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一部番外編
後日談1-2:第一王子のエスコートと真似したがる弟達
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見事に二度寝を決めた僕とイデアルを起こしたのは、二度寝の原因になったアグノスとティグレ。
「とーさま!朝だよー!」
「あにうえも!起きて起きて!」
「ん……んー……おはようアグノス……ティグレ……」
「起きる……起きるから……ティグレ、揺らさないで」
元気な幼児二人に起こされて、二度寝を決めた僕とイデアルは、苦笑いしながら身支度を整える。
僕達が着替えている間に、すでに着替え終わっていた元気っ子達は先に食堂へ駆けていったあたり、本当に元気だ。
「ロン、今日はシュロム戻る?」
「ここ最近忙しかったから戻りたそうだと聞いてますよ。戻れるかはわかりませんけど」
シュロムは僕が目覚める前も後も忙しく過ごしている。
国を巻き込む大きな反乱と言うわけではないが、離宮が襲撃される重大事件が起こったわけだし、貴族の処遇が決まっても、忙しさに終わりが見えないのは仕方のないことだと思う。
僕が目覚めた日は、久しぶりに合間を見つけて訪れてくれた日だったみたいだし、僕の離宮を見に行った日も僕のわがままに付き合うべくその日一日をなんとか空けてくれたらしいのだ。
だから今、僕達が暮らしているシュロムの離宮に帰ってくる事すら稀だったりする。
僕が目覚める前も子供達はここで過ごしてたみたいだけど、僕のいる部屋を訪ねても僕は寝てるし、シュロムは滅多に帰って来ないし、本当に寂しい思いをさせたと思う。
本当はシュロムとも一緒に寝たいはずなんだけどね。
そんな事を考えながら着替えを終え、イデアルのエスコートで食堂に向かう。
やらなくていいっていったんだけど……。
「まだ、一人で歩かれるのが心配なのでさせてください」
なんて、微笑まれた。
イデアルの中で僕の扱いがどうなっているのかが気になるところだ……やらかしてる自覚はあるから好きにさせるけどね。
「あ!あにうえずるい!おれもディロスと手繋ぐ!」
「あぐのすも!あぐのすも、とうさまと、て!つなぐ!」
椅子に座っていたのにとてとてと駆けてきて、僕の空いた左手を二人でぎゅっと握るティグレとアグノス。
真似してるのがすごく可愛い。
「二人が先に行ったから、私がエスコートしたんだよ」
二人の様子にちょっとだけ優越感と仕方ないなぁって雰囲気を出して笑うイデアルにティグレが跳ねる。
「じゃあ、あし……あしたはとおいからちょうしょくおわったら、おれとアグノスでエスコートする!」
「する!」
今度は譲らないって表情を浮かべる二人に、僕とイデアルはその姿が可愛くて笑ってしまった。
「いいよ。朝食の後は、談話室までエスコートしてもらえるかな?」
「まかせろ!」
「はーい!」
目をきらめかせる二人が微笑ましくて、朝食後のエスコートを頼む。
男の僕がされるのはちょっと違和感あるけど、子供達の予行練習にはいいだろうし、なにより一生懸命の子供達が可愛いから役得ってやつかな。
三人につれられて、椅子へと座り、いつものように朝食を楽しんだのだった。
「とーさま!朝だよー!」
「あにうえも!起きて起きて!」
「ん……んー……おはようアグノス……ティグレ……」
「起きる……起きるから……ティグレ、揺らさないで」
元気な幼児二人に起こされて、二度寝を決めた僕とイデアルは、苦笑いしながら身支度を整える。
僕達が着替えている間に、すでに着替え終わっていた元気っ子達は先に食堂へ駆けていったあたり、本当に元気だ。
「ロン、今日はシュロム戻る?」
「ここ最近忙しかったから戻りたそうだと聞いてますよ。戻れるかはわかりませんけど」
シュロムは僕が目覚める前も後も忙しく過ごしている。
国を巻き込む大きな反乱と言うわけではないが、離宮が襲撃される重大事件が起こったわけだし、貴族の処遇が決まっても、忙しさに終わりが見えないのは仕方のないことだと思う。
僕が目覚めた日は、久しぶりに合間を見つけて訪れてくれた日だったみたいだし、僕の離宮を見に行った日も僕のわがままに付き合うべくその日一日をなんとか空けてくれたらしいのだ。
だから今、僕達が暮らしているシュロムの離宮に帰ってくる事すら稀だったりする。
僕が目覚める前も子供達はここで過ごしてたみたいだけど、僕のいる部屋を訪ねても僕は寝てるし、シュロムは滅多に帰って来ないし、本当に寂しい思いをさせたと思う。
本当はシュロムとも一緒に寝たいはずなんだけどね。
そんな事を考えながら着替えを終え、イデアルのエスコートで食堂に向かう。
やらなくていいっていったんだけど……。
「まだ、一人で歩かれるのが心配なのでさせてください」
なんて、微笑まれた。
イデアルの中で僕の扱いがどうなっているのかが気になるところだ……やらかしてる自覚はあるから好きにさせるけどね。
「あ!あにうえずるい!おれもディロスと手繋ぐ!」
「あぐのすも!あぐのすも、とうさまと、て!つなぐ!」
椅子に座っていたのにとてとてと駆けてきて、僕の空いた左手を二人でぎゅっと握るティグレとアグノス。
真似してるのがすごく可愛い。
「二人が先に行ったから、私がエスコートしたんだよ」
二人の様子にちょっとだけ優越感と仕方ないなぁって雰囲気を出して笑うイデアルにティグレが跳ねる。
「じゃあ、あし……あしたはとおいからちょうしょくおわったら、おれとアグノスでエスコートする!」
「する!」
今度は譲らないって表情を浮かべる二人に、僕とイデアルはその姿が可愛くて笑ってしまった。
「いいよ。朝食の後は、談話室までエスコートしてもらえるかな?」
「まかせろ!」
「はーい!」
目をきらめかせる二人が微笑ましくて、朝食後のエスコートを頼む。
男の僕がされるのはちょっと違和感あるけど、子供達の予行練習にはいいだろうし、なにより一生懸命の子供達が可愛いから役得ってやつかな。
三人につれられて、椅子へと座り、いつものように朝食を楽しんだのだった。
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