50 / 180
第50話 決断
しおりを挟む
あれから何日経過したのだろうか。
ロルローン城で食べた朝食以来何も食べてないので、町中に溢れる料理の匂いを嗅ぐと腹の虫が鳴る。
フィオが家族向けのレストランみたいなところを見つけそこに決定する。
料理が運ばれると久しぶりの食事に痛みを忘れ肉にかぶりつく。
「うまい! いやぁ、なんだかこうしてゆっくり飯を食うのも久しぶりだなあ」
フィオも両手にナイフとフォークを握りしめ俺と同じステーキをバクバクと食べている。
「フィオは美味しそうに食べるな。よし! 俺も負けていられないな!」
フィオに負けじと肉を切り分けて口に運んでいくが……。
うっ! 最初の一口目はすごく美味しかったけど、もうお腹一杯になってきた。匂いも段々受け付けなくなってきてる。
箸の進むペースが落ちていることにリネットが気付き、忠告を無視した俺に勝ち誇った顔をする。
「だから言ったでしょ?! 病み上がりでステーキなんて食べれるわけないんだから、胃に優しいものにしろって」
「だって食えそうな感じだったんだから、注文するだろ? 前は血が足りないから肉を食えって言ってたじゃないか」
「前と今回は違うでしょ。あなた丸二日寝てたんだから、胃の中は空っぽのはずよ」
「そんなに寝てたのか。よく考えたら道のど真ん中で寝てたはずの俺を、どうやって馬車に乗せたんだ?」
「町まで近かったからフィオに医者と馬車を呼んできてもらったのよ。私達も怪我してたし、人も通らないからしばらくあそこに留まってたの」
「それは悪いことしたなあ……。そんなことにも気付けないなんて、やっぱりまだ頭が働いてないんだろうな」
サーシャが俺のことを少し心配そうにしながら会話に入ってくる。
「ソウタさんをお医者様に診せたんですけど、信じられないことにどこにも異常はなかったそうです。体調が良くないなら宿に戻りますか?」
「いや、大丈夫だよ。でもお肉はちょっと控えた方がいいかもしれない。俺のことは気にせず食べてくれ」
「……いいわ。半分も食べてないみたいだし、私のと交換してあげる」
「まあ、ナイフで切り分けて食べてたからキレイだと思うけど。いいのか?」
リネットは黙って俺からステーキを取り上げて、自分の皿をこちらに寄越す。
皿の上には千切りにされた野菜と、本来そこにあったはずのフライの残りカスだけが散らばっている。
「おい! 俺はウサギやカメじゃないんだ! 野菜だけ食べれるか! その肉返せよ!」
「イヤよ! 最初はそれでお腹を慣らして徐々にお肉にしていった方がいいわ。私の優しさが分からないの? それにあなた食べれないって言ったじゃない」
「そういう問題じゃない! なにが優しさだよ! ただ単に野菜を食べたくないだけだろ? 無理してでも食うから返せよ」
するとフィオが「私の少しあげるよ!」と、フォークに刺した肉を俺の顔に近づけてくる。
うっ! それは止めてくれ!
こうしたやり取りをしてると大人しく食べていたマリィが俺達に注意する。
「お前達。もう少し静かに食べろ。他の客に迷惑が掛かかる」
「ごめんごめん。じゃあ俺はデザートでも頂くかな」
「ふふっ、三人で食事をしてるときもこうでしたけど、人数が増えて賑やかになりましたね」
その言葉に大切なことを思い出す。
そうか。この賑やかな食事も今日でおしまいか……。
「サーシャ……。さっきの話だけどさ。俺はここでみんなを見送ることに決めたよ」
「そう……ですか。ソウタさんに自分勝手なことばかり押し付けてしまって本当にごめんなさい……」
それまで笑顔だったサーシャの顔が曇る。
「いいんだ。全部俺が決めたことだしな。みんな! 聞いてくれ!」
先程までの賑やかな雰囲気が一変し、みんなは黙って俺の方を見る。
「色々考えたんだけど、これ以上俺がみんなと一緒いると迷惑が掛かるかもしれない。だから、俺はここで離脱させてもらうことに決めたよ。マリィ、フィオ、短い間ではあったけど今ではありがとう」
「それは承諾できんな。今すぐ取り消せ」
サーシャとリネットが俯いて聞いてると、真っ先に賛成しそうな人間が反対の声を上げる。
「ちょっとマリィ! どういうことよ? あなた、ソウタの同行について納得してなかったんじゃないの?! 死にかけたの見たでしょ! また襲って来たらソウタのあの力を頼ろうとでもいうの?!」
「少し落ち着いて冷静になって考えてみろ。奴等は私達の場所を常に特定しているんだぞ。聞けばソウタのことを個人的に恨んでるやつが、ソウタ一人の時でも襲ってきたんだろう?」
「確かにそうだけど。またそいつが個人的にソウタを襲うかもしれないってこと?」
「それだけじゃない。奴等は今回の件で間違いなくソウタを私達の仲間だと思ってるだろう。それにあの戦闘でソウタの評価はかなり変わってるはずだ」
「でも、ソウタはイストウィア人間じゃないし、一緒に居ないのが分かったらもう狙って来ないはずよ」
「フレッドを退けたソウタをそのままにしておくはずないだろう。私なら、いつまた敵になるか分からない人間が一人でいたら一応始末しておく」
「確かにその可能性はあるけど……。でも他にいい方法がないわ」
「今までとは違ってソウタは奴等全体に目を付けられているかもしれない。そして、居場所も特定することが出来る。更にソウタはあの力を使えないんだぞ?」
「そうだけど、じゃあどうすればいいのよ? このまま私達と居ても危険なことには変わりないのよ?」
「お前達はソウタを戦いに巻き込みたくないあまり視野が狭くなっている。それならそれで他の方法を考えろと言っているんだ。サーシャを守ってくれた借りもある。だから、今度は私達が守ってやったらいいんじゃないか?」
マリィはリネットに優しく語りかける。
「マリィ……。でも私達で守りきれない場合もあるわ」
「いずれせよ今はソウタを一人にする方が危険だ。召喚された国に匿ってもらうのもいいが、フレッド程の相手が襲ってきたら結果は大して変わらんだろう。ならば、このまま一緒居た方が気を揉まずにすむだろう」
サーシャは涙を拭いならマリィ微笑みかける。
「ありがとうマリィ……。そこまで考えてくれてたなんて私嬉しいわ」
「だから私は同行するのを反対したんだ。もっとも、助けてもらったのは事実だし、ここで見捨てるわけにいかないだろう。それでソウタ、お前はどうなんだ?」
突然マリィに振られて一瞬戸惑うが、答えは決まっている。
「そりゃあ、みんなが良いなら俺は一緒に居たいよ。でも、マリィはそれでいいのか? 俺を仲間から外す絶好の機会だぞ?」
「彼女達のために命懸けで戦った人間を仲間として認めないわけにはいかないだろう。裏切るかもしれないなどと言って悪かったな。改めてよろしく頼む」
「ああ! こちらこそよろしく頼むよ!」
「良かったねソウタ君! これでまた一緒にご飯食べれるよ!」
フィオもこの結果に喜んでくれている。
「フィオもありがとな! 今は無理だけど、もう少ししたら一緒にめちゃめちゃ食おうぜ!」
二人でオー! っとグーで手を上げると、リネットも少し涙ぐみながら笑う。
「バカね。そんなに食べたらまた気持ち悪くなるわよ」
まさかまた一緒に旅が出来るなんて思ってなかったら素直に嬉しいな。マリィも俺の同行を許可してくれたし、早くこの体の痛みを治すぞ。
ロルローン城で食べた朝食以来何も食べてないので、町中に溢れる料理の匂いを嗅ぐと腹の虫が鳴る。
フィオが家族向けのレストランみたいなところを見つけそこに決定する。
料理が運ばれると久しぶりの食事に痛みを忘れ肉にかぶりつく。
「うまい! いやぁ、なんだかこうしてゆっくり飯を食うのも久しぶりだなあ」
フィオも両手にナイフとフォークを握りしめ俺と同じステーキをバクバクと食べている。
「フィオは美味しそうに食べるな。よし! 俺も負けていられないな!」
フィオに負けじと肉を切り分けて口に運んでいくが……。
うっ! 最初の一口目はすごく美味しかったけど、もうお腹一杯になってきた。匂いも段々受け付けなくなってきてる。
箸の進むペースが落ちていることにリネットが気付き、忠告を無視した俺に勝ち誇った顔をする。
「だから言ったでしょ?! 病み上がりでステーキなんて食べれるわけないんだから、胃に優しいものにしろって」
「だって食えそうな感じだったんだから、注文するだろ? 前は血が足りないから肉を食えって言ってたじゃないか」
「前と今回は違うでしょ。あなた丸二日寝てたんだから、胃の中は空っぽのはずよ」
「そんなに寝てたのか。よく考えたら道のど真ん中で寝てたはずの俺を、どうやって馬車に乗せたんだ?」
「町まで近かったからフィオに医者と馬車を呼んできてもらったのよ。私達も怪我してたし、人も通らないからしばらくあそこに留まってたの」
「それは悪いことしたなあ……。そんなことにも気付けないなんて、やっぱりまだ頭が働いてないんだろうな」
サーシャが俺のことを少し心配そうにしながら会話に入ってくる。
「ソウタさんをお医者様に診せたんですけど、信じられないことにどこにも異常はなかったそうです。体調が良くないなら宿に戻りますか?」
「いや、大丈夫だよ。でもお肉はちょっと控えた方がいいかもしれない。俺のことは気にせず食べてくれ」
「……いいわ。半分も食べてないみたいだし、私のと交換してあげる」
「まあ、ナイフで切り分けて食べてたからキレイだと思うけど。いいのか?」
リネットは黙って俺からステーキを取り上げて、自分の皿をこちらに寄越す。
皿の上には千切りにされた野菜と、本来そこにあったはずのフライの残りカスだけが散らばっている。
「おい! 俺はウサギやカメじゃないんだ! 野菜だけ食べれるか! その肉返せよ!」
「イヤよ! 最初はそれでお腹を慣らして徐々にお肉にしていった方がいいわ。私の優しさが分からないの? それにあなた食べれないって言ったじゃない」
「そういう問題じゃない! なにが優しさだよ! ただ単に野菜を食べたくないだけだろ? 無理してでも食うから返せよ」
するとフィオが「私の少しあげるよ!」と、フォークに刺した肉を俺の顔に近づけてくる。
うっ! それは止めてくれ!
こうしたやり取りをしてると大人しく食べていたマリィが俺達に注意する。
「お前達。もう少し静かに食べろ。他の客に迷惑が掛かかる」
「ごめんごめん。じゃあ俺はデザートでも頂くかな」
「ふふっ、三人で食事をしてるときもこうでしたけど、人数が増えて賑やかになりましたね」
その言葉に大切なことを思い出す。
そうか。この賑やかな食事も今日でおしまいか……。
「サーシャ……。さっきの話だけどさ。俺はここでみんなを見送ることに決めたよ」
「そう……ですか。ソウタさんに自分勝手なことばかり押し付けてしまって本当にごめんなさい……」
それまで笑顔だったサーシャの顔が曇る。
「いいんだ。全部俺が決めたことだしな。みんな! 聞いてくれ!」
先程までの賑やかな雰囲気が一変し、みんなは黙って俺の方を見る。
「色々考えたんだけど、これ以上俺がみんなと一緒いると迷惑が掛かるかもしれない。だから、俺はここで離脱させてもらうことに決めたよ。マリィ、フィオ、短い間ではあったけど今ではありがとう」
「それは承諾できんな。今すぐ取り消せ」
サーシャとリネットが俯いて聞いてると、真っ先に賛成しそうな人間が反対の声を上げる。
「ちょっとマリィ! どういうことよ? あなた、ソウタの同行について納得してなかったんじゃないの?! 死にかけたの見たでしょ! また襲って来たらソウタのあの力を頼ろうとでもいうの?!」
「少し落ち着いて冷静になって考えてみろ。奴等は私達の場所を常に特定しているんだぞ。聞けばソウタのことを個人的に恨んでるやつが、ソウタ一人の時でも襲ってきたんだろう?」
「確かにそうだけど。またそいつが個人的にソウタを襲うかもしれないってこと?」
「それだけじゃない。奴等は今回の件で間違いなくソウタを私達の仲間だと思ってるだろう。それにあの戦闘でソウタの評価はかなり変わってるはずだ」
「でも、ソウタはイストウィア人間じゃないし、一緒に居ないのが分かったらもう狙って来ないはずよ」
「フレッドを退けたソウタをそのままにしておくはずないだろう。私なら、いつまた敵になるか分からない人間が一人でいたら一応始末しておく」
「確かにその可能性はあるけど……。でも他にいい方法がないわ」
「今までとは違ってソウタは奴等全体に目を付けられているかもしれない。そして、居場所も特定することが出来る。更にソウタはあの力を使えないんだぞ?」
「そうだけど、じゃあどうすればいいのよ? このまま私達と居ても危険なことには変わりないのよ?」
「お前達はソウタを戦いに巻き込みたくないあまり視野が狭くなっている。それならそれで他の方法を考えろと言っているんだ。サーシャを守ってくれた借りもある。だから、今度は私達が守ってやったらいいんじゃないか?」
マリィはリネットに優しく語りかける。
「マリィ……。でも私達で守りきれない場合もあるわ」
「いずれせよ今はソウタを一人にする方が危険だ。召喚された国に匿ってもらうのもいいが、フレッド程の相手が襲ってきたら結果は大して変わらんだろう。ならば、このまま一緒居た方が気を揉まずにすむだろう」
サーシャは涙を拭いならマリィ微笑みかける。
「ありがとうマリィ……。そこまで考えてくれてたなんて私嬉しいわ」
「だから私は同行するのを反対したんだ。もっとも、助けてもらったのは事実だし、ここで見捨てるわけにいかないだろう。それでソウタ、お前はどうなんだ?」
突然マリィに振られて一瞬戸惑うが、答えは決まっている。
「そりゃあ、みんなが良いなら俺は一緒に居たいよ。でも、マリィはそれでいいのか? 俺を仲間から外す絶好の機会だぞ?」
「彼女達のために命懸けで戦った人間を仲間として認めないわけにはいかないだろう。裏切るかもしれないなどと言って悪かったな。改めてよろしく頼む」
「ああ! こちらこそよろしく頼むよ!」
「良かったねソウタ君! これでまた一緒にご飯食べれるよ!」
フィオもこの結果に喜んでくれている。
「フィオもありがとな! 今は無理だけど、もう少ししたら一緒にめちゃめちゃ食おうぜ!」
二人でオー! っとグーで手を上げると、リネットも少し涙ぐみながら笑う。
「バカね。そんなに食べたらまた気持ち悪くなるわよ」
まさかまた一緒に旅が出来るなんて思ってなかったら素直に嬉しいな。マリィも俺の同行を許可してくれたし、早くこの体の痛みを治すぞ。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる