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第二部:王様に嫁入りした側妃ですが子供達の未来に悩んでいます
39:平穏な対面
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「サージュ夫人もマリカ嬢もよくお越しくださいました」
「お久しゅうございます、イデアル様。マリカ、貴方もご挨拶を」
「はい、おばあ様!」
ノウリッジ様とのやり取りを終え、ノウリッジ様の横で控える二人にイデアルが声を掛ければ、サージュ様に促されたマリカ嬢が元気な返事とともに綺麗なカーテシーを行う。
「お目にかかれて光栄ですイデアル殿下!」
うん、元気だ。仕草は完璧だけど、溢れ出す活発さが隠しきれていない。
すごくいい子なのは、一目でわかる元気な笑みなんだけどね。
「私も会えて嬉しいよ」
ご令嬢らしい姿から発せられる活発な雰囲気にイデアルの雰囲気が緩む。
いつもティグレやアグノスの相手をしてくれるから素直な子で安心したのかもしれない。
「ああ、そうだ。ノウリッジ殿達は既知であろうが、紹介させてほしい。我が父上の側妃であるディロス様です」
そう言って離宮の主であるイデアルが僕を紹介してくれたので笑みを浮かべて口を開いた。
「紹介に預かりましたディロスです。はじめましてマリカ様。ノウリッジ様とサージュ様はお久しぶりですね」
以前の癖で礼を取りそうになるけど、なんとか我慢する。
今は側妃で、準王族。昔のような伯爵家三男でも、侯爵婿でもないからだ。
「はじめまして、ディロス様!お話は、おじい様やお父様からお聞きしております!」
ニコニコと笑うマリカ嬢に、いったい何を聞いたのかちょっと心配になる。
マリカ嬢の父上となると……僕の幼い頃の失敗談とか兄上経由でいっぱい知ってるんだよね……。
「お久しぶりですディロス様。顔を会わせるのは二年ぶりでしょうか……ご健勝そうで安心いたしました」
「お久しぶりですねディロス様。最後にゆっくりお話したのがずっと前なので、今日の事を楽しみにしていたのですよ」
古くから僕を知っている二人は、久しぶりび見る僕に安心したような笑みを浮かべている。
ノウリッジ様には、二年前お世話になったけど、離宮入りしてからは会えてなかったし、サージュ様は本当に久しぶりに話すからだ。
夜会でお見かけした事はあったけど、派閥が違うとあまり話しはできないし、僕はバリシア添え物でしか無かったからこうやって話すのは十……三年ぶりのはずだった。
「このまま話すのはなんですから、席へどうぞ」
僕らのやり取りを眺めていたイデアルが、切りのいいところで席へと促す。
本当に良くできた子だ。
「そうですな。では、お言葉に甘えましょう」
ノウリッジ様もイデアルの提案に頷き、皆で席へと向かう。
ひとまず、最初の対応はなんとかできたかな?
そんな事を思いながら僕は先を歩くイデアルの後をついて行った。
「お久しゅうございます、イデアル様。マリカ、貴方もご挨拶を」
「はい、おばあ様!」
ノウリッジ様とのやり取りを終え、ノウリッジ様の横で控える二人にイデアルが声を掛ければ、サージュ様に促されたマリカ嬢が元気な返事とともに綺麗なカーテシーを行う。
「お目にかかれて光栄ですイデアル殿下!」
うん、元気だ。仕草は完璧だけど、溢れ出す活発さが隠しきれていない。
すごくいい子なのは、一目でわかる元気な笑みなんだけどね。
「私も会えて嬉しいよ」
ご令嬢らしい姿から発せられる活発な雰囲気にイデアルの雰囲気が緩む。
いつもティグレやアグノスの相手をしてくれるから素直な子で安心したのかもしれない。
「ああ、そうだ。ノウリッジ殿達は既知であろうが、紹介させてほしい。我が父上の側妃であるディロス様です」
そう言って離宮の主であるイデアルが僕を紹介してくれたので笑みを浮かべて口を開いた。
「紹介に預かりましたディロスです。はじめましてマリカ様。ノウリッジ様とサージュ様はお久しぶりですね」
以前の癖で礼を取りそうになるけど、なんとか我慢する。
今は側妃で、準王族。昔のような伯爵家三男でも、侯爵婿でもないからだ。
「はじめまして、ディロス様!お話は、おじい様やお父様からお聞きしております!」
ニコニコと笑うマリカ嬢に、いったい何を聞いたのかちょっと心配になる。
マリカ嬢の父上となると……僕の幼い頃の失敗談とか兄上経由でいっぱい知ってるんだよね……。
「お久しぶりですディロス様。顔を会わせるのは二年ぶりでしょうか……ご健勝そうで安心いたしました」
「お久しぶりですねディロス様。最後にゆっくりお話したのがずっと前なので、今日の事を楽しみにしていたのですよ」
古くから僕を知っている二人は、久しぶりび見る僕に安心したような笑みを浮かべている。
ノウリッジ様には、二年前お世話になったけど、離宮入りしてからは会えてなかったし、サージュ様は本当に久しぶりに話すからだ。
夜会でお見かけした事はあったけど、派閥が違うとあまり話しはできないし、僕はバリシア添え物でしか無かったからこうやって話すのは十……三年ぶりのはずだった。
「このまま話すのはなんですから、席へどうぞ」
僕らのやり取りを眺めていたイデアルが、切りのいいところで席へと促す。
本当に良くできた子だ。
「そうですな。では、お言葉に甘えましょう」
ノウリッジ様もイデアルの提案に頷き、皆で席へと向かう。
ひとまず、最初の対応はなんとかできたかな?
そんな事を思いながら僕は先を歩くイデアルの後をついて行った。
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