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「ぼーっとしててごめんなさい。私にはそんな人いないよ。」
「そっ、か。良かった。じゃあさっさと帰ろう。」ものすごく安心した様な顔で微笑んだ。
「でも、私はそっちには行けないよ。私は人間だもん、あなたは魔王で、きっと身分にも問題があるだろうし。何より、行ったことがない所に行くのは不安なの。だから置いて行って」
「無理」うわ、即答したよこの人。ん?人なのか?いやまあそれはいーや。
「えぇ、無理って言われても………」
「ねえお願い。そんな事言わないでよ。やっと見つけた番を離したら死んでしまう。嫌だと言うなら、無理に連れて行くしかなくなるだろう?君に嫌われたくないんだ」
くぅ、そんなに捨てられた犬みたいな顔しないでよ。母性本能がくすぐられてしまうではないか…!
「私そっちに行ったらいいことある?」
「いい事かは分からないけど、1日中寝ててもいいし、お腹いっぱい食べられる「いく」…はやいね」
「ふふ。じゃあ行こうか。ほら、僕の手に掴まって。」
「ん。」大人しく掴まる。ずっと寝ていていいなんて、そんな事言われたら行きたくなるじゃないか。
直ぐに足元が光り、驚いてバランスを崩した私は魔王様の方に倒れた。「う、ごめんなさ「ううん。このままがいい」万遍の笑みを浮かべながら言い切った。わあ、すごい嬉しそう。
はぁ、まあなんて変わった人なんでしょうか………重くない?大丈夫?え、大丈夫?………いやまあ8歳だし。この人が良いって言うならいっか。
深く考えるのは苦手だし、考えすぎると倒れるので思考を放棄した。
「そっ、か。良かった。じゃあさっさと帰ろう。」ものすごく安心した様な顔で微笑んだ。
「でも、私はそっちには行けないよ。私は人間だもん、あなたは魔王で、きっと身分にも問題があるだろうし。何より、行ったことがない所に行くのは不安なの。だから置いて行って」
「無理」うわ、即答したよこの人。ん?人なのか?いやまあそれはいーや。
「えぇ、無理って言われても………」
「ねえお願い。そんな事言わないでよ。やっと見つけた番を離したら死んでしまう。嫌だと言うなら、無理に連れて行くしかなくなるだろう?君に嫌われたくないんだ」
くぅ、そんなに捨てられた犬みたいな顔しないでよ。母性本能がくすぐられてしまうではないか…!
「私そっちに行ったらいいことある?」
「いい事かは分からないけど、1日中寝ててもいいし、お腹いっぱい食べられる「いく」…はやいね」
「ふふ。じゃあ行こうか。ほら、僕の手に掴まって。」
「ん。」大人しく掴まる。ずっと寝ていていいなんて、そんな事言われたら行きたくなるじゃないか。
直ぐに足元が光り、驚いてバランスを崩した私は魔王様の方に倒れた。「う、ごめんなさ「ううん。このままがいい」万遍の笑みを浮かべながら言い切った。わあ、すごい嬉しそう。
はぁ、まあなんて変わった人なんでしょうか………重くない?大丈夫?え、大丈夫?………いやまあ8歳だし。この人が良いって言うならいっか。
深く考えるのは苦手だし、考えすぎると倒れるので思考を放棄した。
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