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飛鳥告白編
16話 もう、我慢の限界なんだ
しおりを挟む「…ねぇ。」
「…なんだ?」
「お兄ちゃん、遅くない?」
亮の弟がにこにこしながら言う。
そう考えてみれば…もう、一時間も経っている。そろそろを様子を…と思ったが亮は飛鳥君の告白を受けている。そこへ入るのはいかがなものか。
…待つしかないな。
「…じゃあ、行こっかな。」
「え!?」
おれがそう思っていると亮の弟が椅子から立ち上がった。
「行くって…」
「生徒会室。お兄ちゃんと飛鳥君に会いに♡」
…なんで、知ってるんだ…?
「あ、あの、行かない方がいいんじゃないかっ…!?」
「え?」
「あ、いやその…」
「飛鳥君からの愛の告白を─────断ってるから?」
そういうと亮の弟はにこっと微笑んだ。
「…知っているのか?」
「うん、知ってる。お兄ちゃんは飛鳥君の告白、断りにいったんだよね?」
「…あぁ。」
「─────ねぇ、そのとき、どう思った?」
「────え?」
そういうと弟はおれに顔を近づけた。
「嬉しかったでしょ?」
「え…」
「すごくほっとしたでしょ?よかったよね?お兄ちゃんは飛鳥君のものじゃないんだよ?ねぇ、嬉しいでしょ?
もっともっともっと、喜んでいいんだよ?」
「…それは、う、嬉しかったが…」
「僕は、こう、思ったんだ───」
亮の弟はそういった瞬間、瞳の色を閉じ、
────笑った。
「──────死ねばいいのに」
────弟は、わからないところが多い。それが怖い、と身体が震える。
「死んで死んで死んで死んで死んで!もう、二度とお兄ちゃんに関わらないでほしいっ…!!本当に、もう、あいつは─────いらない!」
弟はそういうと瞳を暗くさせたまま言った。
「依存って怖いよね?僕もとても怖いよ。
いつか、この思いが破裂するんじゃないかって考えると───もう、
死んでしまいたい─────。」
「でも、死なない。死ぬなら一人は嫌だから。
死ぬくらいなら────一緒にね♡」
弟が何を考えているのかはわからない。けれど…思うのは
弟を止めなけらば────ということだ。
「じゃあ…僕は行ってくる。」
止めないと、いけない。
なぜ?
どうして?
わからない…けど、なぜが、
『勇太』が怖かったからだ。
勇太と亮をあわせてはいけないと
思った。
「だめだ!!行くな!」
おれは弟の手を掴む。だが、強い力で振り払われる。
「邪魔すんな。────もう、我慢の限界なんだ────。」
そういうと弟はスタスタと生徒会室へ行ってしまった…。
「─────ボソッ盗聴器、壊しやがって」
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