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4話 何、おれに惚れてんの?…キモっ。
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そして─────1ヶ月が経った。
緊急事態だ。
なにがって?海の態度が徐々に変わっていったからだ。
悪い意味でだ。
今までおれに『早く別れたい別れたい別れたい別れたい別れたい別れたい別れたい別れたい…』という行動をしていたのに…この頃はあっちからおれに近づいてくるのだ。
前はおれから誘っていたお昼休みも海の方から誘われることが多くなったし帰りも一緒に帰ることが当たり前となった。
…なにこれ。まじでありえない。
今日も一緒に帰ったので…気持ちを聞いてみた。
「海。」
「ん?なに?」
海はにこにこしながらおれを見ていた。
うわ…気持ち悪っ…。おれはつい、そう思ってしまった。
いけない、いけないっ。
「最近…海、変わったよね…」
「ん?なにがだよ?」
「えっ…と、おれに対して?」
おれがそういうとぽっと海は顔を赤らめた。
は、なにその反応。キモイ。
「あー、そう、感じんのか?」
「うん。」
「…まぁ」
「え?」
「…恋人、だから。」
─────────は?
なにそれ…。
海の表情は熱を帯びていた。おれに向かってその熱が当たる。
意味わかんない。
なんなの?
「えっと…海っておれのこと…どう思ってる?」
「…な、いきなりっ…なんだよ//」
───────キモイ。
「…きだよ。」
「え?」
「好き、だよ。」
きっもっ!!
おれは海の言葉にゲボを吐いてしまいそうな衝動におそわれた。
なに…おれを好きになってんの?そんな熱を帯びた目でおれを見んじゃねぇよ。
おれがお前と一緒にいた理由は───
おれを睨みつけたり青ざめたりする余裕のない無様な顔を見るためだけだっつーのに!!
そのとき、おれは───いらないと思った。
こいつ、いらねぇわ。
こんなやつといる意味がわからなくなった。
ほんと─────無駄な時間だった。
緊急事態だ。
なにがって?海の態度が徐々に変わっていったからだ。
悪い意味でだ。
今までおれに『早く別れたい別れたい別れたい別れたい別れたい別れたい別れたい別れたい…』という行動をしていたのに…この頃はあっちからおれに近づいてくるのだ。
前はおれから誘っていたお昼休みも海の方から誘われることが多くなったし帰りも一緒に帰ることが当たり前となった。
…なにこれ。まじでありえない。
今日も一緒に帰ったので…気持ちを聞いてみた。
「海。」
「ん?なに?」
海はにこにこしながらおれを見ていた。
うわ…気持ち悪っ…。おれはつい、そう思ってしまった。
いけない、いけないっ。
「最近…海、変わったよね…」
「ん?なにがだよ?」
「えっ…と、おれに対して?」
おれがそういうとぽっと海は顔を赤らめた。
は、なにその反応。キモイ。
「あー、そう、感じんのか?」
「うん。」
「…まぁ」
「え?」
「…恋人、だから。」
─────────は?
なにそれ…。
海の表情は熱を帯びていた。おれに向かってその熱が当たる。
意味わかんない。
なんなの?
「えっと…海っておれのこと…どう思ってる?」
「…な、いきなりっ…なんだよ//」
───────キモイ。
「…きだよ。」
「え?」
「好き、だよ。」
きっもっ!!
おれは海の言葉にゲボを吐いてしまいそうな衝動におそわれた。
なに…おれを好きになってんの?そんな熱を帯びた目でおれを見んじゃねぇよ。
おれがお前と一緒にいた理由は───
おれを睨みつけたり青ざめたりする余裕のない無様な顔を見るためだけだっつーのに!!
そのとき、おれは───いらないと思った。
こいつ、いらねぇわ。
こんなやつといる意味がわからなくなった。
ほんと─────無駄な時間だった。
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