無気力少女と魔王の日常

ここあ

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ここは、都会から遠く離れた田舎町。そこには1人の少女がいた。名をエリーと言った。


エリーには親がおらず、8歳の年齢でありながら一人暮らしをしている。


少女は森で取れる珍しい花を加工し、アクセサリーとして都会の若い女性達に売っていた。


なかなかに綺麗で上品な出来なので、充分とは言えないが収入もある。なんとか生活できていた。


貧しい暮らしだが、それなりに満足していた。たまーに貰える余り物の卵やお肉は美味しいし


お腹は空いているけど、これが当たり前のエリーにとって苦ではなかったから。


平和な毎日。変わらない毎日だった。そう、町の真ん中に大きな魔法陣が現れるまでは。


エリーはこれがなにか知っていた。本で見た事があったから。


久しぶりに抱いた好奇心で、皆が逃げていく中エリーだけは一歩も動かなかった。すると突然中に人が現れた。


見たこともない綺麗な男の人。でもその目には冷たさしかなく、頭にはツノ、辺りに漂うオーラは禍々しかった。


しかし男はエリーと目が合うと驚いたように目を見開き、今にも泣きそうな、幸せでたまらないと言うような顔をした。


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