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第158話 人質救出大作戦
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「……久しぶりに悪趣味な人間に会ったな。ロイ、ここは私がやるからお前達は城に行け」
アリエルがエイガーを見据えてそう言い放つ。
「ならば私も一緒に引き受けましょう。三人はマスロンとトレインの方を頼む」
マリィも俺達にそう告げてエスプリマを発動させる。
「マグナ! あんたも一緒に付いて行ってトレイン達がいる場所まで案内してあげなさい! 地下にいる人達を私達が助けておくわ」
俺達の会話を聞いていたアリシアがマグナに言い放つ
「しかし……お前達だけで大丈夫か?」
「今は休戦して一緒に戦ってくれるんでしょ?」
アリシアがマリィの方を見て確認をする。
「ここを抜けるまではな。もし共闘する気があるなら上の階に行く階段の在処を教えてくれ」
「分かったわ! 地下に行く階段と一緒にあるから私達に付いてきて! そういうことだからあんた達も頼んだわよ!」
アリシアはマグナとシャンティ達にそう言残し「ワンちゃんパラダイスゥ!」と叫びながらキマイラ達の群れに突っ込んでいく。
「……これ以上は問答する時間はない。俺達を信用しなくてもいいが俺は行かせてもらう。付いてくるなり攻撃するなり好きにしてくれ」
マグナが俺達を置いて研究所の入口に走り出す。
「さっきの話しも含めてこれが罠の可能性もあるが、いずれにせよトレイン達を見つけ出すのが先だと思う。だけどリネットが納得する方を優先してくれて構わない」
「そうね……感情に流されて本来の目的を見失うわけにはいかないものね。それにあのまま逃げるかもしれないから後を付いて行きましょう!」
俺とリネットとサーシャの三人でマグナを追うことに決めて、研究所の入口に向かう。
「行ったか……」
残ったマリィは三人の背中を見送り、キマイラ達を倒しているアリエルに声を掛ける。
「私は上の階にいるエイガーをやりに行ってきますので、こいつ等をお願いします」
「ここは任せておけ。奴を頼んだぞマリィ」
マリィはアリシア達と合流して階段がある突き当たりを目指す。
キマイラ達を倒していった先には扉があり、その扉の奥に階段を見つける。
「私達は下に行くからここでお別れね。エイガーは三階いるはずよ」
「……私はお前達がそう悪い人間だとは思ってはいない。だからお前達が閉じ込められた人達を救出してくれると今は信じよう」
「そう言ってもらえて嬉しいわ。エイガーは私達よりも強いはずだから気を付けなさいよ。じゃあまた後で会いましょう」
アリシア達は階段の下に向かっていき、マリィは上の階に足を進める。
三階のドアを開けると、先程エイガーが見下ろしていたガラスが張ってある廊下に出る。
「ようこそ……と言ってもそんなに苦労はしてないでしょうけどね」
横からエイガーに声を掛けられて振り向く。
「自慢のモンスター達があっさり倒されてしまって残念だったな」
「今日は予想外のことばかりです。あんな人間がいるとは思ってもみませんでしたよ」
「あれを間近で観ていてよく逃げなかったな。精霊の話は聞いていないのか?」
「精霊? 何のことか知りませんね。まあ、どんなに強くとも私には勝てないのですから逃げる必要などありません」
「……話から察するにお前もイストウィアの人間かと思ったが違うのか?」
「いいえ? 私はイストウィアの人間であり、オルビルト様に選ばれた数少ない人間の一人ですよ」
「そうか……。どうやらお前も飼い犬どころか、気まぐれで可愛がれたただの野良犬でしかなかったようだな」
「先程からなにやら意味不明なことを口走ってますが、もう頭までやられてきましたか?」
「……どういうことだ?」
マリィが疑問を口にした途端目頭を押さえて膝をつく。
「なんだ……目の焦点が合わない。……何をした?」
「ええ、この廊下にちょっとしたガスを撒いておいたんですよ。まともやっても勝てますがさっさと処理したいのでね」
エイガーは手に装着していたブレスレットを外してエスプリマを発動させる。
「背く者達に等しき絶望を! 超越せよデスペルピア!」
エイガーの全身から光の粒子が溢れだし、人の姿から異形の姿へと変貌していく。
両腕が孔雀のような羽になり、足は細い鳥の形になって鉤爪が出現する。
そして、生えた尻尾をゆらゆらと揺らして、エイガーは不敵な笑みを浮かべる。
「見た目が随分と変わったな……」
「ふふっ、あなた達ごときにわざわざこの姿で戦う必要はありませんが、圧倒的な力の差を見せつけたいのでね!」
エイガーはマリィに向かって両腕の羽を羽ばたかせる。
強い風を受けたマリィは後ろに下がろうとするも、体が自由に動かないことに気付く。
「今度は体が……」
「この羽には毒の燐粉が付着してましてね。じきに呼吸すら出来なくなって死ぬでしょう。だがその前に……」
エイガーは足の鉤爪でマリィのお腹を切り裂きながら蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされたマリィはガラスの壁に叩きつけられ、咳き込みながらお腹を押さえる。
「はっはっ! どうです? 無抵抗なまま私に殺される気分は!?」
「もう勝った気でいるなよ? アンスタンノワール!」
マリィは倒れた姿勢のまま銃身をエイガーに向けてトリガーを引く。
バンッ! という音と共に、黒い光を帯びた一発の銃弾がエイガー目掛けて飛んでいく。
だが、エイガーは避ける素振りすらみせず飛んできた弾を羽で軽く弾く。
「無駄無駄! 無駄ですよ! そんな豆鉄砲では私の体に傷一つ付けられません! ブレスレットすら外せないあなたにはなおのことねえ!」
「そうか……ならば外してみるか……」
マリィはヒビが入ったガラスの壁を背にして立ち上がり、ブレスレットを外して叫ぶ。
「勇敢なる黒き猟犬よ! 我が敵の喉笛を食いちぎれ! アム・リゾナンス!」
マリィの全身から大量の光の粒子溢れだし、その粒子は持っていた銃に全て吸い込まれていく。
「そ、それはあのメガネを掛けたあの女しか使えないはずでは……!」
動揺したエイガーは天井近くまで飛び上がりマリィから距離を取る。
マリィは特に変化した様子のない銃を握りしめ、下の階を確認した後ガラスを割る。
「なるほど……まだ目の焦点ははっきりと合わないが、お前の撒いた毒の方は無効化されたようだ」
「……そんなはったりは通じませんよ。見たところ銃の形も変わってないようですし、失敗でもしたんじゃないですか?」
「お前と違って派手な見た目は好みじゃない。それに大事なのは中身だろ?」
マリィはそう言ってトリガーレバーを前に倒して弾を装填する。
「仮に今ので何か変わっていたとしても今の私には遠く及びませんよ!」
エイガーは天井付近から鉤爪を立てて急降下してくる。
「黒き猟犬よ! その身に深紅の稲妻をまといて敵を射て! ルージュ・エル・ノワール!」
トリガーを引いた瞬間、レールガンのように、黒い光とパリパリと音を鳴らす赤い光の軌跡を残して弾が放たれる。
赤い雷を帯びた一発の黒い銃弾は、急降下してくるエイガーをいとも容易く撃ち落とす。
「バ、バカな……! 俺の体を貫通するだと……」
撃ち落とされたエイガーは弾を食らっても平気だと踏んでいたのか、喉元から血を流しながら驚倒している。
「お前達のような存在が現れてから我々が何も手を打ってないとでも思ったか?」
「目の焦点が合ってなかったはずでは……?」
「私が見えずともガルムが代わりになって見てくれる」
「少々……君達を侮っていたようだ……こんな……はずじゃあ……」
エイガーは最後に「ガァ!」と奇声を上げて動かなくなる。
「うむ、見事な共鳴だったぞマリィ。この短期間でよくそこまで仕上げたな」
いつの間にか扉の前に立っていたアリエルがマリィに言う。
「ええ、オルビルトのときに間に合わなかったのが悔やまれますがね。毒ガス充満しているのでこっちには来ない方がいいですよ」
マリィがそう言うもアリエルは気にすることなく近く行って肩を貸す。
「心配しなくても大した毒では無さそうだ。新鮮な空気でも吸ったらすぐに治るだろう。さあ、下に降りるぞ!」
二人はアリシア達に救出された人達と一緒に研究所の外に出る。
アリエルがエイガーを見据えてそう言い放つ。
「ならば私も一緒に引き受けましょう。三人はマスロンとトレインの方を頼む」
マリィも俺達にそう告げてエスプリマを発動させる。
「マグナ! あんたも一緒に付いて行ってトレイン達がいる場所まで案内してあげなさい! 地下にいる人達を私達が助けておくわ」
俺達の会話を聞いていたアリシアがマグナに言い放つ
「しかし……お前達だけで大丈夫か?」
「今は休戦して一緒に戦ってくれるんでしょ?」
アリシアがマリィの方を見て確認をする。
「ここを抜けるまではな。もし共闘する気があるなら上の階に行く階段の在処を教えてくれ」
「分かったわ! 地下に行く階段と一緒にあるから私達に付いてきて! そういうことだからあんた達も頼んだわよ!」
アリシアはマグナとシャンティ達にそう言残し「ワンちゃんパラダイスゥ!」と叫びながらキマイラ達の群れに突っ込んでいく。
「……これ以上は問答する時間はない。俺達を信用しなくてもいいが俺は行かせてもらう。付いてくるなり攻撃するなり好きにしてくれ」
マグナが俺達を置いて研究所の入口に走り出す。
「さっきの話しも含めてこれが罠の可能性もあるが、いずれにせよトレイン達を見つけ出すのが先だと思う。だけどリネットが納得する方を優先してくれて構わない」
「そうね……感情に流されて本来の目的を見失うわけにはいかないものね。それにあのまま逃げるかもしれないから後を付いて行きましょう!」
俺とリネットとサーシャの三人でマグナを追うことに決めて、研究所の入口に向かう。
「行ったか……」
残ったマリィは三人の背中を見送り、キマイラ達を倒しているアリエルに声を掛ける。
「私は上の階にいるエイガーをやりに行ってきますので、こいつ等をお願いします」
「ここは任せておけ。奴を頼んだぞマリィ」
マリィはアリシア達と合流して階段がある突き当たりを目指す。
キマイラ達を倒していった先には扉があり、その扉の奥に階段を見つける。
「私達は下に行くからここでお別れね。エイガーは三階いるはずよ」
「……私はお前達がそう悪い人間だとは思ってはいない。だからお前達が閉じ込められた人達を救出してくれると今は信じよう」
「そう言ってもらえて嬉しいわ。エイガーは私達よりも強いはずだから気を付けなさいよ。じゃあまた後で会いましょう」
アリシア達は階段の下に向かっていき、マリィは上の階に足を進める。
三階のドアを開けると、先程エイガーが見下ろしていたガラスが張ってある廊下に出る。
「ようこそ……と言ってもそんなに苦労はしてないでしょうけどね」
横からエイガーに声を掛けられて振り向く。
「自慢のモンスター達があっさり倒されてしまって残念だったな」
「今日は予想外のことばかりです。あんな人間がいるとは思ってもみませんでしたよ」
「あれを間近で観ていてよく逃げなかったな。精霊の話は聞いていないのか?」
「精霊? 何のことか知りませんね。まあ、どんなに強くとも私には勝てないのですから逃げる必要などありません」
「……話から察するにお前もイストウィアの人間かと思ったが違うのか?」
「いいえ? 私はイストウィアの人間であり、オルビルト様に選ばれた数少ない人間の一人ですよ」
「そうか……。どうやらお前も飼い犬どころか、気まぐれで可愛がれたただの野良犬でしかなかったようだな」
「先程からなにやら意味不明なことを口走ってますが、もう頭までやられてきましたか?」
「……どういうことだ?」
マリィが疑問を口にした途端目頭を押さえて膝をつく。
「なんだ……目の焦点が合わない。……何をした?」
「ええ、この廊下にちょっとしたガスを撒いておいたんですよ。まともやっても勝てますがさっさと処理したいのでね」
エイガーは手に装着していたブレスレットを外してエスプリマを発動させる。
「背く者達に等しき絶望を! 超越せよデスペルピア!」
エイガーの全身から光の粒子が溢れだし、人の姿から異形の姿へと変貌していく。
両腕が孔雀のような羽になり、足は細い鳥の形になって鉤爪が出現する。
そして、生えた尻尾をゆらゆらと揺らして、エイガーは不敵な笑みを浮かべる。
「見た目が随分と変わったな……」
「ふふっ、あなた達ごときにわざわざこの姿で戦う必要はありませんが、圧倒的な力の差を見せつけたいのでね!」
エイガーはマリィに向かって両腕の羽を羽ばたかせる。
強い風を受けたマリィは後ろに下がろうとするも、体が自由に動かないことに気付く。
「今度は体が……」
「この羽には毒の燐粉が付着してましてね。じきに呼吸すら出来なくなって死ぬでしょう。だがその前に……」
エイガーは足の鉤爪でマリィのお腹を切り裂きながら蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされたマリィはガラスの壁に叩きつけられ、咳き込みながらお腹を押さえる。
「はっはっ! どうです? 無抵抗なまま私に殺される気分は!?」
「もう勝った気でいるなよ? アンスタンノワール!」
マリィは倒れた姿勢のまま銃身をエイガーに向けてトリガーを引く。
バンッ! という音と共に、黒い光を帯びた一発の銃弾がエイガー目掛けて飛んでいく。
だが、エイガーは避ける素振りすらみせず飛んできた弾を羽で軽く弾く。
「無駄無駄! 無駄ですよ! そんな豆鉄砲では私の体に傷一つ付けられません! ブレスレットすら外せないあなたにはなおのことねえ!」
「そうか……ならば外してみるか……」
マリィはヒビが入ったガラスの壁を背にして立ち上がり、ブレスレットを外して叫ぶ。
「勇敢なる黒き猟犬よ! 我が敵の喉笛を食いちぎれ! アム・リゾナンス!」
マリィの全身から大量の光の粒子溢れだし、その粒子は持っていた銃に全て吸い込まれていく。
「そ、それはあのメガネを掛けたあの女しか使えないはずでは……!」
動揺したエイガーは天井近くまで飛び上がりマリィから距離を取る。
マリィは特に変化した様子のない銃を握りしめ、下の階を確認した後ガラスを割る。
「なるほど……まだ目の焦点ははっきりと合わないが、お前の撒いた毒の方は無効化されたようだ」
「……そんなはったりは通じませんよ。見たところ銃の形も変わってないようですし、失敗でもしたんじゃないですか?」
「お前と違って派手な見た目は好みじゃない。それに大事なのは中身だろ?」
マリィはそう言ってトリガーレバーを前に倒して弾を装填する。
「仮に今ので何か変わっていたとしても今の私には遠く及びませんよ!」
エイガーは天井付近から鉤爪を立てて急降下してくる。
「黒き猟犬よ! その身に深紅の稲妻をまといて敵を射て! ルージュ・エル・ノワール!」
トリガーを引いた瞬間、レールガンのように、黒い光とパリパリと音を鳴らす赤い光の軌跡を残して弾が放たれる。
赤い雷を帯びた一発の黒い銃弾は、急降下してくるエイガーをいとも容易く撃ち落とす。
「バ、バカな……! 俺の体を貫通するだと……」
撃ち落とされたエイガーは弾を食らっても平気だと踏んでいたのか、喉元から血を流しながら驚倒している。
「お前達のような存在が現れてから我々が何も手を打ってないとでも思ったか?」
「目の焦点が合ってなかったはずでは……?」
「私が見えずともガルムが代わりになって見てくれる」
「少々……君達を侮っていたようだ……こんな……はずじゃあ……」
エイガーは最後に「ガァ!」と奇声を上げて動かなくなる。
「うむ、見事な共鳴だったぞマリィ。この短期間でよくそこまで仕上げたな」
いつの間にか扉の前に立っていたアリエルがマリィに言う。
「ええ、オルビルトのときに間に合わなかったのが悔やまれますがね。毒ガス充満しているのでこっちには来ない方がいいですよ」
マリィがそう言うもアリエルは気にすることなく近く行って肩を貸す。
「心配しなくても大した毒では無さそうだ。新鮮な空気でも吸ったらすぐに治るだろう。さあ、下に降りるぞ!」
二人はアリシア達に救出された人達と一緒に研究所の外に出る。
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