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第二部:王様に嫁入りした側妃ですが子供達の未来に悩んでいます
25:お茶会の作法
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アグノスとティグレを加えたお茶会がマナー講座。
妃教育を兼ねたものなのでいつものお茶会より真面目な雰囲気が漂う中、なんとかアグノスとティグレもエリーの教える作法の通りにお茶を嗜む。
普段も食べながら喋らないとかは教えてるけど、美味しいお菓子を皆に勧めに行ったりするのは好きにさせてたから、それが駄目ってなると二人から皆とも食べたいという雰囲気が漂ってくる。
それでも凄く頑張ってると思うんだけどね。
「うまっ! あ……とても美味しいです!」
「おいしいです!」
うっかりいつもの口調で喋った後、不味いと思って言い直すティグレとティグレを真似て丁寧語で喋るアグノス。
それを見てエリーも微笑む。
「そうですね。公式の場でのお茶会ではその様に丁寧な振るまいと言葉遣いを心がけましょう」
「はーい!」
「アグノス、そこはわかりました。がいいと思うぞ」
「そうなの? えっと……わかりました!」
「さすがですねティグレ様。アグノス様もお上手です」
なんというか……僕の妃教育っていうより、二人のお茶会についてのお勉強会になっている気がする。微笑ましいからいいのだけど。
「ディロス様。お二人がお可愛らしいのはわかりますが……お顔が緩みすぎですよ。公式の場を想定しているのですから、微笑ましくてもにこやかに美しい笑みを意識してください」
「うん……気をつけるよ」
微笑ましい二人に頬を緩めていたら注意されてしまった。
そうだよね。公的な場に出てる妃が我が子可愛さにデレデレしちゃいけないよね……。
自分の頬の緩さを自覚しながら気を引き締める。
その後もちょこちょこエリーに注意を受けながら、お茶会を続けていると、離宮からイデアルが帰ってきた。
「ただいま帰りました……休憩中ですか?」
お茶をしている僕達に帰ってきたイデアルが首を傾げる。
「兄上! 今、お茶会の練習をしているんです!」
「エリーにおしえてもらってるの!」
「ああ、そうだったんだね」
目を輝かせて話す二人に、イデアルは、二人も加えてお茶会の練習をしている事に気づいたのか笑みを浮かべて頷いた。
「では、せっかくだし私も参加しようかな」
そう言ってイデアルが侍女に新しく椅子を頼み僕ら同じテーブルにつく。
「いいの? 今までも勉強してきたのに……疲れてない?」
「ええ、大丈夫です。それに……予行練習もしたかったところですし」
そう言ってイデアルは、新しくお茶の入れられたカップを取り、口をつける。
一切動作の音を立てない動きに、今まで苦戦していたティグレとアグノスが目を輝かせた。
「兄上すごい!」
「兄上すごーい!」
「ふふふ、いっぱい練習したからね。ティグレとアグノスも練習すれば出きるようになるよ」
最初は、お茶会での動作をできるようになってイデアルとシュロムを驚かせるのが目的だったはずなのに、いざ自分達でやってみるとその動作の難しさが実感できたのかいつも以上に二人が驚いている。
ふふっ、素直で可愛い。
「ディロス様、お顔が緩んでおります」
「あ、ごめん……気をつける」
エリーに注意を受けながらもやっぱり緩んでしまう頬と口元を隠しながら、イデアル指導のもと、丁寧にお茶を飲めるように頑張るティグレとアグノスを見守るのだった。
妃教育を兼ねたものなのでいつものお茶会より真面目な雰囲気が漂う中、なんとかアグノスとティグレもエリーの教える作法の通りにお茶を嗜む。
普段も食べながら喋らないとかは教えてるけど、美味しいお菓子を皆に勧めに行ったりするのは好きにさせてたから、それが駄目ってなると二人から皆とも食べたいという雰囲気が漂ってくる。
それでも凄く頑張ってると思うんだけどね。
「うまっ! あ……とても美味しいです!」
「おいしいです!」
うっかりいつもの口調で喋った後、不味いと思って言い直すティグレとティグレを真似て丁寧語で喋るアグノス。
それを見てエリーも微笑む。
「そうですね。公式の場でのお茶会ではその様に丁寧な振るまいと言葉遣いを心がけましょう」
「はーい!」
「アグノス、そこはわかりました。がいいと思うぞ」
「そうなの? えっと……わかりました!」
「さすがですねティグレ様。アグノス様もお上手です」
なんというか……僕の妃教育っていうより、二人のお茶会についてのお勉強会になっている気がする。微笑ましいからいいのだけど。
「ディロス様。お二人がお可愛らしいのはわかりますが……お顔が緩みすぎですよ。公式の場を想定しているのですから、微笑ましくてもにこやかに美しい笑みを意識してください」
「うん……気をつけるよ」
微笑ましい二人に頬を緩めていたら注意されてしまった。
そうだよね。公的な場に出てる妃が我が子可愛さにデレデレしちゃいけないよね……。
自分の頬の緩さを自覚しながら気を引き締める。
その後もちょこちょこエリーに注意を受けながら、お茶会を続けていると、離宮からイデアルが帰ってきた。
「ただいま帰りました……休憩中ですか?」
お茶をしている僕達に帰ってきたイデアルが首を傾げる。
「兄上! 今、お茶会の練習をしているんです!」
「エリーにおしえてもらってるの!」
「ああ、そうだったんだね」
目を輝かせて話す二人に、イデアルは、二人も加えてお茶会の練習をしている事に気づいたのか笑みを浮かべて頷いた。
「では、せっかくだし私も参加しようかな」
そう言ってイデアルが侍女に新しく椅子を頼み僕ら同じテーブルにつく。
「いいの? 今までも勉強してきたのに……疲れてない?」
「ええ、大丈夫です。それに……予行練習もしたかったところですし」
そう言ってイデアルは、新しくお茶の入れられたカップを取り、口をつける。
一切動作の音を立てない動きに、今まで苦戦していたティグレとアグノスが目を輝かせた。
「兄上すごい!」
「兄上すごーい!」
「ふふふ、いっぱい練習したからね。ティグレとアグノスも練習すれば出きるようになるよ」
最初は、お茶会での動作をできるようになってイデアルとシュロムを驚かせるのが目的だったはずなのに、いざ自分達でやってみるとその動作の難しさが実感できたのかいつも以上に二人が驚いている。
ふふっ、素直で可愛い。
「ディロス様、お顔が緩んでおります」
「あ、ごめん……気をつける」
エリーに注意を受けながらもやっぱり緩んでしまう頬と口元を隠しながら、イデアル指導のもと、丁寧にお茶を飲めるように頑張るティグレとアグノスを見守るのだった。
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