14 / 15
十四話
しおりを挟む
エミリオが目覚めてからも時は過ぎていく。冬になり、エミリオの体力も日常生活を送るには問題ないほどに回復した。
「あーーーーー!ダメだ!どうやっても溶ける!」
エミリオの手には、崩れかかった氷。あの日約束したとおり、エミリオの氷魔法の練習に付き合っていた。この辺りの冬は雪に囲まれる。砦の兵でもやることなど訓練や雪下ろしくらいでいくらでも時間はあった。
「くそー!どうしても炎が混じる!」
元は炎属性の適性が高いエミリオ。私の魔力の影響で氷属性の適性が上がったとしても使い分ける事ができなければ、どちらの魔法も使い物にならない。本人が兵への復帰を望んでいるゆえに、氷の薔薇作りは私に薔薇を贈りたいと言うだけのものではなく、エミリオの兵への復帰条件へと変わっていた。
「あーーーーー!」
一つ作っては、混じった炎の魔力により氷が溶け、その度に叫び声を上げている。元々繊細な魔力の使い方より、大雑把に高火力に任せる魔力の使い方ばかりしていたエミリオにとって氷の薔薇一つ形作るだけでも難しいとぼやいていた。それなのに作ったそばから溶けていくのだから、叫ぶのも仕方ないのだろうが。
「エミリオ。そろそろ休憩しろ」
「でも……」
「煮詰まっている状態でやっても成功しないのではないか?」
「ぐっ……わかったよ」
渋々というようにベンチに腰掛けた私の隣に座るエミリオ。先ほどまでエミリオが立っていた所は溶けた氷の薔薇が水溜りとなり、薄い氷を張っている。次は違う場所でさせなければ転びそうだな。などと、考えていたらエミリオが私を見ていることに気づいた。
「どうした?」
「んー、参考にアンタが薔薇作るの見たいなって」
「またか」
「だって、アンタの魔力制御綺麗なんだもん」
練習に付き合うようになって何度も見せているのだが、こうして度々ねだられる。特に面白いものでもないと思うのだが、断るほどのものではないので言われるままに薔薇を作っていた。
「普通のでいいのか」
「うん、溶けるやつでいい」
どうせ作るのなら部屋にある物と同じく、溶けないほどに魔力を圧縮した氷で薔薇を作ろうと思うのだが、なぜかエミリオはいずれ溶ける物をねだる。理由を聞けば、「アンタから貰う溶けない氷の薔薇はちょうど千本でいいんだ」と返された。意味まではわからぬが、エミリオがいいというのであれば良いのだろう。
魔力を僅かに練り、冬の冷気と混ぜ合わせ薔薇を作る。対して魔力を使わずに作り上げた氷の薔薇は不純物が少なく、透明に透き通っていた。
「これでいいか」
「うん、ありがと」
氷の薔薇を差し出せば、嬉しそうに笑って受け取るエミリオ。それをじっと見て、少し眉を寄せる。
「やっぱり、俺とは魔力の使い方全然違うんだよなぁ……薔薇が作れるようになっただけ進歩してるとは思うんだけどさぁ」
「……感覚がわからないのであれば、試しに私がお前の魔力を使って作ってみるか」
「え、できんの?」
「やった事はないがおそらく」
目を見開いて首を傾げるエミリオに頷いて、エミリオの手首を掴む。
「あ、溶けるやつだからな!溶けないやつは自分で作りたいから!」
「わかってる。……魔力に集中していろ」
念を押すように言うエミリオになぜそこまでムキになるなるのかと首を捻りながら、エミリオの魔力に干渉する。細い魔力を手の中に作り出し、それが茎に、葉に、そして花びらになるように魔力を操作し氷の薔薇を作り出した。
「お、お……おぉ……?」
「わかったか」
「なんとなく!」
言葉とは裏腹に声は自信ありげに答えるエミリオ。……本当にわかったのだろうか。
「よし!さっそくやってみる!」
作ったばかりの二つの氷の薔薇を左手に握り締め、立ち上がったエミリオ。向かった先が凍結した地面でない所に安心し、様子を見守る。静かに集中しながら魔力を練る様子に問題は無さそうだ。
エミリオの右手に一本の細い氷が現れ、そこに葉が生え、先端に薔薇の花が咲き誇った。外見上は一本の氷の薔薇が完成し、エミリオが魔力を注ぐのを止める。一秒、二秒……今までの物と違い、時間が経ってもエミリオの作った氷の薔薇がとける事はない。無事、成功したようだ。
「ヴィルヘルム!出来た!」
「上出来だ」
子供のような笑顔でエミリオが薔薇を差し出す。炎属性の魔力が混じる事はなく、氷属性の魔力単一で出来ている。先ほどまでは苦戦していたと言うのに、一度干渉するだけで出来るようになるのなら、もっと早くに試してみればよかったか……。
「なんか溶けるのもったいないなー」
「……私が追加で魔力を込めるか?」
「んー、それはなんか違う……」
初めて成功した氷の薔薇を嬉しそうに眺めるエミリオだったが私の提案に渋い顔をする。戦場で相見えた時から思っていたが、エミリオはなかなかに頑固だ。
「なら私の魔力で作った容器で飾るのは?」
「んー、それなら……ギリ……」
妥協点を見つけたらしいエミリオに、円柱型の氷の容器を作り渡した。透明な氷で出来たそれは中心に細い氷の花瓶をあつらえており、内部は氷の薔薇が溶けぬように冷気が満ちている。
「アンタ、ほんとに何でもできるんだな……なんで、ただの氷属性の魔力でここまでできんだホント……」
悔しそうな表情を浮かべながらもエミリオは、手に持った氷の薔薇三本を容器に収める。私の作った氷の薔薇を入れるのであれば、最初から溶けない氷の薔薇でも良かったのではないだろうか……。エミリオが満足そうだからいいのだが……。
「ヴィルヘルム」
「なんだ」
「ちゃんと溶けない氷の薔薇も作ってみせるからな!」
「ああ……お前なら出来るだろう」
やる気をみせるエミリオが愛おしい。それが、番となる条件でなくとも。私が捧げた氷の薔薇に報いようとするその姿が、私の待ち続けた日々は無駄ではなかったと証明していた。
「あーーーーー!ダメだ!どうやっても溶ける!」
エミリオの手には、崩れかかった氷。あの日約束したとおり、エミリオの氷魔法の練習に付き合っていた。この辺りの冬は雪に囲まれる。砦の兵でもやることなど訓練や雪下ろしくらいでいくらでも時間はあった。
「くそー!どうしても炎が混じる!」
元は炎属性の適性が高いエミリオ。私の魔力の影響で氷属性の適性が上がったとしても使い分ける事ができなければ、どちらの魔法も使い物にならない。本人が兵への復帰を望んでいるゆえに、氷の薔薇作りは私に薔薇を贈りたいと言うだけのものではなく、エミリオの兵への復帰条件へと変わっていた。
「あーーーーー!」
一つ作っては、混じった炎の魔力により氷が溶け、その度に叫び声を上げている。元々繊細な魔力の使い方より、大雑把に高火力に任せる魔力の使い方ばかりしていたエミリオにとって氷の薔薇一つ形作るだけでも難しいとぼやいていた。それなのに作ったそばから溶けていくのだから、叫ぶのも仕方ないのだろうが。
「エミリオ。そろそろ休憩しろ」
「でも……」
「煮詰まっている状態でやっても成功しないのではないか?」
「ぐっ……わかったよ」
渋々というようにベンチに腰掛けた私の隣に座るエミリオ。先ほどまでエミリオが立っていた所は溶けた氷の薔薇が水溜りとなり、薄い氷を張っている。次は違う場所でさせなければ転びそうだな。などと、考えていたらエミリオが私を見ていることに気づいた。
「どうした?」
「んー、参考にアンタが薔薇作るの見たいなって」
「またか」
「だって、アンタの魔力制御綺麗なんだもん」
練習に付き合うようになって何度も見せているのだが、こうして度々ねだられる。特に面白いものでもないと思うのだが、断るほどのものではないので言われるままに薔薇を作っていた。
「普通のでいいのか」
「うん、溶けるやつでいい」
どうせ作るのなら部屋にある物と同じく、溶けないほどに魔力を圧縮した氷で薔薇を作ろうと思うのだが、なぜかエミリオはいずれ溶ける物をねだる。理由を聞けば、「アンタから貰う溶けない氷の薔薇はちょうど千本でいいんだ」と返された。意味まではわからぬが、エミリオがいいというのであれば良いのだろう。
魔力を僅かに練り、冬の冷気と混ぜ合わせ薔薇を作る。対して魔力を使わずに作り上げた氷の薔薇は不純物が少なく、透明に透き通っていた。
「これでいいか」
「うん、ありがと」
氷の薔薇を差し出せば、嬉しそうに笑って受け取るエミリオ。それをじっと見て、少し眉を寄せる。
「やっぱり、俺とは魔力の使い方全然違うんだよなぁ……薔薇が作れるようになっただけ進歩してるとは思うんだけどさぁ」
「……感覚がわからないのであれば、試しに私がお前の魔力を使って作ってみるか」
「え、できんの?」
「やった事はないがおそらく」
目を見開いて首を傾げるエミリオに頷いて、エミリオの手首を掴む。
「あ、溶けるやつだからな!溶けないやつは自分で作りたいから!」
「わかってる。……魔力に集中していろ」
念を押すように言うエミリオになぜそこまでムキになるなるのかと首を捻りながら、エミリオの魔力に干渉する。細い魔力を手の中に作り出し、それが茎に、葉に、そして花びらになるように魔力を操作し氷の薔薇を作り出した。
「お、お……おぉ……?」
「わかったか」
「なんとなく!」
言葉とは裏腹に声は自信ありげに答えるエミリオ。……本当にわかったのだろうか。
「よし!さっそくやってみる!」
作ったばかりの二つの氷の薔薇を左手に握り締め、立ち上がったエミリオ。向かった先が凍結した地面でない所に安心し、様子を見守る。静かに集中しながら魔力を練る様子に問題は無さそうだ。
エミリオの右手に一本の細い氷が現れ、そこに葉が生え、先端に薔薇の花が咲き誇った。外見上は一本の氷の薔薇が完成し、エミリオが魔力を注ぐのを止める。一秒、二秒……今までの物と違い、時間が経ってもエミリオの作った氷の薔薇がとける事はない。無事、成功したようだ。
「ヴィルヘルム!出来た!」
「上出来だ」
子供のような笑顔でエミリオが薔薇を差し出す。炎属性の魔力が混じる事はなく、氷属性の魔力単一で出来ている。先ほどまでは苦戦していたと言うのに、一度干渉するだけで出来るようになるのなら、もっと早くに試してみればよかったか……。
「なんか溶けるのもったいないなー」
「……私が追加で魔力を込めるか?」
「んー、それはなんか違う……」
初めて成功した氷の薔薇を嬉しそうに眺めるエミリオだったが私の提案に渋い顔をする。戦場で相見えた時から思っていたが、エミリオはなかなかに頑固だ。
「なら私の魔力で作った容器で飾るのは?」
「んー、それなら……ギリ……」
妥協点を見つけたらしいエミリオに、円柱型の氷の容器を作り渡した。透明な氷で出来たそれは中心に細い氷の花瓶をあつらえており、内部は氷の薔薇が溶けぬように冷気が満ちている。
「アンタ、ほんとに何でもできるんだな……なんで、ただの氷属性の魔力でここまでできんだホント……」
悔しそうな表情を浮かべながらもエミリオは、手に持った氷の薔薇三本を容器に収める。私の作った氷の薔薇を入れるのであれば、最初から溶けない氷の薔薇でも良かったのではないだろうか……。エミリオが満足そうだからいいのだが……。
「ヴィルヘルム」
「なんだ」
「ちゃんと溶けない氷の薔薇も作ってみせるからな!」
「ああ……お前なら出来るだろう」
やる気をみせるエミリオが愛おしい。それが、番となる条件でなくとも。私が捧げた氷の薔薇に報いようとするその姿が、私の待ち続けた日々は無駄ではなかったと証明していた。
0
お気に入りに追加
105
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

あなたと過ごした五年間~欠陥オメガと強すぎるアルファが出会ったら~
華抹茶
BL
子供の時の流行り病の高熱でオメガ性を失ったエリオット。だがその時に前世の記憶が蘇り、自分が異性愛者だったことを思い出す。オメガ性を失ったことを喜び、ベータとして生きていくことに。
もうすぐ学園を卒業するという時に、とある公爵家の嫡男の家庭教師を探しているという話を耳にする。その仕事が出来たらいいと面接に行くと、とんでもなく美しいアルファの子供がいた。
だがそのアルファの子供は、質素な別館で一人でひっそりと生活する孤独なアルファだった。その理由がこの子供のアルファ性が強すぎて誰も近寄れないからというのだ。
だがエリオットだけはそのフェロモンの影響を受けなかった。家庭教師の仕事も決まり、アルファの子供と接するうちに心に抱えた傷を知る。
子供はエリオットに心を開き、懐き、甘えてくれるようになった。だが子供が成長するにつれ少しずつ二人の関係に変化が訪れる。
アルファ性が強すぎて愛情を与えられなかった孤独なアルファ×オメガ性を失いベータと偽っていた欠陥オメガ
●オメガバースの話になります。かなり独自の設定を盛り込んでいます。
●最終話まで執筆済み(全47話)。完結保障。毎日更新。
●Rシーンには※つけてます。
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。
出来損ないΩの猫獣人、スパダリαの愛に溺れる
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
旧題:オメガの猫獣人
「後1年、か……」
レオンの口から漏れたのは大きなため息だった。手の中には家族から送られてきた一通の手紙。家族とはもう8年近く顔を合わせていない。決して仲が悪いとかではない。むしろレオンは両親や兄弟を大事にしており、部屋にはいくつもの家族写真を置いているほど。けれど村の風習によって強制的に村を出された村人は『とあること』を成し遂げるか期限を過ぎるまでは村の敷地に足を踏み入れてはならないのである。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!
他のお話を読まなくても大丈夫なようにお書きするので、気軽に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。

初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる