71 / 114
第二部:王様に嫁入りした側妃ですが子供達の未来に悩んでいます
28:もどかしい時間《R18》
しおりを挟む
シュロムに待っていてもらい、寝室に備え付けられているトイレと浴室で体の中を清める。
抱かれるようになって長いから、処理には慣れたけど……これから抱かれると思うとそれはそれで照れてしまう。
準備を終えて寝室に戻れば、人員が入れ替わっていて、モリーの姿はなく、ロンと暗部を兼任している従者が壁際に控えていた。
モリーは基本昼間ついていてくれるのだけど……僕が寝付くまでは担当時間なので色事をする際は、早めに上がってもらっている。
その……女の子に見られるのは流石に抵抗があるし……申し訳ないし……。
できれば、もう少し従者の数も減らしてほしいけど……僕の離宮じゃなくて王の……家族の離宮だからこれ以上は減らせないと言われているんだよね……。
見られているのにも慣れは、したけど……やはり恥ずかしいものは恥ずかしい。
愛されたい思いと恥ずかしさでぐるぐるとしながらもシュロムの元へと戻る。
「……お待たせ」
「おかえり」
先にベッドで待っていたシュロムは、これから僕を抱いてくれるとは思えないほど穏やかな笑みで僕を迎えた。
だけど、僕を招くように開かれた腕の中に収まれば、背後からぎゅっと抱きしめられて、その腕の力強さにドキッとする。
「ぁ……しゅ、シュロム……」
「どうした?」
「っ……!」
鼓動が早くなるのを誤魔化そうとシュロムを呼べば、後ろから耳の側で囁かれて、ゾクゾクとした感覚が腰へと集まっていく。
「お前は、いつまで経っても反応が素直で愛らしいな」
「んんっ……!」
耳に唇が触れる距離でシュロムの低い声で囁かれて、自分の体が興奮していくのがわかった。
「ぁ……」
シュロムの手がガウンの胸元から入り込み僕の肌を撫でる。
シュロムの指先は、王でありながらも鍛練を続けているからか皮膚が厚く硬い。
それでも、僕を傷つけないように繊細にさわるのがこそばゆく、淡い快楽を僕へと与えた。
「ディロス」
「っ、あ……あぁ……」
低く甘い声が僕を呼び、薄い柔らかな部分に触れられるだけで、体が快楽に震える。
僕とシュロムが体を重ねる頻度はそれほど多くないと思う。
だけど……何度も抱かれた体は、シュロムの与えてくれる快楽を思い出して、容易く僕を高めていった。
「っんん!」
胸の突起を指先で押し潰されるだけで、体が跳ねる。
普段は意識すらしない場所なのに、シュロムに触れられるだけで性感帯へと変わるのだ。
「あっ……! っ……シュロムっ……! そこばっかりっ……!」
快楽を拾う胸ばかりを弄られ、悲鳴をあげる。
そこは確かに、感じるけど……すごくもどかしさが募るからだ。
「嫌か?」
「いやじゃ、ない……けどっ……!」
気持ちいい。でも、もどかしい。
そんな思いに苛まれるように僕はシュロムの手と時折囁かれる声に翻弄されていった。
抱かれるようになって長いから、処理には慣れたけど……これから抱かれると思うとそれはそれで照れてしまう。
準備を終えて寝室に戻れば、人員が入れ替わっていて、モリーの姿はなく、ロンと暗部を兼任している従者が壁際に控えていた。
モリーは基本昼間ついていてくれるのだけど……僕が寝付くまでは担当時間なので色事をする際は、早めに上がってもらっている。
その……女の子に見られるのは流石に抵抗があるし……申し訳ないし……。
できれば、もう少し従者の数も減らしてほしいけど……僕の離宮じゃなくて王の……家族の離宮だからこれ以上は減らせないと言われているんだよね……。
見られているのにも慣れは、したけど……やはり恥ずかしいものは恥ずかしい。
愛されたい思いと恥ずかしさでぐるぐるとしながらもシュロムの元へと戻る。
「……お待たせ」
「おかえり」
先にベッドで待っていたシュロムは、これから僕を抱いてくれるとは思えないほど穏やかな笑みで僕を迎えた。
だけど、僕を招くように開かれた腕の中に収まれば、背後からぎゅっと抱きしめられて、その腕の力強さにドキッとする。
「ぁ……しゅ、シュロム……」
「どうした?」
「っ……!」
鼓動が早くなるのを誤魔化そうとシュロムを呼べば、後ろから耳の側で囁かれて、ゾクゾクとした感覚が腰へと集まっていく。
「お前は、いつまで経っても反応が素直で愛らしいな」
「んんっ……!」
耳に唇が触れる距離でシュロムの低い声で囁かれて、自分の体が興奮していくのがわかった。
「ぁ……」
シュロムの手がガウンの胸元から入り込み僕の肌を撫でる。
シュロムの指先は、王でありながらも鍛練を続けているからか皮膚が厚く硬い。
それでも、僕を傷つけないように繊細にさわるのがこそばゆく、淡い快楽を僕へと与えた。
「ディロス」
「っ、あ……あぁ……」
低く甘い声が僕を呼び、薄い柔らかな部分に触れられるだけで、体が快楽に震える。
僕とシュロムが体を重ねる頻度はそれほど多くないと思う。
だけど……何度も抱かれた体は、シュロムの与えてくれる快楽を思い出して、容易く僕を高めていった。
「っんん!」
胸の突起を指先で押し潰されるだけで、体が跳ねる。
普段は意識すらしない場所なのに、シュロムに触れられるだけで性感帯へと変わるのだ。
「あっ……! っ……シュロムっ……! そこばっかりっ……!」
快楽を拾う胸ばかりを弄られ、悲鳴をあげる。
そこは確かに、感じるけど……すごくもどかしさが募るからだ。
「嫌か?」
「いやじゃ、ない……けどっ……!」
気持ちいい。でも、もどかしい。
そんな思いに苛まれるように僕はシュロムの手と時折囁かれる声に翻弄されていった。
67
お気に入りに追加
5,678
あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)


ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。