20 / 339
第1章 エイゼル領の伯爵
第1章第018話 お風呂にしましょう
しおりを挟む
第1章第018話 お風呂にしましょう
・Side:ツキシマ・レイコ
食事が終わると、夜警の人以外は思い思いにくつろぎ始めます。
アイリさんとエカテリンさんが川に体を拭きに行こうと誘ってきました。
「良い感じの川のそばで野営ってのは、水浴びのチャンスだからね。陽気も悪くないしどうだい?」
昼間は初夏という感じの陽気…もうすぐ秋なのかもしれんけど。さほど暑くは無いけど、陽射しは結構強かったので、みなそこそこに汗をかいてました。というか、前の村から出て今日は四泊目、濡らした手ぬぐいで体を拭く程度では我慢できなくなったそうです。
私も、汗をかく体でもないけど、ここは女の子、やっぱりこまめに清潔にはしておきたい。
手ぬぐいやら桶やらを借りて準備を終えて、黄昏の中を川に行こうとすると、タロウさんも付いてきました。腰にランタンをぶら下げて、脇に槍?を数本抱え、丸めた布を担いでいる。
「タロウは、見張りね。その棒挿して紐を渡してマントを張って目隠しにして、その向こうで体拭くのさ」
「タロウさん、信用されているんだね」
「あっはっは。まぁこの隊の中では、一番へたれだからね」
「…へたれと思われるのも不本意なんだけどね」
むくれるタロウさん。でも覗く気は無いと。うん、紳士なのはポイント高いよ。
川辺に着いたところで、ふと思いついた。
「そうだお風呂にしましょう!ちょっと時間くださいね」
急いで、砂利だらけ河辺にだいたい二畳くらいの穴を掘る。砂利と石を掘り出して周囲に積む形で、本当なら結構な労働なのですけど、この体なら犬が穴を掘る感じで楽々できます。
堀ったところには、すぐに水が流れ込んでくるけど。土の層までは掘ってないので、濁っていた水も入れ替わるにつれて短時間で澄んでくる。
水が澄んだところで、川上方向と川下方向に開けた水の道をちょうどいい岩で塞ぐ。最後の仕上げに片手をつっこんで、レイコガンで水を温めます。
最初は、ビームの通り道でバフンっと沸騰したお湯が跳ねましたけど。出力を調節して全体を良い感じで温めていきます。うん、1分も経たずに丁度良い感じの温度になりました。
「できましたっ!入りましょうっ!」
アイリさんとエカテリンさんはぽかんとしてた。タロウさんも張ったマントの向こうから顔を出してびっくりしてます。…これから脱ぐので向こう向いていて欲しいんだけど。
「えっと…今のもマナ術だよね? これだけの水をあっという間にお湯にした?」
「お湯も凄いけど。川辺掘るのだって、男でもそんな速度じゃできんだろ?」
「私はもう開き直ったぜ。レイコちゃんはこういう子だ! アイリ、さっさとご相伴しようぜ。タロウはあっち向け!」
あ。エカテリンさんも"ちゃん"付けしてくれた。
エカテリンさんが脱ぎ始めると、タロウさんは慌ててマントの向こうに引っ込んだ。
アイリさんも脱ぎ始める。エカテリンさんは筋肉で締まったプロポーションだが。アイリさんは出るところが出ているなぁ…。ブラみたいな物では無くて、帯状の一枚さらしというか文字通りの乳バンドみたいなものをつけていた。うーん、こういうデカい人には、ブラジャーとか作ったら流行るんじゃなかろうか。
おっと。浸かる前にお湯を一浴び。マナーですからね。
急造の湯船に、二人の間に私が挟まる感じで浸かる。
レッドさんは、仰向けで漂ってます。
「あ゛~、変な声が出る。たらいに湯を張って体洗うことはあるけど。こうして浸かるのは初めてだな。王都の貴族はやっていると聞いたことあるけど。これはたまらないな…」
エカテリンさんは、豪快だな。
「ク~」
「ふふ。小竜様もお風呂が好きなのね」
「お風呂は命の洗濯って、お父さんが言ってました」
赤井さんのところにいたときには、シャワーで済ませていた。疲れない体だから、湯に浸かりたいとは思わなかったのだが。
こうして露店で浸かっていると、体より心がほぐれていくのが分る。それなりに私もテンパっていたみたいだ。
「レイコちゃんにもお父さんが…って、当たり前よね。赤竜神様じゃないんだよね? どんな人だったの?」
まぁ、ツキシマ・レイコはともかく、月島玲子には当然のごとく親はいる。
「学者ってわかる? うーん、簡単に説明すると、人の頭の中で何が起きているのかを研究してた人かな」
「頭の中?」
「人はどうやって考えて記憶するのか。そんなこと研究していた。私の死んだ後だけど、その研究が続いて人の意識をマナに移す技術が出来て、赤竜神や今の私に至る…って感じ」
「…うーん。さすがにそこまでいくと理解が追いつかない」
エカテリンさんが天を仰ぐ。
まぁ、最高神と思っていた存在が元は人間で、そこから遣わされた巫女が今一緒に風呂に入っている。混乱するするのも致し方ないか。
「お父さんとお母さんも、いろんな事を知っていて、私にいろいろ教えてくれた…」
「…いいご両親だったのね」
アイリさんには察しが付いているようだが、そもそも三千万年前の話だ。当時生きていた人は全て過去の人だ。
「ふう。本当に、ずっと昔のことになっちゃったんだな…」
父はともかく、私から見れば、母はついこないだまで生きていた。
親しかった人たち。大切な思い出。それらが遠くなってしまったことに、ちょっと寂しくなった。
そんな私の頭を、アイリさんが慰めるように撫でてくれる。
「…ちなみに、お父さんは赤竜神が人間だったころの上司ね」
「え?」
「お父さんと、人間だったころの赤竜神は、同じ研究に関わっていたのよ」
「赤竜神様の上司の娘がレイコちゃん…なんか凄いけど…なんか凄すぎてどうでも良くなってきた」
側に置かれたオレンジ色の明かりを出すカンテラに、湯気がほんのり照らされる。風呂の縁にもたれるように空を仰ぐと、満天の星。カンテラの光に邪魔されないのは、この体の視力かな?天の川みたいなのまでくっきり見えている。絶景です。
異世界露天風呂、最高です。
とはいえ。野営の最中なので、あまり長くは浸かっていられない。名残惜しいが十分くらいで上がることにした。体拭いて、下着は着替えて、アイリさんがタロウさんに声をかけます。
「タロウ、もういわよ。ご苦労さま」
と、そこには護衛隊と騎士達数人が来ていた。まぁちょっと前に気がついていたけど、覗きはないだろうと放置してました。…まぁ、見られても減る物はもう付いていないけどね。
「あ、レイコ様。実は…」
宿営地からも、カンテラの光で湯気が見えていたそうで、女性陣が何をしているかは察しが付いたそうな。それで、女性陣と同じく前の街を経ってから体を拭くのが精一杯だった他の隊員や護衛達が、自分たちも…と言い出したようだ。
「はい、いいですよ。浴槽の拡張を手伝ってくれれば、すぐに湧かします」
「よし、了承を得たぞ!。歩哨担当以外は、速やかに拡張作業に入れ」
騎士が宿営地に呼びかけると。オーという叫びと共に、他の騎士達が走ってきた。
私がやっても良かったんだけど。やってきた隊員や騎士達が、よってたかって砂利や石を掻き出して広げていく。あっという間に、六畳くらいのくぼみができた。
仕上げに水を引いて濁りが流れるのを待って、私が手を突っ込んでボコボコボコ…数分でいい湯加減。…って、既に脱いで待機している団員も何人か。女の子の前でおい…とは思ったけど、私から突っ込むのは止めておこう。
「きちんと桶で湯を汲んで体洗ってから浸かってくださいね。お湯がぬるくなったら呼んでください」
残りの人も脱ぎだしたので、とりあえず私は退散する。だからレディーの前だってば!
・Side:ツキシマ・レイコ
食事が終わると、夜警の人以外は思い思いにくつろぎ始めます。
アイリさんとエカテリンさんが川に体を拭きに行こうと誘ってきました。
「良い感じの川のそばで野営ってのは、水浴びのチャンスだからね。陽気も悪くないしどうだい?」
昼間は初夏という感じの陽気…もうすぐ秋なのかもしれんけど。さほど暑くは無いけど、陽射しは結構強かったので、みなそこそこに汗をかいてました。というか、前の村から出て今日は四泊目、濡らした手ぬぐいで体を拭く程度では我慢できなくなったそうです。
私も、汗をかく体でもないけど、ここは女の子、やっぱりこまめに清潔にはしておきたい。
手ぬぐいやら桶やらを借りて準備を終えて、黄昏の中を川に行こうとすると、タロウさんも付いてきました。腰にランタンをぶら下げて、脇に槍?を数本抱え、丸めた布を担いでいる。
「タロウは、見張りね。その棒挿して紐を渡してマントを張って目隠しにして、その向こうで体拭くのさ」
「タロウさん、信用されているんだね」
「あっはっは。まぁこの隊の中では、一番へたれだからね」
「…へたれと思われるのも不本意なんだけどね」
むくれるタロウさん。でも覗く気は無いと。うん、紳士なのはポイント高いよ。
川辺に着いたところで、ふと思いついた。
「そうだお風呂にしましょう!ちょっと時間くださいね」
急いで、砂利だらけ河辺にだいたい二畳くらいの穴を掘る。砂利と石を掘り出して周囲に積む形で、本当なら結構な労働なのですけど、この体なら犬が穴を掘る感じで楽々できます。
堀ったところには、すぐに水が流れ込んでくるけど。土の層までは掘ってないので、濁っていた水も入れ替わるにつれて短時間で澄んでくる。
水が澄んだところで、川上方向と川下方向に開けた水の道をちょうどいい岩で塞ぐ。最後の仕上げに片手をつっこんで、レイコガンで水を温めます。
最初は、ビームの通り道でバフンっと沸騰したお湯が跳ねましたけど。出力を調節して全体を良い感じで温めていきます。うん、1分も経たずに丁度良い感じの温度になりました。
「できましたっ!入りましょうっ!」
アイリさんとエカテリンさんはぽかんとしてた。タロウさんも張ったマントの向こうから顔を出してびっくりしてます。…これから脱ぐので向こう向いていて欲しいんだけど。
「えっと…今のもマナ術だよね? これだけの水をあっという間にお湯にした?」
「お湯も凄いけど。川辺掘るのだって、男でもそんな速度じゃできんだろ?」
「私はもう開き直ったぜ。レイコちゃんはこういう子だ! アイリ、さっさとご相伴しようぜ。タロウはあっち向け!」
あ。エカテリンさんも"ちゃん"付けしてくれた。
エカテリンさんが脱ぎ始めると、タロウさんは慌ててマントの向こうに引っ込んだ。
アイリさんも脱ぎ始める。エカテリンさんは筋肉で締まったプロポーションだが。アイリさんは出るところが出ているなぁ…。ブラみたいな物では無くて、帯状の一枚さらしというか文字通りの乳バンドみたいなものをつけていた。うーん、こういうデカい人には、ブラジャーとか作ったら流行るんじゃなかろうか。
おっと。浸かる前にお湯を一浴び。マナーですからね。
急造の湯船に、二人の間に私が挟まる感じで浸かる。
レッドさんは、仰向けで漂ってます。
「あ゛~、変な声が出る。たらいに湯を張って体洗うことはあるけど。こうして浸かるのは初めてだな。王都の貴族はやっていると聞いたことあるけど。これはたまらないな…」
エカテリンさんは、豪快だな。
「ク~」
「ふふ。小竜様もお風呂が好きなのね」
「お風呂は命の洗濯って、お父さんが言ってました」
赤井さんのところにいたときには、シャワーで済ませていた。疲れない体だから、湯に浸かりたいとは思わなかったのだが。
こうして露店で浸かっていると、体より心がほぐれていくのが分る。それなりに私もテンパっていたみたいだ。
「レイコちゃんにもお父さんが…って、当たり前よね。赤竜神様じゃないんだよね? どんな人だったの?」
まぁ、ツキシマ・レイコはともかく、月島玲子には当然のごとく親はいる。
「学者ってわかる? うーん、簡単に説明すると、人の頭の中で何が起きているのかを研究してた人かな」
「頭の中?」
「人はどうやって考えて記憶するのか。そんなこと研究していた。私の死んだ後だけど、その研究が続いて人の意識をマナに移す技術が出来て、赤竜神や今の私に至る…って感じ」
「…うーん。さすがにそこまでいくと理解が追いつかない」
エカテリンさんが天を仰ぐ。
まぁ、最高神と思っていた存在が元は人間で、そこから遣わされた巫女が今一緒に風呂に入っている。混乱するするのも致し方ないか。
「お父さんとお母さんも、いろんな事を知っていて、私にいろいろ教えてくれた…」
「…いいご両親だったのね」
アイリさんには察しが付いているようだが、そもそも三千万年前の話だ。当時生きていた人は全て過去の人だ。
「ふう。本当に、ずっと昔のことになっちゃったんだな…」
父はともかく、私から見れば、母はついこないだまで生きていた。
親しかった人たち。大切な思い出。それらが遠くなってしまったことに、ちょっと寂しくなった。
そんな私の頭を、アイリさんが慰めるように撫でてくれる。
「…ちなみに、お父さんは赤竜神が人間だったころの上司ね」
「え?」
「お父さんと、人間だったころの赤竜神は、同じ研究に関わっていたのよ」
「赤竜神様の上司の娘がレイコちゃん…なんか凄いけど…なんか凄すぎてどうでも良くなってきた」
側に置かれたオレンジ色の明かりを出すカンテラに、湯気がほんのり照らされる。風呂の縁にもたれるように空を仰ぐと、満天の星。カンテラの光に邪魔されないのは、この体の視力かな?天の川みたいなのまでくっきり見えている。絶景です。
異世界露天風呂、最高です。
とはいえ。野営の最中なので、あまり長くは浸かっていられない。名残惜しいが十分くらいで上がることにした。体拭いて、下着は着替えて、アイリさんがタロウさんに声をかけます。
「タロウ、もういわよ。ご苦労さま」
と、そこには護衛隊と騎士達数人が来ていた。まぁちょっと前に気がついていたけど、覗きはないだろうと放置してました。…まぁ、見られても減る物はもう付いていないけどね。
「あ、レイコ様。実は…」
宿営地からも、カンテラの光で湯気が見えていたそうで、女性陣が何をしているかは察しが付いたそうな。それで、女性陣と同じく前の街を経ってから体を拭くのが精一杯だった他の隊員や護衛達が、自分たちも…と言い出したようだ。
「はい、いいですよ。浴槽の拡張を手伝ってくれれば、すぐに湧かします」
「よし、了承を得たぞ!。歩哨担当以外は、速やかに拡張作業に入れ」
騎士が宿営地に呼びかけると。オーという叫びと共に、他の騎士達が走ってきた。
私がやっても良かったんだけど。やってきた隊員や騎士達が、よってたかって砂利や石を掻き出して広げていく。あっという間に、六畳くらいのくぼみができた。
仕上げに水を引いて濁りが流れるのを待って、私が手を突っ込んでボコボコボコ…数分でいい湯加減。…って、既に脱いで待機している団員も何人か。女の子の前でおい…とは思ったけど、私から突っ込むのは止めておこう。
「きちんと桶で湯を汲んで体洗ってから浸かってくださいね。お湯がぬるくなったら呼んでください」
残りの人も脱ぎだしたので、とりあえず私は退散する。だからレディーの前だってば!
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
母に理不尽に当たり散らされたことで家出した私は――見知らぬ世界に転移しました!?
四季
恋愛
幼い頃、同居していた祖母から言われたことがあった。
もしも嫌なことがあったなら、電話の下の棚から髪飾りを取り出して持っていって、近所の神社の鳥居を両足でくぐりなさい――。
◆
十七歳になった真琴は、ある日母に理不尽に当たり散らされたことで家出した。
彼女が向かったのは神社。
その鳥居をくぐると――?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生して捨てられたけど日々是好日だね。【二章・完】
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。
転生はデフォです。
でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。
リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。
しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。
この話は第一部ということでそこまでは完結しています。
第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。
そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。
西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ?
なぜです、お父様?
彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。
「じゃあ、家を出ていきます」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
『伯爵令嬢 爆死する』
三木谷夜宵
ファンタジー
王立学園の中庭で、ひとりの伯爵令嬢が死んだ。彼女は婚約者である侯爵令息から婚約解消を求められた。しかし、令嬢はそれに反発した。そんな彼女を、令息は魔術で爆死させてしまったのである。
その後、大陸一のゴシップ誌が伯爵令嬢が日頃から受けていた仕打ちを暴露するのであった。
カクヨムでも公開しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる