を送った事実は皆無であり、事件を捏造したネイルコード国に強く抗議すると共に。ネイルコード国が"拉致"したマーリア姫の返還を要求すると… これまた懲りずにレイコちゃんの引き渡しを要求してきました。
先のダーコラ国との国境紛争で、レイコちゃんは我が国の防衛に協力してくれました。実際には休戦の仲介ではありますが。当地でレイコ・バスターの披露をした以上、他国はそうは見ないでしょう。
レイコちゃんの存在で外国の脅威が減るのなら、国境を堅くするだけでじっくりと内政に励めます。この国にはアイズン伯爵という天才がいるのです。他国に領地を求めなくても、この国はさらに発展していくでしょう。
…レイコちゃんのレシピのように美味な物ならともかく。ダーコラとか、まして正教国なんて飲み込みたくもありません。
本当はダーコラ国なぞ、とっとと滅ぼしてしまいたいところですが。正教国との間の断衝国としてはダーコラ国は便利なのです。
…しかし、そろそろ、あの国のネイルコード国が格下という考えは、すり潰しておきたいところですね…
・Side:ローザリンテ・バルト・ネイルコード
王都ではもう日が暮れてはいますが。セーバスの部下が、エイゼル市から早々に報告してくれました。
エルセニム国王女 マーリア・エルセニム・ハイザート姫ですか。
エルセニム国。ダーコラ国の北の森林地帯にある小国です。
住人は、色白白髪で目が赤い者が多く、マナ術に秀でたものが多いという特色がありますが。その容姿と能力から、魔族とか魔王の眷属などと呼ばれて、迫害の対象になっていました。決して住み良いとは言えない魔獣の押し寄せる森林地帯に住んでいるというよりは、そこに追いやられたというのが正しいところですね。
四,五年前でしたか。エルセニム国が魔獣を使ってダーコラ国に攻撃を仕掛けたということで、ダーコラ国と正教国の軍が攻め入り、王都直前でエルセニム国が降伏。以後、正教国の属国扱いになっています。魔獣から得られるマナ塊以外にこれといった産物も無く。ダーコラ国が奪うにしてもメリットが無かったのでしょうね。自分たちで魔獣を狩るのは負担なだけですから。
ただ、マナ術士を目当てにした奴隷狩りみたいなのが横行して、多数のエルセニム国の民がダーコラ国や正教国に連れて行かれたようです。まさか王族の姫まで連れ去られているとは。
ただ、近年はエルセニム国内でも反ダーコラ勢力の活動が活発化していて。森林を拠点にしての散発的な攻撃を仕掛けているようです。エルセニム国自体は関与を否定していますが、完全に無関係とも思えません。姫や既に奴隷になっているものを諦めざるを得ないところまで追い詰められていると言うことでしょうか。
マナ術と言っても、即死級の強力な術を使える者はまずいません。レイコちゃんは別格ですが、彼女は人に向けて撃てないでしょうし。ただ、身体強化は戦闘では常に有用ですし、麻痺や放熱での目潰しなどの術は対人戦ではかなり効果的で。エルセニム側の兵力は少ないとは言え、地の利を生かした遊撃とその優れたマナ術で、ダーコラ国は大きな被害を出しているそうです。
ここでダーコラ国が取った対策は、エルセニム人奴隷の投入。家族毎連れ去られた人が、家族を人質に取られて対エルセニム反抗組織戦に駆り出されているそうで。エルセニム側も流石にこれには手が出しにくいのか、森林地帯の入り口を境界に現在は膠着状態だそうです。
さて。ここまでは普段から調査させているダーコラ国の状況です。報告にあるマーリア姫から聴取した話と、とくに乖離は無いですね。
マーリア・エルセニム・ハイザート。マナ術に高い適正のあるエルセニム人で、なおかつ王族。人質兼マナ研究に協力するという名目で、正教国に連れて行かれたと。
他にも何人か、子供が連れて行かれたようですが、消息は不明。…またレイコちゃんが怒り心頭になりそうな話ですが。
彼女は、マナ強化の施術を受けたようですね。
もともとマナを直接摂取しても、動物には吸収されないものなのですが。魔獣なんかはマナで自身を強化しているようですので。生き物がマナを吸収するには、いくつか条件があるようです。その辺の研究は正教国が先に進んでいるようですね。
レイコちゃんとの決闘の報告を読むに、それは成功しているのでしょう。ただ、ダーコラ国も正教国も、エルセニム国から彼女を人質として取ることはしても、彼女自身に効く人質を確保するのは失念していたようで。能力を開花させるにつれて反抗的になった彼女を止める手段が無くなってきたようです。わずかに入る情報としては、主任と呼ばれる研究責任者の命令は聞いていたようですが、自分が強くなるために利用していたようにも見受けられますね。
かといって、マーリア姫を殺してしまえばエルセニム国に対する押さえが無くなってしまう。エルセニム人戦奴だけでは抑えきれなくなるでしょし。エルセニムに負けないとしても被害は甚大になるでしょう。
マーリア姫は、王族としての矜持はきちんと親から教育を受けていたようで、ダーコラ国に兵として使われているエルセニム人については心を砕いており、そんな彼女をエルセニム国対策にうまく使うようにとダーコラ国へ送られたようです。
彼女をダーコラ国へ送ってもエルセニム国へ逃げたりはしないだろう…という自信が正教国にあったのか。それともエルセニム国となにかしら和解の道でも探っていたのか。このへんの正教国の考えは不明瞭ではありますが。
ただここで、ネイルコード国との紛争と、戦闘無しでの撤退。結果、レイコちゃんはダーコラ国にとっての一番の脅威として認識されてしまいました。
ここからは推測ですが。マーリア姫をレイコちゃんにぶつける決定をしたのは、ダーコラ国の独断では無いでしょうか? マーリア姫は、正教国から派遣された、単騎なら最強と言って良い戦士です。今後ダーコラ国がネイルコード国にちょっかいかけるにしても、一番邪魔なのはレイコちゃん。…目先だけ見て短絡的に考えそうです、あの従兄なら。
…ファルリード亭での聴取の報告を読み進めていくと。ダーコラ国の王太子に言い寄られてぼこったら、次の日にはネイルコード国行きが決まった?
親子揃って馬鹿ですか?!
…あの王太子、もう三十歳ですよね? 普通、十二歳の少女に言い寄りますか?
…。
…想像を飛び越えるようなことを簡単にしてくれますね。味方に居ないだけマシではありますが、馬鹿の思考は、逆に読み辛くて叶いません。
罰として最前線へ行けの乗りで、他国から預かった最強の戦士を放出ですか? 仮に成功したとして、帰ってきたマーリア姫をどう迎え入れるつもりで、被害に遭ったネイルコード国とその後の国交をどうするつもりだったのか。
…何も考えていないんでしょうね。その場で腹いせと嫌がらせが出来て満足しているのでしょう。
ネイルコード国に駐在している大使に刺客を送ったとしての抗議、及び、エルセニム国王族のマーリア・エルセニム・ハイザート姫の亡命をネイルコード国が受諾した旨を、ダーコラ国に通知しました。
それに対して、一月後に帰ってきた返事は。…我が国が刺客を送った事実は皆無であり、事件を捏造したネイルコード国に強く抗議すると共に。ネイルコード国が"拉致"したマーリア姫の返還を要求すると… これまた懲りずにレイコちゃんの引き渡しを要求してきました。
先のダーコラ国との国境紛争で、レイコちゃんは我が国の防衛に協力してくれました。実際には休戦の仲介ではありますが。当地でレイコ・バスターの披露をした以上、他国はそうは見ないでしょう。
レイコちゃんの存在で外国の脅威が減るのなら、国境を堅くするだけでじっくりと内政に励めます。この国にはアイズン伯爵という天才がいるのです。他国に領地を求めなくても、この国はさらに発展していくでしょう。
…レイコちゃんのレシピのように美味な物ならともかく。ダーコラとか、まして正教国なんて飲み込みたくもありません。
本当はダーコラ国なぞ、とっとと滅ぼしてしまいたいところですが。正教国との間の断衝国としてはダーコラ国は便利なのです。
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