ソウルテイカー 〜Soul Taker〜

第一章 決戦ソウルトーナメント

第13話 業火

豪炎は凛とした表情で俺を見ている。


余裕ってか？


「飛ばして行くぜ、豪炎！！」




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No.50
スラッシュブレード／ランクＢ

ATK：200

比較的威力の高い斬撃を生み出す剣。

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豪炎に向けて斬撃を繰り出した。


鋭い斬撃は豪炎を捉えて切り刻む。


だが、豪炎の体力が減ることは無かった。


って体力2000もあるのかよ……。


俺だってソウル力全開で1400なのに。


それよりも今は何故豪炎の体力が減らないのかを考えないといけないな。


「戦闘では考えてる暇は無い」


豪炎の声と共に足元から突如凄まじい熱気を感じた。




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No.56
火柱／ランクＢ

ATK：250

ランダムで地面から燃え盛る火柱を出現させる。
火柱は一定時間経つと消滅する。

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「危ねぇッ！！」


間一髪の所で火柱を避けることは出来たが、フィールドは火柱で埋め尽くされてしまった。


火柱で豪炎のアバターの姿が見えなくなってしまった。


なるほど。


攻撃だけでなく、防御と視界を遮るため、更にフィールドの制圧も出来る万能なチップか。


ランクBなのが不思議なくらいだな。

　
俺だって負けてられねぇ。


全速力で火柱を掻い潜り、豪炎の元へと詰め寄った。


「いたッ！！」


豪炎のアバターを目で捉えた俺はスラッシュブレードで斬りつけた。


やっぱり、体力は減らない。


「甘いな」


豪炎の手が伸びてきて首元を掴まれた。


「このまま火柱を浴びせてやろう」


「や、やめろ！！」



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No.42
カワリミ／ランクＢ

ATK：0

忍術でカワリミの丸太を置く。他人には区別がつかない。

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「なーんてな！！」


カワリミで虚をついた俺は、豪炎に向けて何度もスラッシュブレードで斬りつけた。




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No.41
陽炎／ランクＢ

ATK：0

影により、虚像を作る。相手は実体を目視できない。

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「まさかお前も同類のチップを使ってくるとはな」


斬りつけた豪炎のアバターはゆらゆらと消えて、俺の背後で突然姿を見せた。


「しまった、後ろかッ！！」


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No.21
脱力の腕／ランクC

ATK：0

掴んだ相手は脱力してしまう。ダメージは与えられず、使用中は他のチップは発動出来ない。

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脱力の腕……だと？


チップの能力なのか、デバイスでアバターを操作出来なくなってしまった。


「燃えろ……」


豪炎は俺のアバターの首を掴んだまま火柱に放り投げた。