罰ゲームって楽しいね♪

あああ

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7話 罰ゲームって…楽しいね♪(終)

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「性格だって変えてあげたんだよ?俺様系好きだもんね?
けど…僕、疲れちゃって…

だって、直也、可愛いんだもん!

罰ゲームで僕の告白を受け止めてくれたとき、凄く凄く嬉しかった!!

抱きしめたかった…!
けど、頑張って嫌なふりをしたんだよ?
僕の演技上手かったでしょ?
本当は
その場で犯してしまいたかった…!!

けど、頑張ってキャラつくったんだよ?

直也のこと嫌いなふりをしたんだよ。

───────直也に好かれるために。」

嫌だっ────!

おれはそう思った。だって──…こんなの、もうおれの好きな直也じゃない…!!

おれが好きな直也は────すべて作り物だったのだから。

「…お前、おれを騙したのか?」
「騙したなんて…!!違うよっ、ただただ直也が好きなだけだったんだよ!」

「黙れっ!!!」

もう、こいつの話を聞きたくない!!

おれはそう思いその場から逃げようとした─────が。


「───────だめ、逃げるなんて許さない。」

海はおれの腕を思いっきり引っ張るとなにやら注射器の物を持っていた。

ぐさっ…!!

おれはその注射器を腕に刺された。
チクッと刺さった注射器の中身がおれの体に入っていく。

「なっ…!?」
おれは腕を振り上げた。
気づいたときには───注射器の中身の液体はすべておれの身体の中だった。

そして────体はすぐに反応した。

「ぐっ…!!」

身体が途端に暑くなる。はぁはぁと息が荒くなって…呼吸が苦しい…。

「どう?身体がホカホカしちゃう媚薬だよっ。気持ちよくなってきた?」
「誰がっ…!くそっ!」
「そうそう。その顔────」

海はおれに近づきおれの顎をくぃっと手で上げた。

「僕も─────君のその睨みつけるように見る表情───それが一番大好き♡

僕たち────同じ、だったんだよ。」

『まぁ、僕はどんな直也の顔も好きだけどね。』

と一言くわえると─────

海は話さなくなった。

おれの唇と海の唇が合わさっていたからだ。


身体が熱く動かない。

もう、ダメなのだろうと思った。

海の愛おしいものを見つめるような視線を感じながら
おれはただただ海から受ける刺激を感じるしかできなかった。

おれは、バカだったのだ。

もう、戻れないと思った。

もう────すべてが手遅れだ。

「直也──────罰ゲームって

楽しいね♪」

おれは────もう、自由になれないのだ。


おれは海から───逃れることはなかった。


──────これからも、ずっと。


おわり
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みんなの感想(2件)

月夜ノ桜花
2019.03.05 月夜ノ桜花

すみません!!もう、終わりが……!!ヤンデレ感半端なくて逆に結構イイです!(性癖が、、、)

あああ
2019.03.07 あああ

月夜ノ桜花さん、
コメントありがとうございます(*^▽^*)
ヤンデレ攻め、クズ?の受けを書くことが
出来て楽しかったです(≧∀≦)
そういってもらえて嬉しいですヾ(o´∀`o)ノ

解除
月夜ノ桜花
2019.03.03 月夜ノ桜花

はい。好き(突然の告白キモ)。
次回が楽しみです!!m(*_ _)m

あああ
2019.03.03 あああ

月夜ノ桜花さんコメント
ありがとうございます(*^^*)
ちょっと?受けがクズになってますww
次回も頑張って書いていきたいと思います
ヾ(o´∀`o)ノ

解除

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