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1-3.男娼王子の療養と王国のこれから
三十三話★
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中を清め終えたスライムを元の瓶へと戻し、蓋をする。その為だけに作られた存在は、役目を終えたら紐づけられている巣へと戻るように躾けられているのが便利だ。
フレデリック様の精液で汚れた服を脱ぎながらベッドに横たわるフレデリック様を見下ろす。スライムに蹂躙されるというのは初めてだったのか、人ならざる快楽にぐったりとその四肢をベッドへと投げ出している姿は色香が溢れていた。
「大丈夫ですか?」
「……ああ、問題ない」
荒い息をしながら白い四肢を投げ出しているというのに言葉には余裕を感じる。先ほどまで洗浄で乱れていた事への虚勢にも思えるが、その様な虚勢を張るプライドも愛おしく、その体に覆いかぶさるように額へと口づけを落とした。
「それで、俺を後に引けなくしたのは俺へのご褒美ですか?」
「なんだ……気づいていたのか」
「つい先ほど。少し、性急すぎる気がしたので」
先にフレデリック様の述べた理由も理由の一つだろうが、俺への報償も兼ねてと言うのが大きな理由だと思ったのだ。
「ふふ……褒美だと言ってもお前は素直に受け取らないだろう?」
フレデリック様は笑みを浮かべながら、俺の背中へと両手を回す。
「それは……まあ」
フレデリック様の言葉に視線を逸らしながら頷く。未だ療養中なのだから、いくら褒美とはいえ、気軽にその体を味わうわけにもいくまい。淫紋の禁断症状予防という理由付けがなければ今日も抱きしめあって寝るだけで終えたはずだ。
「本来は奉仕もしてやりたいところだが、そこまで回復していないという自覚もある」
俺を見つめる碧い瞳が蠱惑的に細められる。
「だから、せめて……この体を好きにしていいぞ」
囁かれた言葉は俺の雄としての欲求を滾らせるには十分だった。
「ホント、すっげぇ殺し文句ですよそれ」
滾る欲望を笑みで抑え、フレデリック様の唇を奪う。
「っ……!あ……んんっ!」
体重をかけ過ぎぬようにその体に覆いかぶさり、フレデリック様の股に差し込んだ脚でゆるやかに立ち上がったフレデリック様の陰茎を擦りあげれば、快楽に体が跳ねる。
細い体を撫で、口の中を味わい、時折零れる吐息に酔った。
「ぁ……はっ……に、にこら……」
唇を離せば、熱に浮かされた瞳が俺を見つめる。
「まだこれからですよ」
フレデリック様のこめかみにキスをし、体を起こす。フレデリック様の陰茎を嬲っていた太ももは先走りと精液の混じったモノで汚れ、フレデリック様の腹も同じように汚れていた。
それらを拭い、フレデリック様の両脚を抱えるように体を滑り込ませる。俺の猛った陰茎をスライムによって解されたアナルへと近づければ、その雰囲気を感じたのかフレデリック様のアナルがその時を待ち望むかのようにひくついた。
「っあ……!あぁあっ!」
俺の巨根がフレデリック様の柔らかく解れたアナルにつくとフレデリック様から嬌声が上がる。
柔らかなそこは先端だけでも確かな質量を誇るそれを待っていたとばかりに受け入れ、奥へと誘うように蠢く。
「っ……!」
久しぶりの快楽に思わず息を飲む。いや、健全な男ゆえに自慰をする事もある。が、愛おしく何よりもかけがえのない方の胎を開くと言うのはそれだけで、男としての欲を滾らせ、精を吐き出させようという威力があった。
「あぁっ……あっ!っぅううう!」
射精しそうになるのを堪え、じわりじわりとその胎を切り開いていけば、中を擦られる快楽にフレデリック様の体が跳ねる。
アナルを開かれる感覚に、肉壁を擦られる感覚に、前立腺を擦り潰される感覚に。その全てが快楽へと変わり、フレデリック様は淫らに体を跳ねさせ踊った。
白く華奢な裸体が踊り、長い金糸が白いシーツの海で広がる姿は神聖さを感じるほどに淫靡だ。
この方が俺の働きに自ら体を差し出したと言うのは、何よりも代えがたい報奨だろう。
「フレデリック様……フレデリック様……!」
受け入れる苦痛と快楽を必死に耐える姿が愛おしく、その名前を呼ぶ。堪え性のない俺の姿に、フレデリック様は涙に濡れた瞼を開き、碧い瞳で俺を見つめた。
「っあ……にこら……」
快楽に震える声で俺を呼び、柔らかく慈しみを持った笑みでフレデリック様が笑う。
「……いいぞ」
たった一言。ただそれだけで、俺を押さえつけていた箍が外れた。
フレデリック様の細い腰を両手で掴み、グッと腰を突き入れる。
「っ、あぁあああっ!」
四割ほど入っていた陰茎を最奥まで進め、フレデリック様の体が絶頂に仰け反った。
「ぁ、は……ぁ……あぁっ!」
ピアスに塞がれた尿道から漏れるような射精を繰り返すフレデリック様を眺めながら、ゆるゆると腰を動かす。まだ二割ほど残っている陰茎をその最奥を越えて、埋める為に。
「あっ、あっ……!にこらっ♡にこらぁっ♡」
最奥を緩く突く度にフレデリック様は髪を振り乱し、シーツをかき乱す。俺の名前を呼ぶ度に欲望に突き動かされそうなのを僅かに残った理性で押しとどめながら、最後の壁を突き崩す為に腰を動かし続けた。
フレデリック様の精液で汚れた服を脱ぎながらベッドに横たわるフレデリック様を見下ろす。スライムに蹂躙されるというのは初めてだったのか、人ならざる快楽にぐったりとその四肢をベッドへと投げ出している姿は色香が溢れていた。
「大丈夫ですか?」
「……ああ、問題ない」
荒い息をしながら白い四肢を投げ出しているというのに言葉には余裕を感じる。先ほどまで洗浄で乱れていた事への虚勢にも思えるが、その様な虚勢を張るプライドも愛おしく、その体に覆いかぶさるように額へと口づけを落とした。
「それで、俺を後に引けなくしたのは俺へのご褒美ですか?」
「なんだ……気づいていたのか」
「つい先ほど。少し、性急すぎる気がしたので」
先にフレデリック様の述べた理由も理由の一つだろうが、俺への報償も兼ねてと言うのが大きな理由だと思ったのだ。
「ふふ……褒美だと言ってもお前は素直に受け取らないだろう?」
フレデリック様は笑みを浮かべながら、俺の背中へと両手を回す。
「それは……まあ」
フレデリック様の言葉に視線を逸らしながら頷く。未だ療養中なのだから、いくら褒美とはいえ、気軽にその体を味わうわけにもいくまい。淫紋の禁断症状予防という理由付けがなければ今日も抱きしめあって寝るだけで終えたはずだ。
「本来は奉仕もしてやりたいところだが、そこまで回復していないという自覚もある」
俺を見つめる碧い瞳が蠱惑的に細められる。
「だから、せめて……この体を好きにしていいぞ」
囁かれた言葉は俺の雄としての欲求を滾らせるには十分だった。
「ホント、すっげぇ殺し文句ですよそれ」
滾る欲望を笑みで抑え、フレデリック様の唇を奪う。
「っ……!あ……んんっ!」
体重をかけ過ぎぬようにその体に覆いかぶさり、フレデリック様の股に差し込んだ脚でゆるやかに立ち上がったフレデリック様の陰茎を擦りあげれば、快楽に体が跳ねる。
細い体を撫で、口の中を味わい、時折零れる吐息に酔った。
「ぁ……はっ……に、にこら……」
唇を離せば、熱に浮かされた瞳が俺を見つめる。
「まだこれからですよ」
フレデリック様のこめかみにキスをし、体を起こす。フレデリック様の陰茎を嬲っていた太ももは先走りと精液の混じったモノで汚れ、フレデリック様の腹も同じように汚れていた。
それらを拭い、フレデリック様の両脚を抱えるように体を滑り込ませる。俺の猛った陰茎をスライムによって解されたアナルへと近づければ、その雰囲気を感じたのかフレデリック様のアナルがその時を待ち望むかのようにひくついた。
「っあ……!あぁあっ!」
俺の巨根がフレデリック様の柔らかく解れたアナルにつくとフレデリック様から嬌声が上がる。
柔らかなそこは先端だけでも確かな質量を誇るそれを待っていたとばかりに受け入れ、奥へと誘うように蠢く。
「っ……!」
久しぶりの快楽に思わず息を飲む。いや、健全な男ゆえに自慰をする事もある。が、愛おしく何よりもかけがえのない方の胎を開くと言うのはそれだけで、男としての欲を滾らせ、精を吐き出させようという威力があった。
「あぁっ……あっ!っぅううう!」
射精しそうになるのを堪え、じわりじわりとその胎を切り開いていけば、中を擦られる快楽にフレデリック様の体が跳ねる。
アナルを開かれる感覚に、肉壁を擦られる感覚に、前立腺を擦り潰される感覚に。その全てが快楽へと変わり、フレデリック様は淫らに体を跳ねさせ踊った。
白く華奢な裸体が踊り、長い金糸が白いシーツの海で広がる姿は神聖さを感じるほどに淫靡だ。
この方が俺の働きに自ら体を差し出したと言うのは、何よりも代えがたい報奨だろう。
「フレデリック様……フレデリック様……!」
受け入れる苦痛と快楽を必死に耐える姿が愛おしく、その名前を呼ぶ。堪え性のない俺の姿に、フレデリック様は涙に濡れた瞼を開き、碧い瞳で俺を見つめた。
「っあ……にこら……」
快楽に震える声で俺を呼び、柔らかく慈しみを持った笑みでフレデリック様が笑う。
「……いいぞ」
たった一言。ただそれだけで、俺を押さえつけていた箍が外れた。
フレデリック様の細い腰を両手で掴み、グッと腰を突き入れる。
「っ、あぁあああっ!」
四割ほど入っていた陰茎を最奥まで進め、フレデリック様の体が絶頂に仰け反った。
「ぁ、は……ぁ……あぁっ!」
ピアスに塞がれた尿道から漏れるような射精を繰り返すフレデリック様を眺めながら、ゆるゆると腰を動かす。まだ二割ほど残っている陰茎をその最奥を越えて、埋める為に。
「あっ、あっ……!にこらっ♡にこらぁっ♡」
最奥を緩く突く度にフレデリック様は髪を振り乱し、シーツをかき乱す。俺の名前を呼ぶ度に欲望に突き動かされそうなのを僅かに残った理性で押しとどめながら、最後の壁を突き崩す為に腰を動かし続けた。
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