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恋編
1話 弟が怒っているし黎の様子がおかしい。
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最近…弟が怒っている。その理由はよくはわかっていないが…怒っている。ものすごく。
「えっと…どうして勇太は怒ってるのかなぁ…なんて。」
「え?そんなのお兄ちゃんがグズであほでバカなクソ兄貴だからだよ。」
弟はにこにこ笑いながらそう答えた。
「えっと…それはごめんね。」
「謝ってもお兄ちゃんのグズであほでバカなクソ兄貴は治らないんだよっ」
「…。」
弟はにこにこはしているものの顔から血管が出ていた。
…怒っている、確実に。
そして困ったのは…なんで怒っているのかがわからない自分である。
おれは───いつの間にか病院にいた。そして、おれは血だらけだった。
そんなの…ビビるに決まっている。
だって気がついたら全身血だらけだったのだから!
そして、一緒にいた黎の体は傷だらけであった。
…何があったのか、なにもわからない。
おれは───その日についての記憶が飛んでしまっていた。
「ほんと、お兄ちゃんは都合のよいことだけ忘れるからムカつくし、死ねって思うんだよっ。」
弟はあはあはと怖い笑みを浮かべながらそのようなことを口に出す。
と、いわれても…覚えてないのだからわからない。
多分、機嫌を取るにはあと一週間は最低でもかかるのだろう…と目安をつけておれはため息をついていた。
そして、変わったのは弟だけではなかった。───黎もだ。
黎はあのおれの体血だらけ事件以来おれの顔をじぃっと見てくる。
「…えっと、なに?」
おれがそう声をかけると黎は顔をかぁっと赤くさせ
「す、すまないっ…//」
と謝る。
「なにか、顔についてる?」
「いや、特になにも、ついていないがっ…」
「?じゃあなんで顔を…」
「っ───//!!」
黎は顔を真っ赤にさせて椅子から立ち上がる。
「お、お花摘みに行ってくるっ…!」
「え!?う、うん。」
黎はそういって全力疾走で教室から出た。
…トイレ、そんなに我慢してたのかっ…!!
最初こそ、そう思っていたが…黎はこの頃おかしい。
おれと目を合わせない、すぐに顔が赤くなる、おれを避ける。
──────なぜ?
「…おれ、何かしちゃったかな…?」
黎{side }
この頃───おれはおかしかった。
「お花摘みって…女子かっ…!!」
亮を見ると──胸がドキドキする。
そして、顔が赤くなってその場にいられなくなる。亮の前から消えたくなくなる。けど…こっそりと亮の姿は見たい。
おれ以外の人と話してほしくない。
おれのそばにいてほしい…。
「て、そばにいてほしいのなら避けてはいけないだろうっ…!」
ハッとして今までの自分に反省する。
本当に────困った。
「ドキドキっ…止まってくれっ…」
胸のドキドキが止まらないのだ。
「─────て、女子かぁっ!!」
おれの頭の中は全体的におかしくなってしまったようだ。さっきからツッコミ、ボケを1人でこなしている。
「どっ…どうしたらいいんだっ…、くそっ。」
自分にこんな乙女っぽいところがあるなんて知らなかった…というか。
「いっそのこと殺してくれっ!!」
おれの体に変化が現れたのはあの日から。
クソ正兄抹殺事件だ。
クソ正兄を殺したあと──(実際は殺してません)亮のことを思い出してしまった。昔、亮と会っていたことを。
亮が記憶をなくし、おれのことを覚えてなくても最初はいいと思っていた。
けど、今は──。
忘れてほしくなかったと、亮のことを知りたいとそういう思いでいっぱいになる。
抑えられなくなるのだ───。
このままではいけない───。
そう思ったおれは誰かに相談することにした。
その相手は──────。
「えっと…どうして勇太は怒ってるのかなぁ…なんて。」
「え?そんなのお兄ちゃんがグズであほでバカなクソ兄貴だからだよ。」
弟はにこにこ笑いながらそう答えた。
「えっと…それはごめんね。」
「謝ってもお兄ちゃんのグズであほでバカなクソ兄貴は治らないんだよっ」
「…。」
弟はにこにこはしているものの顔から血管が出ていた。
…怒っている、確実に。
そして困ったのは…なんで怒っているのかがわからない自分である。
おれは───いつの間にか病院にいた。そして、おれは血だらけだった。
そんなの…ビビるに決まっている。
だって気がついたら全身血だらけだったのだから!
そして、一緒にいた黎の体は傷だらけであった。
…何があったのか、なにもわからない。
おれは───その日についての記憶が飛んでしまっていた。
「ほんと、お兄ちゃんは都合のよいことだけ忘れるからムカつくし、死ねって思うんだよっ。」
弟はあはあはと怖い笑みを浮かべながらそのようなことを口に出す。
と、いわれても…覚えてないのだからわからない。
多分、機嫌を取るにはあと一週間は最低でもかかるのだろう…と目安をつけておれはため息をついていた。
そして、変わったのは弟だけではなかった。───黎もだ。
黎はあのおれの体血だらけ事件以来おれの顔をじぃっと見てくる。
「…えっと、なに?」
おれがそう声をかけると黎は顔をかぁっと赤くさせ
「す、すまないっ…//」
と謝る。
「なにか、顔についてる?」
「いや、特になにも、ついていないがっ…」
「?じゃあなんで顔を…」
「っ───//!!」
黎は顔を真っ赤にさせて椅子から立ち上がる。
「お、お花摘みに行ってくるっ…!」
「え!?う、うん。」
黎はそういって全力疾走で教室から出た。
…トイレ、そんなに我慢してたのかっ…!!
最初こそ、そう思っていたが…黎はこの頃おかしい。
おれと目を合わせない、すぐに顔が赤くなる、おれを避ける。
──────なぜ?
「…おれ、何かしちゃったかな…?」
黎{side }
この頃───おれはおかしかった。
「お花摘みって…女子かっ…!!」
亮を見ると──胸がドキドキする。
そして、顔が赤くなってその場にいられなくなる。亮の前から消えたくなくなる。けど…こっそりと亮の姿は見たい。
おれ以外の人と話してほしくない。
おれのそばにいてほしい…。
「て、そばにいてほしいのなら避けてはいけないだろうっ…!」
ハッとして今までの自分に反省する。
本当に────困った。
「ドキドキっ…止まってくれっ…」
胸のドキドキが止まらないのだ。
「─────て、女子かぁっ!!」
おれの頭の中は全体的におかしくなってしまったようだ。さっきからツッコミ、ボケを1人でこなしている。
「どっ…どうしたらいいんだっ…、くそっ。」
自分にこんな乙女っぽいところがあるなんて知らなかった…というか。
「いっそのこと殺してくれっ!!」
おれの体に変化が現れたのはあの日から。
クソ正兄抹殺事件だ。
クソ正兄を殺したあと──(実際は殺してません)亮のことを思い出してしまった。昔、亮と会っていたことを。
亮が記憶をなくし、おれのことを覚えてなくても最初はいいと思っていた。
けど、今は──。
忘れてほしくなかったと、亮のことを知りたいとそういう思いでいっぱいになる。
抑えられなくなるのだ───。
このままではいけない───。
そう思ったおれは誰かに相談することにした。
その相手は──────。
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