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第一部:本編
112:期待する体《R18》
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深い深い口づけはゆっくりと優しいものだったけど、長く思えるもので終わった時には、僕の息は荒いものになっていた。
「っ、は……ぁ、はぁ……」
酸欠でぼんやりとした頭のまま、ヘルトさんの指が僕の唇をなぞる。
「すっげぇ、いい顔。可愛いぞエルツ」
「ぁ……」
男らしく笑うヘルトさんが僕の涙で濡れた目元に軽く口づける。
「脱がせてもいいか?」
「は、ぃ……」
耳元で囁かれた言葉に頷けば、チュニックから出ている素足を軽く撫でられた後、ヘルトさんの手が服を脱がす。
「ぁ……」
ヘルトさんの前に晒された貧相な体。ダンジョンに潜るようになって体力はついたけど……筋肉は、つかなかった体が見られている事に恥ずかしくなる。
「華奢で綺麗な体だ。俺とは比べもんになんねぇな」
でも、そんな体をヘルトさんは受け入れ、誉めてくれる。
「僕は、ヘルトさんの……体、好きですよ……かっこいいですもん」
僕の視界に映るヘルトさんの体。
鍛え上げられた肉体は、あちらこちらに小さな傷が残るもののしっかりとした筋肉がつき、たくましい。
太い腕も、厚い胸板も、割れた腹筋も……羨ましくなるくらいにかっこよかった。
「そうか? なら、これからも頑張って鍛えねぇとな」
嬉しそうに笑うヘルトさん僕も嬉しくなる。
「ありがとなエルツ」
ヘルトさんから感謝のキスを頬に落とされた僕はゆっくりとベッドへと押し倒された。
「ぁ……ヘルトさん……」
下着も、履いていたサンダルも全て取られ、生まれたままの姿になる。
性奴隷として整えられたつるりとした体を見られ、不安に思ったけどヘルトさんはそんな僕の体を優しく撫でる。
「うん、やっぱり綺麗だ」
「っ……!」
普段、剣を握っているから荒れた硬い指先が肌をなぞるのがこそばゆい。
「変じゃ……ないですか……?」
「なにがだ? お前の体はどんな姿だろうが、綺麗なもんだよ」
撫でられ、身をよじる僕にヘルトさんは微笑む。
「でも、触られただけなのに……」
僕の体は期待に昂り、すでに僕自信は緩く勃ちあがってしまっている。
あまりにも淫らな体に羞恥心で顔が赤くなるのがわかった。
「それだけ俺に触れてほしいんだろ? 素直で可愛いじゃねぇか」
「ぁあ……」
ヘルトさんの大きな手が僕の脇腹を撫で、お腹に甘い疼きが沸き起こる。
「商館じゃいろいろあっただろうがな……そんなもん気にならなくなるくらい愛してやるよ」
ヘルトさんの優しい笑みに獲物を見つけた肉食獣のような鋭いものが混じる。
「っ……あ……」
支配される。彼のものにされるという事実に背筋にゾクゾクとしたものが走る。
それは、恐怖でも、怯えでもない。あえていうのなら、きっと歓喜だった。
横たわる僕の前で、ヘルトさんはズボンを脱ぎ、ベッドへと上がってくる。
覆い被さってくる体が大きくて、緊張で鼓動が早くなった。
「エルツ……」
「ヘルトさん……」
互いに名前を呼び、覆い被さる体に腕を伸ばす。
「んっ……」
ヘルトさんの首の後ろに腕を回し、再び重なる唇に僕は目を閉じた。
「っ、は……ぁ、はぁ……」
酸欠でぼんやりとした頭のまま、ヘルトさんの指が僕の唇をなぞる。
「すっげぇ、いい顔。可愛いぞエルツ」
「ぁ……」
男らしく笑うヘルトさんが僕の涙で濡れた目元に軽く口づける。
「脱がせてもいいか?」
「は、ぃ……」
耳元で囁かれた言葉に頷けば、チュニックから出ている素足を軽く撫でられた後、ヘルトさんの手が服を脱がす。
「ぁ……」
ヘルトさんの前に晒された貧相な体。ダンジョンに潜るようになって体力はついたけど……筋肉は、つかなかった体が見られている事に恥ずかしくなる。
「華奢で綺麗な体だ。俺とは比べもんになんねぇな」
でも、そんな体をヘルトさんは受け入れ、誉めてくれる。
「僕は、ヘルトさんの……体、好きですよ……かっこいいですもん」
僕の視界に映るヘルトさんの体。
鍛え上げられた肉体は、あちらこちらに小さな傷が残るもののしっかりとした筋肉がつき、たくましい。
太い腕も、厚い胸板も、割れた腹筋も……羨ましくなるくらいにかっこよかった。
「そうか? なら、これからも頑張って鍛えねぇとな」
嬉しそうに笑うヘルトさん僕も嬉しくなる。
「ありがとなエルツ」
ヘルトさんから感謝のキスを頬に落とされた僕はゆっくりとベッドへと押し倒された。
「ぁ……ヘルトさん……」
下着も、履いていたサンダルも全て取られ、生まれたままの姿になる。
性奴隷として整えられたつるりとした体を見られ、不安に思ったけどヘルトさんはそんな僕の体を優しく撫でる。
「うん、やっぱり綺麗だ」
「っ……!」
普段、剣を握っているから荒れた硬い指先が肌をなぞるのがこそばゆい。
「変じゃ……ないですか……?」
「なにがだ? お前の体はどんな姿だろうが、綺麗なもんだよ」
撫でられ、身をよじる僕にヘルトさんは微笑む。
「でも、触られただけなのに……」
僕の体は期待に昂り、すでに僕自信は緩く勃ちあがってしまっている。
あまりにも淫らな体に羞恥心で顔が赤くなるのがわかった。
「それだけ俺に触れてほしいんだろ? 素直で可愛いじゃねぇか」
「ぁあ……」
ヘルトさんの大きな手が僕の脇腹を撫で、お腹に甘い疼きが沸き起こる。
「商館じゃいろいろあっただろうがな……そんなもん気にならなくなるくらい愛してやるよ」
ヘルトさんの優しい笑みに獲物を見つけた肉食獣のような鋭いものが混じる。
「っ……あ……」
支配される。彼のものにされるという事実に背筋にゾクゾクとしたものが走る。
それは、恐怖でも、怯えでもない。あえていうのなら、きっと歓喜だった。
横たわる僕の前で、ヘルトさんはズボンを脱ぎ、ベッドへと上がってくる。
覆い被さってくる体が大きくて、緊張で鼓動が早くなった。
「エルツ……」
「ヘルトさん……」
互いに名前を呼び、覆い被さる体に腕を伸ばす。
「んっ……」
ヘルトさんの首の後ろに腕を回し、再び重なる唇に僕は目を閉じた。
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