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第二部:王様に嫁入りした側妃ですが子供達の未来に悩んでいます
24:子供達の乱入
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エリーが僕の妃教育のために離宮へと通うようになって二週間が経った。
といっても、毎日来るわけではなく、二日に一回から三日に一回くらいの頻度でだ。
それ以外の日は、僕自身で自主練習を行っている。
で、そうなってくると子供達も気になってくるようだ。
最初は大人しく庭で遊んでいたけど、エリーとの妃教育を覗きに来るようになり、僕の自主練習の時も同じ部屋に居たがるようになった。
そうなると僕の集中力が途切れちゃうんだよね……エリーに注意される事も何度か。
なので、ついにはエリーからこんな提案が出た。
「そこまでディロス様のお勉強が気になるのでしたらお二人も一緒にやりましょうか」
「ほんとー!? アグノスも父様とおべんきょうするー!」
「えー!! 俺見てるだけでいいー!」
エリーの言葉に喜ぶアグノスと嫌そうなティグレ。
二人とも素直な反応だけど対照的だ。
「いいのエリー?」
「ええ、アグノス様にはお早いかとも思いますが、いずれは勉強なさることですから」
エリーに二人も混ぜてしまっていいのかと問えばそんな返事が返ってくる。
確かにそう言われればそうなのだけど……まだ幼いのだしもう少し先でもいいのではないかと思えてくる。
一応最低限のマナーや勉強は遊びながら教えているわけだし……。
「でも、兄様! 父様といっしょにおべんきょうだよー! たのしいよー!」
「確かに、ディロスとの勉強楽しいけど……」
僕と一緒に勉強するとぴょんぴょん跳ねるアグノスと渋い顔のティグレ。
僕と勉強する時は、遊びながらだから勉強が楽しいものだと思っているアグノスと僕との勉強は楽しいけど外で動いている方が楽しいティグレの葛藤を見ていると楽しい。
「ティグレ。マナーをしっかり身につけてシュロムやイデアルに見せてビックリさせてみない?」
「……する!」
渋るティグレの好きそうな言葉を告げれば、何度か目を瞬かせるとやる気に満ちた表情を浮かべて頷く。
「よーし! アグノス! 父上と兄上をビックリさせるぞー!」
「はーーーーーい!」
拳を突き上げるティグレに、アグノスがその隣で両手を上げて跳ねている。
どちらもやる気十分で微笑ましい。
「ディロス様は、ティグレ様の扱いがお上手ですねぇ」
「ティグレがいい子なだけだよ」
「素直な方ではあるのですが……私やメリーではうまくいかないんですよ」
困ったように笑うエリーに、僕も苦笑する。
初めて僕の離宮に来た事を思い出したからだ。
ティグレとしては、二人に甘えても嫌いにならないと確信しているから我が儘も言うのだと思う。
僕に対しては、そこまで我が儘を言わないからちょっと羨ましくもある。
もう一人の父親だと慕っていてくれても、幼い頃から側にいた二人とは埋まらない差があると思うからだ。
「エリー! 今日は何をやるんだ!」
「なになにー!」
やる気のでたティグレがエリーへと尋ね、アグノスも追従する。
「そうですね。お茶の時間が近いので、今日はお茶のマナーからしっかり覚えていきましょうか。ディロス様もよろしいですか?」
「うん、お願い」
今日の妃教育の内容の変更を確認してくるエリーに頷く。
お茶会の作法は本当に重要だからね。
マリカ嬢とのお茶会まであと二週間。シュロムやイデアルに恥を欠かせないように頑張らないと。
といっても、毎日来るわけではなく、二日に一回から三日に一回くらいの頻度でだ。
それ以外の日は、僕自身で自主練習を行っている。
で、そうなってくると子供達も気になってくるようだ。
最初は大人しく庭で遊んでいたけど、エリーとの妃教育を覗きに来るようになり、僕の自主練習の時も同じ部屋に居たがるようになった。
そうなると僕の集中力が途切れちゃうんだよね……エリーに注意される事も何度か。
なので、ついにはエリーからこんな提案が出た。
「そこまでディロス様のお勉強が気になるのでしたらお二人も一緒にやりましょうか」
「ほんとー!? アグノスも父様とおべんきょうするー!」
「えー!! 俺見てるだけでいいー!」
エリーの言葉に喜ぶアグノスと嫌そうなティグレ。
二人とも素直な反応だけど対照的だ。
「いいのエリー?」
「ええ、アグノス様にはお早いかとも思いますが、いずれは勉強なさることですから」
エリーに二人も混ぜてしまっていいのかと問えばそんな返事が返ってくる。
確かにそう言われればそうなのだけど……まだ幼いのだしもう少し先でもいいのではないかと思えてくる。
一応最低限のマナーや勉強は遊びながら教えているわけだし……。
「でも、兄様! 父様といっしょにおべんきょうだよー! たのしいよー!」
「確かに、ディロスとの勉強楽しいけど……」
僕と一緒に勉強するとぴょんぴょん跳ねるアグノスと渋い顔のティグレ。
僕と勉強する時は、遊びながらだから勉強が楽しいものだと思っているアグノスと僕との勉強は楽しいけど外で動いている方が楽しいティグレの葛藤を見ていると楽しい。
「ティグレ。マナーをしっかり身につけてシュロムやイデアルに見せてビックリさせてみない?」
「……する!」
渋るティグレの好きそうな言葉を告げれば、何度か目を瞬かせるとやる気に満ちた表情を浮かべて頷く。
「よーし! アグノス! 父上と兄上をビックリさせるぞー!」
「はーーーーーい!」
拳を突き上げるティグレに、アグノスがその隣で両手を上げて跳ねている。
どちらもやる気十分で微笑ましい。
「ディロス様は、ティグレ様の扱いがお上手ですねぇ」
「ティグレがいい子なだけだよ」
「素直な方ではあるのですが……私やメリーではうまくいかないんですよ」
困ったように笑うエリーに、僕も苦笑する。
初めて僕の離宮に来た事を思い出したからだ。
ティグレとしては、二人に甘えても嫌いにならないと確信しているから我が儘も言うのだと思う。
僕に対しては、そこまで我が儘を言わないからちょっと羨ましくもある。
もう一人の父親だと慕っていてくれても、幼い頃から側にいた二人とは埋まらない差があると思うからだ。
「エリー! 今日は何をやるんだ!」
「なになにー!」
やる気のでたティグレがエリーへと尋ね、アグノスも追従する。
「そうですね。お茶の時間が近いので、今日はお茶のマナーからしっかり覚えていきましょうか。ディロス様もよろしいですか?」
「うん、お願い」
今日の妃教育の内容の変更を確認してくるエリーに頷く。
お茶会の作法は本当に重要だからね。
マリカ嬢とのお茶会まであと二週間。シュロムやイデアルに恥を欠かせないように頑張らないと。
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