60 / 339
第2章 ユルガルム領へ
第2章第008話 白狼たち
しおりを挟む
第2章第008話 白狼たち
・Side:ツキシマ・レイコ
朝は早めですが。明るい内に移動するのが旅の常道なので、日が昇ったらなるべく早く出発です。
狼たちはすでに去ったようで、ここからはもう探知できません。
ダンテ隊長は、むしろ街道の後方を気にしているようです。バッセンベル領が仕掛けてくるとしたら、後方からの可能性が高いでしょうから。私もたまに、後方も"見"ますが。今のところ、視界の通る範囲で反応は無いですよ。
はい。ここは、初めて私が降り立った平原です。私が座ってた岩もまだ残ってます。当たり前ですね。
タロウさんが、ここでの休憩を提案します。お昼にはちょっと早いですが、森に入る前なので丁度良いとかで、タルタス隊長も同意します。
マーディア様が、私が最初に座っていた岩の前に立ってます。…拝まないでくださいよ。
「ここにレイコ殿が降臨されたのですね。…そのうち記念碑でも建てましょうか?」
笑みと共にとんでもないことを仰います。
「勘弁してください!」
と悲鳴のように言うと、皆から笑いがこぼれる。
「…まぁ冗談でも無く、そのうち何か建てられるんじゃ無いかと。赤竜神様もここに降り立たれたそうですから、正教会がここを聖地認定して教会建てても驚きませんよ」
なんか大げさなことおっしゃってます。そんなことでいちいち聖地作られちゃ堪りません。
「記念碑はともかく。この街道が今後使われるようになるのなら、この辺に村は欲しいですね。開拓するには丁度良いのではとは思いますが。懸念は魔獣ですか」
とタロウさん。東ルートは、元々は軍道だったそうで、今でも街道と野営場所は定期的に整備されていますが。キャラバンが行き交う交易路としては心許ないそうです。
森を抜けて、次の野営地についたところで騒ぎが起きました。
レッドさん警報。私にも分りました。結構な強さのマナの反応が凄い勢いでやってきます。またジャイアントボアか?
脇の丘を駆け下りてくるのは…鹿でした。
顔は普通の鹿っぽいですが、大きさや角の形はヘラジカに似てます。巨大な体に、前面を防御するような角。
タルタスさんが皆に指示をする。盾と槍を持った護衛たちの部隊を前面に並べて、剣持ちの騎士達は散開する。前方を弧状に囲まれたことで、鹿は突進の勢いを殺され。角を振りかざして今度は騎士の所を突破しようと突っ込んできます。
騎士達も応戦しますが、巨大で分厚い角に歯が立たない、いや刃が立たない。表面に傷を付け目のが精一杯。
「なんだ!堅いぞこいつ!」
「生意気に、角振り回して防御してきやがる! 剣が頭に届かん!」
「切るんじゃ無くて突け!」
混乱している騎士達を横目に。覇王様の指示で、横モヒカンの二人がロープを持って走りだします。左右からロープを角に引っかける作戦のようですね。
ロープがうまいこと引っかかったところで、鹿の周りをぐるぐる回り出し、脚を絡め取ろうとします。彼らに習って、他の護衛達もロープを持ち出しました。
うーん。私が引っ張っても、この体重では引きずられるだけですので見物です。
鹿は、さらに十人ほどでロープで角やら脚やらを絡め取られて身動きできなくなったところを、騎士の剣で首を切りつけられてトドメを刺されました。
はい。毎度の血抜きからの解体です。角やら皮を捨てていくのは勿体ないですから。
タルタスさんが、真っ先に鹿の首の骨を確認してます。
「やっぱ魔獣ですね」
一トンはないくらいの大きさに見えるのに、大の大人大勢で四方から引っ張ってやっと動きを止められました。魔獣ならではの怪力です。
「これ、食べられます?」
と聞くと、料理騎士がガッツポーズをする。
一トンはなくても、肉は十二分取れますね。…また焼き肉パーティーですか。今回は私は焼かないですよ。
そのとき。先ほどの丘の方から反応がありました。ぱっと振り向くと、あの狼たちが並んでいます。
獲物の横取りかな?と思ったけど。襲ってくる雰囲気は無いですね。…なんか私と目が合っている気がするなぁ。
じっ見ていると、翻って丘の向こうに去って行きました。
「…鹿をけしかけられたかな?」
横で覇王様がつぶやく。
「キャラバンが魔獣や獣を倒しても、それを全部持っていくことは出来ないからな。大抵はかなりの部分を捨てていくことになる。自分たちでリスクを冒さずに肉にありつこうとした…ってのか考えすぎか? そこまで頭良いもんなのかね?」
「彼らでは、あの魔獣は倒せませんか?」
「ふむ…やれないことはないが、リスクを考えると手は出したくない感じか。狩りで怪我して動けなくなったら、そのまま飢え死にだからな。あの角は鹿の首まで保護していたからな、狼だと難しいかもしれん。踏まれて骨折でもしたらお終いだ。たぶん、遠巻きに追い詰めてこちらに誘導したんだろうな。あとは鹿にキャラバンを見つけさせれば、こちらにまっしぐらだ」
うーん。なんか引っかかる気もしますが。
夕食は豪華でした。
奥様方には、ヒレから腰のあたりの一番美味しい部分をステーキで。まだ沢山取れているので、残りの野営でもお出しできそうです。
他の部分の食べ方は、いつぞやの焼き肉パーティーと同じく、近くので見つけた竹藪から竹を取ってきて、串を量産して焼きまくっています。
一通り食べ終わったころ。再度丘の上に現れた狼たちが、キャラバンを見下ろしてるのを見つけました。
四匹並んでこちらを眺めています。とりあえず彼らは親子認定しておきましょうか。
「さんざん良い匂いさせてたからな。お裾分け待ちかな?」
タルタス隊長がどうしたもんかと案じておりますが。
「食べ物渡して去って貰えるのなら、それがいいんじゃないかな?」
なんか狼が気に入っているクラウヤート様も提案する。
うーん、でも。野生動物に餌を与えると、それを目当てに人の生活圏に寄ってくる…なんて話はあるけど。こいつらはどうなんだろ?
ともかく、このまま狼たちと対峙していては夜も寝られませんので。仕方ありません、試してみようという話になりました。
ばらした鹿の残骸をムシロみたいなの乗せて、紐をくくりつけて私が引っ張って行ってみようと思います。
「レイコちゃん、危なくない?」
アイリさんが心配してます。他にも私のことをよく知らない人が、さすがに危険だろ?と眉をひそめてますが。
「剣で切りつけられても無傷なのは見てたでしょ?この中で一番安全なのは私ですから、大丈夫ですよ」
ムシロを引きずって狼に近づきます。
大きい方の親狼二匹は、逃げる様子も無くこちらをじっと見ています。うーん、たたずんでいるだけで結構な迫力です。これで威嚇されたら、泣いちゃいそうです。
仔狼…と言っても、大型犬くらいあるわけですが、こちらはなんか身構えていますね。眉間に皺が寄っています。
鹿の残骸の入ったムシロを彼らの前に広げようとしたところで、仔狼の一方が飛びかかってきて私の肩口に噛み付こうとしてきました。
「レイコちゃん!」
後ろで悲鳴が上がりますが。
なんと親狼が、私に噛み付こうとしていた仔狼の首に噛み付いています。もちろん怪我をさせるほど強くでは無いですが、親に噛み付かれたことで、仔狼がでかい図体でキュンキュン言っています。あ、引き離されて行きました。シュンとしています。うーん、結構賢いなこの狼。
広げられた肉に、辛抱溜まらんともう一頭の仔狼が食らいつきます。それを見ている私が何もしないことを確認したのか、親狼たちも食べ始めました。私に噛み付こうとした仔狼も、私の様子をうかがいながら食べ始めました。
元が一トン弱の巨大な鹿です。内蔵や骨だけでは無く、肉もたっぷり残っていますが。肋骨くらいはバリバリと噛み砕いて食べていますね。
巨大なモフモフ四匹が目の前でお食事中です。先ほど仔狼を躾けていた親狼が目の前にいたので、その毛並みを撫でてみました。一瞬、ビクっとしてましたが。我関せずという振りをして、そのまま撫でされてくれます。うーん、すごいぞこのモフモフは。でも、白い毛に口の周りが血だらけなので、ちょっとシュールではあります。
さて。これ以上食事の邪魔をするのも何なので、私は退散しますか。
アイリさんが心配していましたが。仔狼も威嚇で取っただけの行動で、本気で私を襲ったわけでも無いようです。本気だったら、どっかのアニメみたいに頭を加えられてぶんぶんと振り回されているでしょう。軽い私がそうなったのは確実です。
狼たちは、満足するまで食べたのか、丘の向こうに去って行きました。
レッドさん曰く、今は見える範囲で反応無し。今日はもう休みましょう。
さすがに今夜は風呂はやめた方が良いでしょう。湧かしたお湯で体を拭く程度で済ませます。
私が狼を撫でていたのを見ていたクラウヤート様が、感想を聞いてきます。
「すっごいフッワフワでした」
と言ったら、凄くうらやましそうにしてました。モフモフ好きですね、クラウヤート様は。
今夜は念のため、不寝番を倍に増やしての就寝です。レッドさんもよろしくお願いしますね。
・Side:ツキシマ・レイコ
朝は早めですが。明るい内に移動するのが旅の常道なので、日が昇ったらなるべく早く出発です。
狼たちはすでに去ったようで、ここからはもう探知できません。
ダンテ隊長は、むしろ街道の後方を気にしているようです。バッセンベル領が仕掛けてくるとしたら、後方からの可能性が高いでしょうから。私もたまに、後方も"見"ますが。今のところ、視界の通る範囲で反応は無いですよ。
はい。ここは、初めて私が降り立った平原です。私が座ってた岩もまだ残ってます。当たり前ですね。
タロウさんが、ここでの休憩を提案します。お昼にはちょっと早いですが、森に入る前なので丁度良いとかで、タルタス隊長も同意します。
マーディア様が、私が最初に座っていた岩の前に立ってます。…拝まないでくださいよ。
「ここにレイコ殿が降臨されたのですね。…そのうち記念碑でも建てましょうか?」
笑みと共にとんでもないことを仰います。
「勘弁してください!」
と悲鳴のように言うと、皆から笑いがこぼれる。
「…まぁ冗談でも無く、そのうち何か建てられるんじゃ無いかと。赤竜神様もここに降り立たれたそうですから、正教会がここを聖地認定して教会建てても驚きませんよ」
なんか大げさなことおっしゃってます。そんなことでいちいち聖地作られちゃ堪りません。
「記念碑はともかく。この街道が今後使われるようになるのなら、この辺に村は欲しいですね。開拓するには丁度良いのではとは思いますが。懸念は魔獣ですか」
とタロウさん。東ルートは、元々は軍道だったそうで、今でも街道と野営場所は定期的に整備されていますが。キャラバンが行き交う交易路としては心許ないそうです。
森を抜けて、次の野営地についたところで騒ぎが起きました。
レッドさん警報。私にも分りました。結構な強さのマナの反応が凄い勢いでやってきます。またジャイアントボアか?
脇の丘を駆け下りてくるのは…鹿でした。
顔は普通の鹿っぽいですが、大きさや角の形はヘラジカに似てます。巨大な体に、前面を防御するような角。
タルタスさんが皆に指示をする。盾と槍を持った護衛たちの部隊を前面に並べて、剣持ちの騎士達は散開する。前方を弧状に囲まれたことで、鹿は突進の勢いを殺され。角を振りかざして今度は騎士の所を突破しようと突っ込んできます。
騎士達も応戦しますが、巨大で分厚い角に歯が立たない、いや刃が立たない。表面に傷を付け目のが精一杯。
「なんだ!堅いぞこいつ!」
「生意気に、角振り回して防御してきやがる! 剣が頭に届かん!」
「切るんじゃ無くて突け!」
混乱している騎士達を横目に。覇王様の指示で、横モヒカンの二人がロープを持って走りだします。左右からロープを角に引っかける作戦のようですね。
ロープがうまいこと引っかかったところで、鹿の周りをぐるぐる回り出し、脚を絡め取ろうとします。彼らに習って、他の護衛達もロープを持ち出しました。
うーん。私が引っ張っても、この体重では引きずられるだけですので見物です。
鹿は、さらに十人ほどでロープで角やら脚やらを絡め取られて身動きできなくなったところを、騎士の剣で首を切りつけられてトドメを刺されました。
はい。毎度の血抜きからの解体です。角やら皮を捨てていくのは勿体ないですから。
タルタスさんが、真っ先に鹿の首の骨を確認してます。
「やっぱ魔獣ですね」
一トンはないくらいの大きさに見えるのに、大の大人大勢で四方から引っ張ってやっと動きを止められました。魔獣ならではの怪力です。
「これ、食べられます?」
と聞くと、料理騎士がガッツポーズをする。
一トンはなくても、肉は十二分取れますね。…また焼き肉パーティーですか。今回は私は焼かないですよ。
そのとき。先ほどの丘の方から反応がありました。ぱっと振り向くと、あの狼たちが並んでいます。
獲物の横取りかな?と思ったけど。襲ってくる雰囲気は無いですね。…なんか私と目が合っている気がするなぁ。
じっ見ていると、翻って丘の向こうに去って行きました。
「…鹿をけしかけられたかな?」
横で覇王様がつぶやく。
「キャラバンが魔獣や獣を倒しても、それを全部持っていくことは出来ないからな。大抵はかなりの部分を捨てていくことになる。自分たちでリスクを冒さずに肉にありつこうとした…ってのか考えすぎか? そこまで頭良いもんなのかね?」
「彼らでは、あの魔獣は倒せませんか?」
「ふむ…やれないことはないが、リスクを考えると手は出したくない感じか。狩りで怪我して動けなくなったら、そのまま飢え死にだからな。あの角は鹿の首まで保護していたからな、狼だと難しいかもしれん。踏まれて骨折でもしたらお終いだ。たぶん、遠巻きに追い詰めてこちらに誘導したんだろうな。あとは鹿にキャラバンを見つけさせれば、こちらにまっしぐらだ」
うーん。なんか引っかかる気もしますが。
夕食は豪華でした。
奥様方には、ヒレから腰のあたりの一番美味しい部分をステーキで。まだ沢山取れているので、残りの野営でもお出しできそうです。
他の部分の食べ方は、いつぞやの焼き肉パーティーと同じく、近くので見つけた竹藪から竹を取ってきて、串を量産して焼きまくっています。
一通り食べ終わったころ。再度丘の上に現れた狼たちが、キャラバンを見下ろしてるのを見つけました。
四匹並んでこちらを眺めています。とりあえず彼らは親子認定しておきましょうか。
「さんざん良い匂いさせてたからな。お裾分け待ちかな?」
タルタス隊長がどうしたもんかと案じておりますが。
「食べ物渡して去って貰えるのなら、それがいいんじゃないかな?」
なんか狼が気に入っているクラウヤート様も提案する。
うーん、でも。野生動物に餌を与えると、それを目当てに人の生活圏に寄ってくる…なんて話はあるけど。こいつらはどうなんだろ?
ともかく、このまま狼たちと対峙していては夜も寝られませんので。仕方ありません、試してみようという話になりました。
ばらした鹿の残骸をムシロみたいなの乗せて、紐をくくりつけて私が引っ張って行ってみようと思います。
「レイコちゃん、危なくない?」
アイリさんが心配してます。他にも私のことをよく知らない人が、さすがに危険だろ?と眉をひそめてますが。
「剣で切りつけられても無傷なのは見てたでしょ?この中で一番安全なのは私ですから、大丈夫ですよ」
ムシロを引きずって狼に近づきます。
大きい方の親狼二匹は、逃げる様子も無くこちらをじっと見ています。うーん、たたずんでいるだけで結構な迫力です。これで威嚇されたら、泣いちゃいそうです。
仔狼…と言っても、大型犬くらいあるわけですが、こちらはなんか身構えていますね。眉間に皺が寄っています。
鹿の残骸の入ったムシロを彼らの前に広げようとしたところで、仔狼の一方が飛びかかってきて私の肩口に噛み付こうとしてきました。
「レイコちゃん!」
後ろで悲鳴が上がりますが。
なんと親狼が、私に噛み付こうとしていた仔狼の首に噛み付いています。もちろん怪我をさせるほど強くでは無いですが、親に噛み付かれたことで、仔狼がでかい図体でキュンキュン言っています。あ、引き離されて行きました。シュンとしています。うーん、結構賢いなこの狼。
広げられた肉に、辛抱溜まらんともう一頭の仔狼が食らいつきます。それを見ている私が何もしないことを確認したのか、親狼たちも食べ始めました。私に噛み付こうとした仔狼も、私の様子をうかがいながら食べ始めました。
元が一トン弱の巨大な鹿です。内蔵や骨だけでは無く、肉もたっぷり残っていますが。肋骨くらいはバリバリと噛み砕いて食べていますね。
巨大なモフモフ四匹が目の前でお食事中です。先ほど仔狼を躾けていた親狼が目の前にいたので、その毛並みを撫でてみました。一瞬、ビクっとしてましたが。我関せずという振りをして、そのまま撫でされてくれます。うーん、すごいぞこのモフモフは。でも、白い毛に口の周りが血だらけなので、ちょっとシュールではあります。
さて。これ以上食事の邪魔をするのも何なので、私は退散しますか。
アイリさんが心配していましたが。仔狼も威嚇で取っただけの行動で、本気で私を襲ったわけでも無いようです。本気だったら、どっかのアニメみたいに頭を加えられてぶんぶんと振り回されているでしょう。軽い私がそうなったのは確実です。
狼たちは、満足するまで食べたのか、丘の向こうに去って行きました。
レッドさん曰く、今は見える範囲で反応無し。今日はもう休みましょう。
さすがに今夜は風呂はやめた方が良いでしょう。湧かしたお湯で体を拭く程度で済ませます。
私が狼を撫でていたのを見ていたクラウヤート様が、感想を聞いてきます。
「すっごいフッワフワでした」
と言ったら、凄くうらやましそうにしてました。モフモフ好きですね、クラウヤート様は。
今夜は念のため、不寝番を倍に増やしての就寝です。レッドさんもよろしくお願いしますね。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
母に理不尽に当たり散らされたことで家出した私は――見知らぬ世界に転移しました!?
四季
恋愛
幼い頃、同居していた祖母から言われたことがあった。
もしも嫌なことがあったなら、電話の下の棚から髪飾りを取り出して持っていって、近所の神社の鳥居を両足でくぐりなさい――。
◆
十七歳になった真琴は、ある日母に理不尽に当たり散らされたことで家出した。
彼女が向かったのは神社。
その鳥居をくぐると――?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生して捨てられたけど日々是好日だね。【二章・完】
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。
転生はデフォです。
でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。
リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。
しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。
この話は第一部ということでそこまでは完結しています。
第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。
そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。
西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ?
なぜです、お父様?
彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。
「じゃあ、家を出ていきます」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
『伯爵令嬢 爆死する』
三木谷夜宵
ファンタジー
王立学園の中庭で、ひとりの伯爵令嬢が死んだ。彼女は婚約者である侯爵令息から婚約解消を求められた。しかし、令嬢はそれに反発した。そんな彼女を、令息は魔術で爆死させてしまったのである。
その後、大陸一のゴシップ誌が伯爵令嬢が日頃から受けていた仕打ちを暴露するのであった。
カクヨムでも公開しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる