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3話 海の態度が冷たい…そこがいい♡
しおりを挟む数日が経った。海の態度は相変わらず冷たい。
…それがいい。
一緒に帰っていると海がいきなり話し始めた。
いつもはため息をもらしながら黙っているというのに。
「あのさ…。」
「ん?なに?」
「告白…おれにしたじゃん。」
「うん、すごく嬉しかった!!」
「それ…さ。」
海は言いにくそうに口を動かしていた。
なんとなく察した。
海は話そうとしているのだろう。
罰ゲームでおれを好きだと付き合ってくれと言ったことを。
けど…そうはさせないよ。
「おれ…すごく嬉しかったんだ。」
「え?」
「おれ…恋愛対象が男の子で…みんなからおかしいって言われ続けてて…。
でも、ずっと海君のこと…好きだったんだ…。
絶対叶うことないってわかってたから…海君が告白してくれて…おれを好きだって言ってくれて…!
嬉しかったんだよ…!!」
おれの言葉に通常なら顔を赤らめたり照れたりするのだが…おれが話せば話すほど海の顔色が悪くなっていった。
真っ青だ。
「だから…海は他の人とは違うって思ったんだ!」
「そんなこと…!」
「おれにとって海はヒーローなんだよ!…だから…海に捨てられたら…おれ、死んじゃう。」
「っ!!?」
海はその言葉を聞いて身体をビクッとさせた。
そしてボソッと『重…』とつぶやいていた。
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