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第二部:王様に嫁入りした側妃ですが子供達の未来に悩んでいます
54:甘やかす夕食
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アグノスを膝に乗せたまま、運ばれてきた夕食を食べる。
とは言っても、いつものカトラリーは使いにくいから使うのはお箸だ。
前世の知識にあったものが西洋風なシィーズにあるのは、驚いたんだけど……ここの世界にも東洋風の国があるからそこ発祥らしい。
以前、僕の前世の出身地らしき現代日本の話をしたのだけど……そしたら、文化圏が似ている国からの交易品をシュロムが見せてくれたのだ。
どれも懐かしいと思う品物が多かったが、どこか違うと言った交易品の数々。
東洋風ではあるものの、中華風と和風が混在していると言うのが正しいと思う。
そんな作りだから特別欲しいものはなかったのだけど、お箸だけはあったら便利かな?と、思って貰って置いたのだ。
螺鈿細工の施された前世の価値観からしてもお高そうな物で日常使いには気が引ける物ではあるのだけど……。
「アグノス、あーん」
「あー」
でも、手に馴染むし……こうやってアグノスに食べさせやすいから助かる。
洋風の料理使ってるから前世の食事のマナー的には怒られそうな使い方だけどね。
一つのお皿に乗った料理をアグノスに食べさせ、アグノスが咀嚼している間に僕も食べ……そんな事を繰り返して、普段より二倍近く時間をかけてから食事を終えた。
少し大変だったけど……こうやって食事を与えるのは久しぶりだったから楽しんでしまった。
二歳から一緒にいるけど……自分で食べれるようになってからは、こんな機会なかったからね。
「アグノス、ご飯美味しかったね」
「ん」
デザートまで食べて少し機嫌が上向いたアグノスと長椅子へと戻り、また膝に乗せて甘やかす事にした。
声をかけて、頭を撫でて……ちょっとぷにぷにの頬をつついたりとじゃれあっていたらお風呂の時間が近づいている事に気づく。
「そうだ、アグノス。お風呂どうしようか。いつも通りティグレ達と入る? それとも僕と入る?」
早い時間にシュロムが帰っている時は、子供達だけで入ったり、僕も子供達と一緒に入ったりする。
だけど、今日は食事と同じように分けた方がいいかと思ってアグノスへと尋ねた。
「父様と」
「うん、わかった。僕とだね」
予想の通りと言うか……ぎゅっと抱きついてきたアグノス。
これは、寝る時も僕と一緒が良いと言いそうだ。
抱きついてきたアグノスの頭を撫でつつ、モリーへと視線を向ける。
「モリー、そう言うことだから別で準備してもらっていいかな?」
「わかりました」
僕の言葉に他の侍女達へと指示を出すモリーを横目に僕はアグノスの頭に頬を寄せたのだった。
とは言っても、いつものカトラリーは使いにくいから使うのはお箸だ。
前世の知識にあったものが西洋風なシィーズにあるのは、驚いたんだけど……ここの世界にも東洋風の国があるからそこ発祥らしい。
以前、僕の前世の出身地らしき現代日本の話をしたのだけど……そしたら、文化圏が似ている国からの交易品をシュロムが見せてくれたのだ。
どれも懐かしいと思う品物が多かったが、どこか違うと言った交易品の数々。
東洋風ではあるものの、中華風と和風が混在していると言うのが正しいと思う。
そんな作りだから特別欲しいものはなかったのだけど、お箸だけはあったら便利かな?と、思って貰って置いたのだ。
螺鈿細工の施された前世の価値観からしてもお高そうな物で日常使いには気が引ける物ではあるのだけど……。
「アグノス、あーん」
「あー」
でも、手に馴染むし……こうやってアグノスに食べさせやすいから助かる。
洋風の料理使ってるから前世の食事のマナー的には怒られそうな使い方だけどね。
一つのお皿に乗った料理をアグノスに食べさせ、アグノスが咀嚼している間に僕も食べ……そんな事を繰り返して、普段より二倍近く時間をかけてから食事を終えた。
少し大変だったけど……こうやって食事を与えるのは久しぶりだったから楽しんでしまった。
二歳から一緒にいるけど……自分で食べれるようになってからは、こんな機会なかったからね。
「アグノス、ご飯美味しかったね」
「ん」
デザートまで食べて少し機嫌が上向いたアグノスと長椅子へと戻り、また膝に乗せて甘やかす事にした。
声をかけて、頭を撫でて……ちょっとぷにぷにの頬をつついたりとじゃれあっていたらお風呂の時間が近づいている事に気づく。
「そうだ、アグノス。お風呂どうしようか。いつも通りティグレ達と入る? それとも僕と入る?」
早い時間にシュロムが帰っている時は、子供達だけで入ったり、僕も子供達と一緒に入ったりする。
だけど、今日は食事と同じように分けた方がいいかと思ってアグノスへと尋ねた。
「父様と」
「うん、わかった。僕とだね」
予想の通りと言うか……ぎゅっと抱きついてきたアグノス。
これは、寝る時も僕と一緒が良いと言いそうだ。
抱きついてきたアグノスの頭を撫でつつ、モリーへと視線を向ける。
「モリー、そう言うことだから別で準備してもらっていいかな?」
「わかりました」
僕の言葉に他の侍女達へと指示を出すモリーを横目に僕はアグノスの頭に頬を寄せたのだった。
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