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十三話
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エミリオが目覚めた知らせを聞いて訪れたエルネストは泣き、フェルディナンドは安堵したように笑っていた。やがて、エミリオの事は砦中に広がり、王国側の兵は元より、私の部下達だけでなくディートリッヒの部下たちまで喜びに包まれた。あの戦争から二年以上。砦に残っていた最後のわだかまりが解けたような気がした。
「砦も……ずいぶんと変わったんだな」
見張り台から王国側に出来つつある町を見下ろしたエミリオが呟く。エミリオが目覚めて数日。エミリオが外を見たいというので、抱えたまま見張り台へと来ていた。
「お前が守ろうとしたものを引き継いだ結果だ。……あの戦争で私がお前を捕らえても、私がお前を見た時に帝国を裏切っても見ることの出来なかった光景だろう」
「うん……そうだな」
互いに傷ついたからこそ今がある……などと、綺麗事を言うつもりはない。最良の結果は他にあったであろう。だが、私はあの日がなければ変わらなかっただろうし、エミリオは私が帝国側の人間であった限り、私の手を取る事はなかった。
「……アンタは、後悔してないか。国を裏切った事」
「どうだろうな。お前に対しての後悔は時が経つにつれて増えていったが……帝国を裏切った事に後悔はない。……家に戦争の道具として育てられ、命じられるままに死地に赴き続けた。今思えば、私は疎まれていたのかもしれない。当主や皇族より強いαなど……邪魔でしかなかっただろうからな」
私は家にとって、国にとって都合のいい道具でありながら、どの貴族より、皇族より、強いαとして、その地位を脅かす存在だったのだと思う。ゆえに、死地へと次々送り込まれ、死ねばよし、死なずとも戦果を上げるのであれば利用し続ける存在として使われ続けた……エミリオと会わなければ、気づかずに殺していたら、私は死ぬまで帝国の道具であったのだろう。どちらがよかったのか、私にはわからない。だが、帝国を裏切ったことに後悔がないのは確かであった。
「私の愚かさゆえにお前を傷つけたが……その後悔をお前やお前の守りたかったものを守ることで誤魔化していた。だからと言って、お前が目覚めた今、それを投げ出すつもりもない」
「それが償いになるって?」
「いや……償いになどなりはしないだろう。戦争とはいえ、私がこの国を荒らしたのだ。私の罪は死ぬまで……死んでも許される事はないだろう」
どれだけ悔いても、私が死なせた者は戻ってこないし、体に後遺症の残った者の体が治るわけでもない。
「ただの自己満足だ。つき合わせている皆には悪いがな」
「まあ……わかってるならいいや。アンタの事は、好きだけど……それはそれだからさ。俺とアンタの我侭に巻き込まれて死んだり、傷ついたやつがいることだけは忘れちゃダメだ」
私の頭に顔を寄せるエミリオ。その表情は見えないが、憂いを帯びている声だった。
「来年にでも慰霊祭の計画を立てるか。……人も増えたし、ささやかなものなら出来るだろう」
「うん……」
今まで終戦した日に喪に服す事はあったが、慰霊祭というほどのものはやったことがなかった。私がそういう行事を知らなかったこともあるが、砦の生活を安定させる事を優先していたからだ。帝国からの侵略もディートリッヒから聞いた話だと、心配する必要もないだろう。慰霊祭以外にも、何かしら行事を増やしてもいい頃だろう。そのあたりはフェルディナンドと相談すべきだろうな。
「風が吹いてきたな……戻るぞ」
吹き付ける風が強くなり、髪が風に揺れる。まだ、体力の戻らぬエミリオを長らく風に当てるのは体に良くないだろうと、見張り台を後にした。
エミリオを抱えたまま階段を降り、自室へと向かう。時折、見回りをしている兵から視線を受けるが、視線の合ったエミリオが笑いかければ一礼して逃げていく。そこまで狭量ではないつもりなのだがな……。
「アンタ……部下に何してんだ……」
「……訓練や大会で叩きのめすくらいは」
呆れたようなエミリオに軽く小突かれ、何がいけなかったのだろうかと、首を捻る。怪我などはさせてないのだから問題ないと思うのだがな。
執務室の扉を開け、さらにその奥の自室へと戻る。眠っていたエミリオに捧げた氷の薔薇はそのままで、相変わらず寝台の周りを囲っている。ただ、最後に捧げた千本目の青く透き通った氷の薔薇だけは、寝台の横にある脇机の小さな氷の花瓶に一輪だけ挿さっていた。
「何度見ても圧巻だよなー」
「エルネストやフェルディナンドは呆れていたがな」
「ふーん?でも、俺は嬉しいけどな。だって、これだけの日々俺だけを想ってくれてたんだろう?」
エミリオを寝台に下ろすと、千本目の薔薇を手に取り、眺める。
「ちゃんと毎日数えてさ。千本目だからってこんな綺麗なの用意してくれて……こんな俺でも愛してくれてたんだなって」
青く透き通った氷の薔薇を持って、エミリオが目を細めて笑う。氷の薔薇に囲まれて笑うエミリオは美術品のように美しかった。
「今はまだ無理だけど……俺もアンタに贈れたらいいな」
元々は炎属性が得意であったエミリオだが、長い間、私の魔力を受け入れたせいか、その魔力には炎属性を残しながら、強い氷属性も宿している。赤と青の混じる不思議な色合いの目もその魔力ゆえだ。
「時間がある時でいいから……練習付き合ってもらえるか?」
「ああ……だが、しばらくは療養に専念してもらう」
「わかってるって……」
不貞腐れたように寝台に横たわるエミリオから手に持ったままの氷の薔薇を抜き取って、花瓶に挿す。それを視線で追いながらエミリオがポツリと言葉を零した。
「……俺がさ、アンタに……薔薇を渡すまで、番契約とか……いろいろ待ってもらってもいいか……」
「……何時までも待とう。お前の心が癒えるまで」
エミリオの頬を撫でようと伸ばした私の手にエミリオの手が重なる。
「ごめんな……ヴィルヘルム」
「謝らなくていい」
手を滑らせ、エミリオの手を取るとその手に口づけた。
「今まで、こうして言葉を交わすことすら出来なかった。私は、こうしてお前と触れ合えるだけで満足だ」
「……うん、俺も。アンタとこうやって話せるのが嬉しい」
笑みを浮かべるが、どこか悲しげなエミリオに寝台に横になって抱き寄せる。僅かに身を固めたエミリオだったが私がそれ以上なにかする訳ではないと気づくと体から力を抜いた。
「仕事は……?」
「少しくらい溜めても問題ない」
「そっか」
胸に擦り寄ってきたエミリオを抱きしめ、目を閉じる。腕の中に感じる温もりがなにより心地いい。先に聞こえてきた寝息を聞きながら、私の意識も闇へと溶けていった。
「砦も……ずいぶんと変わったんだな」
見張り台から王国側に出来つつある町を見下ろしたエミリオが呟く。エミリオが目覚めて数日。エミリオが外を見たいというので、抱えたまま見張り台へと来ていた。
「お前が守ろうとしたものを引き継いだ結果だ。……あの戦争で私がお前を捕らえても、私がお前を見た時に帝国を裏切っても見ることの出来なかった光景だろう」
「うん……そうだな」
互いに傷ついたからこそ今がある……などと、綺麗事を言うつもりはない。最良の結果は他にあったであろう。だが、私はあの日がなければ変わらなかっただろうし、エミリオは私が帝国側の人間であった限り、私の手を取る事はなかった。
「……アンタは、後悔してないか。国を裏切った事」
「どうだろうな。お前に対しての後悔は時が経つにつれて増えていったが……帝国を裏切った事に後悔はない。……家に戦争の道具として育てられ、命じられるままに死地に赴き続けた。今思えば、私は疎まれていたのかもしれない。当主や皇族より強いαなど……邪魔でしかなかっただろうからな」
私は家にとって、国にとって都合のいい道具でありながら、どの貴族より、皇族より、強いαとして、その地位を脅かす存在だったのだと思う。ゆえに、死地へと次々送り込まれ、死ねばよし、死なずとも戦果を上げるのであれば利用し続ける存在として使われ続けた……エミリオと会わなければ、気づかずに殺していたら、私は死ぬまで帝国の道具であったのだろう。どちらがよかったのか、私にはわからない。だが、帝国を裏切ったことに後悔がないのは確かであった。
「私の愚かさゆえにお前を傷つけたが……その後悔をお前やお前の守りたかったものを守ることで誤魔化していた。だからと言って、お前が目覚めた今、それを投げ出すつもりもない」
「それが償いになるって?」
「いや……償いになどなりはしないだろう。戦争とはいえ、私がこの国を荒らしたのだ。私の罪は死ぬまで……死んでも許される事はないだろう」
どれだけ悔いても、私が死なせた者は戻ってこないし、体に後遺症の残った者の体が治るわけでもない。
「ただの自己満足だ。つき合わせている皆には悪いがな」
「まあ……わかってるならいいや。アンタの事は、好きだけど……それはそれだからさ。俺とアンタの我侭に巻き込まれて死んだり、傷ついたやつがいることだけは忘れちゃダメだ」
私の頭に顔を寄せるエミリオ。その表情は見えないが、憂いを帯びている声だった。
「来年にでも慰霊祭の計画を立てるか。……人も増えたし、ささやかなものなら出来るだろう」
「うん……」
今まで終戦した日に喪に服す事はあったが、慰霊祭というほどのものはやったことがなかった。私がそういう行事を知らなかったこともあるが、砦の生活を安定させる事を優先していたからだ。帝国からの侵略もディートリッヒから聞いた話だと、心配する必要もないだろう。慰霊祭以外にも、何かしら行事を増やしてもいい頃だろう。そのあたりはフェルディナンドと相談すべきだろうな。
「風が吹いてきたな……戻るぞ」
吹き付ける風が強くなり、髪が風に揺れる。まだ、体力の戻らぬエミリオを長らく風に当てるのは体に良くないだろうと、見張り台を後にした。
エミリオを抱えたまま階段を降り、自室へと向かう。時折、見回りをしている兵から視線を受けるが、視線の合ったエミリオが笑いかければ一礼して逃げていく。そこまで狭量ではないつもりなのだがな……。
「アンタ……部下に何してんだ……」
「……訓練や大会で叩きのめすくらいは」
呆れたようなエミリオに軽く小突かれ、何がいけなかったのだろうかと、首を捻る。怪我などはさせてないのだから問題ないと思うのだがな。
執務室の扉を開け、さらにその奥の自室へと戻る。眠っていたエミリオに捧げた氷の薔薇はそのままで、相変わらず寝台の周りを囲っている。ただ、最後に捧げた千本目の青く透き通った氷の薔薇だけは、寝台の横にある脇机の小さな氷の花瓶に一輪だけ挿さっていた。
「何度見ても圧巻だよなー」
「エルネストやフェルディナンドは呆れていたがな」
「ふーん?でも、俺は嬉しいけどな。だって、これだけの日々俺だけを想ってくれてたんだろう?」
エミリオを寝台に下ろすと、千本目の薔薇を手に取り、眺める。
「ちゃんと毎日数えてさ。千本目だからってこんな綺麗なの用意してくれて……こんな俺でも愛してくれてたんだなって」
青く透き通った氷の薔薇を持って、エミリオが目を細めて笑う。氷の薔薇に囲まれて笑うエミリオは美術品のように美しかった。
「今はまだ無理だけど……俺もアンタに贈れたらいいな」
元々は炎属性が得意であったエミリオだが、長い間、私の魔力を受け入れたせいか、その魔力には炎属性を残しながら、強い氷属性も宿している。赤と青の混じる不思議な色合いの目もその魔力ゆえだ。
「時間がある時でいいから……練習付き合ってもらえるか?」
「ああ……だが、しばらくは療養に専念してもらう」
「わかってるって……」
不貞腐れたように寝台に横たわるエミリオから手に持ったままの氷の薔薇を抜き取って、花瓶に挿す。それを視線で追いながらエミリオがポツリと言葉を零した。
「……俺がさ、アンタに……薔薇を渡すまで、番契約とか……いろいろ待ってもらってもいいか……」
「……何時までも待とう。お前の心が癒えるまで」
エミリオの頬を撫でようと伸ばした私の手にエミリオの手が重なる。
「ごめんな……ヴィルヘルム」
「謝らなくていい」
手を滑らせ、エミリオの手を取るとその手に口づけた。
「今まで、こうして言葉を交わすことすら出来なかった。私は、こうしてお前と触れ合えるだけで満足だ」
「……うん、俺も。アンタとこうやって話せるのが嬉しい」
笑みを浮かべるが、どこか悲しげなエミリオに寝台に横になって抱き寄せる。僅かに身を固めたエミリオだったが私がそれ以上なにかする訳ではないと気づくと体から力を抜いた。
「仕事は……?」
「少しくらい溜めても問題ない」
「そっか」
胸に擦り寄ってきたエミリオを抱きしめ、目を閉じる。腕の中に感じる温もりがなにより心地いい。先に聞こえてきた寝息を聞きながら、私の意識も闇へと溶けていった。
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