34 / 114
一部番外編
後日談6-5:夜は長く、明けた時に明らかになる印の数《R18》
しおりを挟む
頷いた僕をシュロムは抱き上げるように抱えて、膝へと乗せる。背中に回された左手でぎゅっと抱きしめられるとどことなく安堵する自分がいる事に気づいた。
力が入らないなりにその背中へと腕を回せば、額にシュロムから口づけが落とされる。
愛でられ、しばらく抱きしめあえなかった時間を埋めるかのようにただ寄り添いあい温もりを感じていた。
「そろそろいいか?」
「うん……」
互いに触れ合う事に満足した頃、シュロムから声をかけられて頷く。シュロムを見上げれば、唇が重ねられてきてゆっくりと口づけを交わす。
激しいものではなく、穏やかに求めあうような動きで舌を絡め、その心地よさに酔う。
「んっ……」
僕がうっとりとしている間にも、シュロムの右手が僕とシュロムの陰茎を擦る。大きな手でも平均的だと思う僕の物と僕より大きなシュロムの物では完全に収まる事ができず、擦りあげる動きはぎこちない。
それでも、僕の放ったものや互いに溢れてくるもので濡れた陰茎は粘質な音を立てながら手で擦られ、互いに押し付け合い、先端を擦る感覚に快楽を感じ、どんどんと新たな熱が昂ってくる。
「んっ……んっ……んんっ!」
すでに何度も精を放った僕は容易く絶頂へと押し上げられ、精を放たぬままに絶頂した。
だけど、まだ一度も精を放っていないシュロムの陰茎へと敏感になった僕の陰茎が押し付けられ、手で擦られる感覚が強い快楽となり僕を襲う。
「っん!んんんっ……!んぁあっ……!」
せめて口づけによる息苦しさから逃げるようにシュロムへと抱き着く力を強め、その肩口に頭を寄せる。
快楽に溺れるように白く染まっていく思考。触れ合った所から感じるシュロムの体温の心地よさ。
逃げ場も、これ以上逃げるつもりもない快楽に身をゆだね、シュロムが精を吐き出すのを待つ。
「っ……!」
「あぁ……っ!」
シュロムの手が止まると同時に僕の物ではない温かな精が僕の腹を濡らす。
互いに乱した息を整えるように寄り添い、快楽の余韻に浸った。
「ディロス」
「んっ……」
シュロムが僕を呼び、僕のまぶたへと口づけを落とす。
「あと、一度だけ……いいか?」
どうやら、まだ夜は終わりそうにない。
翌朝、気だるい体で着替えようとした僕が体に残された赤い印の数に悲鳴を上げかけ、ロンに笑われた。
「あははははっ!自分から仕掛けて三十倍返しされてるのはさすがに笑いますって!」
「う、う、うるさーーーーーい!」
三十もない、ないから……たぶん……。
不安になって、一足先に着替えていたシュロムを見たら楽し気に微笑まれる。
……もしかしたら、それ以上あるのかも……。
そんな事を思いながらも、知らないふりをしてシャツを着るのだった。
力が入らないなりにその背中へと腕を回せば、額にシュロムから口づけが落とされる。
愛でられ、しばらく抱きしめあえなかった時間を埋めるかのようにただ寄り添いあい温もりを感じていた。
「そろそろいいか?」
「うん……」
互いに触れ合う事に満足した頃、シュロムから声をかけられて頷く。シュロムを見上げれば、唇が重ねられてきてゆっくりと口づけを交わす。
激しいものではなく、穏やかに求めあうような動きで舌を絡め、その心地よさに酔う。
「んっ……」
僕がうっとりとしている間にも、シュロムの右手が僕とシュロムの陰茎を擦る。大きな手でも平均的だと思う僕の物と僕より大きなシュロムの物では完全に収まる事ができず、擦りあげる動きはぎこちない。
それでも、僕の放ったものや互いに溢れてくるもので濡れた陰茎は粘質な音を立てながら手で擦られ、互いに押し付け合い、先端を擦る感覚に快楽を感じ、どんどんと新たな熱が昂ってくる。
「んっ……んっ……んんっ!」
すでに何度も精を放った僕は容易く絶頂へと押し上げられ、精を放たぬままに絶頂した。
だけど、まだ一度も精を放っていないシュロムの陰茎へと敏感になった僕の陰茎が押し付けられ、手で擦られる感覚が強い快楽となり僕を襲う。
「っん!んんんっ……!んぁあっ……!」
せめて口づけによる息苦しさから逃げるようにシュロムへと抱き着く力を強め、その肩口に頭を寄せる。
快楽に溺れるように白く染まっていく思考。触れ合った所から感じるシュロムの体温の心地よさ。
逃げ場も、これ以上逃げるつもりもない快楽に身をゆだね、シュロムが精を吐き出すのを待つ。
「っ……!」
「あぁ……っ!」
シュロムの手が止まると同時に僕の物ではない温かな精が僕の腹を濡らす。
互いに乱した息を整えるように寄り添い、快楽の余韻に浸った。
「ディロス」
「んっ……」
シュロムが僕を呼び、僕のまぶたへと口づけを落とす。
「あと、一度だけ……いいか?」
どうやら、まだ夜は終わりそうにない。
翌朝、気だるい体で着替えようとした僕が体に残された赤い印の数に悲鳴を上げかけ、ロンに笑われた。
「あははははっ!自分から仕掛けて三十倍返しされてるのはさすがに笑いますって!」
「う、う、うるさーーーーーい!」
三十もない、ないから……たぶん……。
不安になって、一足先に着替えていたシュロムを見たら楽し気に微笑まれる。
……もしかしたら、それ以上あるのかも……。
そんな事を思いながらも、知らないふりをしてシャツを着るのだった。
79
お気に入りに追加
5,678
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・話の流れが遅い
・作者が話の進行悩み過ぎてる
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
僕はお別れしたつもりでした
まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!!
親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
大晦日あたりに出そうと思ったお話です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。