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第二部:王様に嫁入りした側妃ですが子供達の未来に悩んでいます
31:求めあう二人《R18》
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中をほぐす指が一本から増え、いつの間にか卑猥な水音が響くようになっている。
「ぅ、あ……しゅ、ろむっ……っあ!」
イけそうでイけない、そんなギリギリの快楽に乱れ、踊る。
涙に濡れた視界の先で笑うシュロムは楽しげで、余裕すら見えた。
「しゅろむっ……!」
泣いて、ねだるように名前を呼べば、宥めるように抱えた僕の足へとシュロムが口づける。
まだ、僕を満たすほどには満足していないようだった。
泣いて、鳴いて、喘いで、乱れて……。
「あぁ……ぁ……」
シーツを握りしてていた手からは力が抜け、抱えられていない足は、力なく投げ出されている。
僕の体なのに、自由に動かない体を感じながら、シュロムが僕の中から指を感じた。
「っ、あ……」
視界の中央でシュロムが香油に濡れた手を拭っているのが見える。
「待たせたな」
僕の気づかぬうちに余裕の消えたシュロム。
それでも僕の負担を減らすように、腰にクッションを敷いてくれたり、焦らされた体を優しく撫でてくれた。
「しゅろむ……シュロム……」
早く満たしてほしくて、気だるい両手をシュロムへと伸ばせば、片腕は手を繋ぐように重ねられる。
「ディロス」
そのまま屈み込んできたシュロムの背中に片腕を回し、繋がれた片方の手はシュロムの手と共にシーツに沈んだ。
「ぁ……あ……シュロム……しゅろむ……」
シュロムの猛った熱が僕の後孔にあたる。
「あぁあああっ!」
「っ……!」
熱い塊が僕の中を抉じ開け、ゆっくりと奥へ進んでいく。
シュロムのもう片方の手が僕の背中に回り、より深くシュロムは腰を進めていった。
「あっ……はっ……あぁ……」
中を満たされる感覚に一度絶頂を迎え、余韻に惚ける。
僕の奥まで満たしたシュロムは、僕の快楽が落ち着くのを待ってくれているようで、動きを止めていた。
「ぁ……っ……しゅろむ……しゅろむ……」
シュロムに我慢させているのが嫌で求めるように名前を呼び、繋いだ手を握る。
「あまり煽るな。堪えきれなくなる」
余裕のない表情のシュロムが僕の頬に口づけた。
「いい、よ……? しゅろむに、なら……」
シュロムの瞳を覗き込むように微笑めば、僕の手を握る手に力がこもる。
「だから、煽るなと言うのにっ……!」
シュロムの腰が引かれ、また打ち付けられる。
「っあああ!」
奥を突かれる感覚に声をあげ、シュロムの手を握り返す。
抱かれ慣れた体は、苦しさを感じるはずの奥を穿たれる感覚すら快楽に変え、愛される実感を僕へと与えた。
「ぅ、あ……しゅ、ろむっ……っあ!」
イけそうでイけない、そんなギリギリの快楽に乱れ、踊る。
涙に濡れた視界の先で笑うシュロムは楽しげで、余裕すら見えた。
「しゅろむっ……!」
泣いて、ねだるように名前を呼べば、宥めるように抱えた僕の足へとシュロムが口づける。
まだ、僕を満たすほどには満足していないようだった。
泣いて、鳴いて、喘いで、乱れて……。
「あぁ……ぁ……」
シーツを握りしてていた手からは力が抜け、抱えられていない足は、力なく投げ出されている。
僕の体なのに、自由に動かない体を感じながら、シュロムが僕の中から指を感じた。
「っ、あ……」
視界の中央でシュロムが香油に濡れた手を拭っているのが見える。
「待たせたな」
僕の気づかぬうちに余裕の消えたシュロム。
それでも僕の負担を減らすように、腰にクッションを敷いてくれたり、焦らされた体を優しく撫でてくれた。
「しゅろむ……シュロム……」
早く満たしてほしくて、気だるい両手をシュロムへと伸ばせば、片腕は手を繋ぐように重ねられる。
「ディロス」
そのまま屈み込んできたシュロムの背中に片腕を回し、繋がれた片方の手はシュロムの手と共にシーツに沈んだ。
「ぁ……あ……シュロム……しゅろむ……」
シュロムの猛った熱が僕の後孔にあたる。
「あぁあああっ!」
「っ……!」
熱い塊が僕の中を抉じ開け、ゆっくりと奥へ進んでいく。
シュロムのもう片方の手が僕の背中に回り、より深くシュロムは腰を進めていった。
「あっ……はっ……あぁ……」
中を満たされる感覚に一度絶頂を迎え、余韻に惚ける。
僕の奥まで満たしたシュロムは、僕の快楽が落ち着くのを待ってくれているようで、動きを止めていた。
「ぁ……っ……しゅろむ……しゅろむ……」
シュロムに我慢させているのが嫌で求めるように名前を呼び、繋いだ手を握る。
「あまり煽るな。堪えきれなくなる」
余裕のない表情のシュロムが僕の頬に口づけた。
「いい、よ……? しゅろむに、なら……」
シュロムの瞳を覗き込むように微笑めば、僕の手を握る手に力がこもる。
「だから、煽るなと言うのにっ……!」
シュロムの腰が引かれ、また打ち付けられる。
「っあああ!」
奥を突かれる感覚に声をあげ、シュロムの手を握り返す。
抱かれ慣れた体は、苦しさを感じるはずの奥を穿たれる感覚すら快楽に変え、愛される実感を僕へと与えた。
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