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1-1.転生冒険者は男娼王子を攫う
十二話★
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「フレデリック様……俺の望むままにあなたを求めても?」
「許す。私も同じくらいお前を求めているからな」
フレデリック様に許可を求めた俺にフレデリック様が笑い、唇を重ねてくる。軽く触れてくる程度のものだったが、俺の理性を千切るには十分で。
「んっ……!」
唇を離そうと動いていたフレデリック様の背中と細腰に腕を回して抱き寄せ、体を密着させるように唇を貪った。
「んんっ……んっ……!」
密着させるほどに抱きしめているからか、俺の胸板にフレデリック様の乳首が押し付けられて、くぐもった声がフレデリック様から上がる。
「っあ……んんっ……!」
空気を求めるように一度唇を離したフレデリック様を再度捕らえて、唇を舌で割り開き、フレデリック様の舌を絡めとった。
「っ……!」
舌を吸い、抱き寄せた細腰から手を滑らせて、小ぶりな尻たぶを掴む。細腰に合わせたように小さな尻は、大きな俺の手にフィットするような大きさで、肉が薄いのに柔らかい。
グッと抱き寄せれば、今度はフレデリック様の下腹部も俺の腹へとぴったりと押し付けられる。すでにフレデリック様の下腹部は精液と先走りに汚れていた為、それを潤滑油に俺の陰茎とフレデリック様の陰茎が互いの体に挟まれ、擦られる。ねちゃりとした水音と共に生み出される快楽は俺とフレデリック様両方へと伝わっていった。
「んっ!んん~っ!」
「っ……」
フレデリック様との体に挟まれる陰茎に快楽を感じながらもフレデリック様の尻肉を揉み、まさぐるように緩んだアナルへと指をひっかける。
「っ!?……あぁあっ!」
アナルのふちを軽く伸ばす様に引っかかった指にフレデリック様が驚き、体を仰け反らせた。
目の前で晒される細く白い喉に食らいつきたくなる衝動を堪え、フレデリック様の体を支え、抱き寄せる。
「ぁっ……にこ、にこらっ……にこらっ……!」
口づけから解放されたからか、俺の肩に頬を寄せ、俺を呼ぶフレデリック様。求められる感覚に心が歓喜に震えた。
「フレデリック様」
「にこらっ……」
名前を呼べば、涙に濡れた俺を求める瞳が俺を見つめる。それが嬉しくて嬉しくて、その細い体を抱きしめ、僅かに持ち上げた。
「ぁ……」
フレデリック様のアナルから指を抜き、その下に猛る剛直を当てる。熱く猛ったそれにフレデリック様の瞳が揺れ、俺の首に回る腕にほんの少しだけ力が入った。
「っあああああ!」
「っ……」
フレデリック様の中に剛直を沈めれば、柔らかいそこは再度その身を割り開く雄を迎え入れる。二度目となるそこは柔らかくも熱くうねり、貪欲に俺を飲み込んでいった。
「にこらっ……にこらっ……」
「フレデリック様……っ」
「あぁあっ!」
俺を求めるフレデリック様に我慢が効かず、その細腰を掴み、奥まで剛直を飲み込ませる。
きゅうきゅうと締め付けるそこは先ほど淫紋を書き換える為に挿入した時より俺の為にあつらえたかのような心地のよさだった。
「フレデリック様っ!フレデリック様!」
「にこらっ……!にこらっ……!」
互いに名前を呼びあい、深く求めあう。そこには先ほどの淫紋を書き換えた時にはなかった満ち足りた何かがあった。
俺は何度も中へと精を放ち、フレデリック様も幾度となく絶頂を繰り返す。
「にこらぁ……っ♡にこらぁっ♡」
フレデリック様の声には甘えが混じり、俺に蹂躙されているというのにもっととねだる様に俺を呼んだ。
「っ……フレデリック様!」
気丈で美しく、高慢さすら感じる気高さのあるお方が、俺だけを求め甘える姿に箍が外れたかのように求め返す。
「ぁああっ♡……に、にこらっ……にこらぁあっ♡」
辛い思いをされてきたであろうフレデリック様に加減をしなければと思うものの、求められるたびに答えれば、その度に嬉しそうに俺を呼ぶから加減を忘れてその体を貪った。
「フレデリック様っ!俺の、フレデリック様っ!」
「っ♡にこらっ♡にこらぁあっ♡」
おこがましくもフレデリック様の事を俺のものだと宣言すれば、フレデリック様の俺を呼ぶ声に力が入った。
俺のものだと、俺に所有される事を喜ぶ声にどこかほの暗い喜びが俺の中に生まれる。本来であれば、一度、自ら手放した人。俺のものなどになるはずのなかった人。国の為に生きる覚悟を決めていた人。
それが、堕とされ、俺の元へと降りてきた。きっと、あの勘に従わなければ、母国へ向かうと決めなければ今この手にいる事は無かった人。
そんな人が、俺を求め、所有される事を喜んでいる事実。それを喜ぶ自分を僅かに嫌悪しながらも、フレデリック様が俺のモノであると同時に俺だってフレデリック様のモノであることは変わらない。
ならばどのような形でもこの方と添い遂げようと心に誓う。
俺が居なければ生きていけなくなってしまったフレデリック様の為に、できるのはそれくらいしかないのだから。
「許す。私も同じくらいお前を求めているからな」
フレデリック様に許可を求めた俺にフレデリック様が笑い、唇を重ねてくる。軽く触れてくる程度のものだったが、俺の理性を千切るには十分で。
「んっ……!」
唇を離そうと動いていたフレデリック様の背中と細腰に腕を回して抱き寄せ、体を密着させるように唇を貪った。
「んんっ……んっ……!」
密着させるほどに抱きしめているからか、俺の胸板にフレデリック様の乳首が押し付けられて、くぐもった声がフレデリック様から上がる。
「っあ……んんっ……!」
空気を求めるように一度唇を離したフレデリック様を再度捕らえて、唇を舌で割り開き、フレデリック様の舌を絡めとった。
「っ……!」
舌を吸い、抱き寄せた細腰から手を滑らせて、小ぶりな尻たぶを掴む。細腰に合わせたように小さな尻は、大きな俺の手にフィットするような大きさで、肉が薄いのに柔らかい。
グッと抱き寄せれば、今度はフレデリック様の下腹部も俺の腹へとぴったりと押し付けられる。すでにフレデリック様の下腹部は精液と先走りに汚れていた為、それを潤滑油に俺の陰茎とフレデリック様の陰茎が互いの体に挟まれ、擦られる。ねちゃりとした水音と共に生み出される快楽は俺とフレデリック様両方へと伝わっていった。
「んっ!んん~っ!」
「っ……」
フレデリック様との体に挟まれる陰茎に快楽を感じながらもフレデリック様の尻肉を揉み、まさぐるように緩んだアナルへと指をひっかける。
「っ!?……あぁあっ!」
アナルのふちを軽く伸ばす様に引っかかった指にフレデリック様が驚き、体を仰け反らせた。
目の前で晒される細く白い喉に食らいつきたくなる衝動を堪え、フレデリック様の体を支え、抱き寄せる。
「ぁっ……にこ、にこらっ……にこらっ……!」
口づけから解放されたからか、俺の肩に頬を寄せ、俺を呼ぶフレデリック様。求められる感覚に心が歓喜に震えた。
「フレデリック様」
「にこらっ……」
名前を呼べば、涙に濡れた俺を求める瞳が俺を見つめる。それが嬉しくて嬉しくて、その細い体を抱きしめ、僅かに持ち上げた。
「ぁ……」
フレデリック様のアナルから指を抜き、その下に猛る剛直を当てる。熱く猛ったそれにフレデリック様の瞳が揺れ、俺の首に回る腕にほんの少しだけ力が入った。
「っあああああ!」
「っ……」
フレデリック様の中に剛直を沈めれば、柔らかいそこは再度その身を割り開く雄を迎え入れる。二度目となるそこは柔らかくも熱くうねり、貪欲に俺を飲み込んでいった。
「にこらっ……にこらっ……」
「フレデリック様……っ」
「あぁあっ!」
俺を求めるフレデリック様に我慢が効かず、その細腰を掴み、奥まで剛直を飲み込ませる。
きゅうきゅうと締め付けるそこは先ほど淫紋を書き換える為に挿入した時より俺の為にあつらえたかのような心地のよさだった。
「フレデリック様っ!フレデリック様!」
「にこらっ……!にこらっ……!」
互いに名前を呼びあい、深く求めあう。そこには先ほどの淫紋を書き換えた時にはなかった満ち足りた何かがあった。
俺は何度も中へと精を放ち、フレデリック様も幾度となく絶頂を繰り返す。
「にこらぁ……っ♡にこらぁっ♡」
フレデリック様の声には甘えが混じり、俺に蹂躙されているというのにもっととねだる様に俺を呼んだ。
「っ……フレデリック様!」
気丈で美しく、高慢さすら感じる気高さのあるお方が、俺だけを求め甘える姿に箍が外れたかのように求め返す。
「ぁああっ♡……に、にこらっ……にこらぁあっ♡」
辛い思いをされてきたであろうフレデリック様に加減をしなければと思うものの、求められるたびに答えれば、その度に嬉しそうに俺を呼ぶから加減を忘れてその体を貪った。
「フレデリック様っ!俺の、フレデリック様っ!」
「っ♡にこらっ♡にこらぁあっ♡」
おこがましくもフレデリック様の事を俺のものだと宣言すれば、フレデリック様の俺を呼ぶ声に力が入った。
俺のものだと、俺に所有される事を喜ぶ声にどこかほの暗い喜びが俺の中に生まれる。本来であれば、一度、自ら手放した人。俺のものなどになるはずのなかった人。国の為に生きる覚悟を決めていた人。
それが、堕とされ、俺の元へと降りてきた。きっと、あの勘に従わなければ、母国へ向かうと決めなければ今この手にいる事は無かった人。
そんな人が、俺を求め、所有される事を喜んでいる事実。それを喜ぶ自分を僅かに嫌悪しながらも、フレデリック様が俺のモノであると同時に俺だってフレデリック様のモノであることは変わらない。
ならばどのような形でもこの方と添い遂げようと心に誓う。
俺が居なければ生きていけなくなってしまったフレデリック様の為に、できるのはそれくらいしかないのだから。
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