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2-1.転生冒険者と男娼王子の新しい日常
四十一話★
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「どうした?変えないのか?」
俺を誘うような言葉が耳に届き、それに促されるままにフレデリック様の足元へと膝まづき、その胸へと手を伸ばす。
「んっ……」
小さな肉粒へと触れれば、フレデリック様が声を漏らし、小さく体を跳ねさせる。
「んぁ……ぁ……」
小さな肉粒を彩るピアスの金具は俺の指にはいささか小さく、苦戦を強いられる度にフレデリック様の口から甘い声が上がり、俺の理性を揺るがした。
なんとか、一つ目を取ればフレデリック様は俺の頭を片手で優しく撫でる。
「よくできたな。もう片方も頼むぞ」
僅かに赤らんだ頬。涙で緩む瞳。どれもこれも、俺を試すかのような表情だ。
「はい」
それらを気づかぬふりをして、もう片方の肉粒へと触れる。
「ぁ……ん……っ」
甘くか細い声が部屋に響き、俺の頭を撫でる手は柔らかく俺の髪をかき乱した。
「はぁ……」
二つ目を取る頃には、フレデリック様はくったりと長椅子の背もたれに寄りかかり、快楽に浸っているかのように見える。
そんなフレデリック様の様子を眺めながら、手に収まる二つのピアスを握りつぶしたところで、フレデリック様が口を開く。
「二コラ。まだ、一つ残っているだろう?」
艶やかに、そして淫らに笑うフレデリック様。もちろん、その最後の一つがどこを指すのか……分かっていた。
「胸のモノを付け替えてからでも……」
「お前は、なにも身に着けていない私も楽しみたいとは思わないのか?」
揶揄う様に笑うフレデリック様に思わず唾を飲む。その欲求は確かに無くも無い。無いが……。しかしっ……!
まだ、日の高いうちから淫奔な行いに精を出すなど……!
そんな爛れた生活を行っていいものかと、葛藤する俺にフレデリック様のつま先が俺の股間を撫で上げる。
「こうまでなって耐える事もないだろう?」
緩く勃ち上がりかけたそこに意地悪く笑みを浮かべるフレデリック様。
「あなたが魅力的過ぎるんです……」
我ながら情けない言い訳だと思うのだが、フレデリック様は嬉しそうに笑うだけだ。
「なら、我慢する必要はないな?愛でろ。そして、満足したらお前の思うままに飾り立てればいい」
ひじ掛けに腕を置き、頬杖を突くフレデリック様が俺に命じる。見事に退路まで断たれてしまった。ならば、その命に答えるしかあるまい。ほとんど褒美のようなものだが。
「わかりました。ですが、無理はさせませんからね」
アルフレッドから運動させてもいいと言われるほどに回復したとは、いえ病み上がり。ここで無理をさせるわけにはいかない。まあ……こう言いながらも俺自身への戒めでしかないのだが……。
「それでいい」
俺の答えに満足したフレデリック様が体を起こし、俺の額に口づける。
「私にお前だけを感じさせてくれ」
愛おしげに笑うフレデリック様。その言葉は、俺にとっての殺し文句だと思いながら、俺はフレデリック様の唇に唇を重ね合わせた。
「んっ」
フレデリック様の体を長椅子の背へと押し倒し、その頭を手で抱え、深く舌を絡ませるように口づける。
俺の動きに答える様にフレデリック様は俺の首の後ろへと両手を回し、舌を絡め、どちらのものとも言えない唾液を喉を鳴らして飲み込んだ。
「っ、いいぞ……いい子だ二コラ」
唇が離れるとフレデリック様は俺の頭を抱え込み、耳元で囁く。その囁きに理性を突き崩されそうになるのを堪え、俺はフレデリック様へと尋ねる。
「寝台に移動しますか?」
「いや、ここでするのも一興だろう?」
「かしこまりました」
くつりと笑うフレデリック様に答え、一度その身から体を離す。
「では、脱がせても?」
「頼む」
俺の問いに頷いたフレデリック様に、俺はその身に纏う服を脱がしていく。半分開いたシャツを脱がせば、以前より肉の付いた胸や腹部、背中が現れ、ズボンを脱がせば、緩く立ち上がった陰茎と少しふっくらとしてきた腰や臀部、太ももが現れる。
ここまで育てるのに三か月か……短いようで長かったな……。
食事量だけではなく、体質もあるのかなかなか体重の増えないフレデリック様に頭を悩ませた日々を思い出しながら、フレデリック様の腹部を撫でているとフレデリック様が声を上げて笑う。
「ふふっ、どうした?」
「……まだ、細いなと」
「そうか?王宮では、ここまで肉がつくと豚と呼ばれていたがな」
からからと笑うフレデリック様だが、俺ははらわたが煮えくり返りそうな思いである。
「怒るな怒るな」
フレデリック様が笑いながら俺の髪を両手でかき乱す様に俺の頭を撫でる。
「口に出した私も悪いが、死んだアレらの事を考えるだけ無駄だろう。どうせなら褒めてくれ」
「……貴方はどのような姿でも美しい。やせ細った姿であっても、今の姿も……そして、これから俺の理想となる姿も全て。貴方が貴方である限り」
「そうか」
俺の言葉にフレデリック様が満足そうに頷き、笑う。
「今の私では、お前が望むままに、最後まで付き合ってやる事はできないが……いつかお前が満足するまで堪えれるようになる。どうかそれまで飽きてくれるなよ?」
「飽きませんよ。貴方は、俺の唯一なんですから」
どこか自虐的なフレデリック様の言葉を否定しながら、フレデリック様の額に額を寄せる。近い距離で視線がぶつかり合い、どちらからともなく笑みを浮かべた。
俺を誘うような言葉が耳に届き、それに促されるままにフレデリック様の足元へと膝まづき、その胸へと手を伸ばす。
「んっ……」
小さな肉粒へと触れれば、フレデリック様が声を漏らし、小さく体を跳ねさせる。
「んぁ……ぁ……」
小さな肉粒を彩るピアスの金具は俺の指にはいささか小さく、苦戦を強いられる度にフレデリック様の口から甘い声が上がり、俺の理性を揺るがした。
なんとか、一つ目を取ればフレデリック様は俺の頭を片手で優しく撫でる。
「よくできたな。もう片方も頼むぞ」
僅かに赤らんだ頬。涙で緩む瞳。どれもこれも、俺を試すかのような表情だ。
「はい」
それらを気づかぬふりをして、もう片方の肉粒へと触れる。
「ぁ……ん……っ」
甘くか細い声が部屋に響き、俺の頭を撫でる手は柔らかく俺の髪をかき乱した。
「はぁ……」
二つ目を取る頃には、フレデリック様はくったりと長椅子の背もたれに寄りかかり、快楽に浸っているかのように見える。
そんなフレデリック様の様子を眺めながら、手に収まる二つのピアスを握りつぶしたところで、フレデリック様が口を開く。
「二コラ。まだ、一つ残っているだろう?」
艶やかに、そして淫らに笑うフレデリック様。もちろん、その最後の一つがどこを指すのか……分かっていた。
「胸のモノを付け替えてからでも……」
「お前は、なにも身に着けていない私も楽しみたいとは思わないのか?」
揶揄う様に笑うフレデリック様に思わず唾を飲む。その欲求は確かに無くも無い。無いが……。しかしっ……!
まだ、日の高いうちから淫奔な行いに精を出すなど……!
そんな爛れた生活を行っていいものかと、葛藤する俺にフレデリック様のつま先が俺の股間を撫で上げる。
「こうまでなって耐える事もないだろう?」
緩く勃ち上がりかけたそこに意地悪く笑みを浮かべるフレデリック様。
「あなたが魅力的過ぎるんです……」
我ながら情けない言い訳だと思うのだが、フレデリック様は嬉しそうに笑うだけだ。
「なら、我慢する必要はないな?愛でろ。そして、満足したらお前の思うままに飾り立てればいい」
ひじ掛けに腕を置き、頬杖を突くフレデリック様が俺に命じる。見事に退路まで断たれてしまった。ならば、その命に答えるしかあるまい。ほとんど褒美のようなものだが。
「わかりました。ですが、無理はさせませんからね」
アルフレッドから運動させてもいいと言われるほどに回復したとは、いえ病み上がり。ここで無理をさせるわけにはいかない。まあ……こう言いながらも俺自身への戒めでしかないのだが……。
「それでいい」
俺の答えに満足したフレデリック様が体を起こし、俺の額に口づける。
「私にお前だけを感じさせてくれ」
愛おしげに笑うフレデリック様。その言葉は、俺にとっての殺し文句だと思いながら、俺はフレデリック様の唇に唇を重ね合わせた。
「んっ」
フレデリック様の体を長椅子の背へと押し倒し、その頭を手で抱え、深く舌を絡ませるように口づける。
俺の動きに答える様にフレデリック様は俺の首の後ろへと両手を回し、舌を絡め、どちらのものとも言えない唾液を喉を鳴らして飲み込んだ。
「っ、いいぞ……いい子だ二コラ」
唇が離れるとフレデリック様は俺の頭を抱え込み、耳元で囁く。その囁きに理性を突き崩されそうになるのを堪え、俺はフレデリック様へと尋ねる。
「寝台に移動しますか?」
「いや、ここでするのも一興だろう?」
「かしこまりました」
くつりと笑うフレデリック様に答え、一度その身から体を離す。
「では、脱がせても?」
「頼む」
俺の問いに頷いたフレデリック様に、俺はその身に纏う服を脱がしていく。半分開いたシャツを脱がせば、以前より肉の付いた胸や腹部、背中が現れ、ズボンを脱がせば、緩く立ち上がった陰茎と少しふっくらとしてきた腰や臀部、太ももが現れる。
ここまで育てるのに三か月か……短いようで長かったな……。
食事量だけではなく、体質もあるのかなかなか体重の増えないフレデリック様に頭を悩ませた日々を思い出しながら、フレデリック様の腹部を撫でているとフレデリック様が声を上げて笑う。
「ふふっ、どうした?」
「……まだ、細いなと」
「そうか?王宮では、ここまで肉がつくと豚と呼ばれていたがな」
からからと笑うフレデリック様だが、俺ははらわたが煮えくり返りそうな思いである。
「怒るな怒るな」
フレデリック様が笑いながら俺の髪を両手でかき乱す様に俺の頭を撫でる。
「口に出した私も悪いが、死んだアレらの事を考えるだけ無駄だろう。どうせなら褒めてくれ」
「……貴方はどのような姿でも美しい。やせ細った姿であっても、今の姿も……そして、これから俺の理想となる姿も全て。貴方が貴方である限り」
「そうか」
俺の言葉にフレデリック様が満足そうに頷き、笑う。
「今の私では、お前が望むままに、最後まで付き合ってやる事はできないが……いつかお前が満足するまで堪えれるようになる。どうかそれまで飽きてくれるなよ?」
「飽きませんよ。貴方は、俺の唯一なんですから」
どこか自虐的なフレデリック様の言葉を否定しながら、フレデリック様の額に額を寄せる。近い距離で視線がぶつかり合い、どちらからともなく笑みを浮かべた。
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