無気力少女と魔王の日常

ここあ

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「んんぅ。ん?」


目覚めたので二度寝しようとしたら、視界にごーかなシャンデリア?かなんか分からんけどきれーな物が映ってきたので目を閉じるのを保留にした。


あれ、ここどこ?あ、あ~、なるほどね。思い出したわ。魔王様の御宅ね。そりゃあ豪華でしょうよ、ええ。よし、謎は解明された。レッツ二度寝だ~!わ~い


そう頭の中で号令をかけ、瞼を閉じる瞬間に事件は起きた。


「あれ、起きたのかい?寝顔も可愛かったけど、起きている顔も愛らしいね。」なんとドアから魔王様が出てきたのだ。


………………そんな事その整った顔で言わないでほしい。いいか?私はイレギュラーな事が起こると目が覚めてしまうんだよ。


つまりだな、せっかくの二度寝のチャンスを、至福の時を、幸せを!こやつ、壊しやがった。ほぅ?覚悟しておけ。


「あれ、どうしたの。なんで無視するんだい?具合でも悪いのか?」こいつ、挙げ句の果てには布団をめくったぞ。


「私、の、幸せを、幸福を、よくも壊したな。あ゛?」


そう、怒ると人格が変わるタイプの人間なのである。しかも結構危ない方に。もう今の私はあれだ。昼寝を邪魔された赤ん坊。尻尾を踏まれたトラである。


睡眠。それは私にとって極上の幸せを感じる時間。何度も言うが、幸せの時間である。生きがいである。
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