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2-1.転生冒険者と男娼王子の新しい日常
四十四話
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無垢のままのフレデリック様を抱き、無理をさせる前に事を終える。
それでも、俺は二度精を吐き出したし、フレデリック様はその倍達したと思う。
汗の滲んだ体を湯で洗い流し、乾かしたところで……俺はまたフレデリック様の正面に座って、その裸体を見ていた。
「どうだ?お前のお眼鏡に叶ったものを纏う私は」
清めた体に俺の選んだアクセサリーを身につけたフレデリック様が長椅子で笑みを浮かべている。
胸につけているのはプラチナのシンプルなピアス。
乳首の両側に小さな丸い留め具がついているだけのものだ。
リングになっていて、そこに飾りが通されているものも華美ではあるが……普段使いするには扱いづらい。
元からお美しいフレデリック様の美貌を引き立てるのなら、シンプルなものでも十分だ。
鈴口に通された性器ピアスも、胸のものと同じプラチナのものに変わっている。
色の濃い金よりはやはりプラチナの方が品があるように感じた。
まあ……ボディピアスに品があるのか?と、言われたら……黙秘させてもらうが。
だが、今まで他人に与えられたものを身につけていたフレデリック様が俺の選んだものだけで飾られているというのは気分が良いものだ。
「とてもお似合いです」
「そうかそうか」
本心のままに伝えれば、フレデリック様が嬉しそうに笑った。
「で、どうする?」
「どうする……とは?」
楽しげに訪ねてきたフレデリック様に首を傾げれば、俺の首にフレデリック様の両足が絡む。
「せっかく、新たに着飾ったのだぞ?楽しみたいとは思わないのか?」
そして、右足の指先で俺の首筋をフレデリック様が撫で、頬をつつく。
「いえ……今日は、先ほど抱かせていただいたばかりですし……一日二度もするのは、まだフレデリック様の体力が持たないかと……」
「なんだ……つまらん」
珍しく不貞腐れた様子のフレデリック様に俺の頬をつつく足を手に取って、その甲に口づけを落とす。
「どうかお許しください。貴方を大切にしたいのです」
「以前よりは、丈夫になっただろう」
「それでも本調子には遠いじゃありませんか。俺は嫌ですよ。また貴方が倒れて、その世話をするのは。いつ貴方を失ってしまうか気が気ではないので」
「……過保護め」
しぶしぶ諦めた様なフレデリック様が左足を床に下ろし、俺の手からも右足が抜けていく。
「では、昼食後。共に寝る事を申しつける」
「仰せのままに」
一緒に昼寝するくらいでお許しがもらえるのであれば、優しいものだ。
「それでは、フレデリック様。昼食に希望はございますか?」
「動いたから少し味の濃いものが食べたい」
「かしこまりました」
昼食の注文を訪ね、フレデリック様の着替えを手伝う。
すでに体力的には疲れているフレデリック様にガウンを着せてから、その体を抱き上げる。
「肉は食べられそうですか?」
「少しは」
「じゃあ、肉焼きましょうか。俺が食いたいです」
「いいだろう。好きに食べるといい。お前の食べっぷりを見るのは好きだ」
フレデリック様を抱えながら、廊下を歩き、厨房へと向かう。
そして、動けないフレデリック様を椅子に座らせてから一人で昼食を作る。
一人で作るのは、手早く作れるが……フレデリック様に手伝ってもらえないのが寂しいと思うあたり重症だ。
朝は、あれだけ申し訳ないと思ったのに。
フレデリック様に手伝ってもらう申し訳なさと手伝ってもらえない寂しさ。どちらも同じくらいに大きかった。
サクサクと肉を焼き、その間にサラダとスープも作り、果物も切っておく。
ザッと作ったものを盛りつけて、食堂に運び、最後にフレデリック様も運ぶ。
「やはり、お前は手際がいいな」
食卓につき、綺麗な所作で肉を切り分けているフレデリック様が呟く。
「まあ、慣れてますからね。でも、フレデリック様が隣にいないのが寂しく感じてしまいました」
「……そうか」
少し表情が曇っていたフレデリック様だったが、俺の言葉にその表情が明るくなる。
俺がささっと料理を作った事で、普段手伝っているのが邪魔だったのではないかと思ったのだろう。
確かに申し訳なくは思うが、フレデリック様が自らやりたいと思っている事をしてくれているのは嬉しい事なので問題はない。
ただ、もう少し慣れてくれたら怪我するのではないのか……という心配がなくなるのでそのあたりは今後も見守っていこうと思う。
それでも、俺は二度精を吐き出したし、フレデリック様はその倍達したと思う。
汗の滲んだ体を湯で洗い流し、乾かしたところで……俺はまたフレデリック様の正面に座って、その裸体を見ていた。
「どうだ?お前のお眼鏡に叶ったものを纏う私は」
清めた体に俺の選んだアクセサリーを身につけたフレデリック様が長椅子で笑みを浮かべている。
胸につけているのはプラチナのシンプルなピアス。
乳首の両側に小さな丸い留め具がついているだけのものだ。
リングになっていて、そこに飾りが通されているものも華美ではあるが……普段使いするには扱いづらい。
元からお美しいフレデリック様の美貌を引き立てるのなら、シンプルなものでも十分だ。
鈴口に通された性器ピアスも、胸のものと同じプラチナのものに変わっている。
色の濃い金よりはやはりプラチナの方が品があるように感じた。
まあ……ボディピアスに品があるのか?と、言われたら……黙秘させてもらうが。
だが、今まで他人に与えられたものを身につけていたフレデリック様が俺の選んだものだけで飾られているというのは気分が良いものだ。
「とてもお似合いです」
「そうかそうか」
本心のままに伝えれば、フレデリック様が嬉しそうに笑った。
「で、どうする?」
「どうする……とは?」
楽しげに訪ねてきたフレデリック様に首を傾げれば、俺の首にフレデリック様の両足が絡む。
「せっかく、新たに着飾ったのだぞ?楽しみたいとは思わないのか?」
そして、右足の指先で俺の首筋をフレデリック様が撫で、頬をつつく。
「いえ……今日は、先ほど抱かせていただいたばかりですし……一日二度もするのは、まだフレデリック様の体力が持たないかと……」
「なんだ……つまらん」
珍しく不貞腐れた様子のフレデリック様に俺の頬をつつく足を手に取って、その甲に口づけを落とす。
「どうかお許しください。貴方を大切にしたいのです」
「以前よりは、丈夫になっただろう」
「それでも本調子には遠いじゃありませんか。俺は嫌ですよ。また貴方が倒れて、その世話をするのは。いつ貴方を失ってしまうか気が気ではないので」
「……過保護め」
しぶしぶ諦めた様なフレデリック様が左足を床に下ろし、俺の手からも右足が抜けていく。
「では、昼食後。共に寝る事を申しつける」
「仰せのままに」
一緒に昼寝するくらいでお許しがもらえるのであれば、優しいものだ。
「それでは、フレデリック様。昼食に希望はございますか?」
「動いたから少し味の濃いものが食べたい」
「かしこまりました」
昼食の注文を訪ね、フレデリック様の着替えを手伝う。
すでに体力的には疲れているフレデリック様にガウンを着せてから、その体を抱き上げる。
「肉は食べられそうですか?」
「少しは」
「じゃあ、肉焼きましょうか。俺が食いたいです」
「いいだろう。好きに食べるといい。お前の食べっぷりを見るのは好きだ」
フレデリック様を抱えながら、廊下を歩き、厨房へと向かう。
そして、動けないフレデリック様を椅子に座らせてから一人で昼食を作る。
一人で作るのは、手早く作れるが……フレデリック様に手伝ってもらえないのが寂しいと思うあたり重症だ。
朝は、あれだけ申し訳ないと思ったのに。
フレデリック様に手伝ってもらう申し訳なさと手伝ってもらえない寂しさ。どちらも同じくらいに大きかった。
サクサクと肉を焼き、その間にサラダとスープも作り、果物も切っておく。
ザッと作ったものを盛りつけて、食堂に運び、最後にフレデリック様も運ぶ。
「やはり、お前は手際がいいな」
食卓につき、綺麗な所作で肉を切り分けているフレデリック様が呟く。
「まあ、慣れてますからね。でも、フレデリック様が隣にいないのが寂しく感じてしまいました」
「……そうか」
少し表情が曇っていたフレデリック様だったが、俺の言葉にその表情が明るくなる。
俺がささっと料理を作った事で、普段手伝っているのが邪魔だったのではないかと思ったのだろう。
確かに申し訳なくは思うが、フレデリック様が自らやりたいと思っている事をしてくれているのは嬉しい事なので問題はない。
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